観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「隠し砦の三悪人」よくも松潤が出演したもんだ

2009年01月26日 | 映画・ドラマ
 黒澤明監督の名作リメイクだったからでしょうね。松本潤。阿部寛にいいとこどりされてるもん。
 長澤まさみ、ただの人気女優かと思ってたら、これは良かった。正直、ここまでやるとは思わなかった。
 宮川大輔も頑張った。それにしても宮川大輔を起用したのはなぜ? 結果オーライだが、賭けだったのでは?
 松本潤はほかの誰でも良かったよね。当時、「花男F」に力入れてたの分かる。
 阿部寛もモデル上がりで風間トオルと肩並べてたのが嘘のような重鎮。大河ドラマ「天地人」もいいしね。「義経」もよかった。
 椎名桔平、甲本雅裕、高嶋政宏らが共演してるけど。松本潤悔しかっただろうなー。完全に阿部寛の映画。まあ、まだ若いんだから、20年後を考えるならやっといた方がいいよね。押しも押されぬアイドルだって20年後には何人が生き残ってるか?
 物語自体は、名作だからそれなりに深い。

「歌のおにいさん」2回目観終わって

2009年01月24日 | 映画・ドラマ
 ボーカルを努めていたロックバンドが解散、恋人にフラれ、家族からはニート扱いされた男がいきなり歌のお兄さんになるというサクセスストーリー。 を、嵐の大野智が演じる。2年前だったらニノの主演だっただろうな。と思わせるし、ニノだったら…。でも、大野かなりいいよ。これ面白い。「魔王」観てないけど、なんでこれまで、大野がドラマやらなかったんだろう。って思える。これからが楽しみだ。それにしても嵐旋風凄いよね。
 ゴールデンでも十分、数字稼げたと思うけど。
 千紗、片瀬那奈、戸次重幸、丸山隆平(関ジャニ)、木村佳乃、須藤利香らが共演。このメンバーでもゴールデンだよね。須藤利香、そうとう若い母親と思ってたら、姉でした。
 しかも初回は、「天地人」の名子役が出てるよ!

「怪談百物語」音響効果の底力を知った

2009年01月23日 | 映画・ドラマ
 陰陽師の末裔・蘆屋道三(竹中直人)がストリートテラーとなって、自身が関わった出来事の回想を語る方式でドラマは展開。物語にも関わっており劇中の登場人物としても重要な役所。これ、竹中だから恐怖を感じないでほのぼのさせているって面もある。
 誰もが知っている日本の怪談で、おどろおどろしかったら嫌だ。怖かったらどうしよう。と思いながら視聴したが、全編が怖いと言うより、切ない話しに仕上がっている。
 同じ話しでも切り口次第で、決して恨みつらみや怖いだけでなく、人の情を表せるのだと感じた。
 霊となってまでこの世に残った思いを中心に描いているので、どうしても恋愛が中心にあるが、その恋愛がそこいらの恋愛ドラマよりも、実に美しく描かれているのだ。
 また、物語にプラスアルファやふくらみをもたせるなど、脚本家の腕も冴えている。
 同時に、音響効果の底力も。恐怖物はおどろおどろしい効果音が恐怖心を煽るが、この「怪談百物語」には一切無く、かえって、クラシックのバックミュージックなどで話しを盛り上げているのだ。
 これかなりいい。監督のテクニックが光った。

第1話 四谷怪談
 出演:菅野美穂、原田龍二、鷲尾真知子
 菅野美穂扮するお岩が悲しい。比較的実際の話しに忠実ではある。
第2話 雪女~誰にも話してはいけない…真夏の凍死体の謎!!
 出演:松雪泰子、萩原聖人、金子貴俊
 松雪泰子の雪。これは綺麗。舞台は江戸だが、内容は一緒。子供の頃雪に助けられた夫(萩原聖人)が雪女のことを妻の雪に話してしまうが…。
第3話 うば捨て山
 出演:ユースケ・サンタマリア、浅香光代、石橋蓮司
 知ってる話し通りだが、孝行息子(ユースケ・サンタマリア)が母(浅香光代)を姥捨て山に捨てられすに家に連れ帰り床下に隠す。難題を母の知恵で乗り切り、母と幸せに暮らすのだが、実は…。母の愛が伝わる。
第4話 番町皿屋敷~愛する人のために-家宝の皿に賭けた一途な想い
 出演:木村佳乃、吹越満、おかやまはじめ、加賀まりこ
 木村佳乃の扮するお菊の愛をテーマにストーリを捻ってある。菊がなぜ皿を割ったのか…。
第5話 耳なし芳一~琵琶が呼ぶ平家姫君の死霊!逃れ得ぬ呪縛の恐怖
 出演:岸谷五朗、星野真里、宇梶剛士、大村彩子
 芳一(岸谷五朗)が平家の怨霊に取り憑かれるにはこんな訳があった…。
第6話 狼男~今夜、歴史が変わる!?織田信長は狼男だった 謎が謎呼ぶ銀の腕輪に衝撃の結末
 出演:窪塚洋介、奥田瑛二、水川あさみ、平田満
 窪塚洋介が狼男に変身してしまう青年の苦悩を表現。窪塚、いい役者だよなー。今や若手のイケメンも大勢居るが、その先駆けのような透明感(女優に使う言葉だが、敢て)ある役者だよね。復活してほしいな(復帰はしたけど)。
第7話 かぐや姫~新説竹取物語!血塗られた魔性の姫君の美しくも悲しき運命とは
 出演:りょう、谷原章介、谷啓、田根楽子、木下ほうか、皆川猿時
 江戸時代に現れたかぐや姫(りょう)の回想で物語は進む。舞台は平安時代なので、竹中直人はご先祖様の蘆屋道万として登場。かぐや姫にこんな過去があったなんて…とびっくり。
第8話 雨月物語~許せない裏切られた女の死霊が襲う!地獄の49日間
 出演:椎名桔平、富田靖子、佐藤江梨子
 舞台は江戸の大店だが、女の情念を富田靖子が演じる。
第9話 ゴースト~死んでも夫だけ…女房の亡霊が流す涙の訳
 出演:仲村トオル、松下由樹、大村彩子、池脇千鶴
 唯一のコメディタッチ。仲村トオル、松下由樹の掛け合いがいい味出してる。
第10話 怪談源氏物語~憎い愛すればこそ許せない鬼と化した女の嫉妬
 出演:片平なぎさ、波乃久里子、野波麻帆
 蘆屋道三が平安時代の物語の中に入り込んでしまい、六条御息所(片平なぎさ)の心を救う。
第11話 牡丹燈籠~愛の奇跡身体は骨と果てても-時代を超えた約束!
 出演:瀬戸朝香、北村一輝、大村彩子
 牡丹燈籠とのラストは違いは必見。前世・来世との関わりも…。

「オレンジデイズ」青春は柑橘系だよね。やっぱ!

2009年01月21日 | 映画・ドラマ
 平凡な大学4年生・結城櫂(妻夫木聡)と、聴覚を失ってしまい心を閉ざしたというかわがままでもある萩尾沙絵(柴咲コウ)のラブストーリーを軸に、同じ大学の翔平(成宮寛貴)、茜(白石美穂)、啓太(瑛太)の就職問題、恋、友情を交えた、5人の青春・学園ドラマ。
 小西真奈美、山田優、上野樹里、沢村一樹、柏原崇、永井大らが5人と接点を持つ。
 これは放映時は当たっただろうな。若者たち、たまらなかっただろうことを伺わせる。
 でもね、皆さん、これ美男美女だからねっ。まあ、若さってやつは美男美女でなくてもなんとなく、やり過ごせるが、これが、5人の中年ドラマだったら美男美女じゃなきゃ様にならないよねー。
 妻夫木は、やっぱ可愛いけど、成宮と瑛太と並ぶと顔デカっ。成宮と瑛太が小さいのか。心優しく、正義感も強く、思いやりもある櫂。常に、「いい人ね」で終わってしまうと悩む啓太。遊び人で心の中を見せない翔平。こちらは、「友達ならいい人なのに」って感じ。翔平役がいちばんおいしかったようにも思えるなっ。
 しかし、男女を問わずに一番多いのが啓太タイプじゃないかな。彼のシーン微笑ましいもん。
 初回を観て、最終回が読めちゃったので、初回→最終回の順に観て、「もうお腹いっぱい」と思いながらも、若者たちの可愛さに引かれて全部観ました。
 手話主体で台詞の無い柴咲コウも身体で演技してて巧かった。まあ、捻くれてても、人に当たっても、柴咲コウだからね! 綺麗な人にはありなんだよ。これが、ブスがあそこまで捻くれててみ、だーれっにも相手にされないから。
 いいねぇ、若いって。泣いたり、怒ったり、笑ったり…それが青春ってやつかぁ。 
 最後に、沙絵の母親(風吹ジュン)、すげー嫌な奴じゃん。あれだけ櫂を頼りにしてたのに、社会的に地位もあって、金銭的にも安定した大人の藤井ハルキ(沢村一樹)が現れたら、掌返し。まあ、親としての立場も分からなくはないけど。
 その沢村一樹、いい奴なのに…。
 沙絵は妻夫木と沢村と永井。
 茜は成宮と瑛太。
 真帆(小西真奈美)は、妻夫木と柏原。
 ってこの選択、究極と言うか、そりゃあ、よだれもんだわな。因に、誰でもいいですっ、わたくし。
 


「怪談スペシャル」悪銭身につかづ?

2009年01月20日 | 映画・ドラマ
 「女の情念」をテーマにした4作品によるオムニバス。竹中直人演じる陰陽師の末裔と床嶋佳子、鷲尾真知子、大村彩子、緋田康人、芝本正ら村人百物語形式で物語が展開する(らしい)。なにせ彼らのシーン最初だけしかなかったもんで。バッタもんだからさっ。
 観終わっての感想は、怖いの嫌いなので、不安だったが、怪談は怪談でも、「世にも奇妙な物語」っぽくて「良かった怖くなくて」。
鬼婆
 盗人の男女(山本太郎、野波麻帆)が逃げ込んだ屋敷に住むのは鬼婆(浅野ゆう子、菅井きん)だった。金品を盗もうとするが…。
座敷童子
 さる大店で店主夫妻(田中碧海、須藤理彩)に助けられた女(櫻井淳子)が、妻を追い出し妻の座を奪うが、座敷童の報復で命を喪う。
化猫
 浪人(寺脇康文)の妻となった町家の娘(内山理名)。だが、夫には、仕官とその条件として武家の娘との縁談が持ち上がり、じゃまになった妻とその愛猫を斬ってしまい…。
契り
 妻(佐藤仁美)が亡くなり、再婚はしないと誓った武士(山口馬木也)だったが、約束を違えて数年後、後妻(石原さとみ)を迎えてしまう。すると新妻の身に…。
 良く知った怪談話しがモチーフだが、要は、悪の栄えた事は無いってな戒め。ただ契りだけは、後妻はいい迷惑だよね。夫婦の約束のとばっちり受けて。
 全編時代劇だし、また観たいな! このシリーズ。

「メイちゃんの執事」タイトル可愛いけど、単にホストじゃん

2009年01月19日 | 映画・ドラマ
 生徒1人に1人のイケメン執事が付くという月謝1億円の超お嬢様学園のコメディらしい。
 突然お嬢様になった東雲メイ(榮倉奈々)の執事はsランク執事の柴田理人(水嶋ヒロ)。
 ほかにも美人さんの女学生にイケメン執事のコンビが続々登場…なんだけど、これって、本当にお嬢様と執事?
 どうみても、ケバいお姉ちゃんとホストにしか見えなかったんだけど…。学園も高級会員制のホストクラブだわな。特に姜暢雄と相手の女(誰だか知らないけど)、こんなの盛りの付いた娘さんとまんまホストじゃん。
 ケチをつける気はありません。それなりに面白いから。しかし、新宿のホストクラブの物語を、わざわざ女学校に舞台を変えたあたりの意図を知りたいですっ。
 水嶋ヒロって名前知ってたけど、それほど印象に無かったが、執事スタイルで見ると、なるほど、イケメンだ。

「RESET リセット」短編一話完結ドラマは好き!

2009年01月19日 | 映画・ドラマ
 天使のアンリが不満を持つ人の前に現れ、人生を2度だけリセットできる。という不思議な携帯を渡し…人生の選択を迫る。それぞれに人生をやり直すも…。
 初回のスペシャルではアンリを、津川雅彦が演じ。認知症の母親(市毛良枝)の看病に疲れた高尾由良(京野ことみ)、漫画家と原作者としてコンビを組むが、その生活にうんざりしてる福田充徳(福田充徳・チュートリアル)、昔の恋人(忍成修吾)が映画監督として成功し、平凡な主婦として日々を送ることに嫌気がさした園田香織(片瀬那奈)が人生をやり直すが…。
 スペシャルの最終話で、妻の香織(片瀬那奈)がリセットの選択をしなかったため、死亡した照彦(田中直樹・ココリコ)が、アンリ(津川雅彦)からアンリを襲名。
 連ドラに入る。
 この流れが、自然でいい。
 ほおのぼのとしたり、怖さを感じたりのオムニバスで、「世にも奇妙な話し」的ながらも、ひと捻り。また、人生をリセットしたいという、誰もが一度は考えたことがあるであろう題材が感心を引いている。
 そして第一話では、ひきこもりの姉・真理(安めぐみ)のチャット相手のマコトが、イケメン(桐山漣)と知るや姉とすり替わって妹・理沙(松山愛里)が…。
 一度はリセットしたものの、マコトの隠された本性が…。
 スペシャルの三話しは、「ありかも」と思って観てたが、連ドラ第一話から、この怖さ。人間の怖さを描いてる。これは放送時間帯によるものか? 


「ひとつ屋根の下 ひとつ屋根の下2」深い!

2009年01月17日 | 映画・ドラマ
 数年前に観て、お決まりの最後はハッピーエンドでなんなんだよと思った。しかし、今回初回、パート2とほとんど同時進行(一緒に画面観てた)で観て、これは深いと改めて思い知った次第。
 自分も年取ったり、環境や社会が変わったせいもあるが、このドラマの言わんとすることは深い。
 これでもかこれでもかと不幸が押し寄せる家族。ある分けないだろというのが実感だったが、世の中がこうも荒廃すると、世情に一つひとつ向き合うテーマが素晴らしい。
 しかし、2のラスト。いかにも小雪が死んだと思わせて、実は、みんなの涙は嬉し涙だったのと、自分の気持ちに気付いたって雅也と結婚だけはいただけない。じゃあ、あんちゃんへの思いは何だったんだ? それに、雅也、それで一生添いとげることができるのか?
 小梅に関しては、先輩とはどうなったか最後はもうどうでも良くなっちゃってる。
 そして、意外と真澄(黒田勇樹)がいいポジション締めてる。
 長男・柏木達也 (江口洋介)親分肌で人情か、そしてお調子者でもあるが実がある。
 二男・雅也(福山雅治)一見クールだが、兄弟のかなめ的存在。深い人情を持つ医師。
 長女・小雪(酒井法子)家族の母親的存在。常に冷静に家族を見守る。達也を愛する。実は、血のつながりが無い。
 三男・和也(いしだ壱成)鑑別所経歴が厚生をじゃまするが、アスリートとしての道を見出す。達也 に良く似た性格。
 二女・小梅(大路恵美)兄弟の中で責任の無い位置に居るが、レイプ事件に遭ってしまったりと暗い過去を持ちながらけなげに生きる。兄弟の中で常に深い愛情を受ける。でも、大路恵美今どうしてるの? 彼女だけメジャーになれなかったけど。
 四男・文也(山本耕史)事故で半身不随になり、車椅子の生活を余儀なくされるが、絵画の道に自分を見出す。深い苦しみを乗り越え、家族を一番冷静に見ている。
 柏木兄弟の父の友人・広瀬幸夫(山本圭)父親的存在で柏木家を見守る医師。
 達也が好きなるのは、 村上里佳子、鈴木ほのか、渡辺由紀(この2人知らない)。雅也は内田有紀。和也は 松たか子。と女優陣との出来事も交えているが、ここが柏木家たるゆえんで実にリアルな部分もある。
 このドラマ、病気=生きる、金銭=生活、愛=絆、正義感=心、人情=人としての評価、しっと=耐える、受験=将来とかいう面で、今、欠けてる部分を全て出している。一話一話が今の社会情勢に適しててテーマが深い!
 無意味な犯罪を犯す人たちよ。観ろよこのドラマ。ただのフィクションではないぞ。今を悩む人への全ての戒めを込めたメッセージだぞ。
 なんで続編できないんだろう? まあ、これだけのスターのスケジュール押さえるのは難しいだろうが、スペシャルもできないとはなぜ? だからこそ、いのかも知れないけど…。観たいよね、この兄弟がみんな幸せになってる姿。
 達也は結婚してクリーニング店切り盛りして、そこに、子供2人くらい連れた雅也と小雪が帰って来て、和也はまっとうに働いて望月実希(松たか子)と再会するが、気持ちは離れ。しかし、…みたいな。
 小梅はテニス部の先輩ではなく社会人になって知り合った人と付き合う。
 文也は画家として成功。
 望月実希の弟役の章吾で森田剛が出てるけど、この頃の森田剛いけてるじゃん。今やおっさん予備軍だけど、この時、かなりイケテル。
 それにしてもこの達也と和也。「羞恥心」の先駆けだよね。
 とにかく、ご免。キャラではないが、この作品は深い。何かに少しでも不満ややるせなさを持っている人に観て欲しい。

「クライマーズ・ハイ -CLIMBER`S HIGH-」

2009年01月17日 | 映画・ドラマ
 1985年8月12日に起きた御巣鷹山の日航ジャンボ墜落事故の報道を巡る、新聞社の記者の動きを追っている。重い題材に相応しい、芝居巧者の迫真の演技が熱い。
 各々の立場からくるぶつかり合いやプライド、プロ根性といったものが入り交じる現場。「真剣に仕事に取り組んでりゃ、喧嘩はある」が私の信条。それが痛い程伝わって来た。
 出演は、遊軍・日航機事故担当全権デスク・悠木和雅(堤真一、ドラマでは佐藤浩市が演じてるらしい)、社会部・県警キャップ・佐山達哉(堺雅人)ほか、尾野真千子、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、小澤征悦、高嶋政宏、山崎努ほか。
 堤真一と堺雅人がかなりいいっ。
 けど、このストーリのどこに、悠木和雅の母親の過去を絡める必然性があったのだろうか?
 このところ、軽いドラマ観続けたので、重さが残った。もう一度集中して観たい。

「西遊記スペシャル」悟空が台湾に居る訳は?

2009年01月15日 | 映画・ドラマ
 チビ悟空と、台北を散策する孫悟空(香取慎吾)のドキュメンタリーから始まり、天竺への旅を終えて、それぞれに静かに生活する猪八戒(伊藤淳史)と、、沙悟浄(内村光良)。
 猪八戒が息子(どこかの国で妊娠・出産したよね。あの子か)に語る天竺への旅。こちらはリメイクだが、ナビゲーションに新規撮影を加え、全ての旅を上手く構成している。
 だがやはり、新作を期待してただけに期待はずれ。
 チビ悟空と香取慎吾の旅をもっと見せてほしかった。
 そして今回の一番のテーマ、秘密の巻物。結局最後がぶち切れてて、「なんだこりゃー」と全員が松田優作になっちゃったまま、結果分からず。これは気になる。悟空が台湾に居る訳、これも分からず。

「anego-アネゴスペシャル」モテない女のバイブルだわねぇ

2009年01月15日 | 映画・ドラマ
 さっすが、林真理子。という女心を巧みに描き切り、共感を得て大ヒットした作品のスペシャルバージョン。
 平たく言えば、モテない、OLが篠原涼子に自分を重ねちゃって、若くてイケメンな王子様が現れると、ひと時疑似恋愛を与えちゃって、夢を見させてくれたってとこかな。ヒロインが篠原涼子ってのもいいんだろうね。若くて可愛い子だと焼けちゃうんでしょ? 井上真央とかだとさっ。でも、観てるほとんどのは決して篠原涼子じゃないんだけどね。
 年上女と若いイケメンって、「東京タワー」もそうだけど、行き遅れの女心わし掴みなんだろうな。
 加えて、赤西仁の可愛さが光ったねぇ。
 黒沢明彦(赤西仁)との結婚をにおわせながら、明彦がモンゴルへと転勤。しかし、明るい将来を思わせての最終回だったのだが…。
 なぜか、野田奈央子(篠原涼子)は会社を辞めて派遣社員に(これが、「派遣の品格」に繋がれば面白いんだけど)。そして、明彦からの連絡も途絶え、自然消滅した模様。
 行き遅れって設定の奈央子だが、相手にする男は、赤西仁、加藤雅也)、吉田栄作と。これまた、世の女には羨ましい限りなんだろーな。
 市川実和子、山口紗弥加、小西美帆らOL軍団との回想シーンで、連ドラのあらすじを上手く紹介している。んだけど、結局、ほとんどが焼き直しでした。こうやって昔の恋の思い出話(自慢9割り)をするなんて、焼きの回ったようなモテない女みたいなことするかな奈央子が。
 大ラスになっていよいよ赤西登場で、盛り上がったけど。
 そっれにしても忙しい人プラスタフだなー。女同士で飲んでて、抜け出して、元の会社行って、家でモンゴル行きの準備して、公園、おされな店でプロポーズされて、公園、最初の一杯飲み屋に戻る。立ち飲み屋にこれだけ粘れる足腰も凄い。一晩でこれだけのスケジュールこなす派遣社員っていったい…。
 そして、こちらもこれ以降なんで、新作できないのだろう? 赤西が途中休んでた、篠原の結婚、出産ってことで旬が過ぎたってこと?

「ビーチボーイズスペシャル」海・夏・イケメンの三種の神器そろい踏み

2009年01月15日 | 映画・ドラマ
「ビーチボーイズスペシャル」ヤツらはやっぱり海にいた! 恋とイルカとカーチェイス、真夏の暑い大冒険
 副題長っ!
  1997年夏は熱かった! 早いね。もう10年も前だ。 夏、海、若さと、誰もが心躍るシチュエーションに加えて、格好良くて、スカットして! ヒットするのも当然な「ビーチボーイズ」。ラストの別れ方さへも格好良かった。「どこかにあるでしょ。俺の海」。そんな夏が終わり、98年冬。民宿「ダイヤモンドヘッド」は和泉真琴 (広末涼子)と前田春子( 稲森いずみ)が切り盛りしていた。
 一方、サイパンらしき所でニアミスの桜井広海(反町隆史)と鈴木海都(竹野内豊)。
 また、自分の海を探し、迷う2人。
 やっぱ、竹内はいい男だねぇを改めて思い知った。
 話しはドラマらしく、偶然に、福引きで2人の居る島への旅行券を引き当てて、真琴と春子が、会いに行く。しかし、2人のそれぞれの人脈や生活に疎外感を覚えて、帰国。この時の、真琴と春子の疎外感ってよく分かる。それをまた上手く演出してたな、この脚本。そうなんだよね。残された方は。
 あからさまに不快感を露にする真琴ってやっぱ、子供だよね。自分が一番親しいと思ってた広海と海都が遠い存在に感じて、かつもっと近しい人が現れて、乙女のジェラシーってやつだよね。
 福引きの旅行券って普通、パックだと思うんだけど、帰国日変更できちゃうんだね? まあ、そこもドラマだからご愛嬌か。
 ラストはやっぱり、新春スペシャルっぽく、ハッピーエンド。これからどうする? なんて不安がみじんも無いのは、若さか!
 スペシャルらしく、美人女優さんの桐島カレン、篠原涼子、木村佳乃が華を添える。
 話し変わるけど、桐島カレンは土屋アンナに、 稲森いずみは伊東美咲に台頭されちゃった感があるけど、未だ同じキャラが現れない広末涼子はもしかしたら、逸材なのかもね。逆に篠原涼子は浅野温子と被ってる。
 最後にJAL機内で、なんで前後3列全部空いてるのに、きつきつで座ってるんだろうか? 飛行機って空いてる座席にチェンジしてもいいんだよ!
 しかし、連ドラで、これだけの数字を稼いだ番組にしては、その後は、このスペシャルのみ。もっと続編や映画が出来てもよかろうと思うのだが…。出演者の事情か?


「徳川綱吉 イヌと呼ばれた男」綱吉は名君だったって

2009年01月13日 | 映画・ドラマ
 誰もが知っている、日本史上最悪の悪法「生類憐みの令」で有名な徳川綱吉を名君に描いた初めての作品じゃないかな? 発想は買うが、とにかく無理があるために史実をかなり曲げている。もはや、歴史を追いながら観てはいけないのだ。しかしまあ、綱吉も将軍となってからも当初は善政を引いてたって話しなんで、ありでもいいか?
 完全にフィクションとして、違う視点から観ると、第一、主演の徳川綱吉が草彅剛なのだから、いい人じゃない訳が無い。そして、悪評の多い、側近の柳沢吉保(田辺誠一)もいい人だ。
 ならば誰かを悪役にしなくてはならないので、堀田正俊(西村雅彦)、稲葉正休(勝村政信)、間部詮房(中丸新将)あたりが無理矢理悪い人にされちゃってる。
 面白いのが当時の大事件、赤穂浪士の討ち入り事件。浅野内匠頭(陣内孝則)、吉良上野介(竹中直人)、大石内蔵助(堤真一)なのだが、浅野内匠頭が癇癪持ちで、こらえ性が無いとか、大石が言ってたり、討ち入りも、「あれでも主君だから仕方ないし」的。
 しかし、討ち入り直前に大石に綱吉が会って話し合うってのは無しだよねっ。
 この作品は2005年のもので、前年に草彅剛主演で「太閤記 サルと呼ばれた男」の評判が良かったために制作されたと見たが、秀吉を草彅剛。という配役はかなりイケテルものの、やはり綱吉はねっっっぇ。イメージ違うもん。
 いっそのこと、渋い草彅剛で松平容保やってもらうとか、直江兼続でやっとけば良かったのにとは思うけど、もうシリーズ化もされてないし、動物に例える「○○と呼ばれた男」で探すのは難しいもんね。
 しかし、新説! と言うか、史実を度外視すれば、見応えあったぞ!

「あんみつ姫2」待ってました。なんちゃって時代劇の決定版!

2009年01月13日 | 映画・ドラマ
 なぜか、土田よしこの漫画「つる姫じゃ~っ!」が原作だと思ってて、途中で、「あっ、違う」と思った次第。実は、倉金章介作品の漫画でした。
 甘辛城のじゃじゃ馬プリンセス・あんみつ姫(井上真央)が今度は、小姓の甘栗の助(今井悠貴)の生き別れの母を探して、吉良吉良国に行く。「母を探して三百里」のお話し。
 甘辛国の殿様(あんみつ姫の父)が今回出てないのは柳葉敏郎のスケジュールの問題か?
 祖母・しぶ茶(白川由美)、母・てん茶(和久井映見)、家老、彦左エ門(泉谷しげる)、家庭教師カステラ夫人(夏木マリ)、隠密同心金つばのリュウ(京本政樹)ら前回と同様のキャストに加え、中尾彬、大塚寧々、竹内力、杉本彩、お正月っぽくにぎやかしに、お笑いタレントらが出演。
 で、今回のあんみつ姫のほのかなラブのお相手は、野牛九兵衛こと実は吉良吉良国の若様(内田朝陽)。井上真央おいしいよなー。F4従えたお姫様で、「あんみつ姫の大冒険」では小出圭介で、今度は、内田朝陽かよ。しかし、まあ井上真央のお姫様はかなり可愛いから、手荷物もほとんど無しに、三百里の旅してたのに、5回も着替えたことや(どこで調達した? 甘栗の助は着た切り雀)には触れないでおこう。
 が、いくらなんちゃって時代劇でも、落ちが…???
 確か、吉良吉良国の殿様は代官・阿久田偉観(中尾彬)に暗殺された。んで、跡取りの若様・内田朝陽が行方不明。そんで国を牛耳ってたのは代官って、ありえねぇ。家老でしょーが。
 更に追い打ちは、甘栗の助の母親が実は吉良吉良国の姫・胡桃姫(大塚寧々)で、甘栗の助の父と一緒になるために身分を捨てたが、父と兄が流行病で死んだために、国に戻ったってどーよ。そしたら内田朝陽の父親の殿様は、大塚寧々の父親か兄となるのだが…。そんでもって、内田朝陽を主君に任命しますなんて言ってるけど、だったら今までお前は何してたんだって? あんたが婿養子取って国仕切るよね。
 分からない?
 もっと分からないのが、自分の子の甘栗の助をなぜに甘辛国に置いておくのか? 和久井映見が、立派な侍になるように預かってるとかそれっぽいこと言ってたけど、普通、自分の国で育てねーか? 息子もはや父も無く、天涯孤独なんだからさ。へんなかんざしさしてる場合じゃないって胡桃姫。
 いくらなんちゃってでも、もすこし話しの辻褄合わせませんか?
 と、悪態付いても、深く考えなければ、それはそれで楽しい作品でした。3作目、待ってます。

「少しは、恩返しができたかな」。まいった

2009年01月07日 | 映画・ドラマ
 北原和憲さんが高校の2年生で、悪性の肉腫「ユーイング肉腫」と診断され、病気と闘いながら、東大に合格。そして、命尽きるまでの実話を二宮和也が演じた。二宮自身も髪を丸刈り(むしろ、剃る)にしての迫真の演技。ジャニーズもここまでやるようになったんだね。以前、太平洋戦争時の映画で、軍隊の飛行機乗り役だったにも関わらず、ロン毛で出てたジャニーズもいたのにねっ。
 父・一郎(村田雄浩)、母・美貴子(大竹しのぶ)は、兄の雅一(高橋一生)、担任の榊(勝村政信)、親友の拓巳(勝地涼)、担当医の阿川(小木茂光)、看護師・実緒(池脇千鶴)といい役者が揃ってました。
 大竹と二宮の組み合わせは、ここ数年で最強でしょう。
 実話と言うことで、こんな若くして志半ばで人生を終えなくてはならない北原和憲さんを思うと、言葉が無い。合掌