「ベルママさんおはようございます。私覚えています。」エー…わかった、 前の施設のkさんだ。 しばらくでしたね。どうしたの、「今日からこちらで勤務することになりました。宜しく。ベルママさん若くなって」ほんとのことを言うと前の施設にいたときは、まだ不自由な右手の代わりに慣れない左手で化粧をしていたので、毎回眉の左右の長さが違っていたり口紅がはみ出したり、思うたび恥ずかしい時期でした。彼女曰く、前の施設は午前、午後の半日コースだけでしたので、介護士としての食事のお世話、入浴の補助いろいろ経験できないので一人前に慣れない気がしてトラバーユしましたとのこと。前進できる若さがうらやましいな。若さがうらやましいな。
もう一つ驚きの出会いを目にしました。いつものように2階で夢中でリハビリをしていたら、隣にいた男性に「俺、おぼえているか」と声がかかったところ、なんかはっきりと覚え出せない感じ。「北海道の会社にいただろう」
あ!Mさん。「そう、何年ぶりかなあ、えー46年になるなあ、こっちに来ていたの〉北海道の会社から関東地区に転勤になったのがお互いに知らなかったようでした。
80歳も数年すぎた年になって施設で出会うなんて、こんなこともあるのですね。でも、男の人はあっさりとしたもので思い出話をするでもなく、じゃあでおしまい。女と違いますね。