観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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キケンなハケンにご用心。「ハケンの品格」

2007年03月30日 | 映画・ドラマ
 大泉洋って何? って最初に見たのは、北海道(出身らしい)のお気に入りの店とかを紹介する番組で、そこでスープカリーとかを紹介してた。カリーってカレーだろ。大泉と言ったら明(国立ですげー怖い奥さんと家庭菜園とかやってた俳優のおっさんだ)だろ。ってな感想だったけど、そして未だ何者かは分からないけど、演技は結構上手かった。
 俳優って電話のシーンで上手いか下手かってバレちゃうけど(いわゆる一人芝居ね)、上手かったとおもうのだがいかに。
 スーパー派遣の大前春子(篠原涼子)。いやはや凄過ぎる。こういう仕事ができて、マイペースで人にこびない、つるまない。勤務時間以外は自分の時間ってな考えは大好きだ。基本はこうありたいが、中々そうもいかない現実社会への反動が共感を呼んだのだろう。
 仕事の出来る女は重宝されるが、出来過ぎる女は潰される。これが日本社会の実態。そうそう、男の嫉妬ほどみっともなく、かつ陰湿なものはない。
 が、春子さんは結果、みんなから頼りにされて愛されるが、実社会でこのキャラは、まず嫌われる。嫌われて、干される。
 まあ、ドラマだからね。派遣さんにとっては、とても頼もしい内容だったことだろう。
 不思議だったのが桐島敏郎(松方弘樹)が春子と古い知り合いで、春子をかっていて、しかも理解ある「いい上司」キャラだったのに中盤、腹黒くてレントゲンも映らないような嫌ーな上司になって、かと思えば終盤また、いいおっさんキャラに戻ってた。お前は一体何者だー。
 窓際社員の小笠原繁(小松政夫)。居るよね、どこの会社にもこんな親父。「給料泥棒」ってところ。この人は昔はやり手だったが、時代に付いて行けなかったと言うところだが、最初から最後まで「だめだめ」なのに定年まで勤め上げちゃう親父ってのが多いのも現実。話しを小笠原繁に戻すと、コンピュータ社会になってアナログあやじたちは、礼儀もわきまえない、ヒヨッコたちにへつらわなくてはならなくなったという悲しい歴史もあるのだ。
 今さんとかいうパソコン派遣、確か「僕だけ契約更新しちゃってすみません」なんて言ってた割には、次の回では、よその会社に派遣されてたけど、これはどんな事情があったのだろうか…うーん、気にかかる。
 そして春子が東海林武(大泉洋)の前に突然現れてジエンドなんだけど、責任者の東海林が派遣の面談予定を知らなかったなんてあり得ないんだけど、まあ、全体的には面白かったからまあよしとしよう。
 ちょい役で、石田ひかり出てたみたいだったけど? 石田ひかりもこんな程度になったのか?


 

痛い人生なにげに面白い「演歌の女王」

2007年03月28日 | 映画・ドラマ
 売れない演歌歌手の大河内向日葵(天海祐希)。 39歳ってのが泣かせるね。部屋も、売れない演歌歌手だけあって、「だせえ」んだけど、たかがOLが住めるはず無い夢のようなマンション住まいの設定ドラマなんかよりずっと臨場感があっていい。
 そして、「いるいる、こういう間の悪い人」ってのを絵に描いたような人生と「いい人」と双璧なお人好し振り。
 痛い人生なにげに面白くて「いたおもろ」ってな感じ。
 毎回、怒ると出て来る文字の意味例えば、「辛いは、十字架の上に立つ。ただし一本筋を通せば、幸せになる」とか、これが勉強になった。
 同じく毎回他人に巻き込まれて、病院送りになるんだけど、「不幸だけど不死身」ぶりを発揮する。しかし、「普通なら死んでます」と医者が言ったその晩に入院もさせず毎回帰宅ってのも、しかも徒歩で。これもなんだか大河内向日葵とかいう名前だからいいやと思わせる。
 天海祐希は歌もうまいし、おとぼけキャラもうまいし、久し振りに明るい気持ちになれた作品だね。
 「生きてて御免ね」のダメ男・原田泰造始め、温水洋一、段田安則、池内淳子、高畑淳子らが脇を固め、力の入らない大人のコメディってやつを楽しませてくれた。
 福田麻由子の眉毛が気になったのと、13歳にして完璧な女性の成海璃子の「この子どこまできれいになるんだろう」ってな感想を抱かせたのと、酒井若菜ももはやおばはんってな感想も付け加えておく。はいそうです、若い女には厳しいよ。

バージョンアップの最強F4「花より男子リターンズ」

2007年03月26日 | 映画・ドラマ
 いやはや何とも、バージョンアップしましたな。花沢類こと小栗旬。こりゃあ、かなり目に優しい男前ぶり。いいよ。花沢類。んでもって、こんだけ優しくて男気あって、金もある。なのになんでよりによって、牧野つくし(井上真央)は道明寺司(松本潤)がいいのか? まあ、そこが惚れたはれたの世界なんだけど、道明寺司ってはっきり言って、バカじゃん。
 方やバカの御曹司と、こなた人間ができてはいるが、ド貧困っていうなら分かりもするが、どちらも御曹司。だったら問題無しに花沢類だーっ。
 前回のドラマではあんまりクローズアップされていなかった西門総二郎(松田翔太)が今回はいい所につけて来た。まあ、ほかのドラマでも注目されてる期待の大型新人ってことからだろうけど、こっちもいいねーっ。あんなおかっぱの真ん中分け(ちょっとおされなざん切り頭)で、あそこまで男前ってことはそうとういい男ってことだ。故・松田優作さんの二男だそうだが、こりゃあいい。
 そして、F4の中で一番地味になっちゃったのが、美作あきら(阿部力)。一昔前の二枚目風な容貌がインパクトに欠けた。いわゆる「彼に着せたい手編みのセーター」とかいう雑誌とかさ、床屋のカットモデルポスターに出てるタイプの「いい男」って感じだよね。彼は香港映画でマフィア関係やった方がはまるんじゃないかな? 大きなお世話だけど。
 しかし、お母さんがフリルピラピラの、(名前忘れた)すっとこ女優だったのには驚いた。彼女と言い、石野真子と言い、もはやお母さん役やる年なんだ。
 で、本題。ストーリーは、「はっきり言って、もはやどうでもいい」くらい、小栗旬が良かった。「おっと今のシーンをもう一度」って何度、リプレイしたことか。海とか言う女を一目見るなり「俺あの女嫌い」って洞察力まで兼ね備えた19歳。どうよ、これっ。
 初恋の彼女とつくしの間を行ったり来たりしてて、「はっきりしない男」だった前回とは打って変わって、初恋の彼女にお別れのご挨拶。「男だねぇー」。
 危機に面した道明寺財閥を立て直すここと、つくしを愛する気持ちの板挟みでの葛藤を軸に、終盤は記憶喪失って展開。そして大詰めで、大逆転ってよくある出来過ぎ話しをここまで盛り上げたのはF4(松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力)の力ろうな、やはし。
 しっかし、18や19歳くらいで「即結婚」だとか、あんな大観衆の前で聞いてる方が恥ずかしくなる台詞のプロポーズをか、「大財閥は違うね」。
 大観衆にはエキストラが集められたらしいけど、ずーっとバックでウェーブさせられてて、「お前らいいのかそれで」ってこっちが悲しくなる光景だった。
 最後に、「なんで団子屋のおかみさんが、高校の卒業式にVIPの赤い絨毯踏んでるの?」とか「なんで大学生になったのに大学にも行かないで、しょっちゅう高校に来てるの?」とか、「金持ちなんだから高校(学食)で飯食わなくてもいいじゃん」とかいうことは考えちゃいけないんだよね。
 牧野つくしの両親が、子供を置き去りにして自分らだけ夜逃げした時、家財道具も持ってっちゃったり、話しがドンズマリになって、進行上、弟の進(冨浦智嗣)が学校あるのに親元行っちゃったり、後からつくしも学校あるのに行っちゃったり(すげー、遠距離登校してたと理解しよう)、自家用車で卒業式に向かう時に、ぽんこつ自動車が故障して走ってたけど、東京にはあれだけ流しのタクシーあるじゃんとか思っちゃいけないんだよね。
 このメンバーでの続編ってのも興味はあるが、もうストーリー展開がこれ以上苦しくなると、トーンダウンしてしまうので、ここで「おしまい」ってのがいいかな?

光秀さんあんたは「正しかった」。「信長」

2007年03月22日 | 映画・ドラマ
 冒頭の、テロップからして「へんだよー」。出演者の名前が佳境に迫ると、なんだかよく分からないけど、おっちゃんが妙にいい声で、テノールで歌い出す。最初はあまりのことに、そりゃあ、もう、ビックリ。
 それにタイトルも「へんだよー」。「信長」でいいじゃん。副題「キング・オブ・ジパング」ってなに? しかもさ、へんな外国人がナレーションやったり、「キング・オブ・ジパング」に関係ない宣教師の場面が(さらに遡ったりして時代が交差する)出て来たりするから、純粋な「信長」じゃないしさ。
 海外ロケまで交えたから当時は力が入っていたのだろうけど…。
 脚本がいけてないんだよ。信長の前半生が面白くないという史実もあり、また、親族を一掃するっていう非人間的なところだけど、主役だからそうそう悪人にもできないしって微妙なところではあるけど。
 信長がきれい好きだったとは知らなかった。正に目から鱗。しかも、怒ると「きれいに片付けよ」と必ず言うのは、怒りとともに汚れが気になり出したら止まらないってことなのか?
 正室の帰蝶(濃姫)が「出て行く」って行ってる時にさえ、「きれいに片付けて、ちり一つ残さぬように掃除してから出て行け」と、潔癖性振りを示している。
 秀吉とは廊下にへばりついて、足跡ひとつに気を配る有様。
 うーん。この辺りで、信長の異常な性質を示そうとしたのかな? 
 それにさ、信長が緒形直人なんだもん。まだ若かったら仕方ないのかも知れないけど、結構な大根だよね。華もない。親父とはえらい差だ。
 しかし、信長「面白い」一面も見せた。全速力で走って来て、(無礼な人の)無言で首をはねて、また全速力で走って元の位置に戻ってる。
 だが、こんなもんで驚いちゃいけない。お父さんまたは刑事とかやって俳優としての地位を確立していた筈の二谷英明が、時代劇なるとこんなにも大根だったとは知らなかった。
 ほかに船越英二、宇津井健、平幹二朗、芦田伸介っていうおっちゃんどころと、当時はいけてた(注目されてた)んだろうマイケル富岡とか、黒田アーサーとか、郷ひろみとか、仲村トオルとか出てるけど、郷ひろみが家康で、仲村トオルが秀吉なんだよ。いいのか、こんなミスキャスト。この時代に揃いもそろってこんな濃い顔いたのかってな感じ。「ほととぎす」だって飽きれて飛んで行くぞ。
 おっちゃん陣もいいんだけど、ここで、わたくし、西田敏行や津川雅彦の偉大さにはたと気が付いた。西田敏行も一時はほとんど「大河ドラマ」の顔だったけど、やっぱり安心感があるもんね。
 女優陣はどうでもいいやー。誰でも同じだろうから。
 で、面白くなるであろう、信長の後半生ーーそれが無かったんだなDVD。ということで、前半のみで終了。何もかもがすげー、ストレスになる「信長」。
 この気持ちは明智光秀にしか分かるまい。

しきたりもきついけど、旦那のへなちょこぶりもかなりきてる。「エラいところに嫁いでしまった!」

2007年03月18日 | 映画・ドラマ
 ズボラな嫁(仲間由紀恵)とその場しのぎ夫(谷原章介)。お節介やきの姑(松坂慶子)が旧家を舞台に繰り広げるホームコメディ。
 松坂慶子っていつまでも若い。そして可愛いよね。若い頃はそりゃあきれいだったけど、ギラギラしててセクシー売ってて、今の方がずっと可愛い。こんなお母さんいたら息子絶対マザコンだー。
 そしてその息子の谷原章介。いいよなー。こんな素敵な旦那。男前だし、金持ちボンボンだし、優しいし。だけど、だけど、なんなんだー。こいつは筋金入りのへなちょこやろうだった。嫌だー。こんな頼りにならない男。きっと毎日こんなやつ側にいたら、怒鳴り散らしたくなるだろうな。
 仲間由紀恵は相変わらず可愛いし、こんな奥さんだったら家事なんかできなくたって「そんなことはどうでもいいや」ってな具合なんだけど、「ヤンクミ」キャラそのまま。こいつの何を演じても仲間由紀恵なのかーっ。
 ドラマは田舎の「しきたり」を毎回テーマに、それに振り回される都会のお嫁さんの奮戦振りを描いて、一連の「お嫁さん」ドラマの中でも高順位キープの面白さだった。
 今やお母さん女優の代表格・野際洋子、そして極道の姐からお母さんキャラも演じる岩下志摩。今年はついに松坂慶子がお母さんになる。
 

一歩間違えれば危ない兄弟の「間宮兄弟」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 大人になってもすげー仲良しの「間宮兄弟」の日常のお話。なんたって、一緒に遊んでるし、電話連絡は欠かさないし、枕を並べて寝てるんだから…。一歩間違えばかなり危ないんだけど、仲良しなのだ。
 佐々木蔵之介と塚地武雅の兄弟だったら、落差があったりコンプレックスがあったりしてもいいところだけど、ない。いやむしろ同じ。
 真面目だけどもてない。
 2人で気に入った女性を自宅に招待なんかもしてるんだけど、「いい人」で終っちゃうんだな、これが。
 しかし、内容よりも気になったのが兄弟の母親役の中島みゆきって「あんな可愛い声だったかな?」とか、いつまでも甘ったれたしゃべり方の常磐貴子が「なんでこんな脇役で出てるの?」とか、広田玲於奈に至っては、「薬やのおばちゃん」なんて名前も無い役。すげー、時代の流れを見た思いがした。
 世の中こんなことになってるなら、実生活で「理解できない若手の行動」に世代の相違を感じていても仕方ないんだと、映画を観ながら、納得した次第。
 それにしても、江國香織って恋愛もの以外も書くんだ。
 塩尻エリカは何観ても可愛くっていいよね。こんな顔に産まれてたら人生変わってただろうなー。

国家愛の真実を追う「ジャスティス」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 1944年、第二次世界大戦下、米軍の中尉トミー・ハート(コリン・ファレル)はドイツ軍に捕まり、5万人もの連合国軍捕虜が囚われているムースブルグ捕虜収容所に送られてきた。
 ある日、その収容所内で死体が発見される。死んでいたのは人種差別主義者として知られていたアメリカ人捕虜で、1人の黒人アメリカ兵(テレンス・ハワード)に殺人の容疑がかけられる。
トミーは彼の弁護を任され、調査を進めていくうち、収容所内でアメリカ人捕虜を仕切っていたマクナマラ大佐(ブルース・ウィリス)の絡む事件の真相を突き止めるのだったが……。
 という、戦争を舞台にはしているが、戦争映画というより、サスペンスミステリー。しかし、対人間の心理や正義に迫るヒューマンドラマだ。
 黒人差別や捕虜とそれを監視する側などそれぞれの「人として」を問われる、感慨深さがあった。
 これといってかっこいい場面などないが、淡々と進むストーリー一つ一つに秘められた「言葉」の重みがあった。
 ラストでブルース・ウィルスが男気を魅せる(やはりこいつは「ダイハード」だったのだ)。のだが、このシーンがあまりにも「呆気ない」。しかし、その呆気なさゆえに臨場感を演出している。
 アメリカ史の汚点とも言える黒人差別問題をも浮き彫りにしている。戦争ものをこんな作り方もあったのだなーと思わせてくれた作品。
 

「ヴァンパイアホスト」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 「ヴァンパイアホスト」略してヴァンホスって言うくらい人気あるんだ? 私は全くはまらなかった。ヒロインの小向美奈子が可愛くないし、松田悟志もいけてないし、期待してた佐野史郎もいまいち。ストーリーも頭に入らなかった。最後まで観られませんでした。ごめんなさい。

映画版「1リットルの涙」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 映画版は、お父さんの出番ほとんど無し。同級生とのロマンスも無し。脚本家と監督が違うとこれほど内容って変わるのかと、ドラマと見比べた。
 恋愛や友情、周囲の偏見をかなり追っていたドラマの方が物語としては見応えがあり、涙腺も緩くなった。
 映画は淡々とした進め方で山場を感じなかったが、難病と闘う少女を追った作品としては映画の方が静かな展開な分、病気との向き合いが主軸を占めていた。また、主演の大西麻恵と母親役のかとうかずこの演技力にかかる部分が大きかったことだろう。
 治ることのないこのような難病に侵された彼女の心中を計り知ることは出来ないが、「1リットルの涙を流さないと…」の台詞に、察することが出来たような気がした。
 

キムタクドラマの最高峰だと思う。「HIRO」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 「Gift」が終ったら「HIRO」の特番は始まった。こんなサプライズもあるバッタもん。
 山口県に赴任したくりゅう検事(木村拓哉)が、型破りな捜査で事件解決。堤真一、綾瀬はるからが出演していたが、犯人役の中井貴一と木村拓哉の一騎討ち的雰囲気だった。中井貴一の存在感って大きいよね。
 本編よりも東京地検の面々、松たか子、阿部寛、大塚ねねとかのお馴染みの面々もちょこっと顔を出しているが、ほんの一言、「部長はどこ? 部長は」と叫ぶ松たか子が一番印象に残っちゃった。
 5年前だっけ、連ドラの「HIRO」が放送されたのは? さすがに木村拓哉も年を取った感は否めなかった。
 一連のキムタクドラマの中では、一番好きなシリーズ。続編を願う。

お届けください全裸の木村「Gift」

2007年03月11日 | 映画・ドラマ
 久し振りの木村拓哉はやはりいい男だった。パイロットの人や検事のの人や犯罪人のコックの人と同じ人ではだったが、いい男だったからそれでいい。
 なんでスーツ(しかもすげー高そう)姿で自転車に乗ってるのか分かんないが、それもいい男だからそれでいい。
 記憶喪失という設定で、毎回の配達に絡んで事件に巻き込まれ、徐々に記憶が戻り、最終回ですべてが判明という、1話に2つに要素が入ったこいー内容で画面から目を離せない面白さだった。
 室井茂、小林聡美、倍賞美津子ってな巧者女優陣の中にあっての存在感ってのは木村拓哉だからこそなのだろう。
 なんたって、今を時めく、篠原涼子が全くいいところ無しってくらい3おば女優のインパクトは強い。篠原涼子、この時のメイク、全然駄目。「整形前か?」と思えるくらい顔が良くない。
 目玉は、初回の木村の全裸シーンだろうな、やはり。あの肢体は見物だぜ。「隣人13号」の小栗旬の全裸シーンに負けてなかった。

本編どこにも触れていないが「美女か野獣」なのだ。

2007年03月08日 | 映画・ドラマ
 タイトルからは想像もつかない内容、と言うよりむしろ意味は不明なタイトルだが(松嶋菜々子が出てれば美女とか美人とか付ければいいと思っているのだろうけど)、ストーリーは面白かった。
 テレビ局(特に報道)ってのが舞台のドラマも数々あれど(最近では「トップキャスター」。古いところでは「ストレートニュース」とか、「ニュースの女」などなど)、その中でも個人的のはトップクラスの面白さだった。
 どこからどう見ても、松たか子の偽物としか映らなかった松嶋菜々子を初めて「きれいだー」と思ったり、「この人本業はなに?」 と不思議だった福山雅治を「かっこいい」と感じたり。
 しかし、報道マンってのはかっこいい。マスコミに憧れる学生が多いのも分かる気がするね。
 自局のスキャンダルを暴く「報道マンとして」が主題になるのもどのドラマでもお決まりなんだけど、この番組は、それが終盤のメインではなく序盤にきていたあたり、作家の深さが窺えた。
渡辺いっけい、八嶋智人、佐々木蔵之介、白石美帆、永井大、パパイヤ鈴木、深浦加奈子、児玉清らが脇を固め、報道の現場をかいま見る思いだった。まあ、実際はこんなもんじゃないけどさ。技術スタッフなしに、素人がカメラやメカ回して、しかも生放送なんかできる訳ないじゃん。それは、あんた、おごりっていうかプロの仕事をなめてるよ。という不満もなんのその、内容は大満足。最後はお決まりの責任とって潔く辞任して、辞任したらなぜかニューヨーク。日本で首になっても通用する世界最高峰の市場ニューヨークってのもいいやな。
 そして敵対しながらも引かれ合う訳ありの2人はハッピーエンド。
 しかし、聞きたい。なぜに、タイトルが「美女か野獣」なの? この意味が分からない。ヒロインに松島奈々子、相手役にパパイヤ鈴木なら、なーんとなく分かるけど。

報道の現場って…「ストレートニュース」

2007年03月06日 | 映画・ドラマ
 いやはや、ニュースの現場は大変ですねー。そうか、こうやって我々にメディアが流れて来るのかーってな感想。
 そして型破りだが、人間としてもテレビマンとしても大きな人間が主役ってなお決まり。最初は冷酷な視聴率人間とみなされるが、実はその大きさにみな感化され、一つになっていくってなストーリー。
 三上博史、原田知世 、大塚寧々 、米倉涼子 、金子賢 、吹越満 、浅野ゆう子、モロ師岡 、竹中直人、柴田理恵、森本レオあたりの知的な感じの俳優さんがくそ真面目な顔して頑張ってた。
 しかし、この顔ぶれに期待してた部分が違ったものだったのは私だけだろうか? 三上博史のこめかみの血管が嫌!

嫌われてるっていうか下げマン「嫌われ松子の一生」

2007年03月05日 | 映画・ドラマ
 中谷美紀主演の映画を先に観ていたのでストーリは分かっていたが、内山理名がどう演じるか興味があっての鑑賞。
 映画よりも時間が長いので松子の転落人生を追って、人物設定など丁寧に本は書かれていた。一気に最終回まで鑑賞したくらいだから、ドラマ版を先に観ておけば、面白かったと思うのだが、何と言っても映画版の中谷美紀のインパクトが強くて、内山理名が霞んじゃったって感じ。
 そして、この松子さんは嫌われてたっていうよりも、下げマン松子って気がしないでもないのは私だけだろうか? 最初の同僚の先生は、松子を信じない小さい男だからいいとして、松子を手込めにした校長(佐藤B作)は結果殺される。次の作家(萩原聖人)は自殺。その友人(谷原章介)は奥さんに不倫をばらされる。次に松子を利用したヒモ(吹越満)は松子に殺され、その次の理髪業(杉本哲太)だけは松子を見限って結婚したから幸せになってるけど、また次の元教え子のやくざ(要潤)はとことん不幸を絵に描いたような人生になっちゃうし。
 救ってくれた美容院は松子のために従業員みんな辞めちゃうし、妹はおかしくなっちゃうし、父親は亡くなっちゃうし。
 まあ、松子自身が出所後、ちゃんと美容師になって勤めたのに、その美容院辞めたのが全ての敗因。それが下げマンゆえのあさはかさってやつか。
 このドラマに対し、一番不愉快だったこと。それは、ヘアメイクさんに言いたい。ただ薄汚くするだけで年齢や苦労を重ねた様は出せないから。48歳の設定の要潤。弛み一つない顔にただヒゲ生やして白髪頭にしてみただけ。松子なんか56歳、沢村めぐみ(小池栄子)に至っては52歳で皺もなければ、シミもない。ぴっかぴかのお肌に、白髪ズラを被っただけ。リアリティねーよ。
 で、要潤っていけてるの?
 そしてどこかで観たような顔ぶれって思っていたら、このキャスティング「大奥」じゃん。
 出演者に羽賀研二、なすび、鈴木蘭々、吉野公佳、りりィってあたりが泣けて来るぜ。

掴んでしまったのだろうか?「しあわせのシッポ」

2007年03月01日 | 映画・ドラマ
 松井美桜(水野美紀)が赤木陸(坂口憲二)を好きだって気づいた時、すでに陸には恋人が居て、恋人が居るのに陸も美桜が好きで、すごっく長い間友達だったのに、一瞬にして結婚。まあ、ご縁だからそれもありかも知れないが、陸の恋人は何のために恋人になったのか。陸と美桜の気持ちを気づかせるために神が天からつかわしたのか? 結局「いい面の皮」ってやつだよね。
 記憶にも無いような親父・松井八朗(長塚京三)が突然「お父さんです」ってやって来て、「一緒に暮らしたい」って言われてもなー、と思うのだけれど、そこがドラマ。反感を持ちながらも一緒に住んじゃって、それは先のない親父の最後の我がままだったというのが終盤判明したり…。
 あんまりと言えばあんまりなお話だが、竹屋喜好(佐野史郎)と長塚京三がいい味出してるからまあいいか。
 水野美紀って女優も一歩間違えば「薄幸」女優なのだけれど、いろんな役に挑戦してるよね。この女優さん、いつ見ても倍賞美津子と顔が重なるんだけど。水野美紀のきっちり30年後は賠償美津子だと思っているのは私だけだろうか? 30年後に倍賞さんの存在感出せたらいいね。
 で、「しあわせのシッポ」ってタイトルは、掴んだと解釈したらいいのか、それともしあわせのほんのおこぼれと解釈したらいいのだろうか、それは分からないままだった、