観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「世にも奇妙な物語 第1シリーズ」1990年

2008年11月29日 | 映画・ドラマ
「恐怖の手触り」中山美穂
 持ち物に触れるとその人の過去が見えてしまうというサイコメトラー(中山美穂)が遭遇した恐怖。

「噂のマキオ」坂上香織
 根拠に無い噂が流行る中、つい思い付きで噂を作ってしまった女子高生(坂上香織)。元々根拠の無いいたづらだったのだが…。都市伝説の始まり的話し。

「楊貴妃の双六」野村宏伸
 ナゾの老人から楊貴妃の双六と言う、上がった者だけに巨万の富を与える双六をもらった主人公(野村宏伸)。だが、その双六は止まった目の通りの結末が降り掛かる、恐怖のゲームだった。

「ロッカー」織田裕二
 産業スパイ(織田裕二)が忍び込んだ研究所で思いがけず殺人をおかしてしまい、慌てて隠れたのはロッカーの中。脱出不可能なまま、廃棄処分に。

「闇の精霊たち」岸田今日子
 ストリートテラー(岸田今日子)が話す、恐怖の話しが現実に。

「マイホーム」早見優、織本順吉
 新婚夫婦(早見優、織本順吉)が中古の不動産物件を購入し、引っ越してくるが、直後から、数々の嫌がらせが続き、妻は…。

「死体くさい」関根勤
 結婚間近の外科医(関根勤)。新居に入居してから、悪臭と悪夢に悩まされる。床下に溜まっていた漏水と不法投棄されたゴミ袋の腐敗臭と分かり安心するが…。

「ゴミが捨てられない」桜田淳子
 ゴミ出しルールを管理人から説教された、単身赴任のキャリアウーマン(桜田淳子)は、その日からゴミを出せなくなってしまう。駅や公園に捨てようとするも咎められ、部屋はゴミの山。そこへ、田舎から夫と子供がやって来て。

「息づまる食卓」益岡徹
 妻がベランダから転落死して以来、様子がおかしい夫(益岡徹)。厳格すぎる父との気詰まりな食卓。息子が学校で記録係りになったと言うと、息子をベランダに無理矢理引き出す父。だが…。

「プレゼント」国生さゆり、永瀬正敏
 主人公(永瀬正敏)は好きな女性(国生さゆり)に自由をプレゼントするために、彼女のボーイフレンドを殺害する。そして、死体を断崖絶壁へと運ぶが、そこには警察が居て逮捕されてしまう。

「殺人者は後悔する」阿藤海、大場久美子 
 結婚記念日に些細なことから妻(大場久美子)を殺害してしまった夫(阿藤海)。後悔する夫だが、時間が逆戻りして、再度同じ場面に。今度は、と行動を異にする夫だったが…。

「親切すぎる家族」古尾谷雅人
家庭を省みず、ひたすら詐欺まがいのセールスを続ける営業マン(古尾谷雅人)は田舎のバス停で老人と出会う。その老人の家で家族として安らぎの場を見出すが、それは、最後にみた夢だった。

「猿の手様」布施博
 倒産寸前の町工場の社長(布施博)は、代々伝わる猿の手のミイラ「猿の手様」に願をかける。その「猿の手様」は願いを叶えるたびに見返りを。

「悪魔のゲームソフト」高山良
 ある小学生(高山良)の両親、担任教師、ペットの犬の失踪が続いていた。ある日、クラスメイトがゲーム目当て家にやってきた。改造したというパソコンゲームで怪獣と戦っていたのは…。

「死後の苦労」ゆうゆ
 新婚旅行の途中で事故死したカップル(ゆうゆ)は、神様の指令を遂行し、生き返ることができることになったが、それは肉体に戻るのではなく、新たな生命として産まれ変わるということだった。

「半分こ」柏原芳恵、香坂みゆき
 スイカを丸ごと買うのをためらう主婦(柏原芳恵)の前に、一人の女性(香坂みゆき)が現れた。以後、食材を半分づつにする二人。しかし、ペットや人間は…。

「くせ」菊池桃子
 男性に褒められると無意識に盗癖が出てしまう主人公(菊池桃子)。男性に好かれないように地味に暮らしていたが…。

「死ぬほど好き」角田英介、石田ひかり
 好きな女の子(石田ひかり)の気持ちを知りたいと考えていた主人公(角田英介)は、気持ちを確かめるために、嘘の葬式を挙げる。

「喪服の少女」風間トオル
 ある日少女に出会った青年(風間トオル)。次に会った時、少女は美しい大人の女性だった。次第に心引かれる2人だったが、その女性には成長が早いという秘密があった。

「禁じられた遊び」石野真子
  命は廻ると、命の循環を教えられた息子が、悪びれることなく殺人を…。

「時のないホテル」前田耕陽、渡辺満里奈
 予約していたホテルが満室。ほかのどのホテルも満室で、やっと通されたとあるホテルの特別室だったが、どうも…。しかも、その夜、レストランでは奇妙な年寄りたちの集まりが。

「追いかけた男」片岡鶴太郎
 嘘が大嫌いの正直者の警官(片岡鶴太郎)は誤って人を殺してしまったことから、嘘をつくはめに。そしてついた嘘の犯人が現実に現れて。

「超・能・力!」仲谷昇、佐野史郎
 超能力を信じない学者(仲谷昇)は、トリックを次々に暴いていくのだが、予知能力があると言う、ある男が(佐野史郎)やって来た。そして、自分が学者を殺す夢を見たと言う。
 
「遅すぎた恋人」南野陽子、保阪尚輝
 妊娠した女子大生(南野陽子)。だが、結婚する気も子供を産む気もない。そんな時、不思議な青年(保阪尚輝)と出会った。その青年が実は…。

「屋上風景」鶴見辰吾
 就職活動中の青年(鶴見辰吾)は、訪問先の会社のエレベータに乗るが、なぜか屋上に。そこで、出会った社員が飛び降りの話しをする。そして…。

「坂道の女」京本政樹
 女性雑誌の編集部員(京本政樹)は、女の子が事故死した現場で母娘の声を聞く。そして記憶を辿って、その母親との関係を思い出すと、電話が…。

「だれかに似た人」斉藤慶子
 ある喫茶店で誰かに似た人を見かけると、その人が亡くなる前ぶれだということを知った女性(斉藤慶子)は、ある日、自分を見てしまい…。だがそれは撮影のシナリオだったのだが、同じような現実が…。

「生き蟹」岡田奈々
 蟹を料理しようとする主婦(岡田奈々)に、息子が泣きながら抗議。そのために、蟹は海に帰すことになった。その晩、蟹を食した家では蟹のハサミで殺されるという事件が。

「ゲームセンターの奇跡」谷啓
 ゲームセンターの主人(谷啓)から、「ゲームで10万点取ったとき奇跡が起こる」と教えられた中学生。その奇跡とはゲームセンターの主人と中学生の身体が入れ替わるということだった。入れ替わった身体で、ゲームセンターの主人が起こした奇跡(?)とは?

「カウントダウン」宍戸開
 引っ越しをして来た漫画家の卵(宍戸開)が見付けた前住者の忘れ物は、おかしな機械。前住者はロシア人だったことや、国防庁の封筒を見付けたことから、爆弾だと思い込み、パニックになり、あの手この手で、阻止しようとするのだが、その正体は?
 
「整形手術」高樹沙耶
 ブスな女性(高樹沙耶)が整形手術をして、綺麗に産まれ変わった。すると世間は一転。だが、その顔はほかの女性と瓜二つだったことから次々と事件に巻き込まれて行くのだった。

「大注目の男」柳沢慎吾
 ある朝、突然、誰からも注目されるようになった男(柳沢慎吾)。理由も分からずジロジロ見られる恐怖から、なんと、タクシー強盗、轢き逃げ犯となり、自らも…。

「仰げば尊し」山田吾一
 戦時中に中学教師をしていた老人(山田吾一)は、老人ホームで昔の教え子がスタッフとして働いているのを知る。そして、軍事教育で暴力をふるった自分に復習をしていることも。

「お墓参り」萩原流行
 働く気の無い男(萩原流行)は、占い師の言う通りに墓参りに行くが、おざなりで、花を隣の墓から失敬する有様。だが、それから、競馬で大儲け。しかし、いいことは長くは続かない。

「配達されない手紙」山口果林
 結婚適齢期を過ぎたOL(山口果林)は、同じ姓の隣人と不仲。ある日、郵便物が間違って配達されたことから、隣人の主婦の不倫を知り、手紙を改ざんしてしまう。

「人面草」浜田万葉
 死に際して「沼送り」という奇妙な風習のある村出身の女性(浜田万葉)。祖父が無事に「沼送り」されるようにと、協力をする。

「通勤電車」美木良介
 一人暮らしのサラリーマン(美木良介)は都心から離れてはいるものの、一戸建てを購入。だが、初出勤してみると、2日進んでいた。2時間のはずの通勤時間が、1年掛かっているのだった。しかも、不在の間に自分の人生も外の時間も進んでいるらしい。ある日、時間を取り戻そうと、いつもの通勤電車ではなく、新幹線に乗ったことで、時間が倍速で進んでしまう。

「自動振込」加賀まりこ
 若い女子社員からは煙たがられているキャリアウーマン(加賀まり子)。給料日に1億円振り込まれていた。会社には黙って豪遊。挙げ句は、男(原田大二郎)に騙されて、その1億円はあっという間に無くなった。しかし、その翌月、給料の振り込みが無く。

「おじいちゃんの恋文」大滝秀治
 孫の名前と年齢で女子高生と文通をしていた祖父(大滝秀治)は、昔好きだった少女ににそっくりな文通相手と会う事になってしまった。当日気絶してしまい目を覚ますと、本当に孫の身体になっていたのだった。文通相手に恋の告白をするも…。相手の女子高生も実は…。

「六千人の命のビザ」杉原千畝の半生とは

2008年11月28日 | 映画・ドラマ
 第二次大戦下のリトアニア。ナチスに迫害されるユダヤ難民に独断でビザを発行し、多くの人々の命を救った外交官・杉原千畝の半生。 反町隆史が抑えたた演技で杉原千畝を演じた。妻には飯島直子。ほかに、アンドレア・モリコーネ、伊東四朗、伊武雅刀、勝村政信らが共演。
 ドラマ自体より、杉原千畝という人を知って欲しい。国からの命令違反で、ビザを書き続け、六千人のユダヤ人を救った英雄にも関わらず、命令違反で職を辞さざる終えなくなった杉原千畝。
 これは、我が国古来からの武士道ではないのだろうか? 日本は、軍が力を持ち、大和魂を掲げたあたりから、武士道精神が違った方向に向かったように思えてならない。


「世にも奇妙な物語 2007秋の特別編」全体にほんわかムード?

2008年11月28日 | 映画・ドラマ
 恐怖感無しの、ほんわかストーリがほとんどだった。

「未来同窓会」石原さとみ
 3年後の同窓会に行った主人公を待っていたのは30年後の同級生たち。 不思議かつ不可解な現象に戸惑う主人公(石原さとみ)だったが、実は…。心温まる不思議話し。

「カウントダウン」阿部サダヲ、MEGUMI
 朝になると机でカウントダウンの数字が描かれるという、不思議な現象に巻き込まれた教師(阿部サダヲ)。公私ともに対人関係に不満を抱えるこの教師の行く末と毎夜カウントダウンされていく数字の意味とは…。

「自販機男」城島茂
 まるで駄目な営業マン(城島茂)が、人の生まれ変わりの自動販売機と出会い、次第に心を通わせていく。

「ゴミ女」松下由樹
 ゴミ女の取材を担当させられた、フリーライター(松下由樹)。自身が昔捨てた時計を見付けたことから、過去の記憶が甦り。そして次々と捨てた物が…。そして、ゴミの法則を知り運命が変わる。

「48%の恋」白石美帆、岡田義徳
 恋と運命のいたずらをテーマに、天使が文字通りのキューピットに。しかし、天使の思惑通りにいかないのが人の思いで…。このお話しって、天使が登場する意味あった?  簡単に無くしたフィルム見つかっちゃったりするし。それも、雨ん中、濡れてないし。フィルムって濡れたら駄目なんじゃないかな?

「まごまご嵐」

2008年11月28日 | 映画・ドラマ
 2005年4月~2007年10月までの全125回分、ほとんど観ました。当初は「1日孫になります」という企画で、田舎に暮らす、おじいちゃん、おばあちゃんの元へ孫として1日行っていたのが、「嵐の城下町」「突撃子供の晩ご飯」「お江戸発見伝!」などの企画が加わった。
 一貫して言えること、「嵐っていい奴じゃん」。
 「1日孫になります」。当初は、あまり台本とか感じさせず自然な流れだったのだが、途中から、「昔は若かったのよ~」とか、キスさせたり、昔の恋話を聞いたり、果ては、サプライズで喜ばせようというコーナーが出来て、それがナチュラルさを半減させてしまったようで残念。2005年の「1日孫になります」は文句無し。当初は、おじいちゃん、おばあちゃんも別れに涙するくらいに、自然な優しさが伝わってきた。
 そして、ビックリ。桜井君が本番中に、「ハラ痛てえ」とトイレにダッシュする傍らで、相場君が、「桜井君うんこです」。って、アイドルも変わったもんだよね。まあ、そこが嵐の魅力なんだけど。
 しかし、一般人相手に、全く気取りのない嵐の面々っていいね。これがアイドル演技だったとしたら、それはそれで、大物だ!
 特に、相場はそうとういい子なんだろうなー。
 個人的には、他人の家で、眠れる二宮が良かった。彼なんか、「嵐の城下町」で、普通の子供の食べかけうどんもらって食べちゃう。これもアイドルの枠を出たよね。
 とにかく、面白い企画だったので、また期待したいものだが、それぞれに仕事抱えてて、もう1日掛けてのロケは無理なのが現状だろうが。だからと言ってほかのジャニーズのグループではこれだけの優しさは出ないだろうな。敢てなら「TOKIO」か。そう言えば、昔、中居正広も子供預かって子守りするロケやったり、香取慎吾が、手伝いに普通の家庭に行ったりしてたけど。

「海峡を渡るバイオリン」演技巧者が好演

2008年11月28日 | 映画・ドラマ
 バイオリン制作の職人として、「東洋のストラディバリウス」と呼ばれ、世界に5人だけの「無監査マスターメーカー」に認定されている在日韓国人・陳昌鉉の半生を草彅剛主演でドラマ化。
 戦前から戦中戦後と、日本に留学して過ごした朝鮮人青年・陳昌鉉の朝鮮人としての苦悩。そして、バイオリンと巡り会ってからの職人としての苦悩を描いている。
 妻の南伊子には、菅野美穂。草彅剛と菅野美穂のコンビは、中堅最強でしょう。これで見応えない筈がない。
 ほかに、オダギリジョー、田中邦衛、田中裕子、笑福亭鶴瓶、唐十郎、石坂浩二、杉浦直樹といった巧みかつ味のある面々が脇を固めた。
 何せちょい役で田中裕子が出てるくらいなんだから、作品への意気込みが分かろうかってもんだ。でも裕子さん、子供の抱き方下手なんだけど。「おしん」でさんざん子守りしてたのに。
 草彅剛、髪薄っ! と思ったのは私だけだろうか? こんな薄かったと感じたことなかったんだけど…。 
 ラストの授賞式の草彅剛は必見。そして、エンディングの、モノクロノ映像がバックに流れる中の中島みゆきの歌。これはドキュメンタリーのようでもあった。中島みゆきが歌うと重厚さを増すから凄い。


「海峡」NHKの好きそうな、戦争が産んだ悲劇

2008年11月28日 | 映画・ドラマ
 朝鮮における日本の敗戦と、引揚者のその後を追った、戦争悲恋ドラマ仕立て。長谷川京子って、癖の無い女優。こういうタイプは幾つになっても、どんな役でもこなせて息が長いことを伺わせた。癖の弱い中谷美紀って感じ。
 しかし、彼女が演じる吉江朋子って、釜山産まれの釜山育ちっえ設定なのに、なぜに朝鮮語が全くできないのか? 普通、バイリンガルだよね。成長過程を過ごしたならば…。
 で、朴俊仁という朝鮮人でありながら、木戸俊二という日本人憲兵として終戦を迎え、そして日本人と偽って、京都で暮らし、朝鮮人として強制送還。といった人種問題を通して戦争の悲劇を訴える。
 その朴俊仁を演じる眞島秀和。知らなかった、この俳優。見た目、大沢たかおタイプでもあり、戦争ものでの位置づけは、袴田吉彦っぽくもあり…、クールなマフィア的役も似合いそう。香港の黎明にも近い! 香港映画に出ればいいのに!
 ほかには、豊原功補、上川隆也、橋爪功、津川雅彦、中村敦夫、辺見えみり、美保純。小山明子、田島令子らが出演しているが、中でも、朋子の叔母役の銀粉蝶がすげー。意地悪シーンやその台詞回し心底憎ったらしい。
 実際に戦時中って、普通の人でもこんな風に変わっちゃったんだろうな! と思わせる。
 ドラマは朝鮮と日本を行ったり来たりしながら、人種・国に阻まれながらも愛を貫く2人なのだが、結局、吉江朋子って綺麗だからみんなが協力してくれたんだよな。綺麗な女は戦時中でも美味しい物を食べていたと吉行淳之介氏が書いていたが、そういうものさ、世の中って。
 日本語を話す韓国人役者は自然だったけど、抽選役の日本人役者の日本語は自然過ぎ。
 大分感動して観てたのだが、ラスト。何あれ? 釜山に行った吉江朋子。あんな綺麗な50歳なんてあり? 皺ひとつ、染みひとつありゃしな。戦後をあれだけ必死に生き抜いたなら、もっとぼろぼろだろーが。小山智子はあそこまで寝たきり婆さんになったんだから、メイクでもっと婆にはなれた筈。眞島秀和、上川隆也もメイクは甘いけど、それなりに年を感じさせようとは演じてたのに、長谷川京子駄目だ! これって彼女の希望なの? 綺麗なままでいたいって。それとも演出?
 「嫌われ松子」の中谷美紀は凄かったよ。関係ないけど。
 「もう私の夢には出て来ないで」の最後の台詞が朋子の気持ちの集約。それを「分かりました、そうします」の応え。これはいい演出。

「必殺仕事人 仕掛之巻」仕事人にも不況が…

2008年11月27日 | 映画・ドラマ
 中村主水(藤田まこと)、秀(三田村邦彦)、加代(鮎川いずみ)、畷左門(伊吹吾郎)。
 伊吹吾郎が、武士で刀使わなかったのが残念。主水と被るからか? でも、骨折っちゃう技もいまいち。念仏の鉄ほどのインパクトもなし。
 そしてこちらは更に不景気だったと見え、仕事料が更に減っちゃって…。小銭の世界にに突入。この金で命掛けるなんて、仕事人って情に厚いじゃん。
 パシリは、何でも屋の加代こと鮎川いずみが可愛くっていいね。
 


「必殺仕事人III」ベストメンバーで挑む。

2008年11月27日 | 映画・ドラマ
 中村主水(藤田まこと)、秀(三田村邦彦)、加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、勇次(中条きよし)、おりく(山田五十鈴)。
 三田村邦彦の格好良さ全開で人気になったシリーズ。今回初めてひかる一平が仕事人になった経緯を知ったが、「こいつうざい」。まあ、そういう設定なのだろうが…。台詞も声でかくてこっちがハラハラしちゃうが、それでも頑張ってはいたな。
 しかし、「必殺仕事人」シリーズは、主水、秀、勇次がベストだと改めて思った次第。
 勇次の色っぽさと、秀の二枚目振り、主水は上手い。いい味出してます。
 話は全体に、地元密着型と言うか、悪役が、小せえ感は否めない。それと、殺される人が仕事人と何らかの絡みがあるってのが捻ったところかも知れないけど、その設定もあまり…。
 仕事料も、1人1両になっちゃって、梅安さんの頃からみると、随分景気が悪くなったもんだ。梅安さんは200両とかの高給取りだったもんね。
 最初は、勇次とおりくの関係が分からなくて、年の離れた愛人? と思わなくもなかったが、なんと親子でした。
 山田五十鈴さん、お年だけど、角度によっては少女のようでもあり、さすが大女優でっす。

「WATER BOYS 2005夏」やっと観られました。観て良かった。

2008年11月27日 | 映画・ドラマ
 イケメン若手が小ちゃいパンツ一丁で、肢体を思う存分披露。中年以降の女には目に優しい「ウォーターボーイズ」シリーズの第4弾は、第2弾の「ウォーターボーイズ」瑛太を主演に。初めて「唯野高校」を離れて、沖縄の離島冨那島を舞台にしたが、瑛太は「唯野高校」シンクロOB。
 小出圭介は「ルーキーズ」でもそうだったが、本当に、運動部の高校生に見えるから不思議だ。
 この「ウォーターボーイズ」シリーズの凄いところは、全部の作品に関連性があるってところ。同一人物役で、ゲスト出演している役者が結構、テーマとは別に楽しませてくれる。
 このシリーズのテーマソングが否応無しに夏気分を盛り上げてくれて、視聴共に楽しめる娯楽作品。
 そして、4作とも、シンクロ参加の俳優の身体が素晴らしい。鍛え上げていて、嘘っぽくないところも魅力だ。本当のスポーツマンを見るようでもある。
 駄目駄目高校生が気持ちをひとつにして、シンクロに打ち込み、成長しての大ラス。大盛況で終わるってことは分かっていても、観ていてワクワクするのは、若さがはち切れんばかりだからだろうか?
 そしてラストのプールのシーンではいつもなぜか、涙が出てしまう。悲しい訳じゃないのに。これを感動と言うのだろうか? 
 今回のシンクロシーンはシリーズ最高傑作の出来映えだった。
 溝端淳平あたりの主演で第5弾が出来ないかな?
 これだけの若手集めてるのに、ジャニーズが全く絡まないのは、実際にシンクロにかける時間が長いからか? パンツ一丁がNGだからか?
 個人的には、この沖縄の海と自然、瑛太の上手さで「WATER BOYS 2005夏」が一番好きかな?
 インパクトはやはり最初の妻夫木聡の「ウォーターボーイズ」。一番可愛かったのが、「WATER BOYS2」の市原隼人。

「ウォーターボーイズ」
 妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郁(現:三浦アキフミ)、近藤公園、金子貴俊、杉浦太陽
 ヒロイン・平山綾(現:平山あや)
 継続出演・眞鍋かをり、杉本哲太、谷啓、竹中直人、柄本明、徳井優

「WATER BOYS」
 山田孝之、森山未來、瑛太、石垣佑磨、石井智也
 ヒロイン・宮地真緒、香椎由宇
 継続出演・眞鍋かをり、杉本哲太、谷啓、竹中直人、玉木宏、柄本明、徳井優

「WATER BOYS2」
 市原隼人、中尾明慶、斉藤慶太、小池徹平、木村了
 ヒロイン・石原さとみ
 継続出演・金子貴俊

「WATER BOYS 2005夏」
 瑛太、小出恵介、平岡祐太、柄本佑
 ヒロイン・小西真奈美、酒井彩名
 継続出演・香椎由宇、石井智也、田中圭、眞鍋かをり

「輪違屋糸里~女たちの新撰組~」これはちょっと

2008年11月25日 | 映画・ドラマ
 これさ、新選組絡ませないで、花魁、太夫か、の人生追えばヒットしたと思う。
 視聴率一桁と振るわなかったらしいけど、これって、キャスティングに問題ありじゃないかな? 
 どうしてもNHK大河ドラマ「新選組」のイメージがまだ記憶に新しいところ。プラス、中井貴一の「壬生義士伝」のように、吉村貫一は近年人気浪士の仲間入りしたばかりなので、まだイメージが薄いが、脇の、近藤、土方は有名俳優ではないながら、男臭さや似てる印象の俳優だったので、映画自体をすんなりと観ることができた。
 今回の「輪違屋糸里」は、上戸彩が主役で女優陣がメインながら、男性に凝りすぎたのでは?
 特に、近藤勇(的場浩司)、芹沢鴨(中村獅童)、土方歳三(伊藤英明)。これはないよ。
 ここに、やはり重鎮を配しておけば視聴率もっと稼げたのではないだろうか。例えば、近藤勇(佐藤浩市)とか。平間重助(温水洋一)も無理があったよなー。
 良かったのは平山五郎(山本太郎)だけかな? 新見錦(山田純大)も良かったけど、むしろ、山田か伊藤が芹沢の方がモア・ベターだったような気がする。
 ストーリから沖田総司(丸山隆平)、藤堂平助(伊崎充則)、斉藤一(山口馬木也)は、どうでもいいいや!
 で、新選組をモチーフに女性が主役は無理無理。赤穂浪士でも「女たちの討ち入り」とかあって、もの悲しかったけど、ほかにも、「女太閤記」とか女性主導で歴史を表すのは可能だが、新選組に関しては無理だ。
 そりゃあ、実際に女性から見てのドラマもあっただろうが、ほかのどの時代と照らし合わせても、新選組に関してだけは、女は完全に脇。それに、新選組は、惚れたはれたに情がない。実にドライだから、それを表舞台に出しても、感情が湧かないねー。
 坂本龍馬だって、お龍が主役だったら、普通に「龍馬好き、好き」だけじゃ、つまらないでしょ?
 いっそのこと、楠小十郎、佐々木愛次郎とか、隊中美男五人衆のエピソードとか、新選組のスパイだった髪結いの娘とかほかにも話はあったんだけど、土方に捕われ過ぎだったね。
 八木邸の襲撃でなんで平間が助かったのか? という面とか、山南をさんなん、新見をしんみと呼ばせてる当たり、本の方の勉強はかなり凄い。
 そして、八木邸の襲撃の晩の女性たちの気持ち、あり方は素晴らしいが、その後がいけない。大ラスが失敗。八木邸の襲撃で終われば良かったのに。
 それと、可哀想だけど、土方は、山本のイメージ強いから、これを打破するには伊藤には役不足。
 上戸彩は良かったけど、これくらいに女性をメインにするなら、今回脇の古手川祐子、池上季実子クラスの女優をもっとそろえて欲しかった。梅を演じた「北の国から」の人。これさ、鈴木京香越えなんだから、松嶋菜々子クラスでしょ。松島じゃだめだけど、あのクラスの女優であって欲しかった。
 と、批判ばかりしたけど、配役次第でもっと面白くできたんだよ。この作品。それが惜しまれる。

「暴れん坊ママ」設定はマンネリだけど話は面白い

2008年11月19日 | 映画・ドラマ
 「結婚した男がばついちでその連れ子が突然やって来て…」とよくあるパターンのコメディドラマ。だが、大泉洋と上戸彩のコンビで、面白おかしく観ることができた。
 幼稚園児のお受験問題。ママグループなどなど、子育て中のママには身につまされてのでは?
 山口紗弥加、 ともさかりえ、片瀬那奈のママグループも、迫力あり! 大泉洋の幼なじみのバナナマン日村と東幹久。東はこういうふがいない役上手いね。いい味だしてる。もはやカッコいいのか否かも分からないくらい、こんな役がピッタリ。
 で、お決まりの最後だけど、上戸彩が可愛いか全て良しと。子役は、誰と言ってピンとこなかった。「おしん」みたいな子役は居ないもんかねー。

「徳川風雲録 八代将軍吉宗」これは凄い。脱帽

2008年11月17日 | 映画・ドラマ
 これが凄い。本が凄い。よくここまでエピソード拾い上げた。紀伊国屋文左衛門(西田敏行)、絵島(黒谷友香)、生島新五郎(中村俊介)、水戸光圀(藤田まこと)、大石内蔵助(西郷輝彦)、雲霧仁左衛門(大地康雄)、そして徳川家の面々と当時のスターが目白押し。
 赤穂浪士討ち入り、絵島生島事件、天一坊事件などなど、元禄時代って凄い。
 主演の吉宗には、内田朝陽→中村雅俊の配役。惜しむらくは、中村雅俊へのバトンタッチが早すぎた。
 ほかにも松方弘樹、松平健、石黒賢、多岐川裕美、かたせ梨乃、西岡徳馬、平泉成、内藤剛志などなど切りがないほどの豪華キャスト。
 綱吉(山本圭)がいい人過ぎたのが? だったが、歴史的重要な元禄を知る上ではこの上無しのドラマだった。
 とにかくご覧下さい。しか言いようがない出来栄えなのだ。
 そして、これふだけの俳優を前に主演、吉宗と天一の二役をこなしなお、インパクトを残した内田朝陽の今後に期待したい。
 難は、雅俊さんは、着物姿は頭でかくて似合わなかった。のと、内藤さんの太刀の下手さ。相手が松平健なら何とか様になるが(これ健さんの上手さね)、まだまだだったねー。
 本来は実存しなかったであろう土屋主水之助を演じた健さん。で、またこの主水之助が時代のを揺さぶる事件に全て絡んで来るってなところは何とも言いがたいものがあるが、実は健さんが主演だったという落ちも感じられる。
 やっぱ、時代劇には健さんだ。もう貫禄勝ち。
 このドラマの趣旨としては元禄という江戸時代史上最も事件が起きた時代を通して、善政を引いた吉宗とその周囲の男たちの生き様を表したかったのだろう。女優陣の顔ぶれはもうひとつといったところだった。
 今のトップ女優は一人も出ていない。にも関わらず、みんな綺麗なんだよ。女優の層も厚いね。
 昨年、トップに挙げた「舞子HAAAAN」。2008年(私が観た年)は「徳川風雲録 八代将軍吉宗」をトップに挙げたい。

「告知せず」高畑淳子って美人さんだったんだね

2008年11月17日 | 映画・ドラマ
 おちゃらけてた三枚目の高畑淳子が癌におかされながらも家族を思いやる母親役を好演。脇でドラマを盛り上げる、普通のおばちゃんと思っていた。それが渡哲也と夫婦役なんか、合うのかなと思っていたら、なんてお綺麗な。
 彼女がここまで美人さんだと気付かなかった。それも、彼女の役者としての三枚目に徹した演技力の賜物だろう。
 ドラマは妻が癌になり余命わずか。その時、医師であり夫である渡達也が、告知をいかにすべきかという点がテーマとなる。
 結果、告知できずにいる夫と夫の口から言わせないが全を知る妻。といった女の底力をドラマは魅せてくれた。
 息子役に滝沢秀明。
 何はともあれ、高畑淳子だ。役作りのために減量したというだけあって、彼女の代表作とも言えるだろう。渡、滝沢の存在感を感じさせないほどの存在感だった。
 ラスト近くのグアムでのシーンが物悲しい。明るい太陽の下で生死を分けるというのが悲しいのはなぜだろう。太陽=日射し。青い海。生きる象徴のような場所で、死ということのアンバランスが、生きることへの思いを募らせる気がする。
 だからだろうか、南方で繰り広げられた、戦争がより悲惨なものに感じるのだ。

「本当と嘘とテキーラ」山田太一ドラマスペシャル

2008年11月12日 | 映画・ドラマ
 台詞回しが独特なのが特徴的。舞台的と言うのだろうか…。
 最初テキーラの意味が全く分からず、佐藤浩市主演ってことから、お色気絡み? でも山田太一作だし…と考えていたら、「テキーラ」と心の中でつぶやけば、いの発音で笑顔になれるという、「チーズ」の発想。
 娘(夏未エレナ)の同級生の自殺から、自殺した子の母親(樋口可南子)との葛藤が描かれるのだが、ひたすらに娘を守ろうとする佐藤浩市。真実は何か? 
 おかしかったのが、夏未エレナの担任役の戸田菜穂。実際の教師もこんなドライなんだろうなという感じがリアルだった。事なかれ主義で、終わらせて自分の身は守りたいみたいな部分がアリアリ。
 樋口可南子の猟奇的演技も見物。子供と相性が悪く、「死んでやっと可愛いと思えた」という実際にもこういう思いをしている親子関係あるんだろうなということを思わせたと同時に、周囲は、「死ななければ理解してくれない」という人間関係を浮き彫りにしている。SOSを発しても誰も気付いてくれず、弱さだなど逆に思われ、自らの命を絶つ人も多い。そうすると、周囲は涙ながらに悲しみを露にするが、その涙は、「こんなに悲しいの」と自分を慰めているだけ。そんなことをこのドラマから受け取った。
 そして、実は深い痛みを背負っている筈の、柄本明と山凬努は上手いねー。