天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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吉岡薫九段(中部総本部)引退

2021-03-16 21:00:00 | プロ棋士

今週の「週刊碁」最終面は中部総本部/吉岡薫九段の引退に際し、一番弟子の下島陽平八段がエピソードを語っています。
吉岡九段は中部で多くのプロ棋士を育てました。タイトルホルダーはいませんが俊英が揃っています。
※下島陽平八段、川田晃平六段、柳澤理志六段、鶴田和志六段、大竹優五段、金賢貞四段、熊本秀生四段、大澤健朗三段、卞聞愷三段、長徳徹志三段、伊藤健良二段

弟子への指導について
昔は弟子とあまり打たないという時代もあったが、先生はよく打ってくれた。これは吉岡門下の弟子たちに共通していて、その理由に、「打つと、今その子が碁を楽しく打っているか分かるんだよ」と言っておられたことがとても印象深い。
「楽しく夢中にさえなっていれば、僕は(私は?)何も言う必要はない。自分で工夫して強くなるんだ」。この言葉の通り、技術的なことを押し付けたり決めつけたりすることが一切なかった。

「楽しく夢中にさえなっていれば何も言う必要はない。自分で工夫して強くなるんだ」。
囲碁教室でもこんな雰囲気があればいいのですが、大切なのはモチベーションか・・・。

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吉岡一門で思い出すのは、アマチュア向けの囲碁合宿「サマー囲碁カーニバル」です。
志賀高原で3泊4日のイベントですが、数回参加したことがあります。
対局、講座、指導碁、パーティーなど、サービス精神満載のイベントでしたね。
吉岡九段は穏やかな人柄がにじみ出るようで、若い弟子達の奇抜な企画に協力していました。

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