観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」本当のプロは引き際もお見事!

2009年06月22日 | 映画・ドラマ
 平塚八兵衛さんと言う方の生き様は素晴らしい。彼の刑事としてのプロ意識と情熱も凄い。現代に生きる自分が知ってる大事件にほとんど関わっているという事実が彼の優秀さを示している。
 平塚八兵衛さんを演じた渡辺謙は言うまでもない。 高橋克実もいい。そして、萩原聖人、大杉漣、柴田恭兵、小泉孝太郎、榎木孝明 、杉本哲太、山本耕史、永島敏行といった面々みんなが昭和初期の顔に見えるから不思議だ。女優陣も原田美枝子、余貴美子、木村多江といいところが揃ってる。
 作品的にも役者的にも、高視聴率をたたき出しただけある作品だ。
 この作品で思った事、昔は日本にも気骨ある男がいたって事。八兵衛さんの上司どうよ。自分の家を抵当に入れ捜査資金作ったり、自分の首掛けたり…、そんな上司に、あたしゃー巡り会った事がないばかりか、今や、みんな男OL。玉無し宦官ばかりさ。
 宦官君たちもさ、こういう作品をただ、観てるだけじゃなくて、反省しろよ。男になれ。
 話しは戻し、「吉展ちゃん事件”」の犯人の小原保との間にあんな熱い思いが合ったとは知らなかった。本当に時代を震撼させた事件だったが、犯人の背負っている部分をあの短い時間で良く表していたと思う。
 萩原聖人が演じていたのが、新鮮、これまで、泉谷しげる、ビートたけし(?)が演じて、薄汚れたおっさん的イメージだったが…。
 また、犯罪は許されるものではないが、昔は犯罪にも背景があったように感じた。今や、思い付き、行き当たりばったり、エゴなどなど…。それなりに日本は裕福になった反面、人が生きる事、生に大して疎くなっている。
 と、色々考えさせられる作品だった。
 小泉孝太郎、なんであんなに痩せちゃったの? 相武紗季は必要だった? 可愛いからいいけど。あの時代に女性カメラマンは居なかったでしょう? 多分。
 最後になるが、「三億円事件」を解決出来ず、「見落としがあったかも知れない」と、退いた平塚八兵衛さんと言う方は、本当のプロだったと思う。
 引き際もお見事。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。