観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「東野・矢部の旅猿 自由気ままな2人旅 四国酷道走破の旅! 前編 」。ますます…

2010年10月13日 | 映画・ドラマ
 岡本と東野のプライベート旅の第四弾? 三弾だっけ? 岡本休養中につき矢部がピンチヒッターということで、旅の規模も高知県と国内のショートステイになっているのだが…だがだが、これが、なんと新鮮。
 矢部のこんなプライベートショットやトーク自体が珍しいのもあるが、東野・矢部のトークが面白い。思えば、車中での会話だけで場面を持たせているのはシリーズ初ではないだろうか?
 そんなところがますます「水曜どうでしょう」っぽく、また、スタッフとの絡みや、特に前編最後の後編への予告などは音楽の雰囲気も含め、まんま「どうでしょう」なのだが、不思議にそれが嫌ではなく、楽しみなのだ。
 やはり「どうでしょう」の面白さは、不滅といったところか!
「東野・矢部の旅猿 自由気ままな2人旅 四国酷道走破の旅!」走破って辺りが「どうでしょう」してるしね。
 しかし、矢部のキャラが利いている。東野も楽しそう。
 矢部と大泉洋で旅したらどうんるだろう? 辛口VS超辛口でかなり面白そう。

「世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋 ~人気作家競演編~」

2010年10月05日 | 映画・ドラマ
 全5編が恐怖物ではなく、ファンタスチックかつ深い物語だった。さすが、人気作家競演編だけのことはある。どの話しも切なくそして心に響いた。この20年の中での最高傑作だ。特に堀北真希主演の「栞の恋」は「世にも奇妙な物語」をスピンオフ(でいいのか?)して単独のスペシャルドラマや映画でもいい内容だ。また、どの話しもいい役者を使ってる。

京極夏彦「厭な扉」主演 江口洋介
 ホームレス役の江口洋介がゴミを漁る。家族も仕事も生きる希望も何もかもをなくした男の前に謎の中年紳士現れた。

万城目学「はじめの一歩」主演 大野智
 マジメなサラリーマンの大野智の口癖は…恋人の田中麗奈はそんな口癖が嫌で…。伊東四朗演じる怪しい神さまが降臨して。

朱川湊人「栞の恋」主演 堀北真希
 1冊の本に挟まれた栞がとりもつ不思議で切ない恋物語。

東野圭吾「殺意取扱説明書」主演 玉木宏
 殺意取扱説明書を手にした玉木。殺したい相手とは…そして思いもかけないその結末は。

宮部みゆき「燔祭」主演 広末涼子
 復讐という秘密で結ばれた男女のつながりと互いの恋心を広末涼子と香川照之切なく大人の恋を魅せてくれます。

「明日への遺言」。戦犯物は観る度に理不尽さを押し留められず

2010年10月05日 | 映画・ドラマ
 こういった戦犯物を観る度に思うのが、「理不尽也」。実行犯だったのは一兵卒。「私は貝になりたい」での名台詞、「どこの軍隊に話しをしているのですか」が耳に焼き付いている。「命令でも断ればいい」といった米軍からの意見に対しての台詞だった。
 「明日への遺言」では、陸軍中将だった岡田資(藤田まこと)は、名古屋大空襲の際に撃墜され、脱出し捕らわれたB29の搭乗員を、ハーグ条約違反の戦争犯罪人として略式命令により斬首処刑した罪で、B級戦犯として横浜法廷(軍事裁判)で裁かれる。
 映像は、この裁判シーンがほとんどを締める。よって、役者の器量がかなり重要だと言う事だ。言葉と表情だけで演じ切らなくてはならない。
 岡田は戦勝国による理不尽な裁判と戦うため、米軍による無差別爆撃の非人道的行為の違法性を主張し、アメリカ軍側の無差別爆撃の正当化を批判する一方で、捕虜処刑に関わった部下を庇い、一切の責任を負い露と消える。
 本当に、米軍はどれだけの日本人非戦闘員を殺したのだろう。それを分かっているのだろうか? 核爆弾まで落とし、これは殺戮だ。そのことを棚の上に上げて、あんな無駄な戦争を生き抜いた人たちを戦犯として、よくも処刑できたものだとつくづくと思う。一種の精神的高揚の狂気でもある戦争が終われば、またみんな普通のおっちゃんや普通の青年なのに。
 ソビエトなどもってのほか。連合軍の勝利が確定してから戦線表明し、終戦後北方領土に攻め入って、戦争が終わっているにも関わらず、命を落とした日本の青年たち。そして、協定無視の戦後の拘束・強制労働でどれだけの日本人が死んだと思ってるんだ。
 敗戦国からのみ、戦犯を出すのは、古来からの習わしかもしれないが、「喧嘩両成敗」のキリスト教の教えに逆らってはいないかい? 欧米の方々よ!

「13階段」。ミステリーだったとは…

2010年10月03日 | 映画・ドラマ
 てっきり刑務所物、死刑囚の話しだと思っていたら、死刑確定囚の冤罪を晴らすために奔走する仮出所中の反町隆史と刑務官・山崎力のミステリーだった。
 見応え有り。最後の反町の逆転は、深い。
 なにせ、山崎力さんだよ。演技も間違い無し。
 出演者も、田中麗奈、笑福亭鶴瓶、宮藤官九郎、別所哲也、大杉漣、井川比佐志、石橋蓮司、寺島進、西田尚美、木内晶子、大滝秀治、宮迫博之などで、気合いが入ってる。

「ゴールデンスランバー」。期待が大きかっただけに…

2010年10月01日 | 映画・ドラマ
 「クヒオ大佐」、「南極料理人」、「ジャージ二人」と続けて観て、「やっぱいいわー。堺雅人」って、かなり期待していただけに、「小難しい」内容にガッカリだ。番宣では、面白そうだったんだけなー。
 競演も、竹内結子、劇団ひとり吉岡秀隆、柄本明、香川照之、伊東四朗、木内みどりらの面々。面白そうでしょ? なんだけど、内容をわざとこねくり回して難しくしちゃっている感が否めない。
 主人公目線で、「なぜこんなことになったのか?」、「どうして自分がはめられたのか?」と苦悶しながらも前に進んで行く話しにした方が分かり易かったように思える。
 あちこち、八方角度からの目線が小難しくしちゃってる。
 最後も、この手の映画では珍しい、「落ち」で終わらせているが、それも何だか中途半端。
 折角いい役者揃ってるのになー。役者の個性も役に合ってないし、竹内結子さんは、離婚後、ママさん路線は分かるが、「夏の恋は虹色に輝く」と「同じ人じゃん!」。
 私の持論の「香川照之の出演作におたんこなし」はそうだが、香川照之じゃなくても良かったじゃん、この役! と思わせる作品は珍しい。