東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

【回顧2016】「歴史戦」はオンナの闘い、大使館も領事館も守ってくれず 前衆院議員・杉田水脈氏

2016-12-30 | 日本の歴史
2016.12.28

オーストラリア・シドニー近郊の少女像(共同)

2016年も終わりに近づいてきました。今年も大忙しで、あっという間の1年でした。特筆すべきは海外取材が増えたこと。昨年の国連人権理事会での演説を機に、海外でのお仕事が増えました。今年は海外在住の日本人の方々との交流を通しての取材がほとんどでした。

在外邦人の方々は「反日プロパガンダ」の矢面に立たされています。大使館も領事館も守ってくれず、ワラにもすがる思いで私の事務所に相談の電話をいただくことが多いのです。実際にその方々に会って、現状を日本でリポートする。それがメーンの仕事の1つになりました。

最初は、ゴールデンウイークに訪れたオーストラリアでした。慰安婦像の設置を阻止した方々の話を聞くなかで、オーストラリア北部のノーザンテリトリーでの反日活動を、詳しく取材することができました。「親日」から「親中」に大きく舵を切ったオーストラリア政権の下、地方でも中国に協力する動きが出てきたことに、警笛を鳴らす記事を書きました。

6月には、米ニュージャージー州を訪れ、子供を持つ日本人女性の話を聞くことができました。現地の学校で行われる「反日教育」の実態や、いじめの具体例を聞き、こちらも日本で記事にしました。彼女たちは「ひまわりJAPAN」という団体を立ち上げ、慰安婦の碑が3つもある同州で、子供たちを守る活動を展開しています。

8月には、彼女らが主催する第1回講演会がニューヨークで開かれ、私も講師の1人として参加しました。問題意識が高い、100人以上の在米邦人の方々が集まってくれました。

国内での講演活動はほとんどが国連の話で、執筆した共著『「歴史戦」はオンナの闘い』(PHP研究所)も国連関係でした。取材を進めるうち、中国や韓国など8カ国がユネスコ記憶遺産に申請している「慰安婦問題」の件で、日本の団体が中心になっていることも分かってきました。

悲しいことに、日本に不当なレッテルを貼り、我々や先人の名誉と誇りを傷つけているのは「日本人」なのです。日本女性として黙っていられません。

日本を取り巻く状況は、ますます油断ならないものになっています。来年も「真実を伝えることを第一」にして、愚直に取り組んでいきたいと思います。

■杉田水脈(すぎた・みお) 1967年、神戸市生まれ。90年、鳥取大学卒業後、西宮市役所勤務などを経て、2012年、日本維新の会で衆院議員に初当選。14年2月、衆院予算委員会で、慰安婦問題について舌鋒鋭い質問を披露して「神質問」と評される。現在、日本の汚名を返上するため、国連「女子差別撤廃委員会」などでスピーチするなど精力的に活動している。著書・共著に『なでしこ復活-女性政治家ができること』(青林堂)、『「歴史戦」はオンナの闘い』(PHP研究所)など。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿