観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「冬の輪舞」は大人の学芸会

2008年03月27日 | 映画・ドラマ
 「なんじゃこりゃー」と松田優作もびっくりの、またしてもおたんこ昼メロ。
 生後間もなく取り違えられた2人が再び巡り会う。そして、運命は2人に大きくのしかかる。って話なんだけど、片っぽが大病院の娘で片っぽは貧乏様。ってのが「今さらねー」ってな設定。しかも性格は我がまま放題とすげーいい子。
 これは二昔前の「マーガレット」とか「りぼん」の世界だよなー。
 高校生時代の松田悟志になにか違和感あったけど、そうか、かなり若い役から入ってたんじゃ仕方ない。松田悟志って俳優さん自体、80年代を彷佛とさせる顔立ちだよね。
 黒坂真美と、遠野凪子はどの年代も無難にこなして頑張った。
 が、何を置いても注目すべきは、いしのようこのお母さんぶり。志村けんと「ダッフんだー」なんてやってた時代からは想像もできないほど。本人的にはどうなんだろうか?
 ぜってーあり得ない吉満涼太と、草薙良一 の嫌らしさ。しかし、それにも増して若林志穂と泉政行って何者だ? 泉政行のあの、べたべたしゃべりは、成人後医師になってからも続いてるけど、こんなマザコンお子ちゃま医師でやってけるんだかね? そういう設定なのか? 彼が大根なのかは分からないが。
 出演者全員が「あり得ない」と思いながら、臭い台詞しゃべらされて、「お気の毒」だが、この大人の学芸会で唯一気をはいていたのは冨家規政だった。
 私的には「牡丹」のヒロインと今回のヒロイン遠野凪子の区別つかないんだけど、いいよねん。別に。
 こちらも性に関係するシーンでの台詞が「臭くて臭くて。あり得ない」んだけど、もてないオバはんが妄想で頭膨らませて脚本書いちゃったのかな?
 第一、事が終わった後、赤の他人に「しのぶは初めてだったよ」なんて言う男、その場で「殺す!」
 しっかし世間の主婦って奴は「暇だねー」。おうらやましい限りですっ。

「牡丹と薔薇」ドロドロのメロドラマ

2008年03月27日 | 映画・ドラマ
 この世に生を享けた当夜、誘拐された 姉・真世(牡丹)と姉の存在を知らずに育つ富豪の令嬢 妹・香世(薔薇)。
 看護婦の鏡子(川上麻衣子)は、愛する男・豊樹(神保悟志)の裏切りを許せず、豊樹が結婚した富貴子(北原佐和子)との間に誕生したばかりの赤ん坊・真世を略奪し、牡丹(大河内奈々子)と名づけ、密やかに育てる。失意の豊樹と富貴子は、翌年次女・香世(小沢真珠)に恵まれ、悪夢を忘れ去るため、心血を注いで育てる。
 こうして実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで、互いの存在を知ることなく成長する。しかし運命の悪戯は、二人を一つ屋根の下に住まわせる選択をする…。
 小沢真珠の意地悪振りが炸裂。それはいいとして、「あんたは牡丹じゃなくて豚よ」なんて言う人いる? いたらあってみたい。
 それよりも牡丹なんて名前付ける人いる? そして、「あなたは薔薇よ」とかさーっ。
 いやー、それより何より、牡丹の恋人で、牡丹に恋われて妹(薔薇)と結婚しちゃいながらも、「牡丹は美しい」とか言ってる情けねー男と、牡丹を囲う社長役の峰岸徹の涙著著切れそうなほど、下らない設定。
 最終回なんて、失明した薔薇と一心同体ってんで自らめを潰して2人だけで生きてく選択をした牡丹。「あんたは佐助か(春金抄)」。何も子供まで捨てて2人で暮らさなくたっていいし、第一不便この上ないし、第一生活できないよなー。
 なんで? こんな臭いドラマが「ぼたばら」とか言っちゃって人気あったのか? 世の中の主婦っておっかしいんじゃないの?
 それと、脚本の方、大河内のベッドシーンの臭い台詞どうにかしましょうよ。

「スタア誕生」80年代臭いドラマの決定版

2008年03月27日 | 映画・ドラマ
 堀ちえみは「愚図でのろまな亀」だけではなかったのだ。と思い知った、ある意味すげー作品。
 長野県の高校で演劇部に在籍する少女が心臓を患いながらもスターを目指す姿を描いた青春ストーリー。なんだが、主人公の加賀(河田)順子(堀)は、これでもかってほど複雑な家庭出身で、しかも余命数年の心臓病まで抱えて、しかし、女優になりたくてっていうほとんど無茶苦茶な設定。
 そこに担当医の国広富之とのロマンスやら(余命2年なのに結婚しようとか)、俳優養成学校で見出され(そんな簡単に見出してしまう監督って一体)、主演映画を撮るとか、進行も「あり得ない」。
 第一、実の父親(梅宮辰夫)が時効迎えた殺人犯だとか…。
 べたべたの堀節ドラマは一歩自分から離れて観れば面白いけどね。これを大真面目に堀に付き合う、俳優陣が気の毒ったらありゃしない。
 

「ジャッキー・チェン物語」

2008年03月18日 | 映画・ドラマ
 邦題は「シャンハイ・ナイツ(原題)」らしい。
 香港のアクション映画スター、ジャッキー・チェンがたどった苦難の道のりを紹介。  
 様々な人物との出会いがあった。7歳で中国戯劇学院に入学し、スタントマンの役をもらうようになり、主演の機会を得て、さらにハリウッドに進出するまでの道のりと、家族との関係など、ドキュメンタリータッチで紹介。
 父母や、義理の兄弟、姉妹などの生い立ちなども収録されている。
 あのジャッキーのくちゃくちゃ笑顔の裏にはこんな複雑な生い立ちがあったのか…。と、それはいいのだが、親父がいんちき臭過ぎる。そして二番目の兄のふぉこから見てもズラと、背広の袖口のタグが気になりっぱなし。
 しかし、共産党VS国民等やら、文革やら、を生き抜くのはなんて大変(大変なんて言葉で表せないが)なことだったのかを知る意味でも観る価値はあると思うが、すでに五回も放送されてて、またジャッキーに兄ちゃんだ! ってな感じ。

「Life」君に会えたら。人生とはと考えさせられる

2008年03月09日 | 映画・ドラマ
2005年にガンのために亡くなった世界的プロ・ウィンドサーファーの飯島夏樹さんの半生を映画化したヒューマン・ドラマ。死と向き合いながらも最期まで前向きに生き続けるひたむきな姿を、愛する家族との強い絆を軸に描く。主演は大沢たかお、共演に伊東美咲。監督は「ただ、君を愛してる」の新城毅彦。ワールドカップでの勝利を夢見て、世界中を転戦する過酷な日々を送るプロ・ウィンドサーファーの飯島夏樹。妻の寛子はそんな夏樹を献身的に支え続けた。そしてついに夏樹はワールドカップでの初優勝を飾る。これを機に、2人はハワイに居を構え、4人の子宝にも恵まれた。しかし、やがて長女が10歳になる頃、突然の病魔が夏樹を襲う。
 大沢たかおが筋骨隆々のプロサーファーから癌患者となってからのやつれた姿をよくひょうげんしていた。また、おきゃんなイメージの強い伊藤美咲も頑張った。
 ドラマというより、ドキュメンタリーとして、感慨深い作品だった。

「のだめカンタービレ」まんねりかな?

2008年03月09日 | 映画・ドラマ
 「のだめカンタービレ」。のだめinヨーロッパ。それなりに期待してたし、それなりだった。だが、まんねりと言うか、前作を超える面白さはなかった、
 玉木宏は頑張った。上野樹里も頑張った。が、特にこれといった魅力無し。
 上野樹里はほかの作品で自分を確立しているが、玉木宏には良い作品に巡り会って本来の魅力を引き出してほしい。
 わざわざヨーロッパロケしなくても良かったと思える。 JALの全面協力でロケ費浮かせたのありあり。
 玉木宏が現在進行中の NHK大河ドラマでどこまで坂本竜馬を演じ切るか期待が持たれる。

「怪談」くどかったかな?

2008年03月05日 | 映画・ドラマ
 尾上菊之助(五代目)の目貼り入った顔。「徳川葵三代」の秀頼依頼だったので「大人になったなー」。「葵三代の時はくどかったけど、最初から彼が出てれば自然だ」と思えた。
 真景累ケ淵の怪談をモチーフにした、怖いだけでない見応えあった作品。
 黒木瞳のごう慢な小唄の師匠も良かった。
 井上真央ってづらつけると、池脇千鶴とくべ突かなくなるけど、真央も「花より男子」を一新。
 何より、最終シーンに近い乱闘で、尾上菊之助が強えー、強えー。で、また上手い。
 何より、脇ではあるが、木村多恵のそそとした美くしさが、かなり功を総そうしていた。木村多恵。かなり注目の息の長い女優だと思う。
 菅野美穂か木村多恵かと考えた時、色のない木村多恵に軍配。男優で言うなら、中井貴一。

「ただ、君を愛してる」可愛い恋愛。そしてそれが真実ってか

2008年03月01日 | 映画・ドラマ
 「恋愛寫眞 Collage of Our Life」のアナザーストーリーとして、市川拓司が書き下ろした「恋愛寫眞 もうひとつの物語」を映像化。
 誠人(玉木宏)の元に届いた1通の手紙、それは突然姿を消した静流(宮崎あおい)からのものだった。誠人は静流を探しにニューヨークへと旅立つ…。
 あちこちから絶賛されてますねー。主演の2人が最高とか、せつない恋愛がいいとか。静流が可愛過ぎるとか。
 確かに可愛い。プラス少女時代と成長して女になってからの顔の違いにびっくり。
 ほのぼのとした80年代の青春っぽくて、あの時代、こんな男女の友情もあったよね。と納得。
 ラストのニューヨークシーンがなんとなく嘘っぽいというか、物語りをより劇的にするためのシュチュエーションだろうけど、なぜか、普通の事でもロマンティックになってしまう、そんな魔力があるよね。ビッグアップルには。
 それにしても黒木メイサって完璧なほどの美人さんだよね。
 

「ロミオとジュリエット ~すれちがい~」単純な純愛ドラマ

2008年03月01日 | 映画・ドラマ
 シェイクスピアが題材だが、双方の親に反対されるあたり以外は全く別ものの恋愛ドラマ。何もシェイクスピアの名前使う事無いじゃん。まだ、デカプリの映画の方が、ロミジュリっぽかったかかな?
 滝沢秀明、長澤まさみのカップルが、愛を全うする過程を描いている。三浦友和が長澤の父親。田中美佐子が滝沢の母親役。
 田中がとっても年取ってた感じ。
 滝沢が貧困家庭という設定だが、高校中退で、廃品回収業って…。今時、もっと違う職種選ぶよ普通とそんな思いが片時も頭から離れなかったけど。