観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「転校生 -さよなら あなた- 」せつないラストに…

2008年02月27日 | 映画・ドラマ
 大林宣彦が2001年度の「転校生」に続けてメガフォンを取った。しかも、今度はほろ苦いラスト。舞台を信州に移し、尾道からの転校生ということで、やはり尾道忘れまじといったところか?
 身体が入れ替わっちゃう二人には、蓮佛美沙子 、 森田直幸 。しかし、前作の尾美としのりと小林聡美もそうだったけど、中身が女で身体が男になった方(森田直幸と尾美としのり)の演技が妙になよなよし過ぎ。女の子だった時、蓮佛美沙子 も小林聡美もあんなに女女してない。どちらかと言えば、男勝りじゃん。
 男になっちゃった女の子の方も男っぽすぎる。もっとおとなしい男の子だったじゃん。
 しかし、ラストは、青春ファンタジーにしてはやり切れない感じがした。
 ほかに清水美砂、古手川祐子らが出演。
 今の若い子スタイルいいけど、尾美としのりと小林聡美ほどのインパクトはなし。

「泥棒家族」隣にこんな家族居たら、おもろいよなー

2008年02月27日 | 映画・ドラマ
 祖父(津川雅彦)・父(舘ひろし)が泥棒、母(大塚寧々)が元婦警、息子(勝地涼)というおっかしな家族の日常生活。とは言え、職業が泥棒なのだから、当然日常も泥棒一色。
 この家業に掟があり、人を傷つけてはいけない、物を壊してもいけない、盗みは1軒につき上限3万円まで。そんなサラリーマンのように、律儀で慎ましやかな泥棒一家に巻き起こる珍騒動。
 一言で言えば、面白いよ。あり得ないけど面白い。軽ーっく観て笑えるコメディドラマ。途中息子役がジャニーズの誰かから、「篤姫」で、ジョン万次郎やってる子に変わったのはスケジュールのせいか?
 津川雅彦が光ってます。舘ひろしも「西武警察」とか「石原軍団」とかで、かっちょいい男臭い役が多いけど、こんなおぽんち路線の方が似合っているよな気がするのは私だけだろうか?

「 親指さがし」松山ケンイチの親指に釘付け

2008年02月25日 | 映画・ドラマ
 山田悠介氏原作で30万部発行しなお増刷を重ねるホラー小説「親指さがし」を題材としたリアルサスペンスムービー。
 興味本位で「親指さがし」を行った小学生たちの仲間の一人が居なくなった。
 それから8年。再会した5人が失踪した仲間を探すために再び「親指さがし」を行ったことがきっかけで…。
 まず、小学生の子供が居なくなって、「家出」と片付けた警察っていったい…。そして、最終的にその子の死体は見つかるが、こんな簡単に見つかるのに、失踪時警察の捜査っていったい…。と、警察のあり方を考えさせる、警察に対する警告の作品。なんてわけは無く、「やらなきゃ良かった」「行かなきゃよかった」と、しんければ良かったを常に感じさせるサスペンス。
 しかし、結果的には、その子には全く関係ない事件でのあつ少女が犯人だった訳でしょ? なぜ、三宅健に祟るのか? 意味不明。
 私は霊に乗り移られた三宅健が斧で、松山ケンイチの親指を切り落としたシーンの後m「松山、急げ。そんだけすっぱり切れてれば、急げばくっつく」とか、「塩水に指浸けて病院に走れ」とか、「早く指拾え」とか、松山の親指さがしが気になって、三宅がその後どうになったか分からず仕舞い。
 松山ケンイチっていけてるの? 有名なの? 今旬なの? いったい誰なの?


「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」なんじゃこりゃー

2008年02月25日 | 映画・ドラマ
 「なんじゃこりゃー」と私の身体に松田優作が乗り移った。
 とにかく、伊藤英明、安藤政信、香川照之、松重豊 、堺正人、伊勢谷友介、クエンティン・タランティーノ、桃井かおり、 佐藤浩市、石橋貴明、木村佳乃、小栗旬…と然う然うたるメンツ(演技派とか俊の俳優とか)集めておいて、よくもこんなおたんこ(なす)映画が撮れたもんだ。
 今世紀最大のおたんこ映画決定!
 清盛(佐藤)率いる平家と義経(伊勢谷)率いる源氏が争っている寒村“湯田”(ユタ)に一人のガンマン(伊藤)が流れつくのだった。
ガンマンはどちらにつくか悩むが、雑貨屋の女主人ルリ子(桃井)のもとに身を寄せるのだった。
 ってこれだけで、もうおたんこぶりを表してるのに、
 「日本が誇る異色派監督、三池崇史の和製ウェスタンです。
すごく笑えるし、アクションもしっかりしていて非常に良い作品です。
全編英語なのもポイントで非常に良いです。

伊藤はクールなガンマンを、佐藤は突如シェイクスピアを読み自分をヘンリーと呼ばせるキレ演技を、伊勢谷は“もののふ”の精神を語るクール演技を、香川は完全な道化回しを演じ、木村は体当たり演技を、桃井は桃井かおりそのままを演じています。
」
 という高評価もあり!
 いったいどこのどいつだ! と声を大にして言いたい。
 佐藤、香川、堺、松重あたりを配置したらもっとおもろい映画撮れただろうに。伊藤、小栗だったらもっといけてる場面撮れただろうに。桃井はもういいよ。自分でも「ババアだよ」と台詞回しで、頑張ったけど、もういいよって感じが否めない。

「渋谷怪談」「渋谷怪談2」都市伝説って何?

2008年02月11日 | 映画・ドラマ
 「渋谷の0009のコインロッカーにプレゼントを入れといて、相手に渡すと、上手くいくという都市伝説」。しかし、実はそのロッカーには、5年前、産み落とされて捨てられた赤ん坊の死体があった。その赤ん坊(幸子)が、ロッカーを開けた人間を殺して行くというホラー。
 幸子が、きっちり5歳成長しているのもなんだが、ロッカーに吸い込むのはいいとして、ブティックの試着室とか、病院とか色んなところに出張しちゃいます。
 殺し方も吸い込んだり、身体をねじ上げて骨折ったり。首を吊らせちゃったり、持ち技多数。
 さて、ここで考えよう。ロッカーを開けた人間は、必ず祟られる。それが、どこをどうしたら、「プレゼントを入れておいて、告白すればお付き合いができる」といった、ハッピーな話として流れるんだろう。いつ、どこで、誰が、ハッピーな話をしたって言うのだろうか? これが都市伝説というものなのか?
 と、無理矢理のホラーストーリに加えて、水川あさみの大根役者ぶりったらなかった。彼女、感情をあまり現さないクールな役が多いのが幸いしていたのか、この頃より上手くなったのかは不明だが、「渋谷怪談」においての悲鳴の挙げ方や台詞回しや、泣き方なんか見ちゃ居られない。
 これは、水川あさみの責任にはないのだが、親友が試着室で床に吸い込まれてるのを見て、逃げ出す、あさみ。いいのか? 警察にも知らせないで。それよりもブティックの店員がなぜ気付かない? 親友ってそんなものか?
 2は前作からの続きで、あさみから鍵を渡された堀北真希が主演。
 堀北真希は可愛かったが、事件の解明もしてないし、何を思って続編を作ったのか意味不明。ただ、無意味に若い俳優を使っているだけ。
 二編続けて観たのだが、この作品がもし人気あったのなら、「実体のない世代に実体のなさが受けた」ということだろう。
 松山ケンイチに至っては、なんで出ちゃったの? としか思えない。起用の必然性もなし。

「女帝」今世紀最大のおたんこドラマだ

2008年02月09日 | 映画・ドラマ
 母親を亡くした18歳の彩香(加藤ローサ)は、故郷の熊本を離れ阪で、「女帝」になると決心。ホステスとしての第一歩を踏み出すのだが…。お決まりの、嫌がらせやら、困難が怒濤のように彩香の身に降り掛かる。
 それが、どこから観ても、おこちゃま臭い学芸会。
 だいたい、加藤ローサが全く色気もそっけも、魅力もなくて、劇中の台詞同様「いも」。ホステスとしたって、たいして客あしらいも上手くもないし。
 なのに、困った時は、必ず救世主が現れるってのが、これまたおこちゃまドラマに発車をかける。
 意地悪先輩ホステス役で(必ず出て来るこういう女)、「薔薇と牡丹」の小沢真珠が出てるけど、これまたあさはか、頭悪いことこの上無しの嫌がらせ。
 今時、硫酸かなんかを彩香にかけようとして、逆に自分がかぶっちゃうという落ち。いねーよ。こんなやつ。と言うか、もしかしたら時代設定が70年代とかなのだろうか?
 彼女もこんな役のイメージが付いちゃったので、脱皮が大変だよなー。と人事ながら心配になりながら、なんで加藤ローサが主演なんだろう? 
 それと臭っさい台詞回し、なにこれ?
 それよりも何よりも松田翔太よ! 何でこんな作品で出ちゃったの? 何でこんな役引き受けちゃったの? あんたの出演作品最題の駄作だよこれ。
 ほかにも、かとうかず子とか、泉谷しげる、古谷一行なんかいい役者出てるんだけど、なんで?なんで、みんなこんなおたんこドラマに出ちゃったの?
 そうそう、大阪から銀座に出て来たら彩香が急にあか抜けた。衣装もがらりと変わったところは、ホステスさんをよく見てる。ここだけ感心感心。



「不良少年の夢 ~ ヤンキーの夢 ~」松山ケンイチって有名なの?

2008年02月09日 | 映画・ドラマ
 1988年。北海道の北星学園余市高校は、日本で初めて高校中退者を全国から受け入れることとなった。札付きの不良で高校を中退、親からも見放された不良少年の義家弘介(松山ケンイチ)は、そこに編入することになった。
 「ヤンキー母校に帰る」の義家弘介原作の実話ドラマ。
 主演の松山ケンイチという人、「DEATH NOTE デスノート」の時に、なんやら危ない感じだったけど、すげー、男気のある死に方で、印象的だったのだが、松山ケンイチって知らないから、危ない感じが素だと思ってたら…違ってた。
 お話はどーしようもない不良が、教師や友人に心を開いて更生していくという義家弘介の実話。
 序盤の不良同士の勢力争いは凄みがあった。何せ不良だから、力まかせになるけど、一般社会でも新参者には上から圧力をかける構図はよくあるもんだ。
 それが言葉だったり、仕事上のことだったりということで、形は違えど、人間いずこも同じ。
 青春ドラマとして観るも良し、松山ケンイチのファンとして彼の表情が徐々に優しくなっていく過程を追うも良し。
 ほかに、でんでん、西村雅彦、花堂純次、真野響子、伴杏里などが出演。
 西村雅彦が画面に映ってるとほのぼのできるよね。本当の癒し系だ。

「キサラギ」しかし、まだ謎は続く

2008年02月09日 | 映画・ドラマ
 出演が小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之。
 中でも小栗旬、ユースケ、香川照之ときたら、取り敢えずは観てみようってな気にさせる面々。
 自殺したアイドル、如月ミキの一周忌。ファンサイトで知り合った、男、5人。
 2月4日、売れないアイドル・如月ミキの一周忌の2月4日。都内某所の一つの部屋にファンサイトで知り合った家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之)の5人の男が集まった。
 愛するミキちゃんの追悼会として、思い出話に花を咲かせ、盛り上がるはずが、「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ」という一言から事態は急変してしまう。次々と明かされる意外な事実。果たして如月ミキの死の真相は!? たった一つの部屋の中で生まれる謎は、誰も知らなかった思わぬ結末へと向かっていく…!
 登場人物はこの5人のみ、シーンも一つ。芝居感覚のドラマだが、それだからこそ、本の内容と、役者の演技が要となる。
 そして結果。
 どんでん返しの展開も、役者の演技もかなりいい!
 何たって、香川照之が出てて面白くない筈が無いのだ。小栗旬もやっぱ子供の頃から難しい役演じてただけあって、上手いしね。そこにユースケ、小出、塚地もよく食い込んでた。
 ラストで、ミキちゃんの歌に合わせて男5人が、踊るシーンがあるが、これは必見の価値あり。
 本編が終ってから、場面が3回忌に変わり、宍戸ジョーが意味深発言をするところで、ドラマは終るが、続編ができそうな展開で終わしているのだが、「絶対できないだろう」と逆に思わせちゃうあたりも、本の凄さ。


「ジョシデカ」いやー、コメントが…

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 仲間由紀江は美人さんだ。好きですよ。「トリック」も「大奥」も「功名が辻」も良かった。「ごくせん」もオリジナルに近いキャラで頑張った。しかし、彼女は運動神経が鈍い。
 「ごくせん」見せ場の乱闘シーンも痛かった。
 そこにきて刑事役は厳しいんじゃないの?
 樹木さんもいい役者。なのに、そこに変な外国人絡める必要あったのか?
 私が疎くて知らないだけだろうが、きっと韓国かなんかの有名俳優なんだろうけどさっ。
 何だか、不完全燃焼の、今風に「意味分かんねぇ」ってな感じ。完観できませんでした。

「スシ王子!」わざわざドラマにする意味あったの?

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 出るなよこんなドラマに堂本光一。おたんこドラマにジャニーズのハンサムキャラが出演しちゃいけない。
 東山もおたんこドラマ出てるけど、彼は、作品がどうであろうと、「俺、ひがし」「俺、少年隊だから」「俺って、いけてるから」オーラをビシビシ発してるからいいんだが、堂本光一ってば、そこいらのあんちゃんになっちゃうんだもん。
 中丸雄一、加藤夏希らが共演。

「花村大介」名前がタイトルの安直さが面白い

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 花村大介(ユースケ・サンタマリア)という若手弁護士を主人公とし、軽いタッチで描いた弁護士ドラマ。
 身近な問題ばかりを担当する、小さい男・花村大介だが、そこには様々な人間模様がある。
 事件解決の鍵は通常のサスペンスのようにアッと驚くトリックに頼るのではなく、人間の盲点や法律の死角の中に隠されているというような、リアルで人間くさいものだ。
 ユースケ・サンタマリアのおとぼけキャラが生かされていた。と言っても、湾岸暑のキャリア刑事と同じ人だったけど。いしだ壱成、川島なお美、中山仁らが弁護士役。恋人になっていくであろう秘書の水野美紀も湾岸暑の人だった。
 ドラマは面白いよ。

「ゲゲゲの鬼太郎」猫娘まさにはまり役

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 以前どこかで書いたが、「ゲゲゲの鬼太郎」が実写版になったら猫娘は田中麗奈しかいないと思ってたら、すでに猫娘やってた。
 ウエンツ瑛士が鬼太郎、大泉洋のネズミ男、小泣き爺に間寛平、砂かけ婆は室井滋。それなりにオリジナルに近付けてた(砂かけ婆は誰がやっても同じだろってくらいにメイクしてたけど)のだが、いかんせん、水木しげるワールドの再現は難づかしかったと見える。
 時代設定、21世紀に鬼太郎は無理かな?
 YOU(江原由希子)、小雪、中村獅童、谷啓、西田敏行ら大物も妖怪役でよく出演したもんだ。特に大顔面だけの西田敏行に拍手。
 CG妖怪の声の出演にもなかなかのタレントさん使ってて、かなり力の入った一歩んだったようだ。

「五稜郭」十朱と渡哲のラブシーンは今さら

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
「白虎隊」の続編的位置づけで、会津陥落後の榎本武揚が函館の五稜郭に築こうとした「蝦夷共和国」の話というか戦闘。
 未開の地、蝦夷に新しい国をつくろうと、異端の俊才榎本武揚を艦長に「開陽丸」は出港した。
 榎本武揚に里見浩太朗、土方歳三に渡哲也ほか、野村宏伸、舘ひろし、浅野ゆう子、森繁久彌、津川雅彦、高橋良明、風間杜夫、本田博太郎、中村雅俊、若林豪、竜雷太、藤岡弘、夏八木勲、あおい輝彦、十朱幸代ほか豪華キャスト。
 だが、渡哲也の土方は似合わなかった感が否めない。
 しかも、土方の死に方違うし。まあ、それなりに見せ場を作らなければならなかったのだろうが、あの人、流れ弾で呆気無くお亡くなりになってる筈が、かなり頑張っちゃってた。
 そんで、今、そこで戦いがあった(戦闘なんだから、人のいない所とかでやるじゃん。普通)場所に、なぜか普通に十朱さんがやって来た。
 そんで、土方抱きかかえちゃったりしてた。官軍などこ行ったんだー。それよりも前に、息引き取った人よりも、負傷兵いたんじゃないの? いいの放ったらかしで。みたいな。

「白虎隊」森繁が走る

2008年02月04日 | 映画・ドラマ
 数十年前(?)に観て、「是非もう一度」と思っていたのドラマを偶然にも観ることが出来た。このドラマ覚えてない人でも、堀内孝雄が歌った主題歌はあまりにも有名。我が世代で知らない人はいないだろう。ってくらい。
 会津で森繁久彌が子供たちを抱えて逃げながら絶叫するところと、まだ可愛らしかったシーチャン(坂上忍)が白虎隊員を演じたくらいしかすでに記憶に無かったのだが、なんとなんと、国広富之がいい味出してた。
 会津のために切腹する武士。それを戸外(こんな時は決まって雪だ)で見送る、父には丹波哲郎。妻に池上貴美子。その父が、森繁久彌。
 渋い!
 松平容保には風間杜夫。その実弟に橋之助。西郷頼母に里見浩太朗。土方歳三に近藤正臣。
 で、これはひじょーに残念なのだが、二条城から逃げ出した松平容保の責をかぶって国広富之の切腹で全編終了。
 最題の盛り上がり、会津落城の後編はいつ放映されたんだか…。白虎隊、観てねー。