天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第59期十段戦第1局/許家元が先勝

2021-03-10 21:00:00 | プロ棋戦

初防衛を目指す芝野虎丸十段に許家元八段が挑戦する第59期十段戦五番勝負が3月2日(火)に東大阪市「大阪商業大学」で打たれ、許が205手までで黒番中押し勝ちしシリーズ先勝とした。
   (日本棋院HPより抜粋)

許 開幕勝利、二転三転芝野倒す」 「芝野、がんばりすぎが仇に・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初戦を制した許八段、終盤に鋭い手を繰り出しての勝利でした。
敗れた芝野十段、終盤での薄いがんばりが無理だったか・・・。

令和三羽烏対決(芝野・許)は昨年末の王座戦(3-1で芝野防衛)に続いての対戦となります。
三羽烏対決では一力2冠が未だ絡んでいませんが、これから登場してくるでしょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-10):ジュニア本因坊戦/群馬大会2020

コメント

第45期棋聖戦第5局/井山が九連覇

2021-03-08 21:00:00 | プロ棋戦

第45期棋聖戦七番勝負第5局が 3月4日(木)、5日(金)に新潟県南魚沼市「ryugon」で打たれ、 井山が152手までで白番中押し勝ちしシリーズ成績4勝1敗でタイトル防衛。小林光一名誉棋聖の棋聖八連覇を抜き九連覇となり、 同時に七大タイトルの通算獲得数が50となった。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山史上初9連覇、明るい大局観」 「河野、不屈の闘志も消ゆ・・・」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

スコア4-1で防衛を果たした井山棋聖、的確な形勢判断で押し切りました。
敗れた河野九段、予想外の大技も形勢を損じて・・・。

魔王・井山さんは棋聖戦史上最多の9連覇、7大タイトル獲得数50に更新、名棋士として歴史に名を残すでしょう。
不屈の男・河野さん、今シリーズは残念ながら横綱・井山に対し関脇・河野の取り組みだったか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は新潟県南魚沼市「ryugon」。2年前に「龍言」から生まれ変わったそうです。
昭和世代にはアルファベットの名称「ryugon」はドーモ・・・。

魚沼地方の名物というと「へぎそば」、本対局の昼食にも提供されたそうです。
つなぎに布海苔を使って独特の食感があるとか、未だ食していないのでそのうちに・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-08):第44期棋聖戦第6局/井山棋聖が4-2で防衛!棋聖8連覇

コメント

こども囲碁教室(玉村町)再開

2021-03-06 21:00:00 | こども囲碁

今日(3/6)から「玉村町こども囲碁教室」が再開しました。
昨年12月の休講から3カ月、出席者は以前と同様で30名ほど、生徒の快活な表情にホッと・・・。

3カ月ぶりの再開に当たっては、生徒・スタッフへの連絡、クラス編成、教材の見直しなど結構大変でした。
休講中は早く再開したいとの思いと、教室運営から解放された思い、相反する気持ちで・・・。
それでも社会への参画意識は必要かと思う日々です。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-06):石が呼吸する/故・小川誠子

コメント

囲碁書籍「イゴノミクスの世界」

2021-03-04 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:イゴノミクスの世界
・発行所:幻冬舎
・著 者:渕上勇次郎(高崎商科大学長)
・発行年月:2019年11月
◆内容紹介
囲碁には人類の叡智が結集している―。「経済成長」の次なるステージ「成熟社会」を的確に予測。“イゴノミクス”によって経済学の基礎と日本経済の転機を分かりやすく解説する。大学教授がユーモアを交えて綴った、学生からビジネスマンまで楽しく読める経済学入門書。
※〈イゴノミクス〉とは、囲碁(Igo)×経済学(economics)=〈イゴノミクス(Igonomics)〉

     ○ ● ○

朝日新聞の地方版に「高崎商科大学長×ワークマン社長」の対談記事が掲載され、書籍「イゴノミクスの世界」を知りました。
囲碁用語に経済学を連結させた内容で、例えば【フリカワリ】は「ふるさと納税」と同じ仕組みなど。

イゴノミクスが示唆するのは<共存・協生・中庸の棋理>、ナルホド・・・。
ただ、日本の囲碁界は囲碁人口の減少、世界戦の不調など「不況」と言えそうです。
大河ドラマ/渋沢栄一の著書に「論語と算盤」があります。囲碁界にも算盤が必要かと・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-04):玉村町こども囲碁教室/お楽しみ会2020(新年会)

コメント

第68回NHK杯/ベスト4(一力、山下、村川、余)決定

2021-03-02 21:00:00 | プロ棋戦

先週の放送(2/28)でベスト4が決まりました。

◎準々決勝の結果(左が勝者)
 ◆山下敬吾 九段 VS 高尾紳路 九段
 ◆村川大介 九段 VS 張  栩 九段
 ◆余 正麒 八段 VS 井山裕太NHK杯
 ◆一力 遼 天元 VS 六浦雄太 七段

◎準決勝の組み合わせ
 ◆一力 遼 天元 VS 山下敬吾 九段
 ◆村川大介 九段 VS 余 正麒 八段

山下九段は初手「5の五」から大高目の大模様作戦で高尾九段を翻弄、準決勝の一力戦でも大上段の布石が見られるか?
本命の井山NHK杯は余正麒八段に乱戦の末、ヨセ勝負で競り負け、井山さんに焦りが・・・。

準決勝・第1局は重量級の一力・山下戦、勢いで一力さん優勢か・・・。
第2局は関西棋院同士で村川・余戦、余さんの快進撃が続くか?
個人的には平成四天王・山下さんを応援していますが、どうでしょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-02):第44期棋聖戦第5局/河野臨九段が2勝目!

コメント