観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「嬢王」は平成版大奥だった

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 「R-1」とは六本木ナンバーワンのキャバクラ嬢・嬢王を決める賞金5千万円のグランプリ。そこに女子大生の藤崎彩(北川弘美)が、大学を中退して参戦し、プロとしての修練を積み重ねていくというのが本筋。
 しかし、そこは百戦錬磨の女の世界、あの手この手の難関が…。
 「平成版大奥」とでも申しましょうか、嫉妬あり、駆け引き有り、レズありのお鈴廊下だ。
 藤崎彩に引かれているオーナー・西崎達也(金子昇)が唯一とも言える男性になるのだが、いい男ではあるが、特筆すべき点がないあたりも徳川の殿様陣と同じ系列。
 ヒロインの北川弘美の引きつり作り笑いが毎回画面にこびりついた何とも言えない作品。
 「大奥」は好きなのだが、こちらは全く食指が動かざること岩のごとし。

「anego」になりたい症候群とか流行らなかったの?

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 「anego」これは当たるわ。
 こういうドラマ観て、世の中のOLとか昔のお嬢さんたちは疑似恋愛しちゃうんでしょ! 自分と篠原涼子をオーバーラップさせてさ。
 仕事だって、責任とってきっぱり辞める潔さ。女気あふれるその姿勢にも共鳴しちゃうんだろうな。
 結婚できない恋人いない仕事一筋の野田奈央子(篠原涼子)は「まるで自分」とか思っちゃって、ある日突然、やって来る白馬に乗った王子様・黒沢明彦(赤西仁)が自分の前にも現れるかのような錯覚に陥って…。
 そう、それは錯覚。100%とは言わないが、限りなく100%に近い確率であり得ない。
 そう言えば、このヒロイン、年下いけ面(赤西)と中年いけ面の沢木翔一(加藤雅也)との不倫、エリートとのお見合いと、一気にOL道の醍醐味を味わっちゃう。
 沢木の妻、絵里子(ともさかりえ)みたいなネチッコイ女にも優しくできる「姉御」っていいやつだけど、切らなきゃ、絵里子みたいな女は。第一、こういうタイプの女のお陰で32歳まで行き遅れたんだよ。取っちゃえばいいのに、旦那。
 沢木翔一も最初はダンディなジェントルマンだけど、不倫してからはへなちょこ男になっちゃうし。
 ねちゃねちゃしたイヤーな女を演じさせたら、ともさかりえか、雛形あきこだよね今。
 最終的に、32歳になろうが、40歳になろうが、こんなたなぼた君(赤西)が現れるんなら待つよ、わたくし。
 同性(同居)のシーンで赤西がソファに寝そべっていたりして、「うーん、ニャロメ」って感じだよね。一人暮らしのお供に「赤西お一人様」。
 そして、個人的には戸田菜穂と升毅が不倫した翌日、寝癖つけて出社するくだりが好きです。いねーよ、今時そんなやつ。
 でも生活感出すためなんだろうけど、家では半纏きたりしてださくしようとしているのは見え見えだった。
 

「真夜中の弥次さん喜多さん」東海道五十三次別名ホモ街道

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 お伊勢参りに向かう弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)の道中を描いたというかなに? 何を伝えたかったの? 取り敢えず、弥次さんと喜多さんはホモだったということは伝わったけど。
 なんでこれが全米公開されたの? いいの? 日本的にはこれが日本の歴史だと思われても? 
 なぜ小池栄子は狂ったように米を研いでいるの? なんで小池栄子があの世では荒川良々になってそいつのケツの下を通らないと現世に戻れないの? これもホモの世界では常識なの?
 せっかく旬の個性派俳優がたくさんでているのに…。それはそうとして中村勘九郎、妻夫木聡のご両人、選べよ、仕事。
 評判になっていたから観てしまったんだけど、作るなとは言わないが、評判にしないでよ。
 あまりにもシュールすぎて私には到底理解できなかったが、どんな方なら理解できるものなのか…。

「特命係長 只野仁」ただのお祭り係長じゃん

2006年08月31日 | 映画・ドラマ
 大手広告代理店「電王堂」に勤務する主人公の只野仁(高橋克典)地味な窓際係長。しかし、彼には会長直属の「特命係長」として、社内外のトラブルを秘密裏に解決するという任務があった。
 平たく言えば、昼は冴えないサラリーマン、しかしてその実態は知力、ルックス、腕力全てを備えたスーパーヒーローと言うよくある話し。逆に、昼はモーレツ社員で夜はへなちょこ亭主っていうのもよく聞くが、こちらがドラマ化されることは至って少ない。ドラマ性無いからかも知れないが。
 ダサイ奴の象徴がぼさぼさ頭に黒ぶち眼鏡っていうお決まりスタイルも?(ハテナ)だよね。
 「特命係長 只野仁」、ハードボイルドなアクションドラマと思いきや、なんてことはないお色気ドラマなのだ。どうだろう? 男性から見たら、憧れなのか?
 私には、ただ、只野仁が相手構わず、必ず女性上位の体位でセックスしているドラマとしか写らなかった。しかも只野うるさい。「はいはいはいはい」とか大騒ぎで。こんな男絶対嫌だ。
 ブルース・リーもどき(飽くまでも)のアクションシーンもあることはあるが、妙に鍛え上げた、高橋克典がおのが肢体を誇示しているようで、これもなんだかなー。
 しかし、いつから高橋克典ってこんなキャラになってしまったのだろう。少し前までは爽やか好青年の筈だったのに。
 カッコいいのか悪いのか微妙な中年になってしまったようだ。タイトルバックのロングコート姿も似合っているのかいないのか微妙だった。
 

「T.R.Y.トライ」成功なのかな?この戦い

2006年08月30日 | 映画・ドラマ
 久しぶりの織田裕二映画とあってかなり期待したけど、思ったほどじゃなかったな。「スティング」の中国版みたいな感じで。
 「極限の頭脳戦を挑む。大丈夫。信じてみよう、自分たちを」で、「T.R.Y.」か!?
 しかし、織田裕二は顔が決まる。DVDボックスの写真なんかいい表情してるもの。この顔に引かれてしまった感も否めない。
 シャオ・ビンとかソン・チャンミンとかの中国側の俳優が出てるけど、日本公開にあたり、彼らのインパクトは薄い。
 ラストを盛り上げるために、エキストラを動員して、大掛かりな鉄道シーンだったけど、これもあんまり意味なかったんじゃないかな。
 黒木瞳もベタベタしてて、黒木瞳起用も必然性なかったし。
 ただ、20世紀初頭の上海を再現したセットは見事。今も上海ってこんな所だと思っちゃう人もいるのではないだろうか。
 作りもものの話しなのだが、伊沢(織田裕二)みたいな人生もそう悪くない。そしてこんな生き方ができたのも古き良き時代と感じ入った。
 昨今、中国語で演技する俳優増えてるけど、織田裕二、上手くありませんでした。

「レッド・バイオリン」不幸を振りまく大変迷惑な

2006年08月29日 | 映画・ドラマ
 記念すべき洋画第一作目は、とんだ迷惑バイオリンの話し。
 1681年のイタリアで、バイオリン工房の親方ニコロが愛する妻の命を永遠のものにしようなんてとんでもないことを考えて、血と月の神秘的な力を得て、不滅の魂を得た「レッド・バイオリン」を作ってしまう。
 そしてそんなに大切な妻の命と思っているなら家宝にでもして保管しておけばいいものを、なぜか手放してしまったものだから、このバイオリン、あちこちに不幸を振りまきながら人の手から人の手へと渡り歩く、とんでもない不幸のバイオリンの話し。
 1792年、今度はウィーンの孤児院で、バイオリンを手にしたカスパーはバイオリンの神童と称され、皇帝の御前で演奏をするという大出世。しかし、皇帝の御前ということで心臓バクバクの心臓マヒでさようなら。気の小さいやつだったという話し。
 1893年はオックスフォード。手にしたのはバイオリニストであるポープ。こちらはバイオリンへの偏愛と恋人の怒りと嫉妬から破滅。
 1965年には上海で、今度は悪名高き文化大革命中、またもや人には守られるが、その恩人を不幸にしちゃって、1999年、モントリオールでオークションに出される。
 忽然と現われては、忽然と消えていく「レッド・バイオリン」。ロマンを感じさせる物語だと受け止めるのは勝手だけど、それでいいの? ある意味これって武器だよね。どこかの国のトップに送りつけてやれ。
 とは言うものの、作品としては凄く面白くかつ興味深く拝見できた。映像も叙情的でかなりいけている。
 

「鬼嫁日記」可愛いから許される。そんなもんもちろんさ

2006年08月28日 | 映画・ドラマ
 観月ありさ(山崎早苗)とゴリ(山崎一馬)が夫婦なんて面白くない訳がない「鬼嫁日記」というタイトルからも面白味がひしひしと伝わってくるではないか。
 一戸建てに引越て来たところからドラマはスタート。しかし、この嫁、旦那に引越一切の片付けをさせておいて、エステでリラックス。「いいぞ、今後の展開が楽しみだ」。
 一人娘のまどか(遠藤由実)のパンツを買ってこさせたり、わさびを買いに走らせたりとわがままで傍若無人。自分勝手な鬼嫁なのだが、周囲からは良妻賢母と思われているもんだから、旦那はたまったもんじゃない。
 旦那の唯一の反撃はブログでの「鬼嫁日記」。でもこれもバレちゃうんだけど。
 なんたって、この鬼嫁、連休に「決定しました」と温泉旅行を計画。しかし、これは彼女が一方的に決めただけなもんだから、もちろん旅館の手配なんかしていない。していないどころか旦那がやるべき筈だと「決定しました」には含まれているのだ。
 こういうタイプの人間って結構いるもんだ。
 しかし、こんなに傍若無人で自分勝手でも許されるのも観月ありさだからこそ。そこいらの十人並み以下では即離婚だろう。
 近所に住む村井夫婦に東幹久と井上和香。東幹久って二枚目なのかすっとこなのか微妙な役が多いけど、今回もお決まりのスットコ。ただし、携帯電話に痕跡を残さない浮気の仕方はお見事。もう1組の大沢夫妻は永井大と滝沢沙織。「待てよ。見覚えがある」。何かが懐かしい、これはデジャブかと思ってよくよく見てる「アットホーム・ダッド」の町内物語じゃん。この時、永井大と滝沢沙織は恋人同士だったけど、結婚したんだ。しかし、スポーツクラブのインストラクターと保育士があの若さで、一戸建てを買えるとは、実家がかなりの金持ちと見た。
 結婚したら、交友関係も変わったのか、あんなに仲の良かった阿部寛や雨上がりと付き合わなくなったんだね。
 そしてそしてトラブルメーカーの沢村亮介(小池徹平)。いつでもどこでも余計なこと言ったりしたり…こういう奴も結構多いもんだ。
 彼女とのデートの最中に蟹の大箱を抱えたまま逃げ回らなくても…。この蟹の回で、嫁たちを出し抜いて、蟹を食べながら嫁の悪口を言う旦那たち。嫁に見つかった瞬間のシーンは臨場感があった。
 ゴリがパンツ一丁で首にリボンを巻いた「私がプレゼント」シーン。これは目に厳しいものがあったぞ。
 こんな町内でも、お隣同士のトラブルなんかがあるのだろうか? 
 「アットホーム・ダッド」の宮迫もしかり、ゴリもしかり、お笑いの人でも男の人は演技の幅が広いもんだ。
 町内会の寄り合いかなんかで「アットホーム・ダッド」のサプライズがほしかった気もするが、このくらいが噛み合う続編もどきの展開、好きです。

「雲霧仁左衛門」久しぶりの大人の時代劇

2006年08月28日 | 映画・ドラマ
 山崎努(雲霧仁左衛門)主演なので、必殺シリーズの延長っぽいなーと思って観た。第一話、池上季実子のラブシーンからスタート。「うん、必殺っぽい」。
 享保の頃、江戸市中はもとより、関東・東海道・中仙道・上方にまで
縦横無尽に盗みばたらきをしていた盗賊一味があった。
 一人も殺さず、傷つけず、雲か霧のように消えてしまうところから雲霧一党と人は呼んだ。
 のナレーションも必殺っぽい。
 結果、必殺ではなかったけれど、痛快娯楽時代劇ではなかったけれど、好きなタイプの時代劇。州走りの熊五郎(本田博太郎)は必殺を引っ張っていたけれど。
 小頭の木鼠の吉五郎(石橋蓮司)がまたいい味出して、山崎努と双璧。
 ただ、何にでも化けることができる七化けのお千代(池上季実子)は、どんな扮装してもどこからどう見ても池上季実子だったけど。
 終盤、顔がばれたために、自ら顔を焼いてお頭の仁左衛門の役に立とうとする因果小僧六之助(佐藤和久)。1回はそれで事なきを得ても、火傷の痕があったら次からすぐに面が割れてしまうが、それでもいいのだろうか?
 山猫の三次(山田辰夫)出てた? 気づかなかったのは私だけだろうか?
 丹波哲郎が雲霧仁左衛門の実の兄さんということでゲスト出演してるが、なんて迫力ある兄弟なんだ。
 仲間が徐々に殺されてエンディングに持って行く作りも初期の「必殺仕事人」や「仕置き人」的感覚。
 週末の夜にじっくり観るにふさわしい。

「大奥~華の乱」トラディッショナル大奥でおしまい

2006年08月27日 | 映画・ドラマ
 三弾目にしてトラディッショナルな嫉妬ドロドロ、色キチ将軍、欲とお世継ぎ争いの大奥物語。物語上の違いはあれど、出て来る側室がみな実在の人物。
 舞台は江戸幕府中期の徳川綱吉(谷原章介)時代。だから、当然、柳沢吉保(北村一輝)だって出て来ちゃうのだ。
 綱吉の正室は信子には旬は過ぎたけどまだまだきれいな藤原紀香。藤原紀香もこんな役やるようになったんだね。側室、瑞春院・お伝の方(小池栄子)、寿光院 ・大典侍の局(中山忍)。小池英子の(性格)悪そうな面構えが印象的。ほかの側室には、元は柳沢吉保の側室、染子(貫地谷しほり)も史実らしいが、将軍が先か、柳沢が先かは不明。
 ヒロイン安子(内山理名)は夫の田辺誠一と無理矢理引き裂かれてのお決まりの大奥入り。しかも母・阿久里(萬田久子)まで綱吉の手が付き自害している。こんな家族浮かばれないけど、重臣牧野家は実存したらしい。内山理名ちゃん、ギャーギャー騒ぎ過ぎな感は否めないが、頑張っていました。
 ただし、今回も貫禄と存在感では、宮中から招かれ、側室を拒否し、総取り締まりになる才女役の高岡早紀の一人勝ち。
 最後は綱吉が柳沢に刺されて、死ぬといった新しい節ながら死ぬ間際にいい人になるというお決まりの展開。
 水戸の黄門様のスパイとして送り込まれた中籠(名前分かりません)の渋い演技がかっこ良かった。
 と、三部作を観て、もしこの大奥が全てつながっているとしたら、桂昌院(江波杏子)の若かりし頃はお玉(星野真里)だった筈。
 お玉ってこんなキャラじゃなかったじゃん。人間年を取ると性格も変わるものなのか?
 そして三回目の大奥にして初めていい男の将軍様(谷原)だったので、やはり「いい男出てないとときめかない」よねを実感した。
 「新撰組」の伊東甲子太郎もそうだったけど、谷原章介ってズラが実に良く似合う。
 さーて、大奥総取り締まりは、松下由樹から高岡早紀そして浅野ゆう子へと受け継がれていくいのだが、この面子やはり貫禄あります。
 これでおしまいと思ったら、最後の大奥は仲間由紀江が江島初島をやるそうで、それはそれでまたまた観なくちゃ。

「大奥~第一章」立身出世大奥物語でも本質は…

2006年08月27日 | 映画・ドラマ
 幕末から、徳川初期に話は戻り、おふく/春日局の松下由樹を主役に、立身出世物語を描いた今度の大奥。しかし、嫌だけど身を犠牲にして側室になり、上様からは寵愛される女は健在。
 尼僧だったを還俗させたお万(瀬戸朝香)がその人。これは史実だから仕方なしと。今度の殿様は徳川家光(西島秀俊)。春日の局の立身物語だから当然、家光の生い立ちから話は始まる。
 父・の秀忠は渡辺いっけい。母・お江与の方は高島礼子。織田信長の姪で浅井の姫様で年上女房の気位の高さと品を現すに打ってつけだったように思える。
 お万のライバル側室には、京野ことみ(お楽)、野波麻帆(お夏)とかが出演しているが、やっぱり瀬戸朝香はきれいだった。決して好きではないのだが(個人的感情)、群を抜く美しさ。
 松下由樹はどんどん凄みをだしていって中堅女優としての演技力を魅せるが、若手の美では誰も瀬戸朝香の足元にも及ばなかった。
 ストレートテラーは星野真里(お玉)。前回の池脇千鶴といい、どうもこのドラマ関係者は利発な中学生タイプが好きらしい。
 そしてそして、今回、主演を喰ったのは、正室孝子の木村多江。世を拗ねて酔っぱらっちゃいながらも押さえるところは押さえるいい女を演じていて、出演場面こそ少なかったものの、インパクトのある存在だった。
 女優のためのドラマだからいいのかも知れないが、今回も俳優さんの印象薄し。
 一聞、ミスマッチなテーマソング、サザンオールスターズの「愛と欲望の日々」が良かった。だから新しいタイプの大奥だったのだろう。

「大奥~幕末の女たち」本筋は押さえた第一部作

2006年08月27日 | 映画・ドラマ
 徳川家定(北村一輝)の正室篤子(天璋院)の菅野美穂と大奥総取り締まり瀧山の浅野ゆう子のバトルがメイン。若手女優ナンバーワンの演技力を誇る菅野美穂を配して一挙に印象付けようといsた狙いは当たった。
 しかし、ほかに思い人がいるのに大奥に送り込まれ、殿様の寵愛を受けるが側室に妬まれるとか、思い人を忘れられず犠牲になった女といった大奥ドラマの大道はここまでにしてほしかったな。この後のシリーズもみなこの図式じゃ、東照宮の家康様や徳川一門の殿様たちは草葉の陰で泣いてるぞ。日本で一番もてない男の家系みたいじゃん。
 この後のシリーズを通して、「大奥~幕末の女たち」の浅野ゆう子の貫禄勝ち(年取ったけど)。
 話は2つの物語からなり、徳川家茂(葛山信吾)に嫁いだ和宮(安達祐実)と家茂の生母実成院 (野際陽子)のバトルが始まるが、おっとりとした宮様の安達祐実はなかなか面白かったけど、前編を通して登場するストリートテラーも兼ねる、まる(池脇千鶴)と安達祐実の大奥。ロリコンの方へのサービスなのか? 池脇千鶴の上級女中役の似合わないことったらなかった。打ち掛けに着られてしまって、まるでお姫さまごっこ。どう見ても、町娘とか百姓娘だよなー。
 初島の木村多江は色気のあるいい役こなしていたけれど、彼女が輝くのは「大奥~第一章」で…。
 いくら女優がメインといえども、ここまでいい男が出てないと気持ち萎えちゃう大奥ドラマ。唯一、東郷克顕の原田龍二が検討してくれると思いきや、ズラ似合わないんだもん。官軍になってからは鉢巻似合って、応援団みたいでよかったけどさ。

「新撰組」またまた今度はスペサルだ

2006年08月27日 | 映画・ドラマ
 飽きもせず「新撰組」再び。沖田三津の沢田靖子をナビゲーターに回想で送るスペサルバージョン。沢口靖子っていい女優になったよね。「竹取物語」だか「かぐや姫」だかは忘れたけど、中井貴一と共演したあの映画。あの時は、「この人どうしちゃったの?」心配になるくらいの大根だったけそ。1年にも渡る内容を抜粋して、かつストーリーに無理の無いようにまとめ上げた編集スタッフさん。あんたは偉い。スペサル版だけでも十分堪能でき得るまでにまとめるって凄いことだ。ほとんどの場合、「意味分からない」状態なのに、「新撰組」に限って言えば、スペサルだけでも楽しめた。
 さて本題。今回気が付いたのは、芹沢鴨(佐藤浩市)がお梅の鈴木京香の喉元や顔にキスするシーン後、そのままシーンを変えずに撮影したのは分かるけど、佐藤浩市の鼻とほほと顎に鈴木京香のおしろいが着いてしまって浩市さんの顔まだらに真っ白。真面目な台詞だっただけに、笑えた。藤原竜也(沖田総司)真面目に芝居してないで教えてやんなよ。
 近藤勇(香取慎吾)が薩摩藩に捕まって、土方歳三(山本耕二)、勝海舟(野田英樹)のところに嘆願に行くにあたり、斉藤一(オダギリジョー)に「隊士を連れて会津へ行け」と命令しているが、その後、隊士みんな宇都宮で土方歳三と一緒に戦ってるじゃん。斉藤一、命令無視したのか?
 山南敬介(堺雅人)が恋人明里と出奔。明里さん、おつむが弱いという設定だから仕方ないし、山南敬介は実際の切腹してるから仕方ないんだけど、「草津までは急ごう」と言ってるのに、「お腹すいた」とか、水仙畑で遊んでたり、足手まといこの上無し。「置いてっちゃえよ、あんな女」と山南さんに進言してしまった。で、いよいよ切腹。さすがに切腹には気が付いたけど、自分がのろまだったから連れ戻されてしまったことまで頭が回らない。
 最後に近藤勇は年齢とともに話し方の芝居を変えているのに、いいの? 土方歳三。薬屋からずっと同じじゃん。山本太郎もグッさんもオダジョー年取ってなかったなー。
 スペサルではカットされていたけれど、舞の海と大至の元関取、現タレントがお相撲さん役で出演してた。大至関、関取時代より髷大きくて(髪の毛多くて)笑っちゃいました。ごめんなさい。
 スペサルではカットされていたけど、

「スタアの恋」まあ実際にはあり得ないけどね

2006年08月26日 | 映画・ドラマ
 大スターヒカル子(藤原紀香)とハム屋の営業マン(貿易会社か?)草介(草なぎ剛)の、棲む世界の違う2人の恋を描いたロマンティックラブコメディ。
 ハム屋のちんけな事務所で大スターが眠ってるってシチュエーションとか、営業マンなのに、大スターのパーティーにデリバリしちゃうとか、「何か違うもの」もあるけど、恋しちゃったときめきと、切なさはよく現されていると思う。
 ツヨポンって人のいいサラリーマンがはまるよね。ただ、「いい人」と重なるキャラが気になるけど。
 この大スター役の藤原紀香も正にはまり役というかこれがピークだったかも? 恋して、届かず、別れて、追い掛けて、といった本来私の苦手とをする恋愛お決まり、もどろっこしいストーリーだが、脇役陣のおとぼけと、紀香の天真爛漫なスターぶり、もちろん、スター独特の雰囲気もある。と、ツヨポンぬ「普通」の人ぶりが自然なので、嫌みなく見終えた。
 恋愛ドラマとしてではなく、ファンタジーとして捉えられたからかも知れない。

「竜馬がゆく」シスコン弟が国を動かす

2006年08月25日 | 映画・ドラマ
 要するにシスコン(シスターコンプレックス)弟でも、国を動かせるってこと。「乙女姉やん」に手紙ばかり書いてた竜馬だってこんなに偉い人になったのだ。「マザコン男」を侮るなって教訓だよね。
 「竜馬がゆく」というよりも、「松本(幸四郎)ファミリーがいっちゃった」って感じのこれでもか、これでもかの松本ドラマ。主演の坂本龍馬に市川染五郎が抜擢されただけでは視聴率が取れないとでも思ったのか、大浦お慶に妹の松たか子、松平春嶽に父ちゃんの松本幸四郎。ここまではいいとして、なぜか、武市富子の姉ちゃんの
松本紀保まで出ちゃいました。
 若い竜馬と若いお竜(内山理名)はフレッシュと言えばフレッシュなんだけど、なんかギャーギャーうるさかったような…。竜馬の姉ちゃんの乙女が室井滋ってのも面白い?
 武市半平太の沢村一樹と岡田以蔵の高杉瑞穂と中岡慎太郎の山田純大が個人的には好きだったけど、井川遥(お田鶴役)ってこの辺りまでは確かに癒し系と言われても納得できた。今では錦糸町あたりのチーママみたいになっちゃってるもん。
 好きではないけどどのドラマでも久坂玄瑞(高橋和也)を演じる役者ってインパクトあるのはなんでかな?
 内容的には、凄く分かり易く、いい流れでまとまっていたと思う。幕末のあの小難しい、尊王攘夷の展開が優しく理解できました。
 でも「松本(幸四郎)ファミリー」は松たか子止まりにしてほしいと思うのは私だけだろうか。

「クニミツの政(まつり)」楽しかったー

2006年08月25日 | 映画・ドラマ
 「クニミツの政(まつり)」読めなかった。まさかと思った。
 市長選という「政(まつり)」に向かって小さな町に奇跡を起こしていく、痛快世直しコメディという肩書きだったけど、まさしくその通り。面白く拝見させていただいた。
 ねちねち、くさくさしていないストーリーもいいし、主演の武藤国光役の押尾学の持ち味がほかのドラマより引き出されていたように見た。
 なんで押尾学って人気あるのかな? と思った時に、「顔が決まる」つまり表情が活きているのだ。これは帰国子女所以かも。
 それに元暴走族なのに、小学校の教師になっちゃうんだよ。教員免許もなくて。で、卵を孵してひよこを育てたり、メダカを捕まえたり、生徒会選挙で、ポスター作っちゃったり、わけ分かんないけど、「こんな先生子供は嬉しいよな」と思わせる。こんな先生を大好きな子供って今少なくなってるんじゃないかな。
 政治問題抜きにして、学校教育に携わる方々や子供たちにも観てほしい。
 国光が居候する政治家の坂上竜馬(この名前の凄い)の大杉漣宅も、日本のトラディッショナル庶民の家って感じで、懐かしさと、安心感がこみ上げてきて、家のシーンも観ているだけで楽しめた。
 ほか、脇を固める古田新太、佐々木蔵之介、大杉漣の俳優陣もいい感じ。古田新太なんか、いつも何か食ってるくせに、いいこと言うんだなこれが。変なドラマでやってたネイティブアメリカン役よりずーっといいよ。二枚目半(半の半かな)の渋い役と、コメディできる俳優の1人だ。
 大杉漣の息子役の子って、「星になった少年」だよね?