2022年第三四半期、世界の中央銀行は合計で399トンの金を購入していたが、300トンのまとめ買いは中国だった。ほかにトルコが31・2トン、ウズベキスタンが26 ・1,インドが17・5トンを購入していたことが判明した。
中国は2015年にまとめて600トンの金を購入したことがあるが、爾来、外貨準備からドルの持ち分を減らし、金備蓄に確実に乗り換えてきた。
また米国債巻の保有を減らし、1兆ドルを割り込んで、22年6月末に保有は9806億ドル(ちなみに日本は1・1兆ドル強)。
また資源の多極化も顕著で、LNGタンカーを新たに66隻(100億ドル総統)発注していたのが中国だった(OILPRICE。COM、22年12月12日)。
何が中国の狙いか説明の必要はないだろう。
サウジアラビアに対して、習近平が決済手段に人民元建てを要求したことは、サウジ外相が「時期尚早だ」と否定したという会見でも明らかで、表向きの発表とは裏腹に現実には通貨スワップなど別枠手段での実現が近いのではないかと推測される。
現に一帯一路プロジェクトでは人民元とのスワップの実地している国があり、ロシアからの石油とガスはルーブルv人民元で行われている。
アメリカはペトロダラー体制に亀裂が入りつつあることを深刻に受け止め、一方で中国企業30社をあらたにエンティティリストに加えるなど中国制裁に一段と力点を移している。
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