観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「テンペスト」。

2011年09月19日 | 映画・ドラマ
 最終回観終わりました。こういう風にアレンジしたのか。原作では宮中を抜け出して、薩摩の侍と一緒になるって終わり方だったし。モデルとなった実在の人物(もちろん女性でも宦官でもありません)は、新王朝にも留学し、英語もフランス語も介した秀才で、薩摩にも気に入られ招聘されて英語を教えに向かう船から入水したとも、殺されたとも伝えられています。
 ですが、現先に対し、あれだけ王朝に拘っていたのに、あっさりと逃げ出して女性としての幸せに満足するのはおかしいとのちゃちゃが多かったせいか、ドラマではきちんと処理はしてましたね。
 王宮を追放され子どもを育て上げ、琉球王朝が消滅後に息子を玉座に座らせ、王の任命をする。最後には首里城で浅倉と再会。この時の洋装の谷原章介にはぐっときます。
 どのドラマもそうですが、ヒロインだけどうして年を取らないのでしょう。若く見積もっても五十前後(それ以上)の仲間由紀恵の若いことったら。
 断崖で風に吹かれる塚本高史も、ほんのワンカットながら渋みのあるいい顔しています。この人って色々な役をこなせる良い役者ですよね。
 高岡早紀も凄かった。仲間由紀恵が綺麗なのは当然だけどね。
 中々に見応え有りました。凄い昔だけど、NHK大河ドラマ史上に残る低視聴率で、半年で打ち切られた「琉球の風」も時代が早かったんですよね。沖縄ブームの昨今なら、もっと視聴率稼げたのに。
 そういう意味ではテンペストでも大河ドラマドラマいけるとおもったのですが。もちろん、宦官だの女性だのってな脚色はなしで。
 急いでいるので、文章まとまりませんが、こんな感想でした。



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「GANTZ PERFECT ANSWER」。

2011年09月11日 | 映画・ドラマ
 あービックリした。映画公開に先だって、映画の興行収入を上げる為のドラマ「GANTZ」。の方が面白いでやんの。あっ、そういう意味ではドラマ観たら映画も観たくなったから成功か。
 映画は、拍子抜けさね。あっちもこっちもうめいているシーンが長いし、スケール大きくしようってんで戦闘シーンも派手にしてたけど、話がややこしくて。がつんと観られない。
 あとは刑事さん。必要だった? 吉高由里子のくだりも長っ!
 ほんで続編あるぜってな、分かり切った終わり方。全体に少しださかったです。





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「上意討ち 拝領妻始末」。

2011年09月09日 | 映画・ドラマ
 1967年三船プロ制作作品。
 古き良き昔の映画。ラストシーンは正に昭和の終わり方だが、ちゃっちくはない。今は時代劇でも最後はほのぼのとはんなりと終わるが、「そうそう昔はこうだった」。と思い出した。
 三船敏郎ってやはり役者が違う。存在感や大きさ。
 話は殿様の側室を無理矢理押し付けられたが、意外にも仲むつまじく幸せに暮らして二年。今度は返上しろといってきたことに腹を立てた親子(三船敏郎と加藤剛)が不条理に立ち向かう。
 会津藩松平家三代の正容が、その悪い殿様に設定されていました。その悪い殿様を悪役なんか考えられない、寅ちゃんのおいちゃんこと松村達雄さんが演じていました。
 この殿様の時代に、松平姓と葵の紋の永代使用を許されたってえのに、昭和になって悪者にされるとは…。とほほ。
 ほかに仲代達矢、司葉子、大塚道子、山形勲、浜村純、市原悦子、山岡久乃らが出演。


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「漫才ギャング」。

2011年09月05日 | 映画・ドラマ
 別に彼女が妊娠する必要もなかったと思わなくもないが、綺麗どころを出したかったのだろう。内容は悪くはなかったが、音響が酷い。
 まず佐藤隆太と上地雄輔出会いのシーンから、佐藤隆太の大声に対し、上地雄輔の声が聞き取れない。全般的に声を張り上げる場面と台詞回しの音が違い過ぎて、聞き取れないか耳が痛くなるのを我慢するか。
 こういうところに素人監督さんが出ちゃうんだね。
 ラストのおちも何だかわざとっぽい 綾部祐二(ピース)。 秋山竜次は巧かった。



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「忠臣蔵」。

2011年09月03日 | 映画・ドラマ
 2004年のテレビ朝日開局45周年記念企画作品。
 言わずと知れた赤穂浪士の討ち入りものですが、良くできています。しかしねえ、皆さん良くここまで吉良上野介を悪役にできますよねー。今回の伊東四朗もこ憎たらしい上野介ぶりでした。
 ドラマは豪華キャストで演者も巧みな方揃いなので、今回は実際の赤穂事件について。第一、最初から刀を抜いたら切腹ですよってな殿中で刀をぬいたために切腹になったのに、「吉良が仇」といった、史上最大の逆恨み事件。
 これは実際に荻生徂徠が言っています。このドラマの中の荻生徂徠は切腹を進言してましたが、大きな誤りですね。
 しかも仇討ちと言いながら、やったことは夜襲ですよ。年寄りの寝込みを大勢で襲っただけ。
 また、大石内蔵助は多くの役者が台詞で、「狙うは上野介ただいちにん」。と言っていますが、実際には、「上野介が見付からねば、左兵衛の首を上げよ」と言っていたそうです。左兵衛とは、吉良義央の孫にして養子の吉良義周のこと。わずか十九歳です。
 これが時代が変わろうが日本中の心を虜にしている忠義の義士ざんす。最も日本人って太古の昔から、独特のよじれた感覚で生きていますからね。
 因にこのドラマでは内蔵助の二男が、討ち入り直後に本家芸州浅野家に家老で迎えられると明るく終わりますが、これも嘘。二男は累が及ぶのを避ける為に出家させられていましたが早世。内蔵助の死後に産まれた大三郎が後に浅野家家老になります。ただこの三男は、親父(内蔵助)から女好きな面を受け継ぎ、離縁を繰り返した挙げ句に品行も宜しくなく、梅毒を患ったとされています。
 因に討ち入り当夜、戦った吉良側はほとんどが上杉からの家臣だそうで、上杉家の義を感じます。ほかの皆さんは、武家長屋に押し込められていたそうです。まあ、出ようと思えば出られるんですけどね。
 それと、女子供は当夜吉良邸にはおりませんでした。上野介の妻の富子さんが引き揚げさせています。
 いずれにしても、この事件で名を残した浅野家家臣の皆さんは念願成就で万々歳でしょうが、一方的に逆恨みされた挙げ句に夜襲をかけられた吉良家ではお家断絶。その上、左兵衛は諏訪に流され三年後に死亡。上杉家も当主(上野介の実子)と嫡男は謹慎処分(直ぐに解けますが)ってこれおかしくないですか。
 そもそも内匠頭を評定所での調べもなしに即日切腹からしておかしなことで、これ全て、幕府の責任なのですがねえ。
 「よってそれがし、忠臣蔵とは、忠義の武士道の話ではなく、片手落ちの理不尽な裁定にも屈しなければならなかった、世の中の矛盾として考えて候也」。

出演
大石内蔵助    松平健
りく       田中好子
浅野内匠頭    沢村一樹
瑤泉院      櫻井淳子
堀部安兵衛    宇梶剛士
不破数右衛門   寺島進
岡野金右衛門   要潤
小山田庄左衛門  高知東生
大高源吾     石丸謙二郎
片岡源五右衛門  羽場裕一
宝井其角     高橋長英
吉田忠左衛門   寺田農
堀部弥兵衛    佐野浅夫
垣見五郎兵衛   江守徹
多門伝八郎    片岡鶴太郎
清水一角     松重豊
戸田局      野際陽子
荻生徂徠     橋爪功
吉良上野介    伊東四朗
千坂兵部     夏八木勲
天野屋利兵衛   藤田まこと
脇坂淡路守    村上弘明
土屋主税     北大路欣也

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