奇しくもこちらも鳴滝塾の元塾生。
そして、名医であると同時に剣の腕も立ち、ひとたび事件が起こるや、天に代わって悪を成敗する町医者・林嵐山(西郷輝彦)です。本来は将軍の御殿医の嫡男なのですが、町医者の美沙(渡辺梓)と恋に落ち、家督を弟に譲って婿養子に入ったという設定。
こちらは、珍しく原作なしのオリジナル脚本(だと思われます)。ほろりと切ない話ではなく、剣劇も交えたすかっと痛快の話です。
西郷輝彦さんの挿入歌がエンディングに流れますが、やはり「巧い」。
シーボルトが鳴滝塾を開いたのは1824年。帰国が1828年なので、前出の桂千鶴さんと林嵐山さんは机を並べた仲になりますね。