話をしているうちに半年前にご主人を亡くされた方がやっと新盆の行事を済ませたら少し落ち着いてきたとほっとしたような口ぶりで話を始めた。最近驚いたのは民生委員が家に来て単身の高齢者の方に緊急連絡のためにステッカーを持ってきました。なんか高齢者になんて言われてビックリ。そんなになっていないと思っていたのに。市のアイドルが付いたステッカー二枚と緊急連絡用に連絡先を書いたもの、かかりつけの病院、お薬リストなどを書いたものを筒に入れて誰でも必ず使う冷蔵庫の牛乳を置いとくところに、ステッカーの一枚は玄関に、もう一枚は冷蔵庫のドアに貼り付けておくようにとの指示があったので貼っておきました。こんなこともしてくれるのね。一人で不安だったがちょっと安心したわ。
家に帰ってから市では単身高齢者にこんなサービスをしているんですって。とはなしたらすかさず玄関にそんなステッカーを張ってアリババと46人の盗賊にならないか。まるでこの家は高齢者の一人住まいと知らせている様だよ。振り込み詐欺にも目を付けられるかもしれない。
翌日施設に行ったとき彼女に話したら、そういえば民生委員が繰り返し言ったのは玄関の内側に必ず貼ってくださいねだったわ。ご主人の話を聞いてみるまで疑ってもみなかったわ。女って単純だからはなしを聞いてよかった。隣に座っている方は隣の市で私の場合は市から緊急電話を取り付けて何かあったらプッシュボタンをポン。 市によっていろいろな方法があるようですね。
