観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「一枚のはがき」。

2012年02月29日 | 映画・ドラマ
 概ね面白かったです。役者が揃っているので、観ていて安心感があります。
 一番びっくりしたのは、大竹しのぶが、あの小さな身体でひょいと豊川悦司をおぶい上げました。倒れているところを背中に乗せるまでは、豊川が動いていたのだけれど、腰に乗せる時は本当に、ひょいっといった感じでした。
 大竹の旦那が六平直政ってのは分かるけど、六平の弟が大地泰仁って子で、若過ぎるでしょう。まるで息子。この子を起用したのは、事務所絡みか、コネでしょうね。それで、この子が大竹の二番目の旦那になるのだけれど、セックスシーンの為だけの配役的存在。大竹ももうああいうシーンは厳しいね。
 それと、六平の父親が柄本明で、母親が倍賞美津子。なんだかな。大竹をヒロインにしたかった無理が配役に出ています。
 しかし倍賞さんは、やはりどんな役を演じてもカッコいい。当節、誰も彼もが顔をいじくっちゃって。年相応の役を演じるのが不自然な、若い顔したおばあさん女優が多い中、きっちりと自然な年に見合った美しさを持っています。
 何だか良く分からないのは、最期のエピソード。豊川と一緒にブラジルに行くって張り切っていた大竹が、突然、二人の旦那の遺骨(戦死だから空)を燃やし出して、一緒に死ぬと叫んで、だったらブラジル行きは止めようって、家は全焼したのだから、やはりそこはブラジルでしょう。
 こういった女の心理ってのは、大人にならないと分からないものなのでしょうか? やっぱり、分かんねえっ。 





人気ブログランキングへ

「必殺仕事人2012」。

2012年02月20日 | 映画・ドラマ
 あちゃっー。でしたねえ。何がいけない。作家か監督か製作か…。
 何時、渡辺小五郎は幕末の人になったのか。たかが常磐津(?)の師匠如きの家に、内風呂はないわな。町家で内風呂なんか、そうとうな大店が役所に袖の下渡してなんぼ。
 本町奉行所は、これは元禄時代に北と南のほかに中町奉行所があったから良いとしても、渡辺小五郎は定廻りの同心だったよね。残念ながら定廻りと隠密同心の上役に与力はいない。
 彼らは警視庁の二課みたいなもんだからね。キャリアでは使いこなせないんだよ。
 ああっ、それと、高橋英樹さんの二役。双子っぽいけど、仲違いの経緯も、何もかもがあやふや。お菊(和久井映見)との関係も結局明らかにはならないし。これが連ドラで、後に再登場ってな可能性があるなら、そこまで引っ張るのも分かるけど。
 経師屋の涼次でしたっけ。新作料理でユニークさを狙っているけど、仮に時代が幕末なら牛を喰ったかも知れない。でも豚はどうだい。猪ですよ。
 細かい事に目くじら立てるなって? はい、その通り。
 今回は、作家が初めての人なのかと思ったものだからね。
 役者は、剛力彩芽って子。どうしちゃったんだろう。最近人気あるらしいけど、大根も良いとこ! 非業の死を遂げるシーンは見せ場ですよ。それを、学芸会の三文芝居にしちゃって、ここでもううんざり。年に一度なら、良い役者を使ってくださいな。
 それと、仕立て屋の蓮の田中聖。この人も、もっと演技力があった気がしたけど。松岡昌宏は、キャラが曖昧な感じがする。
 ジャニーズだったら、昔、大沢樹生が出演してたけど、(確か、あさのすけとか、あさなんとかって名前で名取裕子さんとのコンビ)ああいう粋でいなせな、江戸の町人ってなキャラが欲しいな。
 三味線屋の雄二とか飾り職の秀までいかないまでも、魅力ある殺し屋さんの登場がないとね。ジャニーズは東山さんだけで良いのではないでしょうか。と言うのが結論。
 結局、待ちに待って、肩透かしを喰らった気分です。時代劇史上大好きなシリーズで、緒形拳さんの梅安さんから見て来ましたが(約35年か?)、必殺は新シリーズでも出来ない限り、このメンバーでの作品はこれにて卒業。ありがとうございました。



人気ブログランキングへ

「小川の辺」。

2012年02月14日 | 映画・ドラマ
 藤沢周平の「闇の穴」が原作。御多分に漏れずに、庄内地方の海坂藩の話しです。何かと問題の多い物騒な藩ですなあ。
 藩命により、藩政を批判し脱藩した妹婿佐久間森衛(片岡愛之助)を討つ為に、江戸に向かう主人公に戌井朔之助(東山紀之)、朔之助の家臣で朔之助の妹で森衛の妻田鶴(菊地凛子)を慕う新蔵(勝地涼)のほとんど二人の旅シーンに終始します。
 心の葛藤を描いた大人の映画と言えるでしょう。
 全編を通して、お決まりの奇麗な日本の自然美を、これでもかと見せ付けてくれます。
 東山の殺陣は見事です。菊地凛子も、かなり殺陣の練習をしたと見え、これまでの藤沢周平作品の女優さんなど足下にも及びません。
 が、大人の映画とでも言えば良いのでしょうか。そもそも藤沢周平の短編集からですから、二時間も心の葛藤で引っ張るには難しいでしょう。
 「蝉しぐれ」、「山桜」で、庄内の美しさは、十分に堪能しましたし、話が身内を討つという事だけですので、展開も乏しく感じます。もっと人生のきびを分かっている方なら、違った見方をできるのでしょうか。
 もうひとつ。若手女優が、可愛くないのも頂けませんでした。
 東映さんに焦りがあったのでしょうか。





人気ブログランキングへ

「日輪の遺産」。

2012年02月14日 | 映画・ドラマ
 キャッチコピーが「いつか、この国が生まれかわるために」「浅田文学の原点。復興に信念を貫いた4人の男と20人の少女たちの運命」。だそうです。
 チケットぴあで初日満足度ランキングでは第1位だそうです。2011年8月27、28日の初日2日間で興収4,422万2,2000円、動員3万7,062人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第11位だそうです。
 堺雅人、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、森迫永依らが出演しています。
 現在のシーンからの回想なのですが、最期は現在と過去の亡霊がミスマッチ。
 回想の形を取らずに、戦争物としての生きるという意味を伝えた方が、良かったと思います。
 現在の若手(過去の主人公の孫)が、できちゃった婚の意味するところが理解不可能(いるっ? こんな設定)。
 命の尊さを訴えているのか? 原作を読んでいないので何とも分かりませんが、仮に浅田次郎が書いていたとしても、それはもっと深かったのではないでしょうか。
 映画では、このカップルが出演している意味はないと思いました。
 いつもとは、違った中村獅童の配置が、見せ場なのでしょうか。
 現在の人物で回想するおばあちゃんを八千草薫が演じ、「ジャパニーズアメリカン」と同じ手法ですが、岸恵子との演技力の佐が歴然。八千草薫さんなら安心して観ていられます。



人気ブログランキングへ


「人情しぐれ町」。

2012年02月13日 | 映画・ドラマ
 たかだか一遍観ただけなんですがね。続けて観てえもんでさ! こういった江戸市井物。繰り返し放送でも何でもやっつくんな。
 何でも、藤沢周平ってえ偉え戯作者の先生が書いた「本所しぐれ町物語」と「驟(はし)り雨」を合わせてドラマ化したって言うじゃねえかい。おつむの良い人ってえのは、考えが違うや。
 江戸本所のしぐれ町す住む、素町人たちが、一話づつ主役を張れるってえんだ。しかもですぜ、一話完結で主役が次々と交代していくオムニバス形式ぅてえのも、嬉しいねえ。
 銭のある御隠居さんや、飲んだくれのとっつあん。小せえ兄弟の面倒をみる姉さんの話しとくりゃあ泣けてくるってもんでい。
 後の世ではこういった話を人情あふれる物語って言うらしいがよ、あれかい、人情草紙ってもんかい。
 





人気ブログランキングへ

「忠臣蔵」。

2012年02月12日 | 映画・ドラマ
 日本テレビ系 年末時代劇スペシャルの第一弾。堀内高雄の主題歌って言った方が分かり易いか? 好きだったなあ、このシリーズ。
 1985年 忠臣蔵 里見浩太朗
 1986年 白虎隊 森繁久彌
 1987年 田原坂 里見浩太朗
 1988年 五稜郭 里見浩太朗
 1989年 奇兵隊 松平健
 1990年 勝海舟 田村正和,田村亮
 1991年 源義経 野村宏伸
 1992年 風林火山 里見浩太朗
 1993年 鶴姫伝奇 後藤久美子
 と、後半はどうしちゃったの? って感じだけれど。忠臣蔵、白虎隊、田原坂、五稜郭間では、オンタイムで視聴した記憶あり。忠臣蔵、白虎隊に至っては、ほとんど同じ顔触れだが、皆さん縁起巧いので、気になりません。
 それで、この「忠臣蔵」は、数多ある「忠臣蔵」の中でも、かなり良いです。
 私の中の時代下劇歴代五本の指に入る、色気のある剣客清水一学を堀内正美さんが演じています。討ち入りの池の上での死闘は必見。
 堀内正美さんと似ている田辺誠一がやはりどこかで清水一学を演じていたので気になったが、どうにも違っていたな。
 終盤の丹波哲郎さんの台詞に痺れます。
 「白髪首ひとつ取ったところでご政道の荒鞠を正せるか。どうせなら将軍家を土下座させてみよ」。
 全くです。
 余談ではあるが、近藤正臣さんがNHK大河ドラマのどこかで演じてた、石田三成が関ヶ原で敗退し逃げるシーンで、横目で睨むショット。このワンシーンもぐさりときました。
 NHK大河ドラマって、幕末→戦国→幕末→戦国→源平→幕末→戦国→幕末→戦国(リフレイン)だから、混乱して、何時の何の誰ってなってしまいます。

大石内蔵助(里見浩太朗)、大石リク(中野良子)、浅野内匠頭長矩(風間杜夫)、瑤泉院(多岐川裕美)、堀部安兵衛(勝野洋)、赤埴源蔵(あおい輝彦)、間十次郎(高橋元太郎)、片岡源五右衛門(竜雷太)、礒貝十郎左衛門(田村亮)、岡野金右衛門(堤大二郎)、大高源五(峰竜太)、毛利小平太(西郷輝彦)、大石主税(坂上忍)、原惣右衛門(下川辰平)、矢頭右衛門七(新田純一)、橋本平左衛門(加納竜)、間喜兵衛(高品格)、間新六(火野正平)、小野寺十内(山内明)、倉橋伝助(三田明)、吉良上野介(森繁久彌)、色部又四郎(丹波哲郎)、上杉綱憲(中村橋之助)、清水一学(堀内正美)、徳川綱吉(夏八木勲)、柳沢吉保(草薙幸二郎)、多門伝八郎(竹脇無我)、荻生徂徠(西村晃)、林大学頭(佐野浅夫)、土屋主税(伊吹吾朗)、梶川与惣兵衛(宮内洋)、垣見五郎兵衛(西田敏行)、萱野七郎左衛門(岩井半四郎)、公弁法親王(上原謙)
 このキャストで滑る訳ないでしょう!




人気ブログランキングへ

「仕掛人 藤枝梅安」。

2012年02月12日 | 映画・ドラマ
 1990年12月10日放送のスペシャル。藤枝梅安(渡辺謙)バージョン。彦次郎(橋爪功)、音羽屋半右衛門(田中邦衛)、小杉十五郎(中村橋之助)。
 岸谷五朗版と同じストーリだが、俄然、梅安さんのイメージで渡辺謙の勝ち。橋爪功もいいねえ。だけど、だけど、やはり梅安さんのパキッとした色気ってえもんが、緒形拳さんじゃないと出せないんだよなあ。
 緒形拳さんの仕掛人、再放送してよーっ。絶対、ジャンーズの仕事人より面白いって! 




人気ブログランキングへ

「こち亀~カチどきハシを封鎖せよ!~」。

2012年02月10日 | 映画・ドラマ
 どどすべり映画の決定版。わざとらしさの美学を追究。でも漫画のキャラがこうだから、仕方ない。香取慎吾だから出来る役ってなとこえおもあるよね。万が一、お笑いの中から誰か選んでいたら、わざとらしくてどうにもならなかったでしょうね。
 今回の映画最大の見所は、深田恭子の顔が違ってる? この人、いつになったら演技ができるようになるのだろう? もちもち、べたべたの縁起も、若いうちはご愛嬌だけど、そろそろねえ~。



人気ブログランキングへ

「探偵はBARにいる」。

2012年02月10日 | 映画・ドラマ
 残念。
 大泉さんの良いところが現し切れておらず、コメディチックな台詞も空回り。流行の言葉なら、「すべった」。感ありありでした。折角の松田龍平も、ほかの人でも良かったじゃん。これ、一重に演出の責だと思うぞ。はいっ。西田敏行も然り。
 舞台の札幌も、札幌にした意味は? 雪景色を効果的に使いたかっただけ?
 要するに、小雪のための小雪の映画でした。
 そして、つくづく思うけれど、映画の番組宣伝って良く出来ているよね。その時は凄く観たいと思うもの。しかし、時間が経つと、興味も半減。そこで目覚めました。
 映画はオンタイムで観ようってね。

人気ブログランキングへ

「必殺仕掛人」。

2012年02月06日 | 映画・ドラマ
 必殺シリーズ第一作は、「必殺仕掛人」でした。
 藤枝梅安( 緒形拳)、西村左内( 林与一)、岬の千蔵 (津坂匡章)、おくら(中村玉緒)、櫓の万吉(太田博之)、音羽屋半右衛門( 山村聰)の顔触れ。
 黒の着流しに深紅の裏地も、緒形拳さんからだったと思う。オンタイムで観た時に、印象に残っているのが、梅安が剃刀で相手の喉を斬らなくてはならなくなった時。手拭いで押さえているんだけれど、梅安さんは、血が大の苦手で、後で気持ちが悪くなってしまうってなシーン。
 これは新しい時代劇として、面白かったですねえ。
 初期はTV的にあまりうるさくはなかったらしく、殺し屋たちは悲壮な最期を遂げます。確か、中村玉緒さんも死んじゃったと思う。
 
 
 「必殺仕掛人」、「必殺仕置人」は名作です。「助け人走る」も未だいけた。ただ段々と、おかしな配役や、おかしな殺し技とか出て来て(例えば、和田アキ子の武器は殴るだけとか)、どうにも似合わない俳優を起用したりして、中村主水、秀、三味線屋の「必殺仕事人」まで、低迷期に入ります。



人気ブログランキングへ

「必殺仕置人」。

2012年02月06日 | 映画・ドラマ
 シリーズ最高傑作と言って過言ではなし。勿論、念仏の鉄(山崎努)。殺し屋の中で最も好きなキャラです。なんとも、まあ色気があって良い。中村主水(藤田まこと)が最初に登場したのも、このシリーズから。中村主水は、仕事人ではなく仕置人でした。おひろめの半次(津坂匡章 現・秋野太作)。確かこれ以降、秋野はシリーズに出ていないのが残念。
 「新・必殺仕置人」では、念仏の鉄よりも中村主水に比重をおいていますが、巳代松(中村嘉葎雄)。そして秋野太作のポジションに、正八 (火野正平)が着きます。
 さあて、最終回。これはもう必殺シリーズ史上に残る名作でしょう。念仏の鉄の死に様に、子どもながら、「お見事」と思ったものです。
 お勧め一押し。
 ただね、左手に匕首(脇差し?)突き抜けさせて受けたのに、左手に傷がなかったのは? だけれど。
 
 もうお分かりだと思いますが、好きな殺し屋ナンバーワンは文句なく、念仏の鉄。次が、藤枝梅安。


人気ブログランキングへ

「助け人走る」。

2012年02月06日 | 映画・ドラマ
 中山文十郎( 田村高廣)、辻平内( 中谷一郎)の渋いコンビが助け人。元締めの清兵衛(山村聰)、ぱしりの油紙の利吉(津坂匡章 現・秋野太作 )は、必殺シリーズ初期の顔だった。
 津坂がいかにも江戸の若造っぽくて、ドラマのスパイスになっていた。


人気ブログランキングへ

「仕掛人 藤枝梅安」。

2012年02月06日 | 映画・ドラマ
 藤枝梅安(岸谷五朗)、次郎(小日向文世)の2006年度スペシャル番組。音羽屋半右衛門(藤田まこと)さん出ていますが、岸谷五朗の時代劇としては良かったと思うが、やはり梅安さんは緒形拳さんでしょう。
 渡辺謙の作品は観ていないが、風貌はいけるし、演技力もあるので、仕掛人としては成立していると思うが、やはり緒形拳さんしかいないでしょう。


人気ブログランキングへ

「平清盛」。

2012年02月03日 | 映画・ドラマ
 毎回、大河ドラマって、主人公を悪役にしないようにとの配慮をしながら、史実を追うという難しい脚本を良く書いているなと感心させられる。
 清盛はどちらかと言えば、でっぷりとした腹黒い入道って役回りだったが、どうしてどうして若かりし頃はこんな熱血漢だったんだよーってな、姿をこれまた松山ケンイチが、頑張っている感ありありで演じている。
 序盤は、伊東四朗と中井貴一に大分助けられているが、この後どうなるのだろう?
 ごく些細な事であるが、玉木宏、藤木直人との絡みが見所で、顔を突き合わせていたが、そうすると松山ケンイチの顔の大きさが、倍くらいなのに毎回驚いてしまう。まあ、玉木宏、藤木直人が小さいんだけどね。
 視聴率確保の為の急遽起用の松田聖子も、普段のバラエティでは精一杯若作りしてはいても、若い女優さんと同じ画面に入ると、年取ったなあ感ありあり。松田聖子なんだから、「私には思いっきり照明当てて、飛ばしてください」。くらい言っちゃえば良かったのに。
 「龍馬伝」から感じていたのだが、今回も照明や空気感に凝り過ぎで、土埃なんかを臨場感として演出しているが、それは映画に任せておいて、大河ドラマは飽くまでも老若男女が茶の間で観るのだから、すっきりすかっとした単純な画面で事足りると思うけどなっ。
 まあ、今後は観ないと思います。
 来年度の山本八重さんに期待。
 大河も、幕末→戦国→幕末→戦国→源平→幕末→戦国→幕末→戦国じゃないと、視聴率取れないのかな? 信長、勝海舟の出ない時代を観たいものだ。

人気ブログランキングへ

「獄(ひとや)に咲く花」。

2012年02月03日 | 映画・ドラマ
 これは、歴史を知る上で大変興味深い作品となった。吉田松陰が収監された萩の野山獄が、こういう所だったと知るだけでも見る価値あり。
 身分の高い人の獄舎は、格子こそあれ、江戸の裏店の軒割り長屋より随分と施設が整い、囚人服(お仕着せの浅葱の着流し)姿ながら、書生のような生活振り。
 しかし、これから尊王攘夷が始まらんとする数年前に、たtぅたひとりで倒幕を訴えたってえのは、並大抵ではない。
 薩長の腹黒さは大嫌いなのだが、その嫌われ者の長州に成り下がったのは、長州は早くにして優秀な人材を欠いてしまった事にもあるようだ。
 歴史にもしもは御法度なれど、吉田松陰が生きていたら会津征伐はあっただろうか…。高杉晋作、久坂玄瑞なら…あったな!


人気ブログランキングへ
 いやあ、久し振りに映画を観ました。