観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「銀色の雨」。ミスター残念でした。

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 これは、むむむー。先が読めちゃうし、鳥取の自然っちゅうのも取って就けた感じで、なんで鳥取なのか? あんまり、舞台設定に意図も読めないし。ストーリが安直だった。鈴井貴之監督作だったら「マンホール」の方がすっといい。
 主演の賀来賢人も可愛いけど、まだまだ「へったくそ」な部分が目につくし、こけるシーンなんかわざとが有り有り。
 まあ、中村獅童に救われて何とか市場に出せる作品になったって感じ。
 試合で親を失った子どもとその相手のボクサーが出会うって設定も出来過ぎだし、双方がなぜか鳥取に絡むってのも…。
 ラストも何も言いたいか良く分からない、なぜか時代錯誤のリヤカーでの引っ越し。
 意外と良かったのがサンドイッチマン。
 友情出演のワンカットだったが、やはりここは安田顕あたりが主演で、北海道を舞台に、大泉洋との絡みで人間味ある作品にして欲しかった。
 分かりのやすけんと大泉が出会って、共同生活して、お互いに生き方を見出すだけで、良かった気がする。
 ミスター(鈴井氏)残念。

「咲くやこの花」。可愛い江戸の話でした。

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 なにせ成海璃子は可愛い。小学生ですでに完成された美しさだったが、今や演技力も身に付いて立派な女優。将来が楽しみだ。このままスキャンダルなしに進めば、吉永小百合を超えるだろう。演技力では、このドラマで母親役の余貴美子と真っ向勝負で負けてない。余貴美子はかなりの演技派だよ。今の女優さんで演技力あるのは、余貴美子と木村多江。安心して観られる女優さんは多いが、皆さんどんな役演じても所詮「同じ人」。そこが余貴美子と木村多江は全く違った人を演じられる。成海璃子もそうなっていくだろう。
 今旬の若手女優は多々居るが、若さが終わった時に勝ち残るのは彼女だろう。
 松坂慶子、佐野史郎、平岡祐太、でんでんが競演。

「まっつぐ」。文句なしの痛快時代劇。

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 橘慶太、小柳友は知らないけれど、中尾明伸は有名だよね。「ルーキーズ」にも出てるし。でその3人の江戸の青春物語。
 脇は、松平健、竹中直人、南野陽子らが固め、ほかになぜか武軍団がゲスト出演。
 なんだか分からないまま観たが、「面白い」し、「見応えあり」。NHKが作ったドラマだけあって、面白い。
 カッコいい主役はいないが、その弱っちさに人間臭さが出てて、さらには松平健が締める。そして、竹中直人が見せる。
 NHKは「大河ドラマ」のイメージ強いけど、昔は結構面白いドラマ作ってたんだよ。その流れを組んでいる。

「鬼太郎が見た玉砕 水木しげるの戦争」。さすがテリー。

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 見たかったというか、読みたかった作品。映画になっていたとは知らなかった。なぜ興味を持ったかは、NHK朝ドラの「ゲゲゲの女房」から。
 水木しげる先生を演じているのが香川照之ってのもまた興味あり。さすがにテリー(香川照之の愛称です)、水木先生を見事に再現。
 ドラマの向井理みたいにスマートで美しくはないけど、巧いなーテリー。
 物語は、回想と現在、そして、空想とも現実ともつかない世界が入り交じった形で展開するので目を放せない。これは脚本家苦心の策だと思われるが、やはり、普通に、戦場でのシーンをメインに現在を前ろ後ろに配置した形の方が理解しやすかったと思われ、そこが残念。
 ただ、「ゲゲゲの鬼太郎」の作家ということで、不思議なシーンも織り込んだのだろう。
 田畑智子が奥さんの布枝さんを演じている。

「山のあなた 徳市の恋」。ツヨポンの底力を感じます

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 ようやく観ることができました。しかし、映画って、ロードショーの宣伝の時は、「凄く観たい」感にとらわれるが、過ぎちゃうと結構冷静に、本当に観たいか否か判断できるもので、それでも観たかったのは、草薙剛の演技。
 巧いよ。加瀬亮も盲目の役演じる居るが、問題にならないくらいなリアリティ。さすがツヨポン。
 それでいて「任侠ヘルパー」や「ブラッド」も演じちゃうんだからさすがである。
 ヒロインを演じたマイコ(知らないけど)の品のある美しさも良かった。

「99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~」。珠玉の一作。観るべきこと必須

2010年11月27日 | 映画・ドラマ
 これは凄い。よくぞ、ここまで作り込んだものだ。「日本中が涙にむせんだ橋田ドラマの最高傑作、その感動がいま蘇る!」のキャッチコピーどおりに涙なくしては観られない。
 そしてまた芝居巧者が勢揃いだ。
 唯一、「なぜに、岸恵子?」。これだけの巧者の中で、岸恵子の一本調子がどうにも鼻につく。この人、若かりし頃の美貌なくして、もはや役者じゃないでしょ。ト書きを岸恵子と八千草薫が交互に入れているが、その巧さは段違い。岸恵子
じゃなくて、まだ黒木瞳に白髪のづら被せた方が良かったんじゃないの。
 というか、加賀まりこでしょ。この役。ほかにも、長山愛子とか居るじゃないの。芝居できる女優さん。
 そしてまた、姉妹が、なぜか沖縄と広島っちゅう、太平洋戦争の犠牲地に居るってのも出来過ぎ。島根の貧農の人が広島はともかく沖縄には嫁がないだろう。普通。
 そして、岸恵子の若かりし頃の、娘がいけない。普通、あれだけの別れをしといて、「親に捨てられた」とは思わないし、このサチって子、世話になった人に結構恩知らずだよね。世話になった二世の軍人にお礼も言いやしないばかりか京都の医師の家で救われたのに、身が立つようになったらサッサと「東京行く」なんてさ。
 しかし、姉妹を預かることになった、親戚の冷たさや仕打ちは凄く良く分かる。これは「おしん」に共通するものがある。しかも、これ現実的。人間って所詮第一親等しか信じられないもの。親戚なんか所詮他人さ。いい時ばかり親戚顔するだけ。そこんとこの表し方は巧い。
 橋田壽賀子気に入らないのは、どんなドラマでも台詞回しが体言止め多すぎなののと、言葉が古い。今回は時代が百年前だからそれでいいが、「渡る世間」観てると、「今時、あり得ない」言葉使いだもの。
 と、文句もあるが、全体には深い作品だった。日系移民の辛さ、そして家族の愛などなど考えさせられるものの多い作品だった。
 しかも、観たのが、異国だったので、感慨深さひとしおだった。敗戦国民の自分が、勝利国で観た。終戦から65年。未だ、その傷跡はある。
 最期に言える事、「これは観た方がいい」。嫌、「観るべき作品」だ。
 出演者と制定年齢の差も全く気にならないくらいにとにかく岸恵子以外の役者が巧い。
 あー、「龍馬伝」なければ、香川照之も出てただろうに。香川と中井貴一、草薙剛、泉ピン子、大泉洋の競演が観たかった。
 ヒロインの仲間由紀恵はつべこべ言わず奇麗だからそれでいいけど、やはり、この顔ぶれの前には、演技がきつかった。
 草薙の底時力を観た。