キラキラ石の正体とは…
「七ツ岳にはキラキラ石があるんだよ」
そう教えてくれたのは、川漁師さんの愛娘で、小学校1年生(もうすぐ2年生!)のmidoriちゃん。日頃から川漁師さんと一緒に山や川へ出かけていっては、自然の中にある様々なものと触れ合っているmidoriちゃんは、私なんかよりずっといろんなことを知っている。この七ツ岳トレッキングの中でも私にたくさんのことを教えてくれました。それにしてもキラキラ石とはなんともステキなネーミング。一体どんな石なのかしら
ここは七嶽神社奥殿につながる石段。midoriちゃんによると、ここにキラキラ石があるといいます。一体どの石がキラキラ石なの
「あったよ!」
ん?これがキラキラ石?? 晶洞とよばれる穴に顔を近づけてみると…
きれいな無色透明の石を発見 キラキラ石の正体とは、なんと水晶だったのです
川漁師さんによると、この辺り一帯にはマグマがゆっくり冷えて固まってできた花崗岩(granite)が多いとのこと。熔岩がゆっくり固まる際に二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物が石英(quartz)で、六角柱状のきれいな形になることが多く、結晶度が高い(大きな結晶であること)石英が水晶(crystal)と呼ばれているのだそうです。
midoriちゃんによると、七嶽神社から歩いて5分ほどのこの沢にもキラキラ石があるとのこと。まずは白っぽい花崗岩を探してみましょう。
この辺りの砂利は花崗岩が細かく崩れたもので、もっと細かくなってくると白から黄土色の真砂土(まさど)と呼ばれる目の粗い砂になるのだそうです。この土が河川によって海に流されると、風化に強い石英主体の砂となり、白い砂浜となるのだとか。ということは、高浜などの美しい砂浜はこの花崗岩からできているということなのかな?
晶洞がたくさんある花崗岩を発見!デジタルズームで接写してみると、
水晶がこんなにびっしり
これも花崗岩。これまたよくよく見てみると…
まるで歯のように上下から水晶が伸びています すごいなぁ~
水晶は水に濡れるとその輝きがさらに増します。後日この近くの別の場所で見つけたこちらの水晶はちょうど水辺にあり、太陽の光を浴びてキラキラと輝いていました 本当にきれいだなぁ~
midoriちゃんが教えてくれたキラキラ石の存在は、私にたくさんの感動を与えてくれました これまでお店の中で売られている水晶には目もくれなかった私も、自然の中で見つけた水晶の美しさにはすっかり目を奪われてしまいました。もし七ツ岳に行くことがあったら皆さんもぜひ神秘のキラキラ石を探してみて下さい。山歩きがより一層楽しくなること間違いなしですよ~
それにしても内容の濃いトレッキングでした。それもこれも川漁師さんファミリーのおかげです。本当にありがとうございました そして今後ともどうぞよろしくお願いします