東アジア歴史文化研究会

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「クマラスワミ報告書」大問題だ 慰安婦を「性奴隷」と定義、想像絶するヒドイ中身

2017-03-31 | 歴史の真実
2017.03.31

「国連の闇」については、先週のコラムで書いたが、中国など反日組織の影を感じた。そもそも、捏造された慰安婦問題が世界中に広まるきっかけが国連だ。日本の弁護士が「慰安婦は性奴隷だった」といい、広まった。

国連はまともな調査もせず、弁護士や自称元慰安婦たちの言うことをうのみにした。結果、1996年に国連の特別報告者であるラディカ・クマラスワミ女史によって提出されたのが「女性に対する暴力と、その原因及び結果に関する報告書」、いわゆる「クマラスワミ報告書」だ。

中でも、付属文書1として出された「戦時における軍事的性奴隷制問題に関する朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国および日本への訪問調査に基づく報告書」が大問題だ。

クマラスワミ女史は、95年7月18日から22日までソウルに、23日から27日まで日本を訪問し、報告書を提出した。この短期間でできることといえば、準備された人間の言うことを聞き取るだけだろう。

この中身は、想像を絶するほどひどい。

初めに慰安婦を「性奴隷」と定義して、その後はすべて「性奴隷」で記している。女性たちは、1日に60人~70人を相手させられ、従わない場合、下からクギが出ている板の上に転がして拷問・殺害されたなど、必要性も真実性も感じられないことが平気で書かれている。それが「ジェノサイド(大量虐殺)」だと批判している。

付属文書1には、朝日新聞が大誤報を認めた吉田清治氏の捏造本も、証拠として採用されている。「国際司法裁判所に付託すべき」ともある。だが、それを行わない理由があることは、容易に想像できる。

そこで、17日、国連の人権理事会で、米国人から見た慰安婦問題、特に米国内に建てられている慰安婦像や碑について発言してきた。

発言内容を要約すると、以下の通りだ。

(1)慰安婦問題は日本と韓国の問題であり、米国を巻き込むのは迷惑だ。
(2)日本に祖先を持つ在米日本人の子供たちが被害者にされる。
(3)米軍の慰安婦になることを強制された朝鮮人女性の像や碑はどこにあるのか? ベトナム戦争時に、韓国人の慰安婦にされたベトナム女性の像や碑はどこにあるのか?
(4)クマラスワミ報告書の内容は、米陸軍の公文書(慰安婦=戦時売春婦)を無視している。
(5)クマラスワミ女史は、北朝鮮の息のかかった団体にダマされた。
(6)ソウルの日本大使館、釜山の日本領事館前にある慰安婦像は、ウィーン条約第22条2項に違反している。

通常、人権理事会では2分間の発言時間が与えられているが、今回は1分30秒だった。俺は、この1分30秒のための原稿を10回以上は書き直した。

親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。すぐに結果が出るわけではないが、粘り強く闘っていくつもり。

■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)、『日本は、世界の悪を撃退できる』(産経新聞出版)など。

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