認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

# 認知症 症状悪化の原因と介護の予防及び発病の予防の対策方法(G-04-① )

2022-04-15 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

 日も月も 季節も知らぬ わが妹は  明日は我が身と じっと手を見る   

   (プロローグ) 脳血管性認知症、二次性認知症、或いは、アルツハイマー病等、様々な種類が数ある認知症のうちの大多数、90%以上の割合を占めているのが『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症なのです。現在「介護の予防」施策が求められている対象は、『アルツハイマー型認知症』なのです(発病の予防が出来るタイプの典型なのに)、何故か、予防対策が棚上げにされていて(岸田政権が動こうとしない)、末期の段階で発病と診断する医療費が10兆円、介護の費用が13兆円、毎年度支出。

 ところが、認知症の権威とされる機関や人たち、わが国だけでなくて、世界中の専門家とされる人たちが、そのアルツハイマー型認知症については、全くの無知なのです。無知なのに権威を笠に着て、重大な誤りの内容を垂れ流して いる為に、発病の原理からは開発されることが有り得ないのに、症状の進行を抑制できる「治療薬」を開発したと強弁する日本の企業が出て来てたりするのです。

アルツハイマー型認知症の発病原因については、記憶の障害に起因して症状が発現するとの重大な誤りの規定である『DSM-4』の第一要件の規定が存在し、今なお権威を保っていて、専門家とされる人達が盲従しているのです。『米国精神医学会』が策定したというだけのもので、アルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係が存在する実証が未だに為されていないのに、記憶の障害に起因して発病するとする「第一要件」の規定内容が正しいことを前提にした4種の仮説、現在も通説の地位にあるアミロイド・ベータ仮説、更には、タウ・タンパク仮説、或いはアセチルコリン仮説を含む『4種類の仮説』(主張原因と発病との間の因果関係の存在を未だに実証できていない為に仮説の扱いを受けている=単なる憶測)が提示されていて、幅を利かせている状態なのです。「4種類の仮説」の提示内容は、アルツハイマー型認知症の発病原因について、誤りだらけなのです。

生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけが発病するアルツハイマー病(認知症全体の1%程度を占める)。これに対し『アルツハイマー型認知症』は、第二の人生を送っている、60歳を超えた年齢の『高齢者だけ』を対象として発病してくる』ものであり、「老年発症」が特徴であることにも気づいていないのです。前者は発病の原因が特定されていて、後者は発病の原因が不明とされ乍ら、両者をまとめてアルツハイマー病と呼称する理由は何故なのか。権威が有るとされる人たちの主張内容が常に正しいというわけではないことを皆さんご承知だと思うのですが、アルツハイマー型認知症の場合は、取り分けてそう。権威達が、誤りだらけの主張内容を垂れ流して、世の中を惑わせているのです(我が国では、東大、京大、理科学研究所が、アミロイドβ仮説の牙城なのです)。

 私たち二段階方式は、アルツハイマー型認知症の発病と意識の機能構造との関係に早くから着目し、意識的な世界であり、目的的な世界である意識の機能構造の解明に注力し、『アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる生活習慣病に過ぎない』ことを解明し、その理解に立って二段階方式手技として実務化し、北海道から九州に跨る452の市町村で、「対象を、アルツハイマー型認知症に特化」した活動であり、発病自体の予防及び早期診断による回復を明確な目的とした、住民参加型の地域予防活動 を実践指導し、主張内容が正しいことを、疫学的方法により、実証してきてもいるのです(小さいながらも、実績面では世界で唯一の研究機関)。

主張内容について、『個別事例判定マニュアル』のA,B,C及びマニュアル使用の手引きが発刊されていて、更には、2012年の3月以来、総字数500万字を超える分量で、このブログ上に、無償で公開してきているのです。世界中の権威とされる機関や人たちの主張内容と真反対のものである上に、論文を発表していない為に、無名の存在ではあるのですが、専門家たちの間で未だに人類最大の難問とされている意識の機能構造との関連を主張するその主張内容については、『著作権が成立』してもいるのです。「業務上の使用」であれば、個人であれ、会社や研究所や大学や医療機関であれ、私たち二段階方式の(エイジングライフ研究所の)事前の書面に拠る許可を得ない限り、それらの内容の一部たりと雖も、言葉で語ることも、診断に使用することも、市町村の活動に使用することも、著作物の形態をとることも、全てが著作権法の違反となり、行為の差し止めと損害賠償の責任を負うことになるのです。

世界で唯一の主張内容であり、言葉による説明や様式や分析表により、或いは、判定や診断の為の『手技』としても完成され、実務化されているのです(個人が、業務上の使用ではなくて、私的な使用目的、自身や家族や、周りの友人たちに教えてあげ、活用するのは、もちろん、OKなのです。

岸田政権が、発病の予防のテーマに対し、どのように考えているのか、発病の予防と早期診断による回復という対策を実施しないで、垂れ流しの状態を容認して、天文学的な規模での「介護の費用」及び発病のレッテル貼りと効きもしない対症療法薬の処方による「医療費」に対し、税金を垂れ流しにする政策を維持するのか/否かを見極めたいと考えているのです。両者を併せると、単年度ベースで、20兆円を超える規模になっているのです。何等の対策が実施されない儘に、介護保険の負担額が徐々に増えて行っているのです。この問題について、マスコミも野党も全く無関心なのが不思議なのですが、国民の皆さんが、もっと関心を持って頂きたいと願うのです。

&1 「介護の予防」措置の実施対象を判定し、区分ける「MCIの基準」の問題点

1.「MCI(「軽度認知障害」)の基準」とは:

私たち二段階方式から見ると、お粗末すぎる内容であり、どの国の誰なのか知りませんが、権威が有るとされる機関か人が言い出して、今や世界中で権威を持っているとされる基準と主張なのです。ところが、余りにも、『アルツハイマー型認知症について無知』なだけでなくて、余りにも主観的で客観性に欠ける「杜撰な基準」と言うしかないのです。あと数年が経過すれば、あんなお粗末な内容の主張と基準が世界的に幅を利かしていた時期があったのかと、驚かされることになる(活用していた医師は、後悔と自責の念に駆られることになる)のです。

2.『MCIの基準』の概要

(1) 市町村に対し『介護の予防』(介護が不可欠となる段階にまで認知症の症状が進行する時期を少しでも遅らせることを目的)措置の実施を求める認知症施策推進室の通達である「認知症ケアパス作成の手引き」からの引用によると、「MCI」(軽度認知障害))の定義は、次の5項目となります。これらに全てが当てはまれば、「軽度認知障害(MCI)に相当する」と判断され、アルツハイマー型認知症発病の前駆的状態に在ると説明されているのです。その上で、該当者は、「介護の予防」の措置の対象者となるということのようなのです。

(2)『軽度認知障害(MCI)の定義』は:

年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない「記憶障害」の症状が存在することが、確認されること。

② 本人または家族による『物忘れの症状』の訴えがあること。

③ 全般的な認知機能は正常範囲である(注:認知機能が正常であるか否かを問題とし乍ら脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』の機能レベルが正常であるか、異常であるかの客観的な判定が為されていないことに注意=二段階方式からの注意書き)こと。

④日常生活動作は、自立していると観測されること。

⑤認知症ではないこと(注:ここで言う認知症ではないという意味は、「極めて重度の症状」であり、30点が満点のMMSEの総得点が9点以下にならないと発現が確認されないものである「失語や失認や失行」の症状を「初期症状」であると誤解し、考えている上での、基準であることに注意して下さい。「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階で確認される症状は、認知症の症状とは考えられていない=見落とされているのです)。

3.「介護の予防」の措置の実施対象を選定する基準としての「MCIの基準」の問題点

(1) 重視される要素が、本人または家族の訴えによる物忘れの症状であること

(2) 認知機能を問題とし乍ら、『前頭葉の機能レベル』の判定が行われないので、単なる言葉上だけのチェックに過ぎないのです(せいぜい、MMSE/長谷川式の実施程度か)。

 (3) 言葉の上では、色々記述が為されているのですが、全てが主観的な記述内容で、客観性の担保が全くなく、基準内容は言葉の遊びに過ぎず、恣意的運用を容認したもの。

(4) 「アルツハイマー型認知症」の発病の有無及び程度については、失語や失認や失行の症状が確認されなければ、「認知症の発病ではないと判定される」こと(末期段階の「大ボケ」の更に後期の段階の症状が例示されていて、その有無の確認が要求されている)。

(5)「アルツハイマー型認知症」の発病者である場合は、意識的な世界における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』の機能が、真っ先に異常なレベルに衰えて行くのが特徴なのであり、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現して来るのが特徴なのであり、それ等の判定が要素に入っていないMCIの基準は、無意味。

※1 「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であれば、例外なく(100%)物忘れの症状が確認されるものなのであり、『MCIの基準』は、介護の予防措置を実施するべき対象者を選別するに際して、『何等の客観的な判定基準とはなり得ない』のです。

※2 ましてや、我が国日本は、2020年以降ずっと、「新型コロナに対する感染回避対策」として、『3密の回避』が政府主導で叫ばれ、第二の人生を送る高齢者達は、その遵守を徹底してきたのです。そうした『単調な生活習慣』が徹底されている状況下で、高齢者の誰もが「物忘れの症状」の頻度が増えて、程度が重いものになっていくのです。

我が国の高齢者数はと言うと、65歳以上の年齢の高齢者が3627万人にも上るのです。『物忘れの症状』の重症度の進行と『アルツハイマー型認知症』の発病及び重症度の進行との間には、『直接の因果関係は存在していない』のです。加齢の進行による物忘れの症状の発現とアルツハイマー型認知症の発病との間に直接の因果関係は存在していないのです。第二の人生を送る上での脳の使い方としての生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(追及する自分なりの特別のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものもない単調な暮らし方、脳の使い方としての生活習慣)の継続による前頭葉の廃用性の異常な機能低下の進行という要因こそが、『アルツハイマー型認知症』の発病との間に直接の因果関係が存在することが確認される『唯一の要因』なのです。

 (6) 『アルツハイマー型認知症』の発病者の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした三段階に区分される症状(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)が確認されるのであり、且つ、症状を治すにも、症状の進行を抑制するにも、前頭葉を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定が必要となるのであって、以下の基準に基づいた措置が必要不可欠となるのです。

〇 「小ボケ」:脳のリハビリの実践により、症状の回復/進行の抑制が、可能な段階

〇 「中ボケ」:脳のリハビリの実践にりり、症状の回復/進行の抑制が、未だ可能な段階

〇 「大ボケ」:脳のリハビリの実践による症状の進行の抑制さえ、最早困難な段階

⇔  権威が提示する『MCIの基準』は、何の役にも立たないのです(主観的な言葉の区分だけの意味不明の基準)。

4.『発病自体の予防』が、最も効果的な「介護の予防」(介護が不可欠のものとなる段階の到来時期の先送り)策となるのです

(1) アミロイドベータ仮説が未だに権威を保っている米国では、アミロイドベータ仮説の考えに依拠して開発されたアデュカヌマブという薬が、条件付きで認可されています。

(2) 我が国では、アデュカヌマブについては、継続審議とされていて、現在のところ認可はなされていません。

(3) 効きもしない意味不明の薬に税金を投入するくらいなら、発病自体の予防に税金を投入すべき(二段階方式の考えと手技に基づいた市町村による実践)と考えるのです。

5.『若年性アルツハイマー型認知症』なる病気は、無知による『架空の病気なのです』:

(1)「徘徊」して、行方が分からなくなった「お年寄り」に関する情報の提供を呼び掛ける役場のスピーカーの音が、今日もまた朝早くから聞こえてくる。日本全体での高齢化率が30%に到達し、「超高齢社会」に到達した世界の先頭をひた走る日本の市町村でみられる、日常的な光景なのです。それらのお年寄りは、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病者であり、且つ、末期の段階の症状であり、私たちの区分で言う、「大ボケ」の段階の後半の段階の症状が発現してきている「お年寄り」のことなのです(「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「老年発症」が特徴であり、発病する対象者は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」に限られている事実に注意して頂きたいのです=二段階方式が、これまでに集積した「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の各患者を含む極めて多数の症例データである14689例にも上る脳機能データ及び二段階方式を導入し、地域予防活動を実践した450を超える数の市町村の脳機能データが根拠)。

(2) 脳の変性による重度の「記銘力障害」による重度の「記憶障害の症状」と海馬の顕著な萎縮が認められるものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在る場合は、側頭葉性健忘症なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病であるとの診断は、明確な誤診』なのです。アルツハイマー型認知症と側頭葉性健忘症とを鑑別する最も重要な要件は、前頭葉の機能が異常であるか(アルツハイマー型認知症)、正常であるか(側頭葉性健忘症)なのです。

 『アルツハイマー型認知症』は、『前頭葉』の機能が真っ先に最初に異常なレベルに衰えてくることが特徴なのです。第二の人生を送る高齢者の脳の使い方としての単調な生活習慣である『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の継続に直接起因したものである『廃用性の機能低下』の加速度的で異常な進行という要因が、発病及び重症化が進行していく『唯一の要因』である「アルツハイマー型認知症」の場合は、最も高度な機能である注意の分配力の機能から異常なレベルに衰えが進行していくものなのです(二段階方式の手技の活用により判定し、鑑別された14689例の脳機能データが根拠なのです)。

脳の変性による重度の記銘力障害(何等かの原因による海馬の萎縮の進行が原因か)が原因で、記憶の対象となる情報についての『記銘度』自体が極めて浅く、不十分ものにしかならないことによって、直前の記憶の「想起」は出来るものの、短期及び長期の記憶の想起が困難となるのが特徴でありながら(結果として、外観的には、重度の記憶障害の症状が確認されることとなる)、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能』(G-01~03参照)が正常な機能レベルに保たれているのが側頭葉性健忘症の特徴なのです。両者の違いを知らない医師が多いのです。最近流行りの、『若年性アルツハイマー型認知症』という病気は、実在していない架空の病気なのです。
専門家だけでなく、素人も誤った情報を発信し続けているのです。脳の働きという物差しを持たないで、末期の段階の発病者の介護の経験だけで、表面的な観察に基づいただけの、推測や憶測に基づいた情報を、テレビや新聞で情報発信しているのです(素人であるという自覚に欠けていて、自分が誤った情報を発信しているという認識が無くて、逆に、断定的な発言をしている人達が多いのです)。

脳の働きという物差し』の活用及び『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクした「三段階に区分される症状」という説明が出来ない人は、ズブの素人なのです。

アルツハイマー型認知症』についても、『側頭葉性健忘症』についても、無知であって、「重度の記憶障害の症状」を外観的に観察しているだけの経験と知識に基づいていて、『アルツハイマー型認知症』の発病者で、且つ、その末期の段階、「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄りの『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルとそれに直結した「症状の類型」についての知識もなくて、両者を混同していて、全てを『アルツハイマー型認知症』の発病者と誤解し、勘違いしていて、『徘徊したり、妄言をする「アルツハイマー型認知症の発病者」達にも、その人たちなりの言い分がある』等と主張するのです。

 &2「アルツハイマー型認知症」については、専門家達さえもが無知

(1) 世界中の権威が、『「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』と主張し続けてきたのです。それが「重大な誤りである」ことに気づかないで、誤った情報を発信し続けているのです。その結果として早期診断による回復というテーマも、発病自体の予防というテーマも、何等の対策が講じられないまま、放置されているのです。

2019年に発表された「政府大綱」により、『介護の予防』(日常の生活面でセルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠のものとなる、「大ボケ」の段階にまでは、症状を進行させないこと)だけは、市町村で対応することとなったのですが、それでも、対策自体が不可能とされ、介護だけがテーマであった従来の対応に比べれば、大きな進展なのですが。

(2) 私たち「二段階方式」は、世界に先駆け、「アルツハイマー型認知症」の発病原因及び症状の重症化が進行するメカニズムを解明し、対策方法を実務化して、『アルツハイマー型認知症対策に対象を特化』し、北海道から九州に跨る全国的な地域と規模で展開してきて、452の市町村において、「個別の有償契約」の締結に基づいて、『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復を明確な目的』とした、『住民参加型地域予防活動の実践展開』を指導してきて、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきているのです。『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復』こそが、最も有効な『介護の予防』対策となるとして、岸田政権に問題を提起しているところなのです。費用対効果の面でも極めて有効な対策であるだけでなく、個々のお年寄りの第二の人生について、『身体がもつ限り、脳も持たせる』(発病時期を少しでも先延ばしさせる)ことが、当の本人の満足及び生きる意味についても、家族の負担の軽減の面でも、更には、高齢化が進行している『地方の地域の活性化』という面でも、極めて有効で、有益であり、国策として展開すべきと考え、岸田政権の中枢に対し、提言書を提出しているのです。

&3「アルツハイマー型認知症」の正体(発病のメカニズム)

世界中の権威ある機関や人達から、『原因不明で、治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とされていて、今なお主張され続けている『アルツハイマー型認知症』は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病(但し、食生活は無関係であって、第二の人生を送る上で展開される「脳の使い方」としての生活習慣が発病するか/しないかを決定づける唯一の要因)に過ぎないのであり、発病の対象者となるのは、日々の暮らしが「仕事」とは無縁となる『第二の人生』を送っている60歳を超えた年齢の『高齢者』に限られているのです(権威とされる人達は、末期の段階の症状にしか目が向いていないので、且つ、『前頭葉』の機能レベルという視点が欠けている為に、そのことに気が付かないでいるだけなのです)。 その結果として、単なる『生活習慣病』に過ぎない「アルツハイマー型認知症」が、原因不明の不可思議な病気にされているのです。

彼等権威は、アルツハイマー型認知症の発病を問題としながら、認知機能が正常であるか否かについて、意識的な世界(=目的的な世界)に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルが正常であるか/異常であるかを精緻なレベルで判定できる「手技」さえも有していない為に、判定及び鑑別を行おうともしないのです。

ハーバード大学も東大も理化学研究所も、『アミロイドベータ仮説』の主張内容が正しいものとした前提に立脚していて、「アミロイドベータの蓄積」による老人斑の沈着とアルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係の存在の立証という、『最も重要な前提条件』については、語ろうとはしないのです(二段階方式は、14689例にも及ぶ『アルツハイマー型認知症』の発病者の「脳機能データ」の解析により、アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病との間には、直接の因果関係自体が存在していないことを、『事象の事実』により、立証していて、このブログ中で何度も問題提起してきているのです。

60歳を超える年齢の『高齢者』が、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を送る日々の生活面で、どのような脳の使い方としての『生活習慣』を送っているのかという要因だけが、「発病するか/発病しないか」を決定づける核心的な要因』となるのです。

アミロイドベータの蓄積(老人斑)や、タウタンパクの蓄積(神経原線維変化)や、或いは、アセチルコリンの不足や、脳の萎縮の進行等「4つの仮説」が想定する原因は、発病の原因とは無関係のものなのです(=単なる憶測の類)。アミロイドベータやタウ蛋白の蓄積の増加を抑制する効能を有するワクチンの開発に成功しようとも、且つ、当該「ワクチン」を投与された「マウス」の『認知機能』が改善する効果が確認されようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防及び症状の進行の抑制に役立つ可能性は、全く期待できないのです(私たち二段階方式が解明し、実証してきた「発病のメカニズム」に照らして、「発病の予防や症状の回復や症状の進行を抑制する効能を有する薬」が開発されることは、未来永劫、有り得ないことなのです)。

(2)本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるにすぎないものである『アルツハイマー型認知症』について、発病の予防や治療の効果があると言えるためには、私たち人間だけに特有な「意識的な世界」(目的的な世界)を構築している『前頭葉』の機能についての改善効果が確認されることが、必要不可欠の条件となるのです。そもそも、マウスには、意識的な世界(目的的な世界)は存在していないし、「注意の分配力の機能」も、『前頭葉』と言う脳機能も備わってはいないことが無視された(単に無知な)結論というしかないのです。そもそも、アミロイドベータやタウ蛋白の蓄積(老人斑の生成や神経原線維変化の発現)と「アルツハイマー型認知症」の発病との間に、直接の因果関係は存在していないのです。更に言うと、アルツハイマー型認知症は、記憶障害に起因して発現するわけのものではないのです。重大な誤りであり、世の中を惑わせる主張内容として、指弾したいのです(因果関係の立証もなしに主張するのは、無責任に過ぎる)。
(3)どんなテーマであれ、「仕事」を遂行するということは、目標を設定し、実行すべき内容を計画し、手順を考えて、一定の期限の制約下で、効率的に実施していくことが要求される中で、洞察、推理、比較、検索、シミュレーション、創意、工夫などの『実行機能』の活用が不可欠となるのであり、それら実行機能の機能発揮上必然的注意の分配力の機能の発揮が機能構造的に要求されることに因り、たとえ、畑仕事や裁縫のような労働内容であっても、『注意の分配力』の機能の高度な出番が必要不可欠で、出番も多いので、仕事が現職(肩書だけの名誉職は除く)である限り、60歳を超える年齢の「高齢者」であっても、「アルツハイマー型認知症」を発病することは、絶対に起きてはこないのです。 現在議論されている働き方改革の一環としての、「定年年齢の延長」というテーマは、仕事というテーマの保持、第二の人生の開始時期の先送りとなることから、『アルツハイマー型認知症』の発病の予防(発病時期の先送り)という効果の面からみても、真剣に議論されるべきものと考えるのです。
アルツハイマー型認知症を発病したお年寄り(小ボケ、中ボケ及び大ボケの段階の症例を含む14689例)の脳機能データの解析並びに累計452の市町村で「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実践により、私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことが、疫学的に実証されてきているのです(論文を発表していないので、知られてていないだけ)。
アルツハイマー型認知症は、老年発症が特徴であり(加齢に起因した前頭葉の機能低下という要因が基礎となることから、若年での発症は、有り得ない)、早期診断(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と「脳のリハビリ」(注意の分配力の機能の出番が多い生活習慣の実践⇒前頭葉が活性化する=)により治せるし、「末期の段階」である大ボケにまで症状を進行させないことに因り、『介護の予防』が可能であるし、更には、「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような「テーマ」の選択と継続的実践という『生活習慣』の構築と実践の継続により、『発病自体を予防することが出来る』タイプの認知症であると主張しているのは、「二段階方式」だけなのです(世界初で;唯一の主張)。
(4) 私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)に解明できる程度のことが、世界中の権威が何も分かっていないのはどうしてなのか、皆さんは疑問に思うでしょう。一つの理由は、『アルツハイマー型認知症』は、意識的に何かのテーマを発想し実行に移す世界、意識的な世界に関わる際に支障が出て来る(認知症としての症状が発現する)のが特徴となる認知症なのです。私たちは、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクして発現する症状に着目して、小ボケ、中ボケの前半、中ボケの後半及び大ボケの段階の症状を精査してきたのです。ところが、世界中の権威は、『前頭葉』の機能(中でも、「注意の分配力の機能」が核心的な機能)が備わっていない『マウス(マーモセットとても同じこと)』に着目して、研究し、憶測しているのです。私たち人間だけに特有意識的な世界(自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿って、何かのテーマを発想し、実行に移す世界)は、『注意の分配力』の機能が核心的な機能として、構築され、統合され、管理され及びコントロールされていることに、世界中の『アルツハイマー型認知症』研究の専門家達(研究者、学者、医師)が、未だに気づいていないことが問題なのです。
もう一つの理由は、世界中の権威は、末期の段階(二段階方式の区分で言う大ボケ)の症状が発現してきて、更に何年間も生きた発病者の、死後の脳の解剖所見に共通に確認される老人斑神経原線維変化及び脳の萎縮に着目して、それ等が発病を惹き起こすとの条件を想定し(憶測の類)、「記憶障害」に起因して症状が発現してくるとの推測による仮説」を組み立てて、発病との間の因果関係を立証出来ない儘に、未だにそれらの仮説に未だにしがみついたままなのです(因果関係の立証が無いので、仮説の扱いを受けている)。
哀しいかな、権威が不足している為に(権威とは真反対のことを主張している為もあり)、私たちの考え方及び手技が世の中に浸透して行かないのです。正しい主張内容であっても、権威が無いことだけで、世の中には浸透して行かないという現実の壁に突き当たっているのです(私たち二段階方式は、主張するだけではないのです。主張内容が正しいことを、452にも及ぶ市町村で地域予防活動の展開により、疫学的に実証してきてもいるのです)。

(5) 『アルツハイマー型認知症』は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした三段階に区分される症状(小ボケ、中ボケ、大ボケ)が発現してくるのが特徴なのです。

※皆さんが日ごろ目にしたり、耳にしたりする認知症とは、その殆どが、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症のことなのです。生まれつき特定の遺伝子に異常が確認される人達だけを対象に発病が確認される「アルツハイマー病」(基本的に、若年発症が特徴)と加齢による脳機能の低下の進行を基礎としつつ、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下を加重要因として60歳を超える年齢の「高齢者」だけに発病が確認される『アルツハイマー型認知症』(老年発症が特徴)は、発病のメカニズムも、発病の対象年齢も、発病後の症状の進行も、治療及び予防の可能性の有無も全く異なることに注意して頂きたいのです。両者を纏めて、「アルツハイマー病」と呼称する学者や医師が我が国には多いのですが、それらの人達は、「アルツハイマー病」についても、「アルツハイマー型認知症」についても、知識が乏しい人達なのです。
交遊の機会を多く持つことや運動する機会を多く持つ生活習慣が、アルツハイマー型認知症の予防に効果があると言いつつ、アルツハイマー型認知症の発病原因について、アミロイドベータ説やタウ蛋白説を語る人であれば、どれだけの権威が有る人であろうとも、アルツハイマー型認知症については、無知な人なのです。更に、認知機能の低下と言いつつ、『前頭葉』の機能レベルという視点を欠いていて、単に『物忘れの症状』の頻度や程度を主たる要因として主張内容が提示されている指標である『MCI』(軽度認知障害)の基準について語る人達も、同様に無知な人達なのです。

(6)「アルツハイマー型認知症」の症状が「記憶の障害」に起因して発現するとの考え方は、米国精神医学会が策定した『DSM-4』の「第一要件」が規定しているものであり、アミロイドベータ仮説を筆頭に「4つの仮説」はそれが正しいものとしての前提に立って、「記憶障害」を惹き起こす要因として「アミロイドベータ」の蓄積による老人斑の生成、タウタンパクの蓄積に因る神経原線維変化、アセチルコリンの不足、脳の萎縮を想定したそれぞれの「仮説」を打ち立て、主張を展開しているだけなのです(憶測の類に過ぎないのです)。
アルツハイマー型認知症の発病の最初の段階であり、私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」の段階の症状は、全てが、『前頭葉』の機能障害、就中、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の機能障害(それらの機能が、異常な機能レベルに在ること)の直接の反映としての症状の発現であることに注意し、理解し、対応して頂きたいのです。

世界の権威達が未だに気づいていないことが重大問題なのです。彼等が、本当の意味での早期の段階(脳のリハビリの実施により治すことが出来る段階であり、二段階方式の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階)に気づいていなくて末期の段階であり、最早治すことが出来ない段階(私たちの区分で言う大ボケの段階)ばかりに着目していて、『アルツハイマー型認知症』は、治すことが出来ないものという誤った情報を発信し続けているのです。

『アルツハイマー型認知症』は、性質それ自体として治すことが出来ないものではないのです。彼等が見つけている段階が遅すぎる末期の段階である『大ボケ』の段階で発病を見つけている)為に治すことが出来ないだけなのです。
『アルツハイマー型認知症』も通常の病気と同じなのです。「早期診断」(小ボケ及び中ボケの段階で見つける)と「早期治療」(脳のリハビリの実施)により、治すことが出来るものなのです(末期の段階で発病を見つけている診断は、発病のレッテル貼りをするだけ)。

 専門家の間で未だに世界的に権威があるとされている『DSM-4』の「第二要件」が、「初期症状」として確認を要求している失語や失認や失行の症状は、実は、末期の段階である大ボケの更に後半になって初めて発現が確認される症状、「極めて重度の症状」である(14689例にも上る「アルツハイマー型認知症」の発病患者の脳機能データを解析して得られた結果。11の下位項目から構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が、「一桁の得点(9点以下)」にしかならない程に「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えてきた「お年寄り」の場合にしか確認されない症状である)ことが、気づかれていないのです。「アルツハイマー型認知症」の研究及び診断の権威とされる人達が、無条件に信奉している「DSM-4」の「第一要件」の規定内容(記憶の障害に起因して発病する)も、「第二要件」の規定内容(失語、失認、失行が初期症状)も、『共に重大な誤りである』にも拘わらず、そのことに未だに気づいていないのです。前頭葉」という脳機能も、「注意の分配力」という脳機能も備わっていないマウス(マーモセットとて同じこと)が、餌を探して檻の中を彷徨するデータばかりを追いかけまわし、憶測ばかりしているのが、世界的に「通説」の地位にあるアミロイドベータ仮説の主張であり、支持者達の研究態度なのです。
(7) 私たち二段階方式は、『アルツハイマー型認知症』の発病患者と判定されたお年寄りについての、世界に誇れるレベルと人数の14689人分の精緻な『脳機能データ』を持っているのです。発病者の症状は、最も軽い段階の「小ボケ」から、それに次ぐ段階の「中ボケ」及び最も重い段階末期の段階である「大ボケ」の全ての段階の患者の脳機能データを解析しているのです。「二段階方式」の手技を活用して『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを判定し、それにリンクした症状を並べ解析して行くと、三段階に区分される類型的な症状群が浮かび上がってくるのです。『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルにリンクした症状が発現してくるのが特徴でもあるのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルを独自に開発した『かなひろいテスト』で判定して、左脳及び右脳の機能レベルMMSEで判定します。実は、MMSEは、11の下位項目から構成されていて、30点が満点のテストなのですが、「アルツハイマー型認知症」の発病患者である場合は(且つ、その場合に限って)、 MMSEの下位項目に出来なくなっていく厳格な順番が存在しているのです。出来なくなっていく順番は必ず、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となるのです。『想起、注意と計算』の項目がいち早く出来なくなるのは、注意の分配力の機能の発揮が高度に要求される項目だからです。世界中の権威ある機関はと言うと、末期の段階の症状の存在にしか気づいていないので、こうしたデータさえも持ち合わせてはいないのです。二段階方式では、「アルツハイマー型認知症」の発病患者であるか否かの判定に際して、MMSEの下位項目についての被験者の回答が、「MMSEの下位項目の項目困難度」のデータが示す通りの順番で出来なくなっているか否かを、最初にチェックします。この項目の順番通りでないケースは、「アルツハイマー型認知症」の発病者ではないからなのです(14689例の症例データが示す事象事実の存在だけで、『「4つの仮説」の主張内容は、全てが誤りである』と言い切ることが出来る程のデータなのです)。

(8)もう一つの根拠を示しておきましょう。「アルツハイマー型認知症」の発病の本当の意味での初期の段階であり、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階(左脳、右脳及び運動の脳の全てが未だ正常な機能レベルに在るものの=MMSEの得点が24点以上。But,脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が既に異常な機能レベルに在る=年齢区分別に設定された基準に基づき、かなひろいテストが不合格と判定されたお年寄り)の症状は、全てが、『前頭葉機能障害』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が異常なレベルに在る)に起因した(を反映した)症状だけが確認されるのです。
末期の段階にしか注目していない世界中の権威達は、このことを知らない(データ自体を有してはいない)のです。アルツハイマー型認知症の発病患者である場合には、且つその場合に限り、より高度な機能から順番に、即ち、前頭葉の機能、左脳の機能、右脳の機能、運動の脳の機能の順番に衰えが進行して来るという機序が存在しているのです。「4つの仮説」は、私たちが提示する脳機能データ事象事実である当該脳機能のデータが示す機序の存在)について、科学的、合理的、客観的に説明することが出来ないのです。➡ ハーバード大学も、東大も、京大も、理化学研究所も、アミロイドベータ仮説を信望し、主張の根拠にしているのです。

権威があるとはいっても、主張している内容は、誤りだと断言できるのです。その他にも、私たちが有する、「アルツハイマー型認知症」の発病患者の『脳機能データ』として、「小ボケ」(発病してから3年間)及び「中ボケ」(2~3年間)という期間の標準的な滞留期間の存在のデータ、更には、「小ボケ」及び「中ボケ」の各期間について確認される脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣」(食生活でなくて、脳の使い方としての『生活習慣』であることに留意する)という要因のデータが存在していて、それらの事象事実もまた、『「4つの仮説」が単なる憶測の類であり、内容自体が誤りである』ことの科学的で客観的な証拠資料が幾つも存在しているのです。

※1 二段階方式の手技の活用により、アルツハイマー型認知症の発病の有無及び三段階に区分される症状の判定と鑑別並びに脳のリハビリの実践指導による回復についての記述書である、「個別事例判定マニュアルA」には、次の記述がなされています。

①「小ボケ」の段階であれば、脳のリハビリの実践により、症状の回復又は症状の進行が比較的に容易に実現されうること。

②「中ボケ」の段階であれば、脳のリハビリの実践により、症状の回復又は症状の進行が未だ可能であること。この場合、「中ボケ」の前期(MMSEの換算値の総得点が23点以下20点以上)であれば、集団による脳のリハビリ(個々人ではなくて、集団に共通のテーマの実践)の実践でも、効果が得られること。但し、「中ボケ」の後期(MMSEの換算値の総得点が19点以下15点以上)になると、個別の脳のリハビリ(個々の被験者についての、特定のテーマの選択が不可欠となる)の実践が不可欠のものとなり、且つ、同居の家族による実行の支援と後押しが不可欠のものとなること。

③「大ボケ」の段階(MMSEの換算値の総得点が、14点以下)になると、脳のリハビリの実践を個別のテーマにより、且つ、同居の家族の献身的な協力と支援による脳のリハビリを実践しても、症状の回復又は症状の進行の抑制は、最早困難となるものであること。

「MCI」の基準は、言葉であれこれ書かれていても、介護の予防のための適切な措置を考えるうえで、何等の有効な指標とはなり得ないことを、理解していただけたでしょうか。

(9) そもそも、『アルツハイマー型認知症』は、器質的な原因病変が何等確認されないのに、私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障(認知症の症状)が発現してくるのが特徴なのです。私たちの意識的な世界、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界では、自分が置かれた状況の分析や理解や判断も、状況判断に沿ったテーマの発想も、テーマを実行する為の実行の計画も、実行結果の洞察や推理やシミュレーションも、シミュレーションの結果に基づいた比較や選択も、実行の決断も、或いは何かに対する感動も、更には、何事かに対する感情の抑制も、注意の分配力の機能の関与なしには、機能が発揮されないという機能構造になっているのです(実行機能の機能発揮上の二重構造の存在=二段階方式が、世界で初めて解明したもの)。

どのような状況であれ、必ず存在している複数の意識の構築、統合、管理、コントロールさえもが、注意の分配力の機能の関わりなしには、存立できない構造になっているのです。日常の挨拶程度の会話が成り立つ為にも、ズボンをきちんとはく動作を正しく遂行するにも、手に取ったものがハサミであることの正しい認識を得るにも、この、注意の分配力の機能が働くことが不可欠となることに、専門家とされる人達が未だに気づいていないことが重大な問題なのです。こうした機能構造の理解なくしては、前頭葉の機能障害、就中、廃用性の機能低下に起因した機能障害というテーマに行き着くことは出来ない相談というしかないのです(注意の分配力の機能は、異なる複数のテーマを同時に並行して処理する機能であり、『あーしたらこうなる、こうしたらあーなる』という風に、洞察し、推理し、シミュレーションし、検索し、選択する際に不可欠の機能であり、加えて、あの人は「頭の回転が速い」という言葉が示すように、咄嗟の判断と対応とに不可欠の機能でもあるのです。「お年寄り」達が自動車事故を起こすことが多いのは、廃用性の機能低下によって、『注意の分配力』の機能が異常なレベルに衰えてきているせいなのです。私たちの区分で言う「小ボケ」のレベルに在る「お年寄り」が、車を運転しているケースが多いのです)。

 ブレーキシステムの問題ではなくて、小ボケや中ボケが運転していることが大問題。
私たちが「正常老化の性質」と呼ぶ、『加齢』に起因した機能低下が進行している60歳を超えた年齢の「高齢者」が、左脳が主管する仕事とは無縁となる、「第二の人生」を送る生活の中で、自分なりに追求する特別のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、これといった目標となるものも無い日々の暮らし方、『脳の使い方』という視点で言うナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続(即ち、食生活は関係なくて、「脳の使い方」としての生活習慣という要因のみが関係していることに注意する)に起因した廃用性の機能低下が、前頭葉の機能障害(就中、注意の分配力の機能の機能障害)を惹き起こすことが、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化が進行するか否かを決定づける「核心的な要因」であることに、世界中の認知症研究の権威ある専門家達(専門機関)が、早く気付いて欲しいと願うのです(アミロイドベータの蓄積は、『アルツハイマー型認知症』を惹き起こす原因要因ではないのです)

何等の対策(早期診断による回復、介護の予防、更には、発病自体の予防)が、国策として制度化され実践されないでいると、「介護」が必要となるお年寄り(末期の段階の症状が発現してきて、セルフ・ケアにも重大な支障が出てきて日常の生活面での介護が不可欠となるお年寄り、私たちの区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄り)の数が、増加し続けていくこととなり、結果として、既に年間で10兆円を超えたとされている『介護の費用』がとめども無く増加し、「介護保険制度」が財政面から破綻することを恐れるのです。

様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めているのが、「アルツハイマー型認知症」である為に、世の中に極めて大きく、重大な悪弊を生じさせているのです。

平成の大合併前の時期を中心に、440を超える市町村が、二段階方式を導入し、実践し、成果を挙げていながら、「二段階方式」の使用料を5年で無償にした為並びに平成の大合併で導入市町村が吸収合併された為に、予防活動が、泡のように立ち消えて行ってしまったのです予算化が不要になると、保健師さんの配置も無くなったのです。合併後の人事異動により、経験のある保健師さんが、他部署や他の地域に異動させられてしまったのです。
➡ それはそれとして、権威とされる機関や人達が、「誤った情報を垂れ流し続けている」ことが重大な問題なのです。彼等が主張の前提においている『記憶障害』に起因して発病するとの想定自体が、科学的で合理的な根拠もデータも無い『重大な誤り』なのですから。
(10)「アルツハイマー型認知症」の発病を惹き起こす唯一で、且つ、「核心的な要因」は、①加齢に起因した機能低下を基礎要因としていて、②『加重要因』としてのナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続による廃用性の機能低下の進行に起因した「前頭葉」の機能障害という、異なる二つの要因が同時に存在し充足されることによる相乗効果により、廃用性加速度的異常機能低下が進行していくことなのです(極めて単純な要因)。
※1 私たちが、市町村との個別で有償の使用許諾契約に基づいて先駆的な活動として実践してきた住民参加型の地域予防活動により、『アルツハイマー型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないことが疫学的方法により実証されているのであり、『早期診断と脳のリハビリの実施により治せるし、症状の進行を抑制することにより介護の予防が出来るものなのです。更には、前頭葉が活性化する(=「注意の分配力」の機能の出番が多い)生活習慣の構築と日々の実践により発病自体を予防することが出来る』ものなのです。我が国の現在の実態で言うと、『発病の原因が不明で、治せないもの』とする権威の主張(重大な誤り)の社会への影響が強すぎて、何等の対策が実行されないままに居る状況下で、「介護の為の費用」だけで年間10兆円を超えた状況にあるという訳なのです。
※2 最近になって、スエーデンのカロリンスカ研究所やロンドンに拠点を置くランセット委員会等が、『「生活習慣」が、アルツハイマー型認知症発病の危険因子と考えられる』との主張を展開し始めたとはいえ、「AI技術」を駆使した多人数の分析程度のものに過ぎず、内容的には不十分なものであり、『食生活学歴が関係する』等という発病原因とは無関係の「誤った要因」が挙げられていたりもするのです。

※3 現代数学での最大の難問とされている『ABC予想に対する望月博士が提起した証明の考え方』と同じという訳ではないのですが、見方を変えて見れば、『発病自体の予防』も、『介護の予防』も、表裏一体の同じテーマと言えるものなのです。『川上に目を向けたもの』が発病の予防であり、『川下に目を向けたもの』が介護の予防であり、実施後の効果に大きな差があるものの、両者は共に、介護が不可欠となる時期を少しでも先送りする目的で、実施されるという点では、共通したテーマであるとも言えるのであり、且つ、同時に並行して展開できるものなのです(関わる部門は異なっても、互いに競合はしないのです)。

本著作物「G-04-①」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、著作権法の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人に、お願い)。

  

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