天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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本因坊秀栄から軽やかさを学ぼう/風鈴会

2009-05-24 21:35:17 | 囲碁

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昨日(5/23)は定例の「風鈴会」の日。
講座の内容は「本因坊秀栄から軽やかさを学ぼう」というテーマで、明治31年の「白:本因坊秀栄と黒:田村保寿(本因坊秀哉)」の棋譜解説。
秀栄の柔軟な着想と明るい形勢判断が、成長株の保寿の勢いを封じ込んだ白番の名局とのことでした。
解説を聞いて「なるほど」と思いましたが、ザル碁党が真似するには難しそうです。

秀栄は清貧の名人として、その生き方を評価する人も多いようです。
「清貧」といえば故中野孝次さんの「清貧の思想」を思い起こします。
その中野さんが提唱した若手棋士の登竜門となる「中野杯U20選手権」。今年も第6回を数え先週、スタートしました。
中野さんの遺志を受け継いで、世界に通じる棋士が育ってほしいものです。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は1敗1勝。
●1局目は何回か対戦してるT亀さん、当方の先番。序盤から薄い打ち方が破綻して敗勢に、後半の追い上げもコウ材不足で投了。
○2局目は生真面目な感じのS藤さん、互先の黒番。弱みを抱えての競り合いでしたが、相手の緩着に助けられて白星でした。

2局とも競り合いの碁でしたが、中盤の読み合いの差が勝敗を決めました。
読みの能力は即、身につくものでもなくジレンマを感じますが、地道に詰碁などの訓練が必要でしょうね。

   ◇   ◇   ◇

例会後の懇親会は「新型インフル」のこともあり、遠慮しました。
講師の鈴木プロも手合いに備えて、マスクをしての講義。騒ぎ過ぎとの声もありますが、未経験な事がらの判断は難しいですね。

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