認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

♯ 認知症 アルツハイマー型認知症に対する権威の主張の誤りを整理しました(G-01)

2022-01-01 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

(プロローグ)

還暦を通過し、古希を通過し、喜寿も通過すると、1年が、本当にあっという間に過ぎ去ってしまうのです。周りに居るお友達の間でも、お迎えが来る人が増えてくるのです。

ふと気が付いてみると、『3密の回避』に徹した「生活習慣」(脳の使い方としての単調な生活習慣)を2年間も守ってきているお年寄り達の間で、アルツハイマー型認知症の発病者が顕著に増加してきているのです。権威とされる人達は、末期の段階(大ボケ)の事しか知らないので騒がないのですが、私たち「二段階方式」が提起している本当の意味での初期段階、小ボケの段階のお年寄りが大幅な増加をみせているのです。放置しておくと、小ボケは中ボケに、中ボケは大ボケへと重症化が進行して行くのです。初夢を見た後の元旦の朝、様々な種類が数有る認知症の内の大多数90%以上の割合を占めている本家本流の『アルツハイマー型認知症』について正しい知識の提供と、権威とされる機関や人達の主張内容の重大な誤りについて、根拠を提示しながら、整理し、国民の皆さんに問題提起してみようと思ったのです。

&1『アルツハイマー型認知症』については、世界中の権威達の主張内容に、以下に例示してあるように、重大な誤り含む種々の問題点があります

1.発病及び症状が進行するメカニズム

権威は、器質的な病変が原因と主張(世界的な通説は、アミロイドベータの蓄積による老人斑の沈着が神経細胞の大量死を惹き起こすことが原因と主張)。

二段階方式は、「加齢」に起因した機能低下及び「第二の人生」を送る上で展開される単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下の進行が原因と主張。

2.発病後の症状

権威は、極めて重度の症状であることも知らないで、失語、失認、失行が初期症状と主張している。

二段階方式は、小ボケ、中ボケ、大ボケの三つの段階があり(F-11を参照)、失語、失認、失行の症状は、末期の段階の大ボケの後期、極めて重度の症状であると主張。

小ボケ 脳のリハビリの実践により、治すこと比較的に容易な段階

中ボケ 脳のリハビリの実践により、治すこと未だ可能な段階

大ボケ 脳のリハビリの実践により、治すことが最早困難な段階

権威達は、末期の段階である大ボケの段階で発病を見つけて、「治すことが出来ないタイプの認知症であると誤解している」のです。

3.発病者総数(我が国の場合での人数)

権威は、600万人と推定している。

二段階方式は、権威は、小ボケ、中ボケの段階を見落としているのであり、末期の段階である大ボケの段階の症状だけが発病と考えている為、予測総数は600万人より大幅に増加する(我が国は、高齢者総数が3600万人いる)。

小ボケと中ボケを発病者数に加えると、3割、1200万人が発病していて、末期段階の高齢者が600万人と推定されるのです)。「小ボケ」は、3年経つと、「中ボケ」となり、「中ボケ」は2~3年経つと、末期段階の「大ボケ」となる(症状が次の段階へと、進行していく)。

4.発病の予防、症状の回復と重症化の抑制の可能性

権威は、発病及び症状の重症化が進行する原因は不明で、症状を治すことも、発病自体を予防することもできないと主張。その一方では、科学的で、客観的な基礎データの提示さえも出来ない儘に、交友及び運動の機会を増やす等の生活習慣の改善が症状の進行を抑制する効果を生むと主張している。

二段階方式は、「アルツハイマー型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病なのであり、早期診断(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(「脳のリハビリ」の実践=「前頭葉」が活性化する「生活習慣」への改善とその継続的な実践)により治すことが出来るし、重症化の進行抑制することが出来ること更には、(趣味や遊びや交友や運動や地域活動等について自分なり特定のテーマを見つけて、目標を設定して、自分なりの喜びや楽しさや生き甲斐が得られる生活習慣前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣を継続して実践すること)により、『発病自体を予防できる』と主張し、北海道から九州に跨る452の市町村との個別の有償契約で、住民参加型の『地域予防活動』を指導し、顕著な成果を挙げ、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証した【1996・7?)年頃厚労省に呼ばれ、当時の尾嵜課長から全国展開を懇請された(国としてできることは何でもするので、二段階方式を全国展開して欲しいと要求された)が、当時50歳代の前半だった高槻忠男が、お断りした。2005年以降の平成の大合併の進行、オレンジプラン、新オレンジプランが政府の施策として市町村で全国展開される中で、導入後は10年が経過後に使用の対価を無料としたことで予算化が不要となり、当該PRJに対する人員の配置がなくなったことも相まって、活動が次第に消えていき、新規導入先がなくなって行った】。

『菅官房長官の御計らいで、2019年11月29日、厚労省認知症施策推進室の室長他と協議の場を持てたのですが、AMEDに持って行くよう勧められただけで、国がどうするかについては無回答だったのです。その直後に菅首相が誕生して、いよいよ国策化による発病の予防活動が展開されることになると意気込んで準備を進めていたら、新型コロナの感染が激増して来て、「3密の回避」が叫ばれる状況で、「脳イキイキ教室」など、言うことも出来なくなっていった矢先に、菅首相が退陣されてしまったのです。新型コロナの終息が見えてきたし、オミクロンは感染力が強いものの、重症化や死亡の発生率が低いようなので、「発病自体の予防」を目的とした住民参加型の「地域予防活動」の国策化による展開を岸田新政権に提言している初夢を見た新年の早朝、朝日を拝みながら、戦略をあれこれ妄想しているところなのです。寅年である今回こそはと、期待して』。

ハーバード大学を筆頭に世界中の権威あるとされる機関(我が国では、東大、京大、理化学研究所)でさえ、上記のような誤りを未だに犯し続けている根本的な原因はどこにあるのか。その主たる原因は、アルツハイマー型認知症の発病及び症状の重症化の進行が、私たち人間だけに特有な世界、「意識的な世界」(目的的な世界)で脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が関わっているせいなのです。前頭葉の機能構造さえ解明できていない上に、前頭葉の構成機能である『実行機能』(分析、理解、判断、企画、計画、洞察、推理、憶測、シミュレーション、比較、選択、決断、抑制、感動etc.の個別認知機能群の総称)の機能の発揮及び発揮度が前頭葉の三本柱の機能に左右され、下支えられているという機能構造(実行機能の機能発揮上の二重構造)の存在に、私たち「二段階方式」しか気づいていない有様なのです。そんなことも知らずに、権威とされる人達は、意識的な世界とは無縁の動物であり、『注意の分配力』の機能が備わっていないマウスやマーモセットにアミロイドベータを注入して、注入量の増減に因る行動の変化(記憶の機能レベルの変化)の様相を研究している有様なのです。記憶の障害と言う要因と発病との間に『因果関係が存在していない』のにも拘わらず。因果関係が存在していることの立証が先決であるべきなのです。立証さえできないで、意味もない先陣争いに走っているのが権威と言われる人たちの行動なのです。

&2 予防及び治療

1.権威

発病の原因が不明で、治すことも発病を予防することも出来ない

2.二段階方式

早期診断(小ボケ及び中ボケの早期の段階で発病を見つけること)と早期治療(脳のリハビリ=前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善)により治せるし、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する生活習慣の実践とその継続により、発病自体を予防できる

&3 発病のメカニズムと症状の特徴

1.権威

(1)米国精神医学会が策定した「DSM-Ⅳ」の規定の第一要件の規定内容(記憶の障害に起因して発病すると規定)及び第二要件の規定内容(失語、失認、失行が初期症状と規定)が重大な誤りの規定内容であること気づかない儘に(疑わないで居て=正しいことを前提にしていて)、「記憶障害」に起因して発病し、失語や失認や失行の症状が初期症状であり、若年発症型(少数)と老年発症型(大多数)があると主張している。

(2)アミロイドベータの蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性により、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされることを主因として記憶障害が惹起されることにより発病するとするアミロイドベータ仮説(発病との間の因果関係を未だに立証できていない為に、仮説の扱いを受けている)が、現在も猶世界的に通説の地位(支持する学者の数が一番多い説というだけの意味)にある(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)。

2.二段階方式

(1)  ①廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であり、②前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現するものであり、③「老年発症」が特徴とする(若年性アルツハイマー型認知症は、実在しない架空のものであり、『前頭葉』の機能レベルの精緻な判定により鑑別が出来るものを、「前頭葉」の機能レベルの判定をしないで、重度の記憶障害の症状だけの確認により判定する診断によって、側頭葉性健忘症を誤診しているだけ)。

(2) 一つの要因は、加齢による機能低下の進行であり、もう一つ別の要因が、「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続による廃用性の機能低下の進行であり、異なる二つの要因同時に存在し充足される相乗効果に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性加速度的異常機能低下が進行するその先に発病及び症状の重症化の進行が待っているものと主張している。

&4主張内容の根拠と実証データ

1.権威

通説であるアミロイドベータ仮説は、マウスにアミロイドベータを注入したアルツハイマーマウスが檻の中でエサを探して徘徊する行動の研究から、アミロイドベータの注入量の変化(減量、増量)が行動の改善、悪化に与える影響を調査して、記憶障害に対する影響の有無及び変化を研究しているが、アミロイドベータの蓄積(老人斑)とアルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係の存在実証が出来ていない為に、現在もなお「仮説」の扱いのまま。『アミロイドベータ仮説』の考え方を開発の基礎に置き、世界中の巨大な規模の製薬会社が、様々なタイプの治療薬の開発に挑戦したが、全てが失敗に終わっている(それらの総投資額は、70兆円を超えたと言われる)。-

 ➡ 今回発表された新薬候補の「アデュカヌマブ」も、数年が経過していく中で、きちんとした効能の有無の評価が為されていけば、失敗作であったことが判明するはずなのです(間違った場所を、単に深く掘っているだけのもの)。

2.二段階方式

①アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病と考えているのです。但し、ここに言う『生活習慣』とは、食生活とは無関係であり、仕事というテーマの遂行とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る上で展開される、脳の使い方としての『単調な生活習慣』、追及する自分なりの特定のテーマがなく、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した、前頭葉を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が唯一で真の原因であり、前頭葉が異常な機能レベルに衰えてきた時が、発病の最初の段階(小ボケ)であり、次いで、左脳と右脳とが異常なレベルに衰えてきた時から「中ボケ」の段階が始まり、前頭葉を含む脳全体の機能が更に異常な機能レベルに低下してきた時から末期の段階である「大ボケ」の段階に入っていくと考えている。権威が発病の初期症状とする失語失認失行の症状は、大ボケの後期、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁(9点以下)になって初めて確認される「極めて重度の症状」なのです。

北海道から九州に跨る452の市町村との個別の有償契約の締結に基づく指導、対象を「アルツハイマー型認知症」に特化した活動であり、「アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動」の実践の指導により、主張内容が正しいことを疫学的方法によりに実証済みのもの。

新型コロナの終息が見えたところで、更には、新型コロナの感染回避対策として徹底されてきた「三密の回避」という単調な生活習慣の継続により、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者(二段階方式が規定する、アルツハイマー型認知症発病の第一の要件)たちの間で、新規の発病者(小ボケ)の顕著な増加及び症状の重症化の顕著な進行(小ボケ⇒中ボケ、中ボケ⇒大ボケ、大ボケの中での更なる症状の重症化の進行)という状況について、世の中に問題を提起する為、「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技の活用による「三段階のPRJ」(①検証PRJ、②Model事業化PRJ、③拡大展開PRJ)の実施提言書を、再度政府に提出して、岸田新政権に、検討して頂く初夢を見て、行動を起こすべきか、あれこれ考えているところなのです。新型コロナ下で徹底された「3密の回避」と言う単調な『生活習慣』の継続に因り、「第二の人生」を送っている高齢者達の間で新規発病者が急増しているからなのです。ネット上で検索してみると、何故か、発病の予防に反対する団体がいるのです。記事によると、その団体は、「予防を強調すると、認知症になった人は努力が足りなかった。家族も支援が不足していた」と受け取られかねない。自己責任を要求すべきものではないと猛烈に批判したそうなのです。発病の予防もしないで、発病するが儘に任せていて、結果として、天文学的な規模の税金を、「介護に投入し続ける」ことを要求しているのです。加えて、予防活動の全国展開に反対するマスコミ(人)や族議員に対しては、世論が監視の目を光らせて欲しいのです。参院選が近々あるのですから。その団体は、生活習慣病の代名詞のような存在である「糖尿病」の発病の予防についても同じ考え方で反対するのでしょうか。隠された意図は何なのか、分析したくなるのです。

&5 脳機能データから見た「アルツハイマー型認知症」の特徴(二段階方式

Ⅰ.正常老化の曲線(下記Ⅱの図を参照)

1.『加齢』という要因に限定した「前頭葉」の老化曲線

(1)下記曲線図は、「二段階方式」によるテストの実施(かなひろいテストの平均値)結果が示す「前頭葉の機能レベル」の変化の曲線を示します(同じ年齢のテスト実施対象者の平均値が示す曲線)。

小学校一年生、二年生、…六年生、…。中学校一年生、二年生、三年生、高校一年生、二年生、三年生、20歳代、30歳代、50歳代、・・、70歳代、80歳代、90歳代という風に、かなり大雑把なデータなのですが、緩やかにしか低下して行かないというイメージは、表現できていると思います。

※1 改訂版かなひろいテストは、意欲注意の集中力及び注意の分配力について、その機能レベルを個々に及び総合的に判定することが出来る神経心理機能テストです。

実行機能評価の物差しの機能が、自身の機能発揮能力が無くて、その機能発揮を前頭葉の三本柱の機能(意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称)が、左右し、下支えている関係機能発揮上の二重構造の関係)に着目し、前頭葉の三本柱の機能の発揮レベルを判定することにより、実行機能及び評価の物差しの機能の発揮レベル、言い換えると、前頭葉の機能レベル精緻に判定できることに着目し開発したもの。平かなで書かれた「おとぎ話」を読んでいきながら、同時に並行して、「あ、い、う、え、お」が出てくるたびに〇をつけていきながら、話の粗筋を覚えていくことがテーマとなります。

判定値は、①正答数×スピード要素の係数(意欲)×正確度要素の係数(注意の集中力)×内容把握度の係数(注意の分配力)により算定します。猶、合否判定(前頭葉の機能レベルが正常であるか、異常であるか)は、60歳代、70歳代及び80&90歳代の年代区分ごとに設定された各年代の合格基準値により判定します。

※2「改訂版かなひろいテスト」の結果に基づく、前頭葉の機能レベルの改善、維持、低下の判定基準は、15%以上上昇、15%未満上昇又は15%未満の低下、15%以上低下です。※3二段階方式は、前頭前野に局在する『前頭葉三本柱』の機能、評価の物差しの機能及び実行機能が、脳全体の司令塔の役割を担う、所謂『前頭葉の機能』を構成していると考えています。

⇒ 様々な種類が数ある認知症のうちで90%以上の割合を占めているアルツハイマー型認知症』は、意識的な世界(目的的な世界)が関わるタイプの認知症なのであり、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割(三頭立ての馬車の御者)を担っている『前頭葉』の機能の働き具合(加齢に起因した正常老化及び左脳の出番が極めて多い性質の仕事とは無縁の暮らし方となる「第二の人生」を送る上での単調な生活習慣の継続に起因した廃用性加速度的異常機能低下の進行が発病を引き起こし、症状の重症化を進行させる『唯一の、真の原因』なのであり、アミロイドベータ仮説の考えに基づいて開発されたアデュカヌマブという薬に、発病を予防する効能も、症状を治す効能も、症状の進行を抑制する効能も有り得ないことと考えるのです(「アデュカヌマブ」という新薬を飲むだけで、単調な生活習慣がなくなり、自分なりのテーマを見つけ、目標を見つけ、「前頭葉の三本柱」の機能の出番が増えて、『前頭葉』が活性化されて、廃用性の機能低下の進行が阻害されることになるはずがないのです)。

Ⅱ.廃用性の機能低下が加重された「前頭葉を含む脳全体の老化曲線」

第一要件の「正常老化の曲線」に、第二要件の「廃用性の機能低下」と言う加重要因が加わる相乗効果により、

   (加速度的で異常な機能低下の曲線)へと変化する 

(1) 二段階方式が、同時に実施した前頭葉の機能テスト(かなひろいテスト)並びに左脳と右脳の機能テスト(MMSEテスト)のテスト結果をプロット(横軸にかなひろいテストの結果)を(縦軸にMMSEのテスト結果)を表示している。被験者の人数は、14689例。※①加齢に起因した機能低下の進行という要因に②単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下が加重されたもの。

(2) 上掲左の図を、分かりやすく表示したものが、上掲右の図です。

加齢という要因に起因して正常老化の曲線を描いて緩やかな機能低下が進行していた正常老化の曲線が、②ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に因り廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行のカーブを描いていることが、明確な形で読み取れるのが特徴です。

二段階方式の手技では、意識的な世界目的的な世界では、①自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、②状況判断に沿った実行テーマを発想し、③テーマの実行の内容及び仕方を企画し、計画し、④実行結果を洞察し、推理し、シミュレーションして、⑤シミュレーション結果を比較し、⑥最終的な実行内容を選択し、⑦実行の決断をして、⑧実行の指令を脳の各部に出すという『脳の機能の関わり』を分析しています。即ち、意識的な世界(目的的な世界)は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車運航する世界であり、馬車の運航を支配し管理しているのが御者、言い換えると、脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉』の機能と考えるのです。

 アルツハイマー型認知症の発病及び重症化の進行を惹き起こすのは、①権威が主張している記憶障害が原因ではなくて、②実行機能(上記赤字で例示した機能の総称)の機能の発揮度を左右し、下支えている前頭葉の三本柱』の機能(意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行することを基礎(基盤)にして実行機能が、総体としては、前頭葉の機能が異常なレベルに機能低下が進行していくことの直接の反映(アウトプット)が、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される症状」として発現してくると主張している。

1上図に見るように、前頭葉』の機能レベルが異常値を示してくると、左脳と右脳の機能レベルは、3つの段階に区分されるのです。

その3つの段階は、「前頭葉」の機能レベルだけが異常値で在って、左脳と右脳は正常値(24点以上)である段階(軽度認知症:小ボケ)、「前頭葉」の機能レベルが異常値で在って、左脳と右脳も中等度の異常値(23点以下、15点以上)である段階(中等度認知症:中ボケ)及び「前頭葉」の機能レベルが異常値で在って、左脳と右脳も重度の異常値(14点以下)である段階(重度認知症:大ボケ)に区分されるのです(権威は、発病か否かだけの区分)。

小ボケ、中ボケ、大ボケについては、多数の症例群の中から、「類型的な症状の事例」として、各段階ごとに特有な各10例の症状を抽出し、『30項目問診票』として定型化し、『生活実態』の把握と確認をしています。

猶、「DSM-Ⅳ」が第二要件で、発病の初期症状として例示する失語、失認、失行の症状は、末期の段階である重度認知症(大ボケ)の段階の後期、11の下位項目により構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁の得点(9点以下)になって初めて発現が確認される『極めて重度の症状』であることに注意が必要です。加えて、第一要件が、記憶障害の症状の確認を要求していることから、即ち、第一の要件と第二の要件の充足が要求されている為に、記憶障害については、極めて重度の物忘れの症状の確認が要求されていて、更には、失語、失認、失行、若しくは、それ等よりもさらに重い症状の確認でもって、アルツハイマー型認知症の発病と診断するという極めて重大な誤りが内包されているのです。我が国の医学会も、その誤りに気付かないでいて、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容、第二要件の規定内容、更には、世界的に通説の地位にある『アミロイドベータ仮説』を支持している人達が、多い状況です。

(3)もう一つ別の問題点を挙げると、MCI(軽度認知障害)という基準が抱える問題客観性が全く担保されていないし、根拠データも無い)のことです。

この基準は、MCIの基準に該当するお年寄りは、アルツハイマー型認知症発病の前駆的状態に在ると説明するもの。ところが、この基準は、①本人が申告する物忘れの症状、②家族が申告する本人の物忘れの症状及び③診断する医師が確認する物忘れの症状という、『外観から観測しただけの物忘れの症状だけ』を判定の対象としていて、客観的な基準が全く存在していない規定内容なのです。

1 認知機能の障害を問題とする病気の判定に際して、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉の機能レベル」(正常であるか、異常であるか)の判定が、全くなされていないのが、「アルツハイマー型認知症」の世界の特殊性(世界的傾向)なのです。

その結果として、本当の意味での早期の段階、「脳のリハビリ」(前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践)により、正常な機能レベルに回復させる(アルツハイマー型認知症の症状が消滅し、治る)ことが可能である小ボケ及び中ボケの段階見落とされているのです医師は、「末期の段階」である「大ボケ」の段階の症状によって発病を見つけているだけ)。

二段階方式では、以下の区分に従い、「脳のリハビリ」の実践を指導します。

  • 小ボケ「脳のリハビリ」の実践により治すことが、比較的に容易な段階
  • 中ボケ「脳のリハビリ」の実践により治すことが、未だ可能な段階
  • 大ボケ「脳のリハビリ」の実践により治すことが、もはや困難な段階

⇒ 小ボケの段階は、「意識的な世界」(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに在って、手足の役割である左脳及び右脳の機能は未だ正常な機能レベルに在るのです。中ボケの段階は、左脳も右脳も異常な機能レベルに在って、前頭葉を含む脳全体の機能が異常なレベルに在るのです。「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルのアウトプットが、アルツハイマー型認知症の症状として発現してくるのです。

権威とされる人達は、極めて重度の物忘れの症状の確認(「DSM-Ⅳ」の第一要件)と末期の段階の後期で初めて発現する失語、失認、失行若しくはそれよりも更に重い症状を確認(「DSM-Ⅳ」の第二要件)で発病と診断しているのです。

(4) 「二段階方式」テスト

『アルツハイマー型認知症』だけを対象とした(特化した)住民参加型の地域予防活動は、アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復明確な目的とし、地域単位で発病自体の予防を目的とした(身体がもつ限り、出来るだけ脳を持たせる=発病する時期をできるだけ先送りする)体験型予防教室(“脳の生き生き教室”)の展開を市町村の保健課の保健師さん達及び地域のボランティアさん達が共同して展開する形態なのです。

保健課の保健師さんの最も重要な役割は、脳の生き生き度チェック(アルツハイマー型認知症の発病の有無及び症状の「三段階区分」の精緻な判定)並びに発病の極く初期段階(小ボケ)と判定されたお年寄りに、症状の回復を目的とした「脳のリハビリ」の実践を指導します。中ボケは、介護の予防の対象として、地域包括支援センターに引き渡します。発病の予防事業』(究極の介護の予防効果となる)と現行の『介護の予防事業』とは、両立して展開できるのです(扱う対象者の機能レベルが異なる)。

&6 アルツハイマー型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのです。早期診断と早期治療により治せるし、発病自体の予防が出来る(最も効果的な「介護の予防」策とも言える)のです。

(1) 三頭立ての馬車の御者が『前頭葉

権威や医師は、アルツハイマー型認知症について、認知機能の障害を問題とし乍ら、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能、就中、『前頭葉の機能レベル』の精緻な判定を怠っているのです(精緻に判定出来る「手技」を持たない為及び神経心理機能テストの保険点数が低い為が理由)。

  60歳を超える年齢の高齢者が、加齢に起因して機能低下が進行してきている(緩やかな機能低下の進行=正常老化の曲線)生活状況の下で、『キッカケ』の発生を契機にして、意欲を喪失してしまい、何事に対しても挑戦できなくなり、単調な生活習慣が開始され継続されていくことに起因して、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、廃用性の機能低下を進行させていき、加齢と単調な生活習慣の継続という異なる二つの要因が同時に存在し、充足される相乗効果に因って、廃用性の、加速度的異常機能低下が進行していくその先に、『アルツハイマー型認知症』の発病が待っているということなのです(アミロイドベータが、蓄積し、神経細胞が大量死し、記憶障害が惹き起こされるせいではないのです)。

(2)「脳の老化」を加速する『キッカケ(=意欲の喪失)』の発生

ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が開始されて行くことになるのは、本人にとって、人生上の大きな出来事生活上の大きな変化が起きて、従来本人が営んできた生活習慣が継続できなくなり、意欲を喪失することが、「キッカケ」となるのです。『キッカケ』は種々様々で、本人の受け止め方次第なのです。震災で、家も家族も友人も失うという出来事は勿論のことなのですが、自分が可愛がっていた飼い猫が死んだ、玄関先で転び複雑骨折して3週間病床に臥せって寝ているだけの生活等も「キッカケ」となり意欲を喪失するのです。

(3)『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした三段階の症状が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の特徴となるのです。発病の有無及び症状の段階(「脳のリハビリ」の実践により正常なレベルに回復させることの可能性の有無及び程度により、三段階に区分するのが「二段階方式」の特徴)。

権威の考えに従うだけの医療機関は、『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たない為に、脳の後半領域の機能レベルを判定する手技であるMMSE(わが国では、長谷川式を使用する病院もある)しか実施しないで居て、回復させることが可能である本当の意味での早期の段階(二段階方式の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階)を見落としていて、回復させることが困難である末期の段階(大ボケの段階)で発病を見つけている、『発病のレッテル貼り』をしているだけなのです。その上、アリセプトを含む4種の薬、治療の効能は有していなくて、効能的には症状の発現の程度を抑制したり、昂進させるだけのものである、単なる「対症療法薬」を処方しているのが医療現場の実態なのです。この先、「アデュカヌマブ」が認可されたら、いったいどういうことになるのか。MCIの基準を適用して(第二の人生を送っている高齢者であれば、それ相当の物忘れの症状が必ず確認できることになるので)、片っ端から処方してしまうのを危惧するのです(40歳代から、アミロイドベータの蓄積が始まるとされている)。⇔私たち二段階方式が世界で初めて解明した『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズムに照らして、発病の予防の効能も、症状の進行を抑制する効能も、症状を治す効能も、絶対に有してはいない薬なのです。

⇒アミロイドベータ仮説が重大な誤りの内容であること及びアミロイドベータ仮説に基づいて開発されたアデュカヌマブという薬が、発病後の症状の治療や発病の予防の効能を有していないことについては、①「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の存在の脳機能データ、②以下に提示する「脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因」のデータ並びに③「小ボケ及び中ボケの段階の滞留期間」について確認される「小ボケの滞留期間は、3年間」及び「中ボケの滞留期間は、2~3年間」という標準的な滞留期間の存在が確認される極めて多数に上る「脳機能データ」の集積と解析という「二段階方式」が世界に誇る「事象事実として脳機能データ」が存在しているのです(上記3つのデータは、『検証PRJ』の実施により、容易に、必ず確認できるものなのです)。

※1右図は、『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因』の解析図。        

※2右図は、「MMSE下位項目の項目困難度」の脳機能データの解析結果図。

「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも上る脳機能データである「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の意味:アルツハイマー型認知症の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、MMSEのテスト結果について、11の下位項目について、出来なくなっていく厳密な低下順(脳の機能が衰えていく順番を示している)が存在しているのです。この一事だけをとってみても、アミロイドベータ仮説の主張内容が誤りであることの『実証データとなる』のです。

⇒①「二段階方式」の手技を活用して実施したテストの結果である「MMSE」のテスト結果(小ボケ、中ボケ及び大ボケと判定された14689例のデータ)は、アルツハイマー型認知症の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、11の項目により構成されていて、30点が満点である『MMSEの下位項目』について、出来なくなっていく厳密な順番(=関係する脳の機能が、衰えていく厳密な順番)が存在していることが確認できるのです(症例数が極めて多いこと及び小ボケ、中ボケ、大ボケの段階と判定された発病者数が各段階ごとに多数に上ること並びに被験者達が、精神科の精神科医ではなくて、脳外科の脳外科医が診断する「浜松医療センター」に、日本全国から診断を求めてきたことは、資料的にも、極めて重要なものと言えるものなのです)。

②MMSEのテスト結果について「MMSE下位項目の項目困難度」の指標に示す厳密な低下順(関連する機能が衰えて行く厳密な順番)が存在しているのです。

 その低下順は、「項目の困難度が高い順」に、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相関図の模写、文を書く、三単語の記銘、書字命令、復唱、命名 の順番となるのです(この順番通りでない場合は、アルツハイマー型認知症の発病者ではないこととなる)。

事象の事実である「MMSE下位項目の項目困難度の指標」と言う脳機能データの存在は、『アミロイドベータ説を含む4つの仮説の主張内容では、合理的に、且つ、客観的に、説明することが出来ないのです。言い換えると、「4つの仮説が主張する内容は、誤りであること」の重要な証拠資料なのです。

&7前頭葉を含む脳全体の機能レベル」 に厳密にリンクした三段階の症状が発現してくる。

(1)『脳イキイキ教室』の展開の仕方(典型的で、効果的なやり方の一つの事例)

教室(”脳のイキイキ体験教室”)の運営面(体験するテーマの選定)で、『ボランティア組織とリーダー』の活用が極めて重要となるのです。

保健課の保健師さんの仕事は、『脳のイキイキ度チェック』(当年度の教室の開始と閉鎖の2回、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル及び当該機能レベルにリンクした症状を二段階方式の考え方と二段階方式の手技の活用により、チェックします(『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定することが出来る神経心理機能テストであって、「二段階方式」独自の内容である『改訂版かなひろいテスト』の実施が極めて重要となります。発病の有無の判定及び症状の区分の判定については、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定に加え、『MMSE下位項目の項目困難度』の低下順の指標との照合が極めて重要となります。その上で、「30項目問診票」による「生活の実態」を確認し、最後に、「脳の使い方としての単調な生活習慣=生活歴」の聞き取り、即ち、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルについて、廃用性の加速度的で異常な機能低下をそこまで進行させて来ることとなった直接の原因、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続の確認と意欲を喪失させる元となった「キッカケ」の時期と内容とを確認していくのです。

(2) 過去の展開事例における「予防教室での効果」(前頭葉の機能レベルの変化を核心としていて及び脳の後半領域の機能である左脳と右脳の機能レベルの総合的な判定基準により、教室運営の効果を客観的な基準により経年変化評価していくのが、「二段階方式」の評価の特徴)について、「エイジング」と称する「脳機能データ管理ソフト」により、二段階方式を実施したテスト結果である『前頭葉の機能レベル並びに左脳及び右脳の機能レベルに関するMMSEのテスト結果、更には、生活実態の確認表である「30項目問診票」の結果』を入力すると、前回との比較が、所定の厳格な基準との比較により、『改善維持低下の三段階評価』が自動的にできる「管理ソフト」を開発していて、客観的に、且つ、自動的に判定します。

医療機関では、左脳と右脳の機能レベルをMMSE(又は、長谷川式)で判定するだけなのです。或いはもっと簡易なやり方の場合、MCI(=軽度認知障害の考え方=物忘れの症状外観的な観測による診断だけ)なのに対し、二段階方式では、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベル精緻に判定しているのが、他者とは異なる特徴であり、その分精緻な判定が出来る(権威達が見落としている本当の意味での早期の段階=脳のリハビリの実践により、正常な機能レベルに『前頭葉』を含む脳全体の機能を回復させることが出来る=「アルツハイマー型認知症」の症状が消滅する=治る段階=二段階方式独自の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)のです。回復させることが困難となる末期の段階で発病を見つけて居る(=発病のレッテル貼りをしているだけの診断)のが、医療現場の診察の実態なのです。その上、治療の効能を有していない単なる対症療法薬(症状を治すことが出来ないし、症状の進行を遅らせることも出来ない)である「アリセプト」を含む4種の薬(症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させたりするだけの薬=フランスでは、健康保険の適用対象から除外されている)を処方しているのです。

 アミロイドベータ仮説の考えに基づいて開発された「アデュカヌマブ」と言う新薬について、EUは、効能を認めない決定を下し、我が国日本は、「効能を有するか否かの判定を継続審議にした」との報道を聞いて、ひとまず安心しているのです。私たちが提起し、データを提示している『脳の老化のスピード差をもたらす生活要因』と言う『脳機能データ』に照らした判定をするべきとの問題提起をしておきたいのです。効能の有無についての『厳格な因果関係の有無の判定』が不可欠と考えるのです。

 私たち「二段階方式」は、極めて多数例に上る『アルツハイマー型認知症』の発病者の「脳機能データ」の解析結果、更には、北海道から九州に跨る452の市町村に於いて、個別の有償契約の締結により、展開を指導した活動の顕著な成果『アルツハイマー型認知症に特化した、発病の予防及び早期診断と脳のリハビリの実践による回復』を明確な目的とした地域住民参加型の「地域予防活動」の成果』により、「アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であること」、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みなのです。この考え方に照らしてみた時、アルツハイマー型認知症について、発病を予防出来たり、症状を治せたり、或いは、症状の進行を抑制することが出来る効能を有する薬(予防薬又は治療薬)が開発されることは、未来永劫有り得ない事だと主張し、問題を提起しているのです。      

&8 『発病自体の予防』の国策化による全国展開が喫緊の課題

(1) アルツハイマー型認知症がらみの税金の支払い額は、医療費が10兆円超、介護の費用が10兆円超、両者の総計が単年度20兆円超え(一般会計と特別会計の合計総額)を【1万円札の新札宇宙空間に向けて、積んでみると】;『1cmが100万円、1mが1億円、1kmが1000億円、10kmが1兆円。と言うことは、20兆円200km越えですよね!!』

住民参加型の「地域予防活動」の国策化による全国展開により、新規発病者数の大幅な減少が実現できることにより、天文学的な規模の巨額の「税金の垂れ流しを止められる』のです。なのに、野党もマスコミも騒がない

(2) 権威と言われる機関や人達が研究の対象としているのは、マウスやら、マーモセットやら、「注意の分配力」の機能も、「前頭葉」の機能も備わっていない動物たち、言い換えると、「意識的な世界」(目的的な世界)とは無関係なのです。私たち人間には、【注意の分配力】の機能が備わっていることに因り、実行機能を駆使することが出来るのです。自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行及びその内容を企画し計画して、実行結果を洞察し、推理し、憶測し、検索し、シミュレーションして、シミュレーション結果を比較し、選択して、最終的な実行内容及び実行の仕方を決定し、実行の決断を下して、目標に向かって、実行して行くことが出来るのです。
(3) 発病の末期の段階、大ボケの後期の段階に入ってきて、失語や失認や失行の症状が発現してくる真の原因は、前頭葉の三本柱の核心をなす注意の分配力の機能が殆ど働かなくて、「実行機能」の行使による、『メタ認知が全く出来ないせい』なのです。ズボンを履こうとして、頭から被ったり、夜中に家を出て田んぼに行くと騒いだり、何かの拍子に家を出たらそのまま徘徊したりするのは、『記憶障害が原因で起きている行動ではない』のです。
(4)【キッカケ】の発生を契機にして「意欲を喪失してしまい」、何事に対しても挑戦できなくなり、ナイナイ尽くしの単調な【生活習慣】(仕事とは無縁の暮らし方の日々となる第二の人生を日々送る上で、自分なりの特定の目標が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、自分なりの楽しみや喜びや生き甲斐を得ることも無い生活のことを指し、「食生活とは無関係」のものであることに留意する)の継続が、唯一で真の原因で発病することになるだけなのです。
(5) 2017年の秋頃だったと記憶しているのですが、世界的な権威が有るカロリンスカ研究所が、『極めて多数例のAIによる比較解析』の実施結果から、『交友の不足、運動の不足、食生活、学歴』などの要因が、アルツハイマー型認知症発病の危険因子と考えられると発表したことを契機として、「発病の原因について、「アミロイドベータ仮説の考え方を支持」して居ながら、『交遊や運動が発病の進行を遅らせる効果が有る』などと発言する権威と呼ばれる人達が、大幅に増えてきているのです。自身が権威の傘をさしていながら、もっと権威が有る傘の下に潜り込もうとする人達が多いのです。
(6) もう一つの問題が、『MCI(軽度認知障害)の基準』に群がる権威達が、極めて多いのです。MCIの基準は、単なる憶測の類に過ぎないのです。本人が訴える物忘れの症状、家族が申告する物忘れの症状、医師が外観的に観察により確認する物忘れの症状、「この3つの要因の確認だけ」によって、『MCIの該当者は、アルツハイマー型認知症の発病の前駆的段階にある』等と、いい加減な説明をしているのです。何等の科学的な根拠も無く、客観的な脳機能データの開示も無く、権威とされる人達が、持ち出して、『物知り顔に説明する』のです。彼等には、プライドも、社会的な責任感も無いのかと疑うのです。

本著作物「G-01」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、必ず、著作権法の規定に則って引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人達に、お願いします)。
アルツハイマー型認知症についての専門家達の主張の誤りを正すのがこのブログの目的です。

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