観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「天国と地獄」。齢○十歳、ようやく知った内容

2011年01月31日 | 映画・ドラマ
 恥ずかしながら、この年まで生きて、タイトルは知ってはいたが内容は初めて知りました。
 製靴会社常務・権藤(佐藤浩市)の息子を誘拐が誘拐された。が、誘拐されたのは権藤の車運転手(平田満)の息子・進一だった。
 誘拐犯からの要求額は3000万円(ドラマでは3億)。しかし権藤は翌日までにその金を使い、次期株主総会で現経営陣を一掃しようとの思惑があり、その金がないと彼は破滅する。葛藤の中権藤は…。
 自身の息子が誘拐され、金を用意などできない運転手(平田満)のやるせない演技が光る。権藤と犯人のやり取り、刑事(阿部寛)との会話をただ黙っているしかない父親としての立場を台詞無しに体だけで表現している。
 権藤の妻に(何度目の共演だろう)鈴木京香、犯人には妻夫木聡、吹石一恵。配役だけでもかなりいい。
 佐藤浩市は言うに及ばず、妻夫木のラスト。ちょっと震え方が大げさだったが(これが佐藤浩市だったらもっと自然だろう)、喜怒哀楽を最後まで持ち越し頑張った。
 ドラマもいいが、原作の見事さ、作り方も見事。佐藤浩市、阿部寛出演してたら間違い無し。

「球形の荒野」。難解だが、見応えは十分

2011年01月30日 | 映画・ドラマ
 長かったー。で、難解。しかし、」さすが松本清張。どこまで天才なのだ感が否めず。
 その発想力、税物設定たるや素晴らしい。
 物語は、昭和36年、奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子(木村多江)は、その芳名帳に、大戦中に外交官であった亡き叔父・野上顕一郎(田村正和)に相似した筆跡を発見する。
 そして間もなく、当時の公使館関係者の一人が、世田谷で絞殺死体となり発見されに、顕一郎の娘の野上久美子(比嘉愛未)の行く先で、拳銃狙撃などの怪事件が相次ぐ。
 ヒロインの比嘉愛未って、吹石一恵似のビックリするくらい美人さんだけど…今、調べた、沖縄出身。沖縄美人ってパーフェクトに美しい。これまでの映像化では、。山本陽子、栗原小巻、島田陽子と時代を代表する美人女優が演じていたが、負けてない。
 話は、事件を調べるに連れて浮かび上がる野上顕一郎の影。その解明に尽力する刑事には、鈴木次郎(江口洋介)、添田彰一(生田斗真)。
 小日向文世、萩原聖人、永島敏行、佐野史郎、風吹ジュン、草刈正雄ら巧者が顔を揃える。
 

「花のあと」。後味のいい仇討ち映画

2011年01月30日 | 映画・ドラマ
 藤沢周平原作、「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」、「蝉しぐれ」、「武士の一分」、「山桜」に続く映画可。ドラマでは、「花の誇り」など。このシリーズ、事件は陰惨だが、前向きに終わるのがが特徴だが、中でも「花のあと」は後味すっきり。
 ヒロインの以登(北川景子)の許嫁・片桐才助(甲本雅裕)がいい。それと以登の女心を如実に表している。冴えない大食漢の親の決めた許嫁、好きにはなれないながらも逆らえず、そんな中、江口孫四郎(宮尾俊太郎)にほのかに恋心を抱く、しかし、孫四郎はほかの家に婿養子に入り、その妻の不貞を知り心中穏やかでない。
 そんなある日、孫四郎は妻の不貞相手・藤井勘解由(市川亀治郎)の炸薬で失態を犯し、切腹して果てる。以登は真相解明のため、才助に協力を依頼する。ここからの才助への気持ちの変化が良く現れている。また、端から見て、「なんて素晴らしい男性だろう」と器量の大きさを感じさせる才助。次第に才助の人柄を認める以登。
 勘解由との太刀のシーンは、やはり、まだまだ。和えの巧さとカメラワークで何とか形にはなっているが、これはちょぅとねぇなのだが、まあ、まともに太刀が出来る女優さんなんかいないだろうかこれは良しとしよう。
 北川景子。この人、なんか悪そうで好きじゃないのだけれど、かなり綺麗。で、日本髪もよく似合う。時代劇の扮装をすると、上品に見えるのは瀬戸朝香同様。お目めでかでかのべったり可愛い子ちゃんじゃなくて、すっきり系美人は、時代劇がいい。そしてなぜか、歌舞伎役者を敵役に抜擢するのはなぜ?
 「必死剣 鳥刺し」、「小川の辺」が観たい!

「告白」。見事な進行に脱帽

2011年01月29日 | 映画・ドラマ
 なんと言うか、「告白」そのものだった。新しい作り方。一人の人間が心情を語る。登場人物がバトンタッチでそれぞれの立場とそれぞれの思いを語る形式だった。
 事件の犯人とその家族、被害者の家族、それぞれの人間模様を独り語りの形式で上手に証言している。
 松たか子が、淡々とした口調で、いい味出していた。
 だれもかれもが、演技を要する難しい役に加え、場面展開は回想であるものの、全編語り部的な進行は、内容がないと難しいところ、全く飽きもこず、最後まで興味深く鑑賞できた。
 そして、個人個人の心情をよく捉えながら、善悪を表現していた。かなりいい。
 でも、松たか子、美人じゃなかった。脱可愛い子ちゃん女優か。

「さくら心中」。下品だね

2011年01月29日 | 映画・ドラマ
 徳山秀典ファンとしては、また違った役に挑戦してると観てたが、あんまり出番ないね。二枚目の色男役だけど、本人は、もっと出番欲しかったんじゃないかな? ヒロインの兄役とか。
 この時間帯にしては珍しい「インディゴの夜」のホスト役で奥様方のハートをしっかりキャッチしてたけど、今度は奥様的にはどう? 全くの別人だよね。この人、本当に役の違いが巧い。顔つきまで違うもの。
 と、それはさておき、ヒロインの宗形桜子(笛木優子)は奇麗で清楚だけれど、何せ、本が下品だ。義兄の宗形勝(松田賢二)の台詞とか、例えば、「俺たちの子だ」と言えばいいところを、「桜の下で抱き合った」だの「セックス」だの…。夫の櫛山雄一(大熊啓誉)も同様。
 そして何より、桜子さんって我がままだよね。いくら好きでもない人と金のために結婚しても、ほかの男の子を隠していたり、「この子がお腹にいるうちは抱かせない」とか。で、子どもできたら「離縁してくれ」とか。
 「覚悟できてないのに、嫁ぐかね」。
 ましてや、設定は昔の女だ。
 いくら何でもあり得ないでしょう。
 ご飯食べさせてもらって、生活している家で、ここまで情が湧かないとか、何だかな。である。いくらドラマでも、劇的な話にもっていこうにも、もう少し、人間性考えて欲しかった。残念。大体実の兄妹って分かってて、寝ないって。しかも、子どもまで産むなんてこの女普通じゃないじゃん。結果違うって分かったみたいだけれど。
 それと台詞ね。昼帯なんだから、下品な表現は止めましょう。
 で、高梨比呂人(徳山秀典)さんは、どうよ。知らない間に娘できてて、好きな人は幸せじゃなくて。さて、どうするよ。仮面ライダーに変身するか?

「誘拐ラプソディー」。高橋克典に見応えあり

2011年01月28日 | 映画・ドラマ
 高橋克典、「巧い」が最初の印象。「金太郎」っちゅうサラリーマンや、エッチな係長とは全くの別人。画面観ないで声だけ聞いてたら、高橋克典だとは分からないくらいに、巧みにへなちょこ誘拐犯を描いている。
 物語も、普通の人間が行き当たりに侵してしまった誘拐。そしてその相手が暴力団の息子だった。一般人と暴力団の戦いをおとぼけを交えて進行し、誘拐された息子の思いなどほろ苦さも交えている。
 久し振りに見応えのあった映画だった。

劇場版「TRICK 霊能力者バトルロイヤル」。今時珍しい大人も楽しめる作品

2011年01月28日 | 映画・ドラマ
 言わずと知れた「TRICK」シリーズ。レギュラーの仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子に加え、松平健、佐藤健、藤木直人、夏帆、片瀬那奈らゲストを迎えてのお馴染み、超能力とマジックの境界線に迫る。
 大まかには、未だ文明とはかけ離れたど田舎に赴く、仲間由紀恵、阿部寛が喧嘩しながらも事件を解決するといった基本パターンに乗っ取って、毎回、よくストーリを考え出すものだ、と感心するが、まねんりでも楽しめるのは、阿部寛と生瀬勝久のキャラが担う部分だろう。
 今回は松平健といった大物をゲストに招いた事から、けんさん色が濃かったが、それでもけんさんはやはり巧い。 今時珍しい大人も楽しめる同シリーズ。次回作を待つ。

「美しい隣人」。今クール期待の一作

2011年01月27日 | 映画・ドラマ
 平凡な専業主婦・矢野絵里子(檀れい)は、夫・慎二 ( 渡部篤郎)と息子・駿 (青山和也)の3人家族で平穏な日々を過ごしていたが、ある日、駿が行方不明になり、無事保護されるも、同じ日に同じ場所で同じ年齢のほかの子が死亡する事件が…。
 それから1年。絵里子の家の隣に引越して来た謎の美女・マイヤー沙希(仲間由紀恵)によって、平穏な生活に不穏な空気が…。
 多分、沙希は死亡した男の子の母親なんだろうなと誰もが思う通りに、序盤からそれが明らかにされている。そしてそのことや、駿を発見した青年・松井理生 ( 南圭介)との関係や、夫・筧 雅彦 ( 高知東生)の存在などのミステリーは残されており、これは最期までひきずられるだろう。
 何せ仲間由紀恵が奇麗なのがキー。これ奇麗な人じゃないと出来ない仕掛け。同性間でも奇麗だったら文句無しに好かれちゃう法則や、もちろん異性はメロメロさを多様。
 この技、世間のOLさんもある程度は使えるね。男を落とす時や社内いじめの時なんかに…。ただし、ある程度です。やはり美人じゃないとねぇ。
 それと、絵里子さんの甘さというか、お仲間との「女の子」振りがリアルでいい。そうなんだよ。仲良しごっことか焼きもちとか。そんで初回から、仲良しさんが引っ越したから、自分も引っ越すとか…。馬鹿だなーと思うけど、多くの女性ってこういう世界で生きてるんだよね。
 脚本が女性の「女いやらしさ」を捉えていて臨場感たっぷりだ。これが自立した主婦だったら成り立たないもんね。
 ってなことで今クール目が離せない唯一のドラマ。その絵里子さんを演じる檀れいが、いかにも育ち良さそうで、旦那さんの庇護の下で生きて来た、人はいいけどねっっぇってな幸福な女性を上手に演じてます。
 離し変わるけど、渡部篤郎いつの間にあんなに年取った? 

「痛快! ビッグダディ新春スペシャル」。だった観なきゃいいのは分かってる

2011年01月27日 | 映画・ドラマ
 まずは「ビッグダディ」ファンの皆様ごめんなさい。そして、「だったら観なきゃいいのに」とおっしゃられることは承知。ごもっとも。
 なのに、なぜ観るか? 第一に島が好きなので、そこでの生活に興味があるのと、林下家の子どもたち(特に年長)がみんないい子なんだもの。ほかの大家族だと、必ず髪染めたり、ちょっとぐれちゃったりとかしているが、ここも子たちは礼儀正しくて真っ直ぐ。実に素直ないい子に育っている。まあ、奄美だから悪い方向に行きようもないが。
 それで楽しみにしていたが、母親が戻って来てから事態は一転。
 本当にまあ、この人は、何を考えて生きているのだろうか? これまでの流れはカツアイするが、今回も、またまた自分勝手に出て行くとか言って、子どもの意思など考えもせずに勝手な行動。子どもを何だと思っているのだろう。
 家族のために単身赴任で働いている夫に、「戻って来い」なだ分け分からないころまで言い出して、生活とか金銭感覚とか皆無。家計だって、任せられないから息子が担っているのを分かろうともせずに不平不満。
 その父親不在の家で、子どもしか残らないのに、「出て行く」とか良く言えるよね。
 「(ビッグダディが)子どもを引き込む(子どもがなついてる)」とか言っちゃっているが、「当たり前」。あんたが出て行っている間、十年近くも父親一人で育てたんだよ。
 社会でこういう人に出会いたくないわー。イライラする。仕事もできないんだろうなー。
 なのに、受け入れてくれる家族。乳飲み子含め自分の子どもを一度捨てているのに、受け入れてくれた。それだけでも感謝しろ! この人は自分のことしか考えられないのだろう。思うに遺伝しに傷でもあるんじゃないかな?
 もう少し頭よければ、そこそこのサラリーマンと結婚して子どもも2人くらいで、思い描いた生活できたんじゃないと思う反面、どんな人と生活してもすっとこどっこいなんだろうなー。そして不平不満を抱き続けるんだろうなー。
 背熱ながら一言苦言を。「少しは人に(家族に)感謝しろ」。
 テレビに出たいから戻って来たの? 子どもは産めてなんぼじゃなくて、育ててなんぼですよ。
 これって、テレビ局の演出だよね。こんな人この世に居ないよね。居る筈ないよね。
 お父さん働いて、テレビ局からギャラも入り(幾らかは知らないけど)、去年からが、子ども手当もあり(これだけの人数だからでかいよ)、そんなに生活苦しいかね?

「江~姫たちの戦国」。降参

2011年01月26日 | 映画・ドラマ
 「篤姫」、「天地人」、「龍馬伝」と3年間、オンタイムで鑑賞してきたが、今年は「もういいや」。だって全然話し違うんだもの。そりゃあ、江さんが主役だからエピソード作る必要はあるけど、それにしてもねぇー。信長もすっかり「いい人」だし。
 序盤なのでまだ分からないが、この展開だと、先が見えたような気がする。
 それに上野樹里ちゃんが、徳川に嫁いでからのしっと深い年上女房とか、忠長を溺愛する母親とか演じられるのかなあ? 多分、主役だからその悪い面は誰かが肩代わりするのだろうけど、ちょっと厳しい。
 そして、毎回一本調子の初(水川あさみ)がうるさい。この人なんで、これほど評価されてるのか全く分からない。茶々(宮沢りえ)の性格設定もなんだかなー。
 これまで、ビデオも含め全て鑑賞したのは、「新・平家物語」、「元禄太平記」、「黄金の日日」、「武田信玄」、「 真田太平記」、「信長 KING OF ZIPANGU」、「毛利元就」、「葵徳川三代」、「北条時宗」、「利家とまつ~加賀百万石物語~」、「新選組!」、「義経」、「功名が辻」があるが、序盤でつっかかったのは今回が初めて。
 なんか、もういいや! 

「忠臣蔵~その男、大石内蔵助」。年寄りの寝込みを寄ってたかって襲撃

2011年01月26日 | 映画・ドラマ
 いやー、これまた、コンパクトのまとましたな。ダイジャスト版「忠臣蔵」もしくは、歴史検証番組の再現ドラマ的。いえ、これ嫌みではなくて、よくこれだけの事件を短い時間でまとめたってこと。しかも見せ場は残して。
 「忠臣蔵」なら少なくても前後編で5~6時間はもつでしょう。視聴率稼げたのに。
 配役も、凄い顔ぶれ。大石内蔵助(田村正和)、りく(岩下志麻)、浅野内匠頭(玉山鉄二)、阿久里(檀れい)、堀部安兵衛(小澤征悦)、堀部弥兵衛(山本學)、多門伝八郎(永島敏行)、浮橋太夫(石田ゆり子)、戸田局(梶芽衣子)、柳沢吉保(伊武雅刀)、土屋主税(松平健)、立花左近(北大路欣也)、吉良上野介(西田敏行)。
 松平健、北大路欣也はゲスト的だが、彼らが内蔵助でもなんら違和感ない配役。むしろ、赤穂の田舎侍には田村正和はスマート過ぎた。
 そして今回は上野介をトコトン腐ったおやじに描いている。
 それはさておき、昔は「忠臣蔵」と言うと心掻き乱されるくらいにジーンとして赤穂浪士に賛同したが、自分が大人になって汚れて行くに連れ=世の中を分かってくると、これ、よってたかって、年寄りの寝込みを襲っただけじゃん。と思う。正々堂々と真っ正面から行ってないぞっ。
 近年では浅野内匠頭ってのがかんしゃく持ちのいらちで、勝手に血迷った節も言われているが、それだったら内匠頭ってのは、今で言うところの通り魔じゃないか?
 すると赤穂浪士は逆恨みってことになrので、それではあんまりだから、ここでは、吉良上野介が悪かったと解釈しよう。それでも、夜襲は卑怯感が否めないし、何より、吉良家に養子となった吉良義周(吉良上野介の孫)が哀れでならない。戦ったんよ。そして手傷追って倒れてしまった。それが、「親を守れなかった」とされて信州の高島城に流され、若くして非業の死を遂げている。彼は、上野介の実子が上野介の妻の実家・上杉家を次いだため、上杉から吉良に養子となったれっきとした上杉家の嫡男。養子にさえなっていなければ…。
 それに上杉はなぜ、幕府に息子の釈放なり刑減を働きかけなかったのだろう? 天下の上杉だよ!
 いずれにしてもこの事件の悪は柳沢也。
 最期に、松の廊下に繋がる、衣装の事件も含め、浅野内匠頭は勅使接待役2回目なのに、なぜにこんなに色々知らなかったのだろうか? それが分からない。
 どこかで、思い切って、柳沢吉保 、徳川綱吉を悪人にした「忠臣蔵」作ってみませんか? もしくは、討ち入り後の吉良方を描いてみませんか?

「味いちもんめ」。

2011年01月23日 | 映画・ドラマ
 同じく、中居正広主演のドラマ「ブラザー」を思い出した。シリアス、おとぼけを巧く演じ分けるよね。この人。もっと、こういったジャンルのドラマやればいいのに。
 今回は京都の老舗「菊華庵」の危機に際し、手伝いとして出向いた伊橋悟(中居正広)。かの有名な「ささやき女将」のあの店のエピソードも混ぜて、多彩な出演陣の競演は、まさに新春に相応しい娯楽ドラマ。
 十分に楽しめた。
 連ドラでなく、二時間完結で、時折放映されるのがまたいいね。毎週だとエピソードもくどくなるし、濃い出演陣のキャラがさらにくどく感じるから。このペースが出演陣もいい感じだと思う。

「江~姫たちの戦国」。初っ端から、「こんなに史実変えちゃう訳?」

2011年01月15日 | 映画・ドラマ
 NHK大河ドラマが始まった。今年は江。徳川二代将軍・秀忠に嫁ぎ、三代・家光を産み、初期徳川家を盤石に導いた、浅井家の三女・江。主演は、上野樹里。
 まあ、江なら1年間続けるくらいの話題は豊富だろう。何せ、波瀾万丈ってこの人のためにあるような言葉だもの。
 長女の茶々(淀)を宮沢りえ。二女の初を水川あさみが演じ、その母のお市を鈴木保奈美ってなことで話題にもなっている。約20年振り(?)にもなろうか、その鈴木保奈美。ちっとも変わっていない。娘たちよりもむしろ、奇麗で可愛らしいくらいだ。一昔前は、「老いだけは誰にでも平等にやってくる」と言われていたものだが、現在では、「老いも金さえあれば」とでもいったところだろうか?
 さて、物語。これがさー、初っ端から、「こんなに史実変えちゃう訳?」ってなくらい。どうせさ、どの大河もフィクションなのに、みんな史実違ってるのに、なぜに「新撰組」だけがあれだけ中傷されたのでしょうね。
 まず、浅井長政と市の間には二人の男の子がいたし、第一、小谷城落城の時、江はもっと大きかった筈。市が戦国の武門の者としてのクライマックスの「小豆の袋」も侍女が発案し、しかも届けないし…。長政との関係をより親密に描きたかったのだろうが、これじゃあ、市が織田の娘という強いイメージなくなっちゃう。これはいかん。ただの女でただの母ではいかんのじゃ。
 今後どのようになっていくのか。この嘘八百の女を前面に出した戦国物語で視聴者を引き付けるだけの魅力が樹里ちゃんにあるのか?
 取り敢えず、豊臣家に人々の配置は安心して観られます。

 NHKさんも、このところ、戦国→幕末→戦国→幕末とこの2つを繰り返しているけれど(確かに歴史的にも面白い)、皆さんプロなんだからさ、もっと違った視点での主人公を探してください。「黄金の日々」のように。
 

「任侠ヘルパー スペシャル」。

2011年01月15日 | 映画・ドラマ
 なんでこんなに面白いのだろう? 設定の意外性はほかのドラマにもあるし…。これ役者に巧さ? 元々、男性俳優は兵隊さん、女優は娼婦を演じればどんな大根でもそれなりに様になるって言うけど…言うなれば兵隊さんか?
 草薙剛が巧いのは周知の事実。が、以外に、山本裕典が表情をピシピシ決めて来る。演技はまだでも、五十嵐隼人もいいシーンもらってたりと若手の頑張りが面白さを引き立たせているようだ。
 黒木メイサははまり役。松平健、宇梶剛、大杉蓮、夏川結衣といったベテラン勢ががっちり控え、本編オンエア時は話題の人だった子ども店長こと、加藤清史郎が出演したが、スペシャルでは、「大きくなったなー」とその成長振りを見せたと同時に、普通の子に近づいてしまった感も否めない。清史郎君、可愛いだけじゃなくて演技力を身につけ、大人と対等に勝負できるまでしばし、お休みした方が良さそう。折角の逸材だから使い捨てにされて欲しくないな。上木竜之介みたいに、着実に階段を上ろうよ。