グローバリズム、まさに共産主義に替わって世界を席巻した面妖な思想運動の中芯がダボス会議だった。世界経済フォーラムと称し、世界の政治指導者、財界人、著名人をスイスのスキーリゾートに集め、世界のメディアが取材合戦を繰り広げた。2025年年次総会にはトランプ大統領もオンライン参加し、いきなり「高関税でのぞむ」とぶち上げた。
人寄せパンダの著名人講演には事欠かず、ソロス、キッシンジャー、ビルゲーツらもメインスピカーをつとめたが、その影にかくれて被爆協やら、グレタ極左環境活動家などが分科会に呼ばれているのである。
「世界経済フォーラム」の使命を自らこう宣言している。
「世界の現状を改善するという私たちの使命の中心にあるのは、人間の創意工夫、起業家精神、革新、協力の力に対する信念です。私たちは、異なる信念や視点を持つリーダーたちが、厳格かつ敬意に満ちた対話を育むことのできる場の必要性を認識しています。そこでは、多様な考え方が尊重され、すべての意見が聞かれなければなりません。この使命の達成は、共通の基盤を見出し、前向きな変化の機会を捉えるために集うすべてのステークホルダーによって可能となります」。
そのダボス会を半世紀に亘って率いたのがクラウス・シュワブだった。「グローバリゼーションの象徴」となった。半世紀、会議に君臨したが、ようやくシュワブは87歳にして引退を表明した。
ダボス会議は「高額な会費」でも悪名高く、年会費が600万円近。日本から参加する場合、渡航費・宿泊費等を含め、年間1千万円の負担となる。経団連、同友会幹部は保守陣営からの非難をしりながらも、いそいそと出かけてゆく。
ダボス会議で突如世界的に普及するのがSDGsなど。起業家、証券会社、金融機関が「これが次のテーマだ」と便乗した。
というのも、左翼メディアが翼賛的な過剰報道をするためで、ダボス会議には各国指導者の発言にスクープが含まれることが多いからだ。
この会議の影響力に刺激されたのが中国の「猿まねダボス会議「(ボーアオ会議)である。毎年海南島のリゾートで開催されるが、一番多い参加者は日本からで、福田康夫らパンダハガーらが常連だった。
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