ゆっくり起きた朝、ベットで簡単なリハビリ。日が昇りだすと、だんだん相変わらずの暑さが体にまとわりついてきます。こんなに暑さが続く日々はまるでいつもの日本ではないみたい。
15年ほど前に尋ねたベトナム、ホーチミンのようです。今ほど経済が活発ではなく開発が始まったところで真夜中に飛行機を降りたときの熱風が思い出されます。外国に行くときは行き先がテーマになっている文庫本を数冊持っていきます。飛行機の中で読んでいるとまるで気持ちが本の中に入るようです。今では日本中、衣料品から雑貨品までベトナム製品であふれています。私が訪ねたときはそれほど日本に入ってなく、どんなものが作れるのか、どんなものが日本の方に受けいられるのか、考えながら、商社の方とファション、アクセサリー、焼き物、籐細工とそれぞれのメーカーを暑さと土埃の中、走り回ったことを思い出しました。どうしても扱いたかったアオザイの生地も巨大な市場で上着とパンツをワンセットにして数種類選び日本に帰ってからデザインを決めることにして、商社の彼に預けました。
こんな暑い日にベトナムを数日間走り回ったのも少し前の思い出です。