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I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

祈りの女神(玉之浦)

2007年03月10日 | 五島のお話

                    長崎県民ならこの顔に見覚えがあるはず

九州最西端にある大瀬崎灯台を見渡せる展望所はいくつかあるのですが、ここは最近見つけた穴場の展望所。ここより手前には駐車場やトイレが完備された展望所が、この展望所の入り口の少し先には灯台へ下るための遊歩道があるため、私を含め多くの人がなかなか辿り着かない場所なんです。

                

展望台へつづく階段には、赤ではなくピンク色の椿の花が彩りを添えていました 椿の花に誘われるように階段を上っていくと…

                

玉之浦を一望できる展望所に辿り着きました!ここにはとても穏やかで柔らかい表情をした祈りの女神像と小さな鐘楼が立っています。

                   

                   

ここからは大瀬崎灯台や玉之浦の風景はもちろん、遠くは三井楽の嵯峨の島まで見渡すことができます。ちょっと風当たりが強いけど、お天気の良い日はとっても気持ちがいい場所ですよ~

                

ところでこの女神像、長崎市にある全国的に有名なあの大きな像にどこか似ているとは思いませんか?長崎県民ならば一度は見たことがあると思われるその像とは、長崎市の平和公園にある平和祈念像です!

                   

何を隠そうこの祈りの女神像の作者は、長崎の平和の象徴である平和祈念像を製作した北村西望氏。石像の土台にある彫刻を見てもしやと思い、側にあった解説をよくよく読んでみると、五島出身の長崎県知事であった久保貫一氏が、海難事故犠牲者を鎮魂するために、北村西望氏に依頼して作ってもらったのだそうです。西望氏が平和祈念像を完成させたのは1955年(昭和30年)、彼が72歳のとき。1978年(昭和53年)ということは…、95歳のときの作品 す、すごい… その製作意欲には驚かされます。ちなみに永眠したのは1987年、104歳のとき。西望さんってとっても長生きされたんですね~(北村西望氏についてはコチラ→南島原市HP「北村西望記念館」

                   

ここから大瀬崎灯台に行くには片道20分の遊歩道を下っていかなければなりません。学生時代に福江に遊びに来た時に一度だけ下ったことがあったのですが、往復するには結構時間がかかるので(特に帰りはきつい!)、それ以来展望台から眺めることしかありませんでした。しか~し、今回はお天気の良さと美しい椿の花に誘われ、久々に灯台まで行ってみることにしました

                   
         4倍ズームで撮った大瀬崎灯台

さて、私は再びあの場所にたどり着くことはできるのか 結構距離があるんですよね~ 長くなったのでその様子は次回アップしま~す