kintyre's Diary 新館

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映画『ウォーム・ボディーズ』を観て

2013-09-22 18:46:36 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

13-75.ウォーム・ボディーズ
■原題:Warm Bodies
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:97分
■料金:1,800円
■観賞日:9月21日、新宿武蔵野館(新宿)



□監督・脚本:ジョナサン・レヴィン
◆ニコラス・ホルト
◆テリース・パーマー
◆ジョン・マルコヴィッチ
◆ロブ・コードリー
◆デイヴ・フランコ
◆アナリー・ティプトン
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
アイザック・マリオンの小説「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」を実写化した、異色のゾンビ作。ゾンビと人類が対峙する近未来を舞台に、人間の女性に心惹かれてしまったゾンビ青年の恋の行方を追い掛けていく。
ゾンビと人類が戦いを繰り広げる近未来。ゾンビのRは、仲間と一緒に食糧である生きた人間を探しに街へと繰り出す。人間の一団と激闘する中、彼は自分にショットガンを向けた美少女ジュリーに心を奪われてしまう。ほかのゾンビに襲われる彼女を救い出し、自分たちの居住区へと連れ帰るR。彼の好意をかたくなにはねつけていたジュリーだったが、徐々にその純粋さと優しさに気付き出す。ついに思いを寄せ合うようになった二人は、ゾンビと人類の壁を打ち壊そうとするが……。

この映画のタイトルには「ゾンビ」と謳われていないが、日本版ポスターには「ゾンビ・ミーツ・ガール」とのキャッチコピーがあるからゾンビ映画と勘違いして敬遠したり、又は、それを期待して観た人もいるでしょう。
そもそも正当なゾンビ映画は「...オブ・ザ・デッド」となりますが、これはゾンビに成りきれない?ゾンビ青年が一人の女性に心を奪われるラヴ・ストーリーである。ジュリーの恋人がキッチンみたいな場所でゾンビ集団に襲われ、Rに喰われて落命。だが、ゾンビは人間を食べると相手の脳の記憶が移されるという設定はユニーク。と言う事は食べる度に記憶が上書きされるのかな?って。
そして危機一髪だったジュリーをRがゾンビ集団(自分もゾンビだが)から救い廃滑走路に停まる飛行機(ここが住処)の中に連れて行き、何故か徐々にRに対して心を開き始めるジュリーだが、やがて、Rがジュリーの恋人を食べたことが判る。

ジュリーはRに対して自分が住んでいる居住地区へ招待するが、ジュリーの父はゾンビ・ハンターとして知られているが演じているのがジョン・マルコヴィッチというのは笑えたが、よく彼が出演したね。最後はRの体に徐々に変化が現れ、ゾンビから人間へと戻って行った。だがここで重要なのはここに現れるゾンビは骸骨型のと人間タイプのゾンビに分かれRは後者であるという点。

従来のゾンビ映画は、人間がゾンビの群れに成す術なく襲われるという流れ。だが今回はこの殻を破って、ゾンビにも骸骨化した凶暴な者と人間の心が残っている?という点では画期的な作品。まあ、これをゾンビ映画の一本と見るか、それともあくまでもラヴ・ストーリーと見るかによって違うでしょうがね。


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