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【川崎・宮前区】等覚院は通称「つつじ寺」と呼ばれる。手入れが行き届いた庭園に約2,000株のツツジが植栽され、「神奈川花の100選」に選定されている。 見頃の時期は4月中旬から5月上旬。
★仁王門をくぐると傾斜地一面に植栽されたツツジのこんもりとした緑が美しい。 ツツジの中の石段を上り詰めると、側壁に法輪を配した箱棟を乗せた屋根の本堂が建ち、右側に客殿と庫裡が連なっている。 まずは唐破風の向拝に下がる鰐口が鳴らしてご本尊に参拝する。 向拝の天井を見上げると、水引虹梁上に精緻な龍、その上の梁に二羽の鶴、兎毛通は鳳凰そして迫力がある唐獅子の木鼻などどれも見事だ。 中央間の梁に山号の「神木山」の扁額が掲げられているが、「山」の字が「王」にしか見えない。 堂内に入ると、外陣と内陣とが格子壁で仕切られ、内陣に地蔵尊像と最澄坐像そして猛煙を背負い憤怒の形相の不動明王坐像が鎮座し、参拝する人を見守っている。 撮影禁止の表示がなかったので、これらの尊像を撮らせていただいた。
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△仁王門を通して眺めた境内....傾斜地に見事なツツジの植栽、真ん中に本堂への石段
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△仁王門から本堂境内の間の傾斜地に植栽されたツツジと真ん中に本堂への石段がある....ツツジは境内に約2,000株植えられているとか
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△石段を上り詰めた所から眺めた境内の本堂と客殿(右隣)....堂前の松の剪定が行われていた
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△宝形造銅板葺の本堂....安政六年(1859)の再建
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△屋根頂部に法輪を配した箱棟、向拝の唐破風屋根に鳥衾付き鬼板....鬼板と破風に菊の紋を配す、兎毛通は鳳凰の彫刻
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△唐破風の彫刻....小壁に鳳凰や松、水引虹梁の上に龍
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△迫力がある唐獅子の木鼻....身舎と向拝柱を繋ぐ海老虹梁は途中で丸桁を支えている
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△渦文と植物彫刻の手挟....海老虹梁の途中で彫刻を設けた斗栱を乗せて丸桁を支えている
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△正面は五間で中央間に両折両開の桟唐戸、両脇間は両折両開の桟唐戸と連子窓
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△中央間の梁の上に掛けられた「神木山」の扁額....向拝に鰐口が下がる
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△格子で仕切られた内陣に向かって外陣左側に鎮座する不動明王坐像....天台宗開宗千二百年を慶讃して造立された(総丈3.6メートル)....平成十九年(2007)4月に入仏開眼法要が執り行われた
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△外陣右側に鎮座する地蔵尊坐像と伝教大師(最澄)坐像
★本堂前では三人の庭師による松の木の剪定が行われていた。 向拝の脇に「奉納 百度」と彫られた飾り手水鉢が置かれている。 堂前参道脇に二基の石燈籠が立つが、火袋に法輪を配し、竿や脚など装飾性の高い造りだ。 本堂前の境内に建つ手水舎には、精緻な四体の邪鬼の脚に支えられた手水鉢がある。 手水舎の近くに植栽に囲まれて「管仕房」の額が掲げられた建物がある。 ”管仕”は初めて知る語だが、調べたら”ツツジ”と読み、ツツジ科ツツジ属の常緑・落葉低木の総称とあるので、「管仕房」は境内に2,000株あるツツジを専門に手入れする庭師の住まいだと思うが....。 調べたら、ツツジは”躑躅”と書く。
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△本堂前の高い基壇の上に立つ石燈籠、その先に手水舎が建つ
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△明治三十二年(1899)造立の装飾性が高い石燈籠/明治二十年(1887)造立の「奉納 百度」と彫られた石柱
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△切妻造銅板葺の手水舎....剪定作業の梯子が無造作に立てかけられている
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△両妻側は唐破風のように湾曲している
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△安政七年(1860)造立の手水鉢....「無垢水」と彫られた手水鉢は川崎市地域文化財
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△手水鉢の四脚は精緻な邪鬼の彫り物
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△切妻造桟瓦葺の管仕房....境内のツツジを世話をする植木職人の住まいか?
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△引き戸の上に「管仕房」の額....”管仕”はツツジと読み、ツツジ科ツツジ属の常緑・落葉低木の総称とある
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△本堂の右手に連なる客殿と庫裡
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△入母屋造桟瓦葺で裳腰を設けた客殿....境内側に高欄付き縁がある
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△本堂に連なって建つ客殿と庫裡
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△入母屋造桟瓦葺の庫裡....昭和五十七年(1982)の再建
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△万福稲荷堂....令和二年(2020)に移設建立された
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△箱棟を乗せた切妻造銅板葺の稲荷堂....堂傍に令和二年(2020)造立の「全ての法(現象)は本質的に一つである」とする萬法一如と彫られた石碑が建つ
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