観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」平成の癒しは昭和で

2008年09月25日 | 映画・ドラマ
 前作のラストから4カ月後の昭和34 年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本が高度経済成長に足を踏み入れることになった年。日本の近代史に欠かせない年ともなった。
 黙って去っていったヒロミ(小雪)を想い続けながら、淳之介と暮らしていた茶川(吉岡秀隆)のもとに、川渕(温水洋一)が再び淳之介を連れ戻しにやって来る。
 そして、茶川は、あきらめていた「芥川賞受賞」の夢に向かって再び純文学の執筆を始める。
 鈴木オートでは、則文(堤真一)の親戚が事業に失敗し、その娘の美加を鈴木家でしばらく預かることになる。
 原作とは違い、茶川先生が主人公で、ヒロミとの恋を軸に、三丁目で暮らす人々の日常を描いた素朴はそして暖かい話。
 西岸良平の原作にシチュエーションを借りた、別の話、キャラも全く違ってるのだが、それなのに、繋がりを感じさせるあたり、作り手の技と時代かな?
 ほかに、吉岡秀隆、堀北真希、もたいまさこ、薬師丸ひろ子らの面々に、薬師丸の昔の恋人役で、上川隆也が出演。
 特別事件がある訳ではないが、ほのぼのとしたいいお話です。これからも続編できるんだろうな! 一平が成長していったりとか。

「だいすき」全体的に可愛らしい画像でした

2008年09月25日 | 映画・ドラマ
 知的障害を持つ主人公の福原柚子(香里奈)が妊娠ー出産ー子育てといった難局を家族の愛に見守られて乗り越えると言った話。香里奈はちょっと知的障害を演じるのにはまだまだかな感もあったが、頑張ったと思う。何より可愛いし。あの顔で、がに股歩行はよくやった。
 「一つ屋根の下」って、これでもか、これでもかと不幸が遅いくる家族のドラマが合ったけど、まあ、そんな展開で、柚子の恋人の 沢田草介 (中村俊介) は事故で死んじゃうし。いじめもあるし。女手ひとつで育ててきた母・美代子 (岸本加世子) は倒れちゃうし。ただ救いなのは、弟・蓮 (平岡祐太) が姉思いだって事。あんな弟居たらいいよねーって、世の女性は思いを馳せた事だろう。意外だったのは、草介の妹がなんで蓮に惚れなかったんだろうか? どう考えても惚れちゃうと思うけど。話がややこしくなるからか?
 中村俊介は俊介は特別出演とかでほんおちょっとしか顔を見せてないが、それでも知的障害者の演技は良かった。
 何が良かったかは、岸本加世子のおっかさんぶり。「あの加世ちゃんがねー」と風呂屋のお手伝いしてた時を思い出すと、年月を感じるもんだ。
 これといって特筆すべきこともないが、暖かい家族は宝! ってことかな。生涯を持った子が、自立できない場合、親は先に死んでも死に切れないと考えるだろうが、この弟にだったら、姉を託せるもんね。
 可愛子ちゃん、イケメンが画面登場率が高かったので、可愛らしいドラマ仕立てになってたのは、原作や監督の意図する所ではないだろうけど。
 

「世にも奇妙な物語 2008年秋の特別編」

2008年09月24日 | 映画・ドラマ
「ボディレンタル」
 主演:内田有紀


 生きる気力を失った女性が自殺をするつもりで訪れた先で、見知らぬ老女にそんな依頼をされるところから始まる物語。
「どつきどつかれて生きるのさ」
 主演:横山裕(関ジャニ∞)


 ボケとつっこみを最大の文化とする架空の国・大阪を舞台にコミカルなストーリが展開。
「死後婚」
 主演:深田恭子


 結婚しないで死んだ者同士を霊媒師を通じてお見合いさせるという儀式に立ち会うことになった主人公の恐怖体験
「行列のできる刑事」
 主演:平岡祐太


 とにかく、行列を引き連れた刑事の捕り物劇。
「推理タクシー」
 主演:谷原章介 佐野史郎
 たまたま乗り合わせたタクシーの運転手から、頼んでもいない事件の推理を聞かされる事になった主人公とその運転手との掛け合い。

 今回は全体的にコミカルでかつ不思議って感じでgoo。内田有紀主演の話は、人生をも考えさせられるくらい深いいーい話。谷原章介と佐野史郎がタクシーという密室内で、ほぼ2人の会話で送るといった設定で、表情や声のトーンが勝負な、演技力の問われた物語。ラストの落ちは、「たぶん。こうくるな」といった感じだったが、谷原の顔(表情)が当たり前の落ちを上手く表現してた。
 何がビックリしたかって、深田恭子。なんだか、顔違うんだけど? 気のせい? 普通ーのお姉ちゃんになっちゃって、もはや、「フカキョン」的魅力無し。こうなったら、井川遥路線で、「癒し系」でも狙った方がいいかもね。

「世にも奇妙な物語 2007年春の特別編」

2008年09月23日 | 映画・ドラマ
出演:櫻井翔/平山あや 「世にも奇妙な物語 才能王」
出演:加藤あい「世にも奇妙な物語 ヴァーチャルメモリー」
出演:永作博美「世にも奇妙な物語 雰差値教育」
出演:椎名桔平/山口紗弥加「世にも奇妙な物語 午前2時のチャイム」
出演:小日向文世「世にも奇妙な物語 回想電車」

 の5本。櫻井翔が出てるってのは見物だけど、彼(ファンですが)あんまり、お芝居は得意じゃないかな? 椎名桔平って、ちょっとおかしな人演じるの上手いよねーっ。顔が、もういっちゃtぅてて。変質者みたいな役で新境地を開いてもらいたいもんだ。
 私的には、小日向文世主演の「 回想電車」みたいな、恐怖ではなく、人情がありながらもちょっと不思議ってな話が好き。誰かが痛い目に合ったり、怖いとかの話ではなく、見終わって、ほんのり感が漂うような。
 それにしてもこの「世にも奇妙な物語 」シリーズはいつ観ても面白い。

「なでしこ隊 ~少女たちだけが見た"特攻隊"封印された23日間~」

2008年09月23日 | 映画・ドラマ
 オリンピックで盛り上がった今年の夏。ということで、終戦記念番組も例年に比べかなり少なかったのだが、その中のひとつ。
「千の風になって ドラマスペシャル なでしこ隊 ~少女たちだけが見た"特攻隊"封印された23日間~」という覚えられないようなタイトル。
 九州・鹿児島県の知覧は、特攻隊の出撃基地になった。極秘作戦のため町の人々には、その存在さえ知らされていなかった。知覧高等女学校3年生の前田笙子(成海璃子)たちに、特攻隊員の身の回りの世話をせよという突然の命令が下った。
 特攻の意味さえ分からない女子学生と若き特攻隊。そして彼らを見送る、富屋食堂の店主・鳥濱トメ(薬師丸ひろ子)たちの心の葛藤を描いている。
 実存した特攻隊員の生死をかけた苦悩は胸に突き刺さる。
 ほかに、成宮寛貴、和久井 映見、中田 喜子、手塚 理美、勝村政信、夏八木勲らが競演。
 ごめんなさい。あまり真剣に観てなかったので、いつもにょうに感想が出て来ません。が、成宮寛貴って、あんなにイケメンだったのに、もはや、ちょっと…って感じなんだけど、役者として大きくなればいいか!?

 

「元カレ」。内山理名、ジャニーズに振られるよな!

2008年09月11日 | 映画・ドラマ
 柏葉東次(堂本剛)が勤務したデパートで元カノの佐伯真琴(広末涼子)と再会したことから始まる、葛藤。
 堂本剛と広末涼子は「サマースノー」依頼の恋人同士? 「サマースノー」から見て、広末の成長ぶりが伺える。ただ、可愛い高知県の女の子ではなく、女優になっていた。
 ストーリで問題なのが、再会した時、東次にはすでに早川菜央(内山理名)という恋人がいたってこと。2人の間で揺れ動く東次。2人の女の鞘当てと葛藤が見所。
 「ストロベリー・オン・ザ・ケーキ」で滝沢と付き合いながらも滝沢は深沢恭子が好きだったってな場面を彷彿とさせるが、あの時点より学んだようで、今回は内山理名、戦った。
 本来の話の陰で進む千歳、(天野ひろゆき)と仁科弘枝(ソニン)の恋。天野の10歳年上、自分は不細工といった思慮が共感を産む。
 そうだよね! 
 しかし、もっさりとした、田舎娘でブスのソニンが徐々に綺麗になって行く様は「お見事」。
 でもさ、東次の弟役の斉藤祥太と天野っちに惚れられたら、そりゃあねぇ? みたいな気持ちもあるが…。
 東次って誰にでも優しすぎるよね。もっと突き放すことも。何か、凄くいい人だけど、友達にはいてほしいけど、こういう人を恋人にしたら、切ないってな気持ちに成った。いい人なんだよ。信頼できるし。
 でも、恋人は、いい人じゃんなくてもいいんだよね。自分の盾に成ってくれさえすればさ。
 こういう男と付き合うと精神的に辛い。それを内山がよく表現してたって思うよ。
 真琴の上司役の佐々木蔵之介は、佐々木さんでなくても良かったよね。佐々木のいい面出てないし。
 東次の両親の市毛良枝、角野卓造は、これだけの若手を前に持ち味出してた。
 それにしてもキンキはいい歌歌ってるよね。今回の挿入歌も見事。ジャニーズの後輩たちが、コンサートで先輩の歌歌うけど、今の若い子は上手い。オリジナルを超えてる。そんな中で、一二の歌唱力を誇る、「ニュース」のテゴマスがキンキ歌ったけど、これだけはオリジナルを超えられなかった。


「はだしのゲン」恐るべし子役たち

2008年09月09日 | 映画・ドラマ
 漫画家・中沢啓治氏が自身の被爆体験をもとに、戦争への怒りと悲しみを描いた不朽の名作「はだしのゲン」のドラマ化。
 日本は敗戦への道を進んでいた太平洋戦争末期の広島。中岡大吉(中井貴一)は下駄の絵付け職人を営みながら、妻(石田ゆり子)と4人の子供たちと暮らしていた。
 一般的な戦争被害の話ではない。ホームドラマ的要素も、戦争への意味を問うことも、人とは? とか、とにかく問われるドラマだ。
 第一、中井貴一と石田ゆり子の競演ってだけで、「ぐっとくる」と感じさせるものがあるじゃないか?
 それが、蓋を開けたら、子役の圧勝。特に、元(小林廉)と、進次(今井悠貴)。小林君、何者だよって感じで、まだ中井貴一は食えなかったが、石田ゆり子は完全に食ってた。
 歌のシーンで、あんまり上手くはないけど、スタッカートの利いたハスキーボイスも捨てがたい。とにかく大物。
 弟役の今井君は、弟の時は、まあ、頑張ってる子役ってな感じで、小さくなった阿部サダヲ。顔似てるよね。子供にしては嫌味っぽい。肥だめに落ちてまっぱで川で服かわかしてるシーンが泣けた。
 後はへったくそな浪曲で、杉本が感動するシーン。これはジーンときたぜ。
 が、死ぬシーンから、戦争孤児となって二役こなしてからの演技力は目を見張る。同じ子? と思えないような出来だった。
 脇も、成宮、勝本、佐藤B、りょう、杉本、村田といった所が抑え、いい出来。
 でも、このまま締めたんじゃつまらないでしょ?
 そう、難癖付けますよ。
 まず、勝村。家が焼け落ちる時に現れて、「奥さんもう駄目だ」って、隣に住んでたんだから、もう5分早ければ、大吉か進次は助けられたよね。
 そのシーンで大吉がまず、「助けろ」と言ってるけど、言うかな? あの気骨ある親父が? 最後は、「逃げろ。進次には俺が付いてる」って言って死ぬんだけど。これが本来の大吉じゃないかな?
 それから、頼って行った先で、意地悪されるけど、それはこの当時当然。しかし、意地悪されたりなんだかんだの時に限って、りょうが居ない。最後までいい人で通してたけど、これも? だよね。
 最大の謎は、髪の毛が抜けて、悪寒に襲われ、みな死んで行く中、同じ症状で、まっハゲになった元はなぜ無事なのか? 悪寒で震えていたのにすぐに回復。ほかの人は死んで行ったのに。
 しかも、後遺症も無く、現在まで生きてた。
 子供産んだお母さんの石田。「へその緒を切れ」とか、あの原爆の中、元にバケツや水を用意させたり。するかな? 普通。自分でやるよね。だって元まだ小学生だよ。
 水も布もバケツも二の次でしょう。
 違うドラマで黒木瞳が、サトウキビ畑の中で出産してたけど、あの時はオダギリジョーが取り上げてたな。
 私も戦争は知らないが、石田、5人目の出産なんだから、1人でやれるよなー。多分。
 と難癖付けましたが、これはかなりいいです。ミシュランなら5つ星。生と死、国とかを問う戦争ドラマから一歩前に出て、人とは? を考えさせてくれる。
 今は平和な世の中だけれど、今に置き換えることも可能な、人間模様。
 お勧めです。
 




「みゅうの足(あんよ)パパにあげる 」

2008年09月04日 | 映画・ドラマ
 今年24時間テレビでのドラマ。
  妻子を抱え、25歳の若さで受けた宣告は「二度と歩けないかもしれない」しかし、著者は最悪のシナリオを自ら煌めきに変えていった。魂を揺さぶる感動の闘病記。
 を嵐の松本順が好演。「花より男子」の映画公開からほどなく、その役に引っ張られることなく演じ切った。
 まつじゅんは、後数年「花より男子」の道明寺を離れられなく役者として悩むだろうなと思っていたが、あっさり道明寺ではなく、この役を演じ切っていた。
 妻と2歳の娘を持つ25歳の男性が、発症率10万人に1人とされる「CIDP(慢性炎症脱髄性多発神経炎)」を発病し、両手両足の自由を失っていくという実話をベースにした物語。それでも「いつか、妻を抱きしめ、娘みゅうを抱き上げる」という誓いを立て、強く生きていく姿を描く感動ドラマ。
 名前は知らないが、奥さん役のモデル(?)出身の彼女も良くやった。
 病気は怖い。それを知らしめしてくれた。

「霧の火~終戦の5日後、樺太に散った九人の乙女たち」

2008年09月04日 | 映画・ドラマ
 市原悦子、香里奈、福田麻由子、白石美帆、名取裕子香里奈、福田麻由子、白石美帆、名取裕子の出演で、終戦後数日で死ななければいけなかった、電話交換手の実話をドラマ化。
 第二次大戦終結後、樺太の真岡郵便局で戦った女性たちの物語。西牟田知夫プロデューサーは「終戦後も樺太で戦争が続いていたことを知ってほしい」とコメント。また、松山千春さんが歌う感動的な主題歌も。
 しかし、市原悦子の現在と過去のフラッシュバックが忙しすぎて、というか、市原さんの存在が大きすぎて、戦争時への感情移入が難しかった。
 「赤い月」のように、最後に生き延びたってんで、市原さんが出てれば良かったのだけれど、現在の市原さんと過去の市原さんが交差するのは、もちろん過去は若い役者が演じてる訳だし、市原悦子を超えるのは至難の技。
 見ていて、電話交換手の気持ち、立場や当時の人は分かったけれど、全編市原色で、老人介護、独協老人ってな面への目移りは否めなかった。