観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「国盗り物語」スケールの小さな「のびゅなが」物語り

2007年10月28日 | 映画・ドラマ
 ふと、思ったのだが、「のびゅなが」と言うと可愛いね。
 斎藤道三(北大路欣也)、織田信長(伊藤英明)、明智光秀(渡部篤郎)。3人の男たちを取り巻く女性たちを、高島礼子、菊川怜、鈴木杏樹、酒井法子といった美人女優が演じているほか、田村亮,伊吹吾郎、中村敦夫、平田満、伊武雅刀、原田大二郎、竹脇無我、杉本哲太らも出演しているのも関わらず、このちゃっちさななんだろう?
 少ない予算で、短い期間に撮っちゃった? ってな感ありありの画面。特に合戦場面がいただけない。十人くらいで、「えいやー、えいやー」ってやってる。
 斎藤道三が、油売りから世に出るまでの立身出世の展開は新鮮だったが、伊東英明の信長、ちょーっと若すぎたかな? 本能寺のラストも十人くらいで、「えいやー、えいやー」とやってて終っちゃったし。
 話変わって、歴史上で今一番気になってるのが、帰蝶(濃姫)のこと。斎藤道三の死後、全く歴史から姿を消しているのだ。信長に暗殺された説、実家に帰った説(しかし、斎藤道三を殺した異父兄の元には帰れまい)、色々あるが、個人的には、出家したのではないかと思っているのだが…。本能寺で信長が死んだ時、のうという名前の女性も本能寺にいたという説もあるが、これはのうという侍女だったというのが主流になっている。
 我が「歴史研究会」のバカ一人は、「信長と帰蝶はやってない。最初の頃は二、三回やったかもしんないけど」と断言してた。だから、何なんだ。
 

「美味學院(デリシャスガクイン)」。こりゃあ、完全にコントだねっ。

2007年10月28日 | 映画・ドラマ
出演者は、西島隆弘、與真司郎、相葉弘樹、三浦涼介、中村優一 、天野浩成 、山たかし、河合龍之介、城咲仁。って知らねー。かろうじて、元ホストの兄ちゃんだけは知ってるだけ。
 料理もできてイケ面揃いったって、「ジャニーズのバッタもんじゃん」。いつ、どこに、出てる誰が「イケ面」なのか教えてほしいくらいだ。
 ストーリはコミックが原作だが、コミックならいけてた内容だと思うが、実写版では無理がある。誘拐されて、無理やり全寮制で三年間外出禁止の料理学校に入れられちゃうという辺りから、「勝手にしてよ、もう」と思うが、毎回、毎回のテーマがダサダサ。
 加えて、学芸会みたいな演技の主演陣。これじゃあ、まるで「ジャニーズJr.のコントだよ」。
 が、気に入ったのはネーミング。生徒側は北坂狼馬、桂城秀吾、高杉凛、マシュー・ペリエ、南郷隆司と討幕派。講師陣は、虎堂研、沖田司、土方歳輝、徳平慶伸と幕閣派の名前を文字って、いきにまとめているあたり。まあ、これは原作者のセンスだけど。

「山おんな壁おんな 」

2007年10月21日 | 映画・ドラマ
 能のないタイトルだなー。全く視聴意欲を掻き立てなかったのだが、物は試しで。
 だいたい伊東美咲と深田恭子というのも、なんだかインパクトに欠けるしね。 
 話は、創業300年を誇る日本最古の老舗百貨店・丸越デパート本店の。全てが完璧なのに胸がないことだけが悩みの、通称「壁おんな」と呼ばれる青柳恵美 (伊東美咲)と、そんな彼女の前に現れた、天然キャラの癒やし系でダイナマイトボディを持つ、通称「山おんな」の毬谷まりえ (深田恭子)。
 同僚として小池栄子、三浦理恵子、上原美佐、矢沢心などの女優陣も顔を揃えているが、主演は伊東美咲と深田恭子の二台女優(らしい)。らしいと言うのも、どう見ても主演は伊藤美咲で深田恭子は準主役だ。一本調子の女優もぼちぼち、可愛いだけじゃ主演張れなくなったってことか…。しかもおっぱいギリギリまで出して肉体派の役所。数年前だったら、こんなおっぱいの割れ目まで出す役なんか引き受けなっただろうけど。しかし、これ本物?
 縁起は、観ていても伊東との格の違いは歴然。
 及川光博、西島秀俊、谷原章介の顔ぶれは「大奥」だーっ。女の園デパガに囲まれる男はやはり殿様でなくてはならないのだろうか?
 そんな中で川田広樹(ガレッジセール)が光ってた。「いるもん。こういう人」。
 ドラマは結構面白かった。デパガの様子も年頃の女性心理も、淡々と進する日常に中で自然に描かれていた。
 

「吉原炎上」名取裕子が燃える

2007年10月16日 | 映画・ドラマ
 東京浅草の吉原遊廓を舞台に、借金に縛られた娘たちが年季が明けるまでのお話。
 久乃(名取裕子)は十八歳の春、中梅楼に遊女として売られてきたのだった。そして…。
 これはもう五社英雄監督の傑作。なんたってキャストが凄い。ほかの映画が豪華キャストと言われようが、この作品ほど凄かないだろう。名取裕子始め、二宮さよ子、藤真利子、西川峰子、かたせ梨乃、山村聡 、佐々木すみ江、園佳也子、速水典子、左とん平、岸部一徳 、井上純一、益岡徹 、河原崎長一郎、成田三樹夫、竹中直人 、大村崑 、緒形拳、小林稔侍 、根津甚八などなど。
 名取裕子の演技見応えあり。

「千年の恋 ひかる源氏物語」ローラースケートは?

2007年10月16日 | 映画・ドラマ
 天海祐希がひかる源氏役を演じたってんで話題になったよね、確か。
 宝塚男役出身だけあって、ユニセックスな感じはした。たっぱもあるし。が、やはり彼女のほかのドラマで女性を観てるだけに、ラブシーンは観ていて苦しかったのだが、演じている方は問題なかったのだろうか? そこが役者ってやつか。
 物語はさておいて、艶やかな女優陣の平安絵巻が見せ所。吉永小百合、常盤貴子、高島礼子、かたせ梨乃、竹下景子、細川ふみえ、南野陽子らが絡む。老いも若きも艶やか艶やか。森光子さんだって、清少納言やっちゃった。婆さんだったけど。
 その中にあって小百合さんっていつまでも変わらないけど、これは小百合さんだから当然なんだよね…。顔は若いけど、なんか背中は丸くなってる。
 そして意味不明の役所の松田聖子。急に門から逃げ出して、一人でキャーキャー言いながら着物を脱ぎ捨てて、薄着になったら髪型まで変わっちゃって、空に浮かんで歌ってた。川でも歌ってた。確かに歌はうまいけど、なんで? ってな出演。しかし、このシーンが一番印象的だったってことは、さすが世界の聖子なのだ。だからこれでいいのだ。
 竹中直人、渡辺謙も出てたけど、女優さんを引き立てるための作品なのに、くさらずによくやった。

「御法度」幕末のホモ軍団ここにあり!

2007年10月07日 | 映画・ドラマ
 全く意味不明。超難解。何を言いたかったのだ大島渚。司馬遼太郎が本当にこんなホモ軍団の本を書いたのだろうか? 実際にはそうだったらしいけど。
 1865年(慶応元年)夏、京都。「局中法度」「軍中法度」という厳しい戒律によって鉄の結束を誇る新撰組に、剣の立つふたりの若者が入隊した。ひとりは下級武士・田代彪蔵。もうひとりは息を飲むような美貌の少年の加納惣三郎が入隊したことから起こる衆道の騒動を描いた時代絵巻。
 と書くと聞こえはいいけど、所詮は武士の世界を舞台にしたホモ騒動ってことさ。
 美貌の少年が松田龍平ってもどうもピンとこないんだけど。いいのか? 幕末的には美少年だったのか? どちらかと言えばワイルド系だよね。
 ビートたけしが土方歳三、坂上二郎が井上源三郎とか浅野忠信が田代彪蔵とかいい役者出てるんだから、もっと正統派の時代劇作れば良かったのに。
 余談ではあるが沖田総司の武田真治がお決まりの沖田ずらを冠ってなかったのは、本人が抵抗したのだろうか?
 私的には、全く理解できないお話。

「パパとムスメの7日間 」はパパの演技勝ち

2007年10月07日 | 映画・ドラマ
 ある日突然、大嫌いなパパと最愛の娘が入れ替わったら…。
 ひょんなことから人格だけ入れ替わってしまったサラリーマンのパパ・恭一郎(舘ひろし)と高校生の娘・小梅(新垣結衣)が体験するドキドキの青春とハラハラのサラリーマン生活を描いた、笑いと涙のハートウォーミング・ドラマって言うらしい。
 似たような映画、広末涼子がやってたけど、あの時は大好きなパパだったから多少設定が違うか。もっと古くは男女の同級生が入れ替わる「転校生」って映画もあったけど。
 まあ、だいたいの展開として、男女が入れ替わるってんでトイレとかお風呂の問題とかは同様に処理してた。
 今回は父親の職場や娘の学校生活シーンが多く、それを機転で乗り切っていくって話。
 何よりも舘ひろしの女学生の演技が上手かった。身体は舘ひろしなのににじみ出る女学生ぶりや言葉遣いが自然で堪能できたぞ。
 舘ひろし、あんまり好きじゃないけど、ハードボイルド役よりこっち方面に進んでくれたら好きになれそう。
 しかし、桃を食べると入れ替わるってのが説明不十分。 

「山田太郎ものがたり」元祖デリバリ寿司屋かと思った

2007年10月07日 | 映画・ドラマ
 山田太郎じゃなかった。元祖デリバリ寿司屋は太田太郎だったか? それとも新聞配達小僧か? これは朝刊太郎だった。
 嵐の二宮和也・櫻井翔が連続ドラマ初共演。超セレブの通う高校でのお話展開となると、おっ、あれか? 大ヒット作「花より男子2(リターンズ)」のスタッフ陣が再び集結!
 が、今回はそこにド貧乏一家の長男が入学。成績も良く、なぜか「どこかの国の王子様」と思われちゃうってお話。思わないよね普通。どこから見ても土着の日本人だろうが、二宮和也。
 その二宮和也演じる山田太郎一家の母親役には、お日止し振りの菊池桃子。そして父親役にはSOPHIAの松岡充。お二人ともそんな年になったのか? とこっちの方が感慨深いものがあった。
 菊池桃子が七人の子持ちのお母さんだもんなー。
 話展開としては、日本を代表する華道の家元の御曹子・御村託也(櫻井翔)と山田太郎の友情を軸に恋愛や家族愛なんかを盛り込んだ、学園ホームドラマって括りでいいかな?
 話自体はそうそう大したこと無いのだが、山田一家のド貧乏ぶりと、なぜかいい方にいい方(金持ちに)に解釈されちゃう、太郎ってあたりが面白いって言えば面白い。
 育ちの良さがにじみ出てた「F4」との入れ替え戦やればいいじゃんの櫻井翔。しかし、演技の面ではいまいち。脱皮してほしいと切に願う次第。
 
 

「地獄の沙汰もヨメ次第」は姑の一人勝ち

2007年10月07日 | 映画・ドラマ
 「ダブルキッチン」の続編か。しかしタイトル見たら、どこからどう見ても嫁は天海祐希だったんだけど…。
 伊東四郎、野際洋子、佐野四郎といった面々が脇を固めて面白くない筈が無い。これは脚本の勝ち。主演に江角マキコをなんで今さら的配置してたけど、この人、演技堅いし、いつ、どこで、誰を演じても同じ人。なんか顔つき優しくはなってたけど、「ショムニ」で終ってるよこの人。
 で、旦那を演じた沢村一樹が全く見せ場無し。沢村一樹だったらもっと弾けた演技できたのに残念。
 前作で「日本のお姑さん」役を確率した野際さん。前は鼓叩いてたが今回は見事な三味線を披露。さすがです。
 

『突入せよ!「あさま山荘」事件簿』事件史上に残る公務員の宣伝効果

2007年10月05日 | 映画・ドラマ
 当時世間を震撼させた、赤軍派による実話。人質となった牟田靖子(漢字は分からないが)さんの名前を今でも記憶しているほどだ。
 役所広司始め、渋い役者が自衛隊隊員を演じ、リアリティを出しており、また、展開も良かった。
 が、浅間山荘事件と言えば、日新カップヌードルなのである。当時、出始めたお湯を注ぐだけの、カップラーメン(ヌードルは日新の商標)が、携帯食として、浅間山荘を囲む、警官隊や自衛官の非常食となった。それが、全国ネットのテレビ中継で大映しとなり、日本津々浦々の家庭へカップヌードルを浸透させる大広告になったという話。
 日本史上かつてない、公務員が宣伝しちゃいました商品なのである。

「松ケ根乱射事件」

2007年10月05日 | 映画・ドラマ
 雪路で女性が倒れていて、小学生のガキが胸にてを突っ込んでいじくる冒頭のシーンで、もはや嫌ーな予感。
 警察に運ばれたその女性(遺体)は全裸で鑑定中に呼吸してることが分かって、たった一日の入院で帰宅。警察のずさんな鑑識を露にしただけの映画なのか?
 その女と女の紐的ちょっとしたやくざが、ひき逃げ男を追い詰めるのだが、これがまた、映画的肉欲が絡んだりで、気色悪くなり、最後は、ひき逃げ男とひきしちゃいおまし逃げ生還女が結婚してた?
 個人的に、テレビドラマを超えた映画のお色気コードが大嫌いで、肉欲シーンは観ない主義。なので、事件を装いながら、お色気シーンや裸体を盛り込んだ作品は止めていただきたい。

「花ざかりの君たちへ イケメン パラダイス」判別不可能の男児たち

2007年10月05日 | 映画・ドラマ
 タイトル見ただけで、グググ。観ない訳が無い。一秒でアドレナリンが沸き上がるか…。ってな具合を楽しみにしてたが、ダッレが誰だか分かりゃしない。かろうじて、小栗旬が判別できたのみ。
 馬鹿げたストーリはそれでいいが、いくら何でもあの女の子が全寮制男子校で、しかも相部屋で、女とばれない訳が無い。ストーリに難ありだ。

「それでもボクはやってない」似たような宗教家いたなー

2007年10月05日 | 映画・ドラマ
 電車で痴漢と間違われた青年が、無実を晴らすために法廷に立つ。しかし、満員電車の痴漢ってのはさ、分かり辛いもんだよね。される側も、してる側も、どちらも「混んでるから」の一点で、痴漢か、ヤム終えずか分かりゃあしない。
 それはそうとしてこの映画、間違われた青年には実に気の毒。
 裁判官も弁護士も人だから、担当者によって判決は違うし、判決付くまで、服役(?)までしちゃうし。無理して乗り込んだ電車の一瞬で、お先真っ暗の人生を送るはめになる。ああー、人生っていったい。
 凄く昔だが、最終中央線の新宿駅で、突然、「この痴漢んやろう」って叫んで、折り畳み傘でバシバシ男をぶん殴ってたOLさんがいたが(男空いてる席ぬ座って寝たふりを通す。寝れる訳ないだろ、この状況で) 、それを思い出した。その時もほかの人は見て見ぬふりと言うより、正直唖然としてみな動けなかったのだだと思う。実際自分は、うとうとしてたら女性の叫び声で目が覚めて、目の前で傘で殴られてる人が居たって状況。
 女性は何度もぶん殴り、一度車外に出て、また戻って、さらに殴り(停車時間長かった)去って行き、電車が発車しても寝たふり男は、次の新大久保で降りた。
 こいつは「それでもボクは知らんぷり」男。