観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

こうしてゴッド・ギャンブラーが誕生したのだ「少年賭神」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 周潤發と劉徳華のコンビで大ヒットした「ゴッド・ギャンブラー」のバックストーリー。周潤發の若かりし頃を黎明が演じている。
 チョコレートや翡翠の指輪、オールバックの秘密など、賭神の過去が明らかもされているらしいんだけど、分からなかった(語学力の問題)。多分そうだろうと思えるシーンはあったようにも思えるけどさ。
 しかし、この映画の見所は(かなりの独断で)2箇所。1つ目は黎明の武田鉄矢風ロン毛。頭を殴られて少々おかしくなった賭神を演じているのだ。これがまた「黎明ほどのいい男でもあの髪型は駄目だ」ってな程。武田鉄矢。バカっぽい、にかにか笑いも実に決まって、ちょっと足りない役やらせたら、「本当に上手い」。
 もう1つは、賭神の仲間役の陳小春のアクションシーン。入浴中に危険を察知した陳小春。真っ白いタオルを越しに巻いて応戦するが、敵を倒しながら、その服を奪って、最後にはお着替え完了。これがまた見事(かなり練習したんだろう)。特に上着なんか、相手の背後から服の中に入り、なぐって中味だけを出しちゃうんだから(何度もリプレイしちゃった)。
 恋人に昇格する袁詠儀が敵に捕らわれ、屋上から突き落とされる時に、確かロープで後ろ手に結ばれていたのにとか、そういう細かいところは多分王晶監督気にしないんだろうな。
 香港映画って、主役以外は、バシバシ小気味いい程殺されっちゃうんだよ。まあ、人口密度が高いからね。
 

運の悪い男が恋すると「都市情縁」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 邦題「1000の瞬き」ってのはちょっと…。翻弄された恋なんでしょ。要は。しかしてその実態は、下げマン女のために人生を捧げた男のお話。
 香港映画が誇る下げマン女優・呉倩蓮の下げマンたる所以映画。少年院へ出入りを繰り返す阿武(黎明)が好きになったのは住む世界の違う女性・じょじょ(呉倩蓮)。
 黎明、エレベータの中で手を握っちゃったり、家の周りうろついたりちょっとしたストーカーもやっちゃう。挙げ句に、待ちぼうけ食わされている間に、殺人犯にされて追われちゃう。ここで気づいてほしい。関わっては運気の下がる相手だと。
 さらには待ち合わせしてればまたこの女来なくて、警官隊に包囲、逮捕されて、無実なのに刑務所送り。
 その間、この女、助け舟も出しやがらない。
 しかし、刑務所の中で父・呉孟達の愛を知り、和解。これは良かった。出所後真面目に働く阿武の元にまたも下げマン女の気配が漂い、ちょっとした擦れ違いの後、ハッピーエンドなんだけど、いいのかな? その後が思いやられる。
 金鐘のデパートや銅羅湾のショールームなど、分かり易いロケ地が香港ならでは。
 私的には、黎明の映画の中で結構上位にランクする作品。黎明は文句なしにかっこいいのだ。
 

裸足の子って意味だよ「赤脚小子」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 田舎から出てきた純粋(少し足りない)青年(郭富城)を主人公にした古装片。裸足で街を歩いているところが今後の重要なポイント。
 街はみな弁髪なのになぜこいつは違うのかは大したポイントではないので気にしなくていい。まあ、満州族でも漢民族でもないんだくらいに受け止めよう。
 裸足の郭富城にン・シンリンは靴を与えるがこれが大きくて詰め物が必要だった。しかし、そんな靴でも彼は大喜び。
 人がいいのか足りないのかの狭間で、郭富城は街の権力者の卑劣な罠にはまり、世話になっている染物屋の女主人(張曼玉)と亡き父の友人(狄龍)をはからずも陥れてしまう。しかし、最後まで気が付かない。
 この時、悪徳権力者の罠にはまったきっかけは1足の真新しい靴だった。
 恩人の狄龍が殺され、いくら何でも、どんなバカでもの段階で気が付き、悪徳権力者に復讐をするのだが、ここからが郭富城の見せ所。ゴーストタウンとなった(まあ太秦映画村みたいな中国版)街のあちらこちらから刺客に襲われながらも立ち向かう。最後なんか凄すぎる。片方の腕を刃で打ち込まれ動けないようにされながらも脱げた靴を足で拾おうと、そして届かずに涙する。
 最後まで靴がテーマとなり彼の希望として描かれている。
 そういえば、「ダンスに変な癖がつく」という理由で、カンフー映画に出演しなかったと言われる郭富城が初めて出演したカンフー映画とも言われているが、なかなか見事な立ち回り。さすがだと実感したのは長衫(中国服の長いやつ)の裾が絡まないように、立ち回りの前、必ず帯に後ろを挟み込んでいるとあたり。時代劇を観ていてもここまでやる俳優いないよ。この中の役柄では足りない君だったから、ここまで頭が回ってはいけないのだけれど、お見事!
 かなりの感動と涙なしでは観られない、郭富城の代表作だと断言する。

商売繁盛なんだけど「花様年華」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 1952年に香港からシンガポールへ渡り、5年後の57年に香港へ戻っている周慕雲(梁朝偉)。なので、「阿飛正傳」の劇中、船内にいたのはこの周慕雲。
  4年後、シンガポール駐在の記者となったチャウは、仕事でカンボジアを訪れた際、にこの昔話を思い出すという回想劇。
 なぜに舞台が香港→シンガポール→カンボジアになるかは不明。別に香港で思い出してもいいし、シンガポールででもいいし、航空会社とのバータが取れたためか、なぜかカンボジア。しかし、王家衛のことだから、また何年か後にこの訳を映画で説明してくれるだろう。
 ほとんど同日にアパートの隣同士になった2組の夫婦の夫と妻が不倫。しかし、この2人は姿を現さない。配偶者に不倫された周慕雲と蘇麗珍(張曼玉)のほとんど2人劇なのだ。
 配偶者の不倫を突き止めようとしていくうちに、互いに好意を抱いていることに気づくがそれを押し止める大人の恋愛劇。2人が小説を書くために借りた一室が「2046」号室。これが後の映画「2046」へと続くが、ここではまだそんなことはどうでもいい。
 大人の静かな恋と、張曼玉の見事な旗袍姿。こんな素敵なドレス着ても、保温ジャーを下げておかずを買いに行ったりしちゃうところが香港的。
 そして、香港1、ブリーフ姿が多いとされる俳優の梁朝偉が、ラブシーンらしいラブシーンもないのに、思いをセクシーに演技している。本当に色っぽさは香港1だ。
 


翼の折れたエンジェルを知ってれば良かったね「阿飛正傳」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 張國榮、劉徳華、張曼玉、劉嘉玲、張学友、梁朝偉。香港映画界を代表する凄い顔ぶれ。
 阿飛=ごろつきと呼ばれる主人公の張國榮。悪い奴だ。サッカー場の売店で働く蘇麗珍(張曼玉)をくどくあたりはそうとうのもの。でも女としては悪い気はしないよな。張國榮だから許されるけど、そんじょそこらのやつだったら、警察に通報されてるくらいに強引。ほかにダンサーの咪咪(劉嘉玲)とも付き合っちゃってるけど、本気ではない。
 相関図としては超仔(劉徳華)→蘇麗珍(張曼玉)→阿飛(張國榮)。張学友(劇中名のないくらいの役だぜ)→咪咪(劉嘉玲)→阿飛(張國榮)。
 この前置きをしておいて、舞台は一挙にフィリピンへ。阿飛が母を尋ねて三千里の旅に出る。超仔は警官から船員に華麗なる(?)転職をしてフィリピンへ。咪咪は阿飛を追ってフィリピンへ。
 母に拒絶された阿飛はフィリピンでも阿飛のまま生き、自由気ままに見えた阿飛は、実は「母」の記憶・存在によって大きく制限を加えられた「不自由な鳥」として描かれるから「阿飛正傳」=「欲望の翼」なのさ。
 船内の客としてラストのラストにおまけのように梁朝偉登場。ほんのワンカット。これは「赤穂浪士1/47」の解釈人としてクレジットも出なかった渡辺謙的役割。しかし、これだけのシーンでも梁朝偉は存在感があるから凄い。
 しかし、これは次ぎに来るといっても10年も後になるが、「花様年華」「2046」に続くワンシーンだったらしい。

 

天使も泣くってか「堕落天使」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 邦題「天使の涙」。本来「重慶森林」の中に収録されるべき3つ目の話が一人歩き。そして今度も金城武。王家衛監督、お気に入りアクター。
 金城武は口がきけない役だし、もう1人の主役黎明は無口な殺し屋だし。2人とも台詞なしの難しい演技。で、2人は日本居酒屋で客と従業員としてすれ違う。王家衛監督十八番のすれ違いシーンがここにもあった。
 それぞれに抱える問題や、物語は「重慶森林」よりも分かり易いのだが、一筋縄の作品では満足しないのか王家衛。
 金城武が豚(これがまたでかい)の皮(肉屋にあるやつ)にまたがって1人相撲(格闘のこと)を取ってみたり、黎明はマクドナルドで莫文蔚に軟派されてそのまま彼女の部屋へ、で、トイレかなんかでやっちゃった。
 いくら香港でも殺し屋がマクドナルドへ行くか? しかも、中環のマクドナルドだよね、あそこ。
 

未だ理解不能「重慶森林」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 邦題「恋する惑星」。要するに強度のストーカー女の歪んだ恋と、親子ほど歳の離れた行きずりのアバンチュールの2つの話し。なのに、なんでここまで評価が高い! 王家衛作品の良さが私には分からないだけなのか。私が子供なだけなのか。
 悪名高き「重慶大厦」でゲリラ撮影したのは知ってるけど。ゲリラ撮影までするほど「重慶大厦」のシーンが必要だったとは思えないし。刑事223号(金城武)は、雑踏の中で金髪にサングラスの女(林青霞)とすれちがう。「そのとき、彼女との距離は0.5ミリ-57時間後、僕は彼女に恋をした」。って台詞は洒落てるけど、この時の林青霞の金髪巻き毛ずらって、脳みそのネジが緩くなって今にも外れそうなマリリン・モンローってな感じで、しかも真っ黒サングラスに黒いコート。こんなのが香港歩いてたら怖いってば。行かないよこんなのとホテル。しかも美人とはいえ、お母さんくらいの歳だぞ。
 一方ストーカー女(王菲)は偶然手に入れた合鍵を勝手に使って、梁朝偉の部屋に忍び込んで、自分の好みの食品と入れ替えたり、部屋の掃除しちゃったり、梁朝偉の恋人が部屋に来た気配を察知し、ベッドで地団駄踏んだり。とにかく危なすぎるこの女。しかし、部屋の中が変わっているのになぜに気が付かないんだ梁朝偉。
 この時の梁朝偉の部屋が香港島中環のエスカレータ沿いということで、探してみたけど、多分、今空き部屋になってる所だと思う。エスカレータ沿いってのはロマンチックだよな。嫌、何となく。
 しかし、分かんない。結局、恋とは歪んだ感情ということを言いたかったのか、王家衛。タイトルだって「入り組んだ地帯」だもんね。
 

国宝崩壊のも動ぜず「決戰紫禁之巓」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 鄭伊健、今度は皇帝になりたかった劉徳華と闘って「紫禁城」を壊しちまった。
 時代考証滅茶苦茶(香港では当たり前、なぜならスターと呼ばれる人たちは弁髪をしたくないから)だが、話しの流れはあった。
 なぜか、料理の上手い鄭伊健。餅屋なんだろうけど、腕もたつ。言わば「必殺仕事人」。
 四天王のお笑い担当、張學友も洞窟の壁が迫って来たりして大変だったけど、主役は劉徳華と鄭伊健に譲っていた。ふーん。
 飽くまでも皇帝の椅子に座りたかった劉徳華の最後のシーンは迫真の演技だったけど、恋人とキスする時、薄手のハンカチで彼女の顔を被うのは、彼女が臭かったのか…。中国の伝統で花嫁は顔を被っているものだから、「結婚」を意味したのかもね。
 この頃流行だった髪の一部を白く染めるスタイルが、ここまで浸透してるとは。なにも時代劇でまでやることないのにね。
 ラストシーン最後は、「紫禁城」から出て来る鄭伊健と張學友を各々の恋人が待っていて一緒に帰るショットなのだが、実はここに一番感動した。「紫禁城」の一般入場門を使っての撮影で、門と壁を映しているが、実際の壁はもうぶった切られているので、そうとう短いのだ。それを長ーく長ーく見せて撮影しているプロの技術は素晴らしい。
 久しぶりの満足アクションものだった。
 最初に勝ったVCD(2枚組)は、後半だけが2枚入っていたので、買い直した。こういうことも香港では当たり前。

国交問題にならないのだろうか「中華英雄」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 鄭伊健が青年時代から初老までを演じ、中国からアメリカへと舞台を移す、言わばアクション大河ドラマ。
 両親を殺した西洋人に敵を討ったため、追われ、アメリカへと逃亡。クンタ・キンテ状態の密航船でアメリカに着いたが、そこで待ち受けていたのは過酷な労働と人種差別。
 そこから逃げ出し、チャイナタウンで力車夫をしたりと失意の中、身ごもった恋人が中国から彼を捜しに来て、そこで双子を産み落として死亡。
 まてよ、ここで出産ということは別れてから1年も経っていないということか? で、華英雄(鄭伊健)はその恋人に同行して来た幼なじみの生奴(ジェリー・ラム)に子供を託し、武術の修行に出る。この生奴ってのがいいやつで、本国で英雄と恋人が別れの晩(まあそういうことをやってる間)自分は寒空で雪まで降っちゃってる中、屋外で待っているお人好し。そしてアメリカまで来て、今度は子供を押し付けられて…いいのか、それで。
 で、成長した子供(1人は死亡)、剣雄が(谢霆锋)。鄭伊健の少年時代を谢霆锋が演じるのは、香港のお決まりなので、親子でも不思議ではないのだ。鄭伊健、ところどころ白く髪を染めて、歳をイメージしていたが、まったく顔の張りは若いぜ。
 これがヒューマンストーリで、あくまでも見せ場はアクション。なぜか英雄を助ける仮面の忍者(この人両手がなかったように記憶してる)は土の中をねじのように潜ったりしちゃうし、詰め襟学生服を着た日本の忍者軍団との死闘(この中にまたもいた舒淇女史)とか、もうコミックの世界のアクションが笑える。
 最後は「自由の女神」を飛び回って破壊させちゃうんだから。国際問題だよな。
 しかし、公開後、この映画は香港でヒットした。懸賞かなんかで「中華英雄」のストラッププレゼントとかあって、私は鄭伊健と谢霆锋をゲット。お宝だ!

観ることは観たってところ「風雲」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 香港コミックの大ヒットから作られた映画「風雲」。郭富城が雲、鄭伊健が風を演じているのですっごく楽しみに観たら、主役はなんと千葉真一。しかもサニー千葉とかになってる。お前は昭和50年代のプロレスラーか。コミックのイメージにぴったりだったとかでオファがあったらしいが、千葉ちゃん、全部吹き替えだし、サニーだし、あんまり意味なかったんじゃないかな。むしろ倉田保明を起用した方が良かったのではと思っていたら、その後、サニー、「古惑仔」とか結構香港映画に出てたみたいだから、あれはあれで良かったのかも。
 しかし、日本人としては、「影の軍団」に憧れてJAC(今はJAEっていうの?)に入ったのに、ボスの千葉ちゃんはハリウッドに移住しちゃったり、香港映画に出たりで時代劇やらなくて、JACすっかり「日光江戸村」の時代劇ショーなんかやらされてて、いいのか? これで。と思った次第(近況は分からないけど)。
 「風雲」はと言えば、まあ、まあだった。日本では「風雲スートムライダーズ」とかいって人気あったみたいだけど。
 香港映画のお家芸の地面潜りやワイヤーアクションはどこにでもあるし、敦煌かなんかみたいな所で闘ってたりしたけど。
 2大スターの共演ってなことも珍しくもないし。何せ香港は俳優の層が薄いので、ほとんど知った顔。鄭伊健ファンとしては、鄭伊健が郭富城の引き立て役に成り下がってしまっていたことがショックだった。
 しかもこの時の鄭伊健ったら顔がむくんでいたし。反して郭富城はさすがだった。もうおやじなのに、きれいに歳を取ったという感じ。
 そしてそして1990年代後半から2002年くらいまでは、お決まりのヒロイン舒淇がまたも出てやがった。舒淇、決して好きじゃないのに、私の持っているVCD(今はDVDだがこの頃香港はVCD)の主演は様々だが、ヒロインはすべて舒淇。もういいってばー。
 余談だが、この頃の鄭伊健(映画の中で)色々な世界遺産を壊しまくっている。

まさしく香港B級映画の醍醐味「超級學校霸王」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 実は、香港で探しても探しても見つからず、なぜかバンコクで購入したため、タイ語のVCDで観ちゃったから意味分からず。しかし、映像だけでも楽しめた。
 ストーリーは、2043年(なぜこんな半端な西暦なんだ)、極悪将軍(盧惠光)は未来警察に捕まり、最高裁長官の余鐵維によって7日後に極刑に処すと言い渡される。 部下の健(鄭伊健)にタイムマシンで50年前の行き、高校生の余鐵維を抹殺するよう命じる。それを知った未来警察の鐵面(劉徳華)、掃帚頭(張學友)、艾美黛(任達華)の3人もタイムマシンで1993年へ。
 3人は余鐵維がいるはずの高校に通う大雄(張衛健)の家にやっかいになって、余鐵維を探すのだが…。
 これは映画紹介で今知った。実際に観た時点では知らなかった。
 高校に忍び込むために、なぜかジャンケンで変装するあたりからやっと理解でき、鄭伊健が悪役なんが分かった程度。
 劉徳華の高校生役はかなり無理があったのに、だーれも不思議に感じないところが香港映画。張學友のほうきのようなロン毛を全部上の立てたヘアスタイルにいったいどれくらいの量のディップを使ったんだ、などなど、変な疑問はあれど、全員のコスプレも楽しいからいいのだ。
 上記メンバーに加え、ちょい役で郭富城も出演。なんと香港四天王のうち3人の共演なのだ(郭富城はスケジュルの関係での友情出演と思われる)。
 この頃の郭富城、少年ぽくてすごく可愛かった。
 鄭伊健(まだブレイク前だったが、かなりいけてる)が自動車を持ち上げちゃったり、とにかくハチャメチャ。香港映画ファンならずとも日本で上映されたら楽しいのに、権利上の問題があり過ぎて日本公開が絶対に不可能。
 こんなハチャメチャ映画にトップスターを勢揃いさせる映画界も映画界だけど、こんな役までこなす香港俳優陣のプロ根性はさすがだ。全員すっとこ(どっこい)なんだもん。
 チンミー・ヤウのコスプレも、男心をくすぐるぞ。香港女優の中で私はチンミー・ヤウが結構好きなのだが、アニタ・ムイに旬の座を明け渡してから、あまり見かけなくて残念(アニタ・ムイもシュウ・ケイに抜かれ、そのシュウ・ケイも今やほとんど見かけない)。

どうすれば「金枝玉葉」が「君さえいれば」になるのやら

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 ウィン(袁詠儀)は歌手ローズ(劉嘉玲)の大ファン。憧れの、ローズに会うために、その恋人のプロデューサー・作曲家のサム(張國榮)新人男性歌手を発掘するためのオーディションを開くことを知り、同居人兼長馴染みのユーロウ(陳小春)の手を借り男装してオーディションに参加することにするところから物語は始まる。
 袁詠儀が男性としての仕草を陳小春に教えてもらうシーンでは、鉛筆の束を股に入れたり、トップ女優がここまでやるかの熱演。日本なら藤原紀香が股に鉛筆入れて男になるなんて考えられないけど、香港では当たり前。
 で、サムに認められて新人歌手としてのトレーニングが始まるが、互いに引かれ合ってしまう。しかし、ウィンは男。サムは「男を好きになるなんて」と自分を疑ったりするのだが、実生活ではカミングアウトした張國榮が「俺はゲイか」と悩む役をやるなんて、日本だったら○○は決してこんな役は受けないだろう。さすが、張國榮。後には本当にゲイの役までやってたもん。
 コメディタッチの恋愛劇なので、まどろっこしさや、愛をささやいたり、お互いの気持ちを確かめたりするための、長い無駄なシーンがなく、軽やかなテンポで終盤まで笑わせてくれる。
 終盤、サムを追い掛けるために、「走っても間に合わない。そうだ自転車で行こう」とハンドルを握るまねをして香港の街を走り出すウィン。この袁詠儀は凄く可愛くて、何気ないシーンだったが忘れられない一幕となった。こんな気の利いた台詞、実生活で使ってみたい。
 PART2も作られたが、前作には及ばなかったようだ。
 この頃は、マギー・チャンに次ぐ香港の若手女優と言われた袁詠儀だったが、今はすっかりご無沙汰。
 香港女優は5年トップを張り、全ての映画のヒロインを務めて世代交代なのだ。マギーになる道は遠い。

「ビギナー」よりも気になる「ジャパン」

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 いやー、知らなかった。ミムラが一般公募でヒロインに抜擢されただなんて。モデル出身かなんかだと思ってた。美人か否かは微妙だが、存在感ある女優だと思う。それに表情豊かでかわいい。
 さてさて、司法研修所を舞台に、年齢も経歴もバラバラな法律家の卵たちの姿を描いた群像劇なのだが、一から十まで質疑応答方式で、プライベートもそんなもの。嫌だー、こんな生活。
 それに司法研修所って本当にこんななの? 教官が突然暴漢に教われたりして、その暴漢の特徴を覚えているかと質問したり。
 人の気持ちを分かるために堤真一ってば新聞紙にくるまって公園で寝てみたりもしてた。
 ま、ドラマなんだからいいんだけど、我修院達也=わかとあきらの眉毛が気になって仕方なかったのは私だけだろうか?
 司法研修性もドラマの流れも吹っ飛ぶほどのインパクトの我修院。台詞の全てが学芸会よりも学芸会的と言おうか、(もはや上手い下手のレベルではない)力200%入っちゃっています状態が延々と。なんだかすげーことになってる。
 島健忘症(古いなー)から初めて拝見したが、いつの間にか眉毛がくっ付いて、目ん玉繋がりのおまわりみたいになってた。昔、郷ひろみの物まねをしていた頃を知っている人は何人いるだろうか?「ジャパン」よりずっと前だけどね。
 関係ないが、片岡鶴太郎だって長い鉢巻き締めてマッチやってたんだぞ。
 


来年はどうしようか?「ひと夏のパパへ」

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 母子家庭で子供が成人前に保護者が他界したら…。親族っていなかったのかな。ましてやなんで都合良く公正証書が見つかって、父親が分かったのかな。まあ、分からないことにはドラマが始まらないので良しとしよう。
 で、なんで望月まりも(上戸彩)17歳。夏休みだけ父親・桐嶋薪平(北村一樹)と暮らす必要があったのだろう。ひとりぼっちだから引き取ってほしいというなら話しは分かるけど。
 その父親が自称探偵とかで、駄目駄目人間だったからってガッカリしてるけど、通常、この年齢なら、家族を持っている筈。そしたら、産まれたことも知らないッ娘が突然降って湧いたって「俺には娘なんかいない」は当然。父親が独身だっただけでも感謝しなくちゃ。
 溜まり場の「まねき猫」って何屋なのかよく分からない店でまりもはアルバイトさせてもらい、「まねき猫」が舞台になるシーンが多いけど、ダンサー養成を兼ねたダンスショーなんか行っている割には、客がダンスとはほど遠い常連ばっかりなんだよね。
 いい歳ぶっこいてダンサーを夢見る、外古葉修二(小日向文世)。むむむ微妙。
「まねき猫」のマスター(柳沢慎吾)が実は雇われマスターだったり、店の問題が終盤締めるけど、親子の絆はどうなっちゃったのだ。
 それで、夏休みが終わるからと帰って行くまりも。どこに帰るんだ。しかも、まだ高校生。他界した母親は財産を残したのか。
 さらにさらに9月に高校中退したの? 突然看護士の学校(全寮制というあたりが、まりもが1人で暮らすことを視聴者に納得させようとしている)に入学するんだけど、9月新学期って、ここはアメリカか?
 上戸彩が可愛かったからそれだけで納得できればいいんだけど、北村一樹は苦しかっただろうな。空回りっぽい部分もあったし、役作りも難しそう。江波杏子、渡辺いっけいらも出演していたが、誰もが不完全燃焼。
 結局、このドラマは何を言いたかったの?

三本の矢は平成でも折れず。元就様は正しかった「ブラザー・ビート」

2006年09月28日 | 映画・ドラマ
 田中美佐子主演の母子家庭ものは、堂本剛なんかで昔やってたけど、その子たち同様キッチリ年を取った田中美佐子と(話題だった)「いけ面三兄弟」玉山鉄二、速水もこみち、中尾明慶(微妙)。旦那は相変わらず、赤井英和。
 前回は自分に気がある元旦那の親友の部屋を占領したりしながらも赤井に惚れちゃったりとまだまだ若かった田中美佐子も今回はすっかり良識あるおばさんになっているぞ。
 常識派だが、切れたら切れる長男の純愛、軟派な二男のふーらふーら恋愛観、しっかり者の三男の略奪されちった(?)愛を絡めながら描く家族ドラマ。
 三兄弟よりも面白いのが田中美佐子と生瀬勝久。しかし、よく考えてみると、この家族の抱える問題は、恋愛一色だ。
 プーの駄目駄目二男が社会復帰するまでも描いているが、女が絡まないことはない。
 何たって、ほかの男の子供わ宿した女を嫁にしちゃう三男。あんたは偉いの若気の至りなのか微妙。是非とも、三男のその後を主軸にした続編を作ってほしいものだ。
 長男の結婚式に父親変わりで付き合ってきた生瀬勝久が招待されていないのが気になるが、まあ、貧乳、虚根コンビ(トリック)のことや何かで忙しかったのでしょう。
 この脚本家、よくよく「陸」という名前が好きとみえる。