観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「御家人斬久郎」。

2012年12月26日 | 映画・ドラマ
 第5シリーズまであります。原作は柴田錬三郎氏。江戸時代の末期を舞台に、大給松平家に名を連ねる名門の家柄ながら無役・三十俵三人扶持の最下級の御家人である松平残九郎家正(通称、斬九郎)が、かたてわざと称する武士の副業によって活躍する物語。幼馴染で北町奉行所与力の西尾伝三郎、馴染みの辰巳芸者の蔦吉と共に、悪と対峙する痛快時代劇。
 文句なしに面白い。
 主演の松平残九郎(通称:斬九郎)には渡辺謙。そして食い意地の張った母親・麻佐女( 岸田今日子)、辰巳芸者・蔦吉( 若村麻由美)、北町奉行所与力・西尾伝三郎(益岡徹)、西尾伝三郎の小者(岡っ引き)南無八幡の佐次 (塩見三省)。皆さん良い味出しています。
  若村麻由美の芸者姿は絶品。奇麗ですよ。そして粋で、気が強くて可愛らしい。まさに辰巳芸者。彼女が、「髪結い伊三次捕物余話」(原作は宇江佐真理)のドラマ化時に、お文の役をやれば良かったのに。って言うか、伊三次も渡辺謙だっ。
 また 岸田今日子さん、やっぱり巧い。
 とにかく一度ご覧ください。かなりのお勧めです。



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「平清盛」。

2012年12月26日 | 映画・ドラマ
 終了しましたね。視聴率も史上最下位とか、酷評ばかりで、俳優陣に大変気の毒ですが、「だって平清盛なんだよ」。戦国→幕末→赤穂浪士→幕末→戦国→源義経→戦国→幕末→赤穂浪士→幕末→戦国の「大河ドラマ」方程式から離れ、かつ日本人の大好きな判官贔屓の本筋からも外れ、更に、清盛は悪人的に描かれる場合が多かった人物。何故なら、判官贔屓で皆さん義経が好きだからさ。
 それに、保元・平治の乱以降は、清盛は知力で伸し上がった人であり、義経のようなドラマになる戦もなかったしね。それを考慮すれば、物語としては良く出来ていたと思います。
 映像が汚いのなんのいちゃもん付けていた人もいたけれど、だったら「龍馬伝」も黄砂がかかったようでしたよ。
 簡単に言えば、話が難しかった。お茶の間で一般視聴者が喰い付ける内容じゃなかったということじゃないですか。それも、出演者や制作者の責任ではなく、清盛さんがそうだったのだもの。
 かく言うわたくしも、中盤は「面白くないな」と感じましたが、老齢の清盛を松山ケンイチ、巧く演じていましたけどね。特殊メイク(?)も良かったし。
 まあさ、平家を取り上げるなら、平知盛辺りで、入水のシーンで涙を誘うってな方向か、敦盛かが日本人のお好きな話に出来上がりそうですが、彼らで1年の「大河ドラマ」は組めないでしょうし、第一、知名度が低いですものね。
 NHKさんも冒険しないで、戦国にしておけば良かったですね。
 ただし、この「平清盛」のドラマは、時を経て評価される時代劇だと思います。時代考証、所作は巧かった。それに、清盛も息子たちを演じた若手も、松山ケンイチ凄く良かったと思います。
 最初から小細工した配役をしなきゃ良かったんだよ。
 さて2013年は「八重の桜」。これは間違いなく大当たりでしょう。綾瀬はるかは可愛いし、しくじりのない幕末ものだし、かつ悲運の会津がメイン。楽しみにしています。



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