認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

# 認知症 認知症の症状悪化の原因と介護の予防及び発病の予防の対策方法(G-04②)

2022-04-16 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

ブログの掲載枠が「3万字以内」である為、前回の(G-04-①)と区分けてここに掲載しています。

    

 1971年の209万人を頂点に、以降は毎年、新生児が生まれる数が減り続けていて、昨年度は、84万人だったのです。一方で、高齢者の長生きに因り高齢化率は上がり続けてきていて、2025年には、「国民の4人に1人が、75歳以上になる」と予測されているのです(2025年問題)。このことはとりもなおさず、社会保障費が激増するのに対して、負担する若い層の人数が減っていくことを意味しているのです。社会保障費の内の『介護の費用』は、2017年度に既に、年間10兆円を超えているのです。以下に詳述するように、アルツハイマー型認知症の診断については、末期の段階で発病を見つける事(レッテル貼りするだけ)の診断と治療や予防や症状の進行の抑制には効果がなくて、症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させるだけの効能しか有していない単なる「対症療法薬」の処方の為の費用の総計も、年間10兆円を超えてきているのです(深く静かに潜行)。

 身体が持つのに、が持たないことに起因した病気の発病! それが、このブログのテーマである『アルツハイマー型認知症』のことなのです!!

   医学の進歩で、iPS細胞の活用や遺伝子情報のコピーミスの修復等により、身体の老化を先延ばしすることが出来るようになろうとも、

  廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行による脳の老化を先延ばしできないのであれば、「第二の人生」を長く生きる意味はないのです。

 どうすれば、脳の老化を先延ばしできるのか? 本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるにすぎないアルツハイマー型認知症については、その方法は一つだけ。 脳の老化を加速させないことに尽きるのです。具体的には、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善、創意、工夫と言う方法です。

     『脳の機能面』から説明すると、「実行機能」の出番が多い『生活習慣』の実践を継続的に追及することに因り、その結果(直接の反映)として

         人間だけに特有で最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の出番が多方面に亘り増えることに因り、

 脳機能総合体であり、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が活性化する生活習慣を構築し、実践を継続することなのです。

 

趣味や遊びや人付き合いや地域活動等の分野で、自分なりに追求する「特定のテーマ」を見つけて、テーマの選定や、実行の内容、程度及び態様についての創意・工夫・シミュレーションの実施や、得られる実行の結果(成果)について、自分なりの楽しみ喜び生き甲斐が得られる(を感じれらる)場面が出来るだけ多い生活の追及の仕方である程に、脳の老化の進行の加速を抑制することが出来るのです。身体の機能とは異なり、脳の機能については、これ以外に方法は無いのです。

勿論のこと、老化の進行を抑制する効能を有する『薬は有り得ない』のです(アリセプトにもアデュカヌマブにも、そうした効能は無いのです)。 

なお、人と交わる機会を出来るだけ増やすことに因り、相手の話を聞くにも、自分の考えを説明するにも、協働し、強調して、共通のテーマを実行していくにも、実行機能」を活用する場面が増えて、不可避的に「注意の分配力」の機能の出番が増えるので、『前頭葉の活性化』に寄与することになるのです。

    (Tadの自宅の庭の景色)

&4 「意識的な世界」(目的的な世界)と『実行機能』の関わり方
アルツハイマー型認知症』について説明している書籍でよく見かける『実行機能』(Executive function)と言う用語が有ります。実行機能の障害という風に使われるものなのです。ところが、アルツハイマー型認知症の発病との関係において、実行機能の障害がどのようなメカニズムで起きてくるのかについて、実証された定説が無く、発病との間の因果関係が立証されていない仮説しか存在していないという状況なのです。問題は、意識の機能構造未だに解明されていない状況下で、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障(認知症としての症状)が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症の特徴であることが理解されていないことなのです。実行機能と総称される個別認知機能が機能を発揮するには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の発揮度が関わること、即ち、実行機能の機能の発揮度並びに意識の覚醒の度合いは、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の発揮度に左右され、下支えられていること、機能発揮上の「二重構造」が存在していることに気づいているのは、私たちの『二段階方式』だけなのです。この問題に気が付かない限り、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び廃用性の機能低下に起因した症状の重症化のメカニズムを解明することは不可能ということなのです(その核心となる脳機能が注意の分配力の機能なのであり、権威達が『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズムの研究材料に使っているマウスやマーモセットには、『注意の分配力』の機能が備わっていない結果として、「意識的な世界」に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「複合機能体」としての『前頭葉』という脳機能も備わっていないことに無知で、無関心なのです。
私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(目的的な世界=何等かの、特定の目的に沿ったテーマの実行を目的とする世界)、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマを実行する為の実行の内容及びその仕方を計画し、実行結果をシミュレーションして修正を加え、最終的な実行内容及び仕方(態様及び程度)を比較し、選択し、決定し、実行に移す決断を行う世界に関わる『前頭葉』(内因的構成機能としての実行機能)を含む脳の働き方について起きてくる、廃用性の機能低下という要因が惹き起こされてくる原因のことなのです(黒字で例示した個別認知機能が、「実行機能」と総称されている機能の一例)。実は、世界中の、脳機能の専門家、就中、「アルツハイマー型認知症」の専門家とされる人達でさえ、「実行機能」及び『前頭葉』の詳細について、或いは、その機能構造については、殆ど分かっていないという現実が存在しているのです。「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを研究している専門家とされる人達でさえ、「マウス」を研究材料にしているという有様なのです。『注意の分配力』の機能が、脳の機能構造として備わっていないマウスの行動を何時まで研究しようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムの解明は不可能であることを、専門家とされる人たちに対して注意喚起する為に、2016年の4月1日に掲載した、私(ブログの執筆者は、実は、Tadなのですが)の過去のブログの内容を、再度ここに引用します。 

⇒   現代の数学界で世紀の難問とされてきた「ポアンカレ予想」や「ABC予想」が、とうとう証明されたように、人類最大の難問とされてきた「意識」について、独自の定義機能構造図を提示し、当該「意識の機能構造」が関わる人類最大の難病とされている「アルツハイマー型認知症」について、その発病及び症状が重症化する「メカニズム」を解明し、発病の有無及び症状の重症度の科学的で客観的な判定及び鑑別の為の手技を開発し、更には、実務化して、住民参加型の「地域予防活動」として展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきていて、国策による全国展開の実施を提言しているのが、私たち「二段階方式」なのです。発病自体の予防(発病時期の先送り)にとって不可欠のテーマであり、要因である『第二の人生での生き方』、「脳の使い方」としての生活習慣の在り方を国民の全てが理解し追及する気になってもらうには、高い権威が必要となるので、国策化の暁には、新たなデータを集積し、更には、実証データを添付し、カロリンスカ研究所やランセット委員会に論文を提出して、ノーベル医学・生理学賞の受賞を目指す「検証プロゼクト」(私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことの疫学的証明を目的としたPRJ)の早急な実施を 岸田政権の中枢に提案しているのです。

(函南町のTadの仕事場  (自宅の玄関下の階段
&5『旧ブログ』(2016年4月1日)からの引用(一部加筆修正)

様々な種類が数ある認知症の内の大半、90%以上の割合を占めている『アルツハイマー型認知症』の発病の核心的な要因は、二つに限られるのです。
一つは」、『加齢』に起因した脳機能の低下という要因です『私たちが、二段階方式の手技を活用して集積した「正常老化の性質」(「前頭葉の老化曲線」)と名付ける「脳機能データ」が存在しているのです』(NHKの人気番組、チコちゃんに叱られるでも引用されたもの)。これが発病の基礎となっているのです。「若年発症」を特徴とするアルツハイマー病とは異なり、「老年発症」を特徴とする『アルツハイマー型認知症』の発病の対象者が、60歳を超える年齢の『高齢者』に限られているのは、その為なのです。但し、加齢に起因した機能低下という要因だけでは発病はしないのです。「もう一つ別の」要因は、加重される要因が、『廃用性の機能低下』という要因なのです。私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(意識的に何かのテーマを発想し、実行する世界)に於いて、関係する脳機能の使われる機会が極端に少ない生活習慣の継続が原因で機能が異常なレベルに低下する(廃用性の機能低下の進行)という要因の存在なのです(私たちが世界で初めて発見)。 

 異なるこの二つの要因の同時存在こそ、発病を決定づけている『核心的な要因』なのです
加齢に起因した機能低下という基礎要因に加重される廃用性の機能低下という要因の存在により、両者の同時存在による相乗効果に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能について惹起されてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに衰えてくることに端を発して発病し発病の最初の段階であり、私たちの区分で言う小ボケの段階)、次いで、中ボケの段階を経て、最後は末期の段階であり、日常の生活面での介護が不可欠となる大ボケの段階へと重症化が進行していくことになるのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクした「三段階に区分される類型的な症状」が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の特徴なのであり、発病原因に関する、アミロイドベータ仮説を含む「4種の仮説」の主張内容は、全てが誤りの内容なのです。
言い換えると、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「第二の人生」を送る上で展開される脳の使い方としての生活習慣であり、食生活とは無関係であることに留意する)というのが、『アルツハイマー型認知症』の真の本態(正体)なのです。
14689例にも及ぶ「アルツハイマー型認知症」の発病患者に対し「二段階方式」の手技を実施した「脳機能データ並びに累積452の市町村での先駆的な実践である、『アルツハイマー型認知症の早期診断と回復及び介護の予防並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践の成果に基づく、私たち独自の主張(厚労省老健局総務課認知症施策推進室に対しては、資料を提出し、協議の場を設けて頂き、説明済み=2019年11月に実施;現在は、岸田政権の中枢に対し、国策化実施を提言中)なのです(世界初の且つ、独自の主張内容=疫学的方法により、主張内容が正しいことを実証済みのもの)。
MRIやf-MRIやSPECTやPET等の機器を総動員しようとも、何等の器質的な原因病変が確認されないのが特徴である「アルツハイマー型認知症」の診断には、無用の長物です。
➡アルツハイマー型認知症は、意識的に何等かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障が出てくる(認知症の症状が発現してくる)のが特徴でもあるのです。上記に例示した「実行機能」と総称される各個別認知機能は、「注意の分配力」の機能が関わらないと機能が発揮されない機能構造にある(「実行機能」の機能発揮上の二重構造の存在)ことが、見落とされている(専門家とされる人達が気づいていない)ことが問題なのであり、「記憶障害」が発病の原因だとする想定自体が、重大な誤りなのです。
症状が末期の段階にまで進んで、更に、何年も生きたお年寄りの死後の脳の解剖所見共通して確認されるものである、老人斑、神経原繊維変化、脳の顕著な萎縮などを見て、それ等が発病の原因であると勝手に憶測しただけの主張であるにすぎない『4つの仮説』が未だに幅を利かせていることが問題なのです。彼等は、『木を見ているだけで、森を見ていない』し、『誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り続けているだけ』なのです。

&6 私たちの眼前に存在するのは、人間だけに特有な「意識」の世界
 お風呂に身を沈めて、ゆったりと朝の入浴を楽しみながら、前の庭の景色をぼんやりと眺めているのです。その時、上の庭の全体像を私の目が捉えているのです。その全体像を一つの視野に入れた時、複数の様々な覚醒度が異なるレベルの「意識」と言うか、或いは、二次元的ではなくて、三次元むしろ四次元的な意識状態と言うべきものであり、その「意識度」(個々の意識の覚醒の度合い)が異なる意識の世界が、複数存在していることに気づいて頂けるでしょうか。「主題」として明確に認識されていない世界も、覚醒度が「主題」のそれよりは低いものの、別の「意識」として、複数の意識の一つとして並存しているのです。「主題」となる対象を右奥のブーゲンビリアの木から庭の中央に据え付けられているピザ窯に移したとき、主題こそ変わっても、同じように認識され、視野の中に捉えられている「覚醒度」が主題よりも低い複数の「意識の世界」が、そこに存在しているのです。
私たち人間だけに特有なものである『意識的な世界』は、基本的には、上述したような「複数の、且つ、重層的で覚醒の度合いが異なる意識」の同時存在と言う形で構成されているのです。そのことを可能にしている脳機能こそ、今日のテーマである、『注意の分配力』の機能なのです。思考であれ、発言であれ、或いは行動であれ、意識的に行われるそれらの世界は、この『注意の分配力』の機能なしには、存在し得ないものなのです。私が問題提起している「意識の世界」とそれを可能にしている「注意の分配力」の機能の働きについては、世界中の哲学者も心理学者も脳科学者も、未だに、誰一人問題提起したことが無い、世界初の話なのです(Tad以外の誰にも知られていない世界)。

意識的な世界(即ち、目的的な世界)において、脳全体の『司令塔』の役割を担いながら、専門家達による研究が遅れていて未知の領域に近い『前頭葉』(「前頭前野」に局在する、脳機能総合体を言う:G-02を参照)と言う機能の働きやそのメカニズムが明らかになるにつれて、今後、今日の私の問題提起と説明が注目されることになるはずと考えるのです。このテーマを今日持ち出すのは、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを理解する(解明する)上で、早期診断による回復(治療)の方法を解明する上で、或いは発病自体を予防する方法を解明する上で、「前頭葉」の機能並びに意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能から構成される「前頭葉」の三本柱の機能(私たち独自の命名)、就中、『注意の分配力』の機能の機能構造の理解が、必要不可欠のものとなるからなのです。
そもそも、それら「仮説」の中で、世界的に通説の地位に在るアミロイドベータ説が主張の根拠にしている、アミロイド・ベータの沈着と「アルツハイマー型認知症」の発病との間には、何等の「因果関係」が存在していないのです。「アルツハイマー型認知症」の様々な症状は、「前頭葉」を含む脳全体の機能の器質的な病変が原因なのではなくて、機能的な変化、廃用性の加速度的で異常な機能低下が原因で発現してくるものだからなのです

更に言うと、様々な程度及び態様で発現してくるアルツハイマー型認知症の症状は、記憶障害に起因して発現するものではなくて、『前頭葉』の機能障害の発現及びその進行に起因して発現するものなのです。そこには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の機能障害に起因した前頭葉の個別認知機能である「実行機能」の機能障害が発現し及び進行するという『二重構造の問題』が存在していることに、未だに誰も気づいていないことが、重大な問題なのです。更に言うと、意識の覚醒度(個々の意識の覚醒の度合い)も、前頭葉の三本柱の機能の総体としての発揮度にリンクしているとの理解が重要なのです。「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(『第二の人生』を送る上で日々に展開される脳の使い方としての「生活習慣」に起因する病気)に過ぎないのであり、早期診断(「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で発病に気付いて)と「脳のリハビリ」を実践させることにより回復させることが出来るし(治すことが出来る)、発病自体を予防することが出来る(脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫に基づく、「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる生活習慣の構築と日々の実践が不可欠の条件)病気なのです。世の中の権威のある人達や組織、学者や研究者や医師達は、「DSM-4」の第一要件の規定内容に惑わされて、「アルツハイマー型認知症」の中核症状が「記憶の障害」であると誤解し、加えて、第二要件が規定し確認を要求している失語、失認、又は失行と言った極めて重度の症状(私たちが末期の段階として規定する「重度認知症」の段階でも、更にその後半の段階、30点が満点のMMSEの得点が一桁にならないと発現してくることが無い程の重度の症状)が発現してきていないと、「アルツハイマー型認知症」の発病とは考えようとしないのです(米国精神医学会が策定したものである『DSM-4』の第一要件の規定も第二要件の規定も、重大な誤りの内容)。

余りにも遅い段階、極めて重度の症状の確認に基づく発病の診断であるが為に、本当の意味での早期の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階で見つけて、「脳のリハビリ」を施せば、治すことが出来るタイプの認知症であるにも拘わらず、世界中の権威達は、末期の段階で(極めて重度の症状である失語、失認、又は失行の症状の発現を確認して初めて、『発病と診断している』のです。その結果として、誤解に基づいているとも知らずに、『治すことが出来ない病気だ』との確信をもって、そのように『内容が誤った主張』を、今なお発信し続けているのです
 脳の使い方としての『生活習慣』、ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続こそ、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状進行(重症化の進行)の真の原因なのです。なお、私たちが言う「単調な生活習慣」の継続とは、自分なりに追求する特定のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続のことであり、こうした『生活習慣』の継続が、発病及び重症化を進行させる真犯人なのです。本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるという性質から(「発病のメカニズム」)、症状の進行を遅らせる効能を有する薬も、症状を治すという意味での治療の効能を有する薬も、発病自体を予防する効能を有する薬も、未来永劫開発されることは有り得ないことを指摘し、問題提起したいのです。我が国で健康保険の適用対象とされている「アリセプト」を含む4種の薬も、更には、現在認可について継続審議中である「アデュカヌマブ」という薬も、何等の治療や予防の効能を有する訳がないのです。薬を飲むだけで、自分なりの「テーマ」を見つけることが出来て、前頭葉の三本柱の機能が実行機能を駆使して、前頭葉が活性化してくることなど、有り得ないことなのです。発売している製薬会社は、それらの薬の効能の評価が杜撰なだけなのです。私たち「二段階方式」は、政府の要請があれば何時でも、根拠となる『脳機能データ』を提供することが出来るのです。『第二の人生』における日々の脳の使い方としての『生活習慣』の改善と工夫こそが、発病を予防する唯一の方法となるのであり、「脳のリハビリ」の継続的実践こそが、症状の進行を防止し及び症状を改善させ/治す為の『唯一の方法』となるのです。アミロイドベータの蓄積による老人斑の出現も、タウ蛋白の蓄積による神経原線維変化の出現も、共に、「アルツハイマー型認知症」の症状の発現の原因ではなくて、発病の結果としての単なる副産物に過ぎないと考えるのです。

&7  『アルツハイマー型認知症』の段階的な症状の態様とその特徴【小ボケの段階に特有な類型的症状の事例】
○ごく初期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現する症状の特徴
□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってきた
□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうという意欲が見られない
□ 同じ食材を買ってくることが多く、献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間に居眠りしている
□ これまでなら感動していたことにも感動しなくなった
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ
□ ぼんやりしていることが多く、何もしないが指示されるとできる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になってくる
□ 自分に自信がなくて、何かにつけ人を頼ろうとするようになった
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になった
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

※   「小ボケ」の段階の類型的症状の詳しい説明は(F-15の&2)を、「中ボケ」及び「大ボケ」の類型的症状については(F-11)を参照して下さい。

〇「軽度認知症」(小ボケ)の症状が発現するメカニズム
上記に列挙した本当の意味での初期症状、すなわち「アルツハイマー型認知症」の最初の段階の症状(「小ボケ」の症状)は、実は、「記憶の障害」とは関係が無いのです(上記の類型的症状の列挙に見られるように、前頭葉の三本柱の機能障害に起因した症状ばかりなのであり、記憶障害に起因した症状は、確認されないのです)。私たちが何かのテーマについて文章で考えを表現するとしましょう。どのようなテーマについて、どのような筋を展開し、どのような内容で表現内容を構成するか、どのような言葉の表現方法を使用するか、全ては、「注意の分配力の機能」(3つ以上の異なった複数のテーマを同時に並行して処理)の適切なレベルでの働きなしには実行することが困難となるのです。⇔ 高齢者による自動車事故の原因は、記憶障害が原因ではなくて、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきていることに因るとっさの判断と処理が出来ていないせいなのです(小ボケが中心で、中には中ボケも居る)。
※1加齢の進行と共に「正常老化の性質」という条件が進行してきた60歳を超える年齢の「高齢者」が(私たちが定義する、「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」)、何かを「キッカケ」にして、何事に対しても意欲を喪失してしまい、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続していると、廃用性の機能低下が進行していくことになるのです(私たちが定義する、「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要件」)、第一の要件と第二の要件とが同時に充足されることによるその相乗効果として、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉」の三本柱の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく(その結果、機能構造的に、実行機能、総体としての『前頭葉』の機能の発揮度が異常なレベルに衰えて行く)その行き着く先に、『アルツハイマー型認知症』の発病が待っているという訳なのです。
その最初の段階が、「脳のリハビリ」により正常なレベルに回復させることが容易な段階であり(私たちの区分で言う、軽度認知症「小ボケ」の段階=家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを実行する生活である「社会生活」面で様々な支障が出てくる)、次いで、「脳のリハビリ」により回復させることが未だ可能な段階があり(私たちの区分で言う、中等度認知症「中ボケ」の段階=庭の草取り、洗濯物の取り込みと始末、食器を洗うこと等の「家庭生活」面での簡単な作業にも支障が出てくる)、最後に回復させることがもはや困難となる段階(私たちの区分で言う、重度認知症「大ボケ」の段階=食事をしたり、風呂に入ったり、トイレに行ったり及びその後始末をしたり等のセルフ・ケアにも支障が出てきて、日常の生活面での介護が必要となる)が有るのです。⇒ 廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎない「アルツハイマー型認知症」の症状は、徐々に緩やかにしか進行して行かないことが特徴です。前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクして、三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのです(重度の記憶障害に注目する権威とされる専門家たちは末期の段階の症状にしか気づいていないのです)。

後述する「DSM-4」が「第二の要件」として規定し、初期症状として、確認を要求している「失語失認失行」の症状は、「DSM-4」の「第一の要件」が確認を要求する「記憶の障害」に起因した発現ではないのです。失語のような、失認のような、失行のような状態は、前頭葉の機能が、就中、『注意の分配力』の機能が異常なレベルにまで衰えてきて、殆ど機能していないことが原因(機能的反映の結果)なのです。意識的な世界、即ち、目的的な世界は、「評価の物差しの機能」(『意識の首座』=自我)の働きの傘の下で(意識の覚醒と同時に、先行的に前段の働きが開始されるという意味)、『前頭葉の三本柱』の機能が「実行機能」の機能の発揮度を支配しているという「機能発揮上の二重構造」の関係にあり、この機能構造によって初めて所謂『メタ認知』が実行されていくことになっているのです。言葉や事物や事象などの認知や行為や行動の対象を内的に事前に認知(表情や態度や言葉や行為や行動により脳外の外界に出す前に、脳の中で理解し、評価し、シミュレーションし、組み立て、選択)するにも、その結果を、発言や認識や行為や行動として外界に発現させていく為にも、事前のメタ認知が必要不可欠となるのです。前頭葉の三本柱の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきて、前頭葉を含む脳全体の機能異常なレベルに機能が低下してきて、末期の段階である「大ボケ」の後期にまで進行してくると、メタ認知機能が先行的に働くことが出来なくなるのです(二段階方式独自の見解であり、世界で初めて解明したもの)。相手が話しているテーマの理解と内容の把握と保持が出来なくて、自分なりの考えを構築できなくて、結果として、簡単な内容の日常の会話のやり取りさえもできないのです。ズボンを頭から被るのは、ズボンがどのような使用目的のものであり、どのようにして使うものであるかを構築できない為なのです。配偶者である妻を娘と間違えるのは、妻と娘とを区別するに際して必要不可欠の機能である注意の分配力の機能が異常なレベルにまで衰えてきていて働かないことが原因で、顔や姿や声の識別が出来なくなっているせい(『注意の分配力』の機能が全く働かない為に、肝心のメタ認知機能が働かなくて、記憶の倉庫との照合自体が出来ない)に過ぎないのです。いずれの症状も、「記憶障害」に起因して発現している訳ではないのです(『注意の分配力』の機能レベル及び(それにリンクした)『前頭葉』の機能レベルについて、精緻に判定できる「手技」を持たないで居て、重度の「物忘れの症状」及び記憶障害らしき症状の外観的な観察だけを基礎とした判定及び鑑別に依拠しただけの推測憶測に基づいた、主張内容を未だに展開している「権威とされる人達」が誤解しているだけなのです=「機能発揮上の二重構造」に因るメタ認知の機能構造を理解できていない)。⇒「メタ認知」とは、物や事象や自分が置かれている状況の存在、発生及び変化の認識基礎としての発言や会話、行為や行動や言動の表出に不可欠のものであり、それ等が外部に表出される前段階の、且つ、先行的で内的なものであって並びに『意識的』な思考、発言、行為(身体の動静)及び行動の組み立てに関わる不可欠で先行する前段の認知機能を言うものとTadは考えているのです。この仕組みがうまく働かない病的状態(自我の確立に関わる、最終的で、内的で心因的な自己闘争に内包される『或る意味で負の要素』が混在する「評価の物差し」の機能と実行機能と「注意の分配力」を核心的機能とする前頭葉の三本柱の機能との機能発揮面での相互関係の 不整合な発現が起きてきている状態)が、「統合失調症」(自我が最終的に確立していく時期である思春期から青年期に発症するのが特徴)ではないかとTadは考えているのです。

※2  ①日常の簡単な挨拶程度の会話も出来なくなったり、②歯ブラシを歯ブラシと認識出来なくて、手に持ったまま次の動作が出来なくなったり、③ズボンを履こうとして、頭から被ったりする等の状態が起きてくる(アルツハイマー型認知症の発病者であって、MMSEの換算値による総得点が一桁、9点以下になって発現してくる症状、末期の段階である「大ボケ」の段階の更に後期の段階になって発現する類型的な症状の一例)のは、「記憶の障害に起因して、発現してくるのである」と世界中の権威とされる人達は、未だに主張している(憶測している)のですが、このこと自体が重大な誤りであり、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」についての視点と基本的な理解が無くて、更には、『意識』の機能構造に対する無知からくる誤解による理解と主張なのです。脳の機能構造面からこれらの症状が発現してくるメカニズムを、以下に簡単に説明しておきます。結論から言うと、「廃用性加速度的異常機能低下の進行」が、ここまで及んでくると、即ち、『前頭葉を含む脳全体の機能レベルが、極めて異常なレベルであることが確認されるようになる(ここまで低下してくる)と、『前頭葉の三本柱』の機能と私たちが呼称する意欲注意の集中力及び(就中)「注意の分配力」の機能が、極めて異常なレベルに在ることが確認されることになるのです。その結果機能発揮上の二重構造の機能構造の関係により、実行機能の発揮が困難となってしまうのです。

 このことにより、所謂「メタ認知困難となる直接の結果として、失語や失認や失行の症状が発現してくると言うことなのです(世界で、「二段階方式」だけが解明できている構造) メタ認知の機能構造に関心がある人は、意識の機能構造について詳細に説明している(「G02のその1その3」)を読んでみて下さい。

※3加齢』の進行に起因した機能低下の進行という基礎要因及びナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の機能低下の進行という加重要因同時存在による相乗効果に因り、「前頭葉の三本柱の機能」が、ひいては、前頭葉を含む脳全体の機能が、加速度的異常機能低下の進行によって、極めて異常なレベルに機能が衰えて来た直接の結果として発現してくるものであることを示す客観的で、事象事実としての「脳機能データ」(前述した「MMSE下位項目の項目困難度」のデータ」)が存在していることに、世界中の専門家達が未だに、全く気付いていないことが、意味不明の仮説を生む下地となっていることを指摘し、糾弾したいのです(権威と言う傘を隠れ蓑にした、まるで素人の発想に過ぎないのです)。根拠となる科学的で客観的なデータを提示して、発病との間に直接の因果関係が存在することを実証できて初めて、権威と言うべきではないでしょうか。

  =  =  (14689例に及ぶ発病患者の『脳機能データ』の解析結果)

&8 『前頭葉』という脳機能について学者や研究者や医師達は理解不足
(1)私たちは、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上の割合を占めている、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症に特化して、早期診断と脳のリハビリの実施による回復及び介護の予防、更には、発病自体の予防を目的とした住民参加型の『地域予防活動』の展開を市町村の保健師さんを通じて、且つ地域のボランティア組織の協力を得ながら、小さな地域単位で展開して、市町村全体に拡大する活動を1995年以来、北海道から九州までの地域に跨る、累計450を超える数の市町村で展開し、早期診断による「回復」、介護の予防及び発病自体の「予防」の面で、驚く程の顕著な成果を挙げてきたのです。
(2) ところが、世界中の専門家達の間では、「アルツハイマー型認知症」は治すことも予防することも出来ないタイプの認知症とされてきているのです。その根本的な原因は、認知症の専門家とされる人達(機関)が、脳全体の司令塔の役割を担い、私たち人間の意識的な世界を支配し、コントロールしている『前頭葉』(単体の機能ではなくて、脳機能総合体としての機能なのです=このブログの「G-01~03」を参照)と言う脳機能について無知である上に、『意識』の機能構造及び注意の分配力の働きの特徴についても無知なことにあるのです。私たちのように、「二段階方式」と言う精緻な神経心理機能テストを活用して、生きた人間の『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを判定し、同時にその脳機能レベルに厳密にリンクした「症状」及び脳の使い方としての『生活習慣』と言う「生活歴」を詳細に調べ、正常なレベルから始めて、正常下限、「小ボケ」、「中ボケ」の前半、「中ボケ」の後半、「大ボケ」と言う風に、段階を追って、順を追って判定し、鑑別して行けば、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、「DSM―4」の第一要件が想定している「記憶障害に起因して発病してくる」ものではなくて、『前頭葉』(就中、「注意の分配力」の機能が核となる)を含む脳全体の機能について生じてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発病してくるという「発病のメカニズム」を解明することが出来るのです(世界中の権威が有るとされる機関は、我が国では東大や京大や理化学研究所は、マウスやマーモセットなどの動物、注意の分配力の機能も前頭葉の機能も備わっていなくて、『意識』が存在してもいない動物を研究対象にしていて、憶測ばかりしているのです)。前頭葉の機能構造に無知で、注意の分配力の機能構造に無知で、意識の機能構造に無知なままで居て、権威と言う傘だけを振りかざしている人達がいるのです。「脳の機能構造面」から言うと、「物忘れの症状の改善」と『前頭葉の機能レベルの改善』とは異なる次元のものだという程度のことさえ、権威とされる人達は、未だに気がついてはいないのです。

(3) 「アルツハイマー型認知症」の発病の原因を器質的な病変に求めて、『前頭葉』を含む脳全体の機能的な変化(廃用性の加速度的で異常な機能低下)という視点を持たない限り、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善と工夫/脳のリハビリの実施という方法により、発病の予防も、早期診断による回復も、介護の予防も可能である、廃用症候群に属する単なる生活習慣病』であるにすぎない病気を、発病の原因も分からないし、発病を予防することも治すこともできない病気、マンモスに仕立て上げ、効きもしない薬の処方に対して血税を垂れ流しているのです。私たち『二段階方式』が世界で初めて解明し、疫学的方法により実証してきているように、『前頭葉』を含む脳全体の、廃用性加速度的異常な機能低下の進行が症状の発現及び症状の重症化の進行唯一の原因である、『アルツハイマー型認知症』と言うタイプの認知症の本態及び発病のメカニズムを考えるとき、発病の予防や症状の回復や症状の進行を抑制することが出来る効能を有する薬を開発することが、そもそも不可能であると考えられるのです。現状下では、「治療薬や予防薬」の開発という無意味なテーマに、血税を垂れ流し続けることになるのです。治療の効能は有していなくて、症状の発現の程度を昂進させたり、抑制するだけのものである対症療法薬に過ぎないアリセプトを含む「4種の薬」に対しても、認可について現在継続審議中であるアデュカヌマブについても、健康保険の適用を認めるべきではないのです=このことを実施するだけでも、大規模な額での税金の無駄な支出が避けられることになるのです。アルツハイマー型認知症」の診断規定であり、米国精神医学会が策定した規定である「DSM-4」の「第一要件」及び「第二要件」の規定内容には、両者共に重大な誤りが有るにも拘らず、研究者も、学者も、医師も、その規定内容を未だに疑わないで居るのです。

本著作物「G-04-②」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、著作権法の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人に、お願い)。 

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