天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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マムシに注意!

2009-03-12 21:39:07 | 日記・エッセイ・コラム

めっきり春めいて、自転車でのトレーニングも少しずつレベルを上げていこうかと思っています。
しかし単独での走行は「楽しさ」という点で、イマイチという感じです。同好の仲間がいれば励みになると思いますが、仲間づくりは容易ではありませんね。

Mamushi3_4 先日、利根川沿いのサイクリンリング・ロードを走行中、「マムシに注意」の看板を見つけました。
サイクリング・ロードから川側に下った「竹やぶ」に看板が立っていましたが、普通の人は出入りしないような場所です。
住宅地の近くで「マムシ」というのは「エッ?」と思いましたが、過去に咬まれた事故があったのかもしれませんね。

   ◇  ◇

今は亡き母親も野良仕事中に、「マムシ」に咬まれて大騒ぎとなったと聞きました。
何とか血清が間に合い、事なきを得たようですが、いつ不慮の事故の遭うか分からないですね。

人間の生活も進化し、自然や獣などの脅威は少なくなりました。しかし対人関係などは複雑になり、犯罪や自殺も増加しているようです。
時計の針を逆に回すことは困難ですが、「豊かさ」を見つめなおすことも必要だと思っています。

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第47期十段戦第1局/高尾十段が先勝

2009-03-11 16:06:04 | プロ棋戦

 高尾紳路十段に張(ちよう)栩(う)四冠(名人・天元・王座・碁聖)が挑戦する「第47期十段戦五番勝負」の第1局が3月5日、東京都千代田区で行われ、黒番の高尾が2目半勝ちし、初防衛に向けて好スタートを切った。
第2局は3月18日、新潟市の岩室温泉「高島屋」で打たれる。

 トップ同士の決戦。立会人・小林覚九段の合図で、握って高尾の先番。両者、速いペースで打ち進むなか、「黒が厚い」「いや白が打てそう」と1手打つごとに金秀俊八段ら控室検討陣の形勢判断が揺れ動く難解な競り合いが続く。

 「白、ややリード」の見方もあったが、終盤、高尾がわずかにリードした。「黒に負けはなさそう」と検討陣。張は秒読みに追われるなか、諦めることなくコウ争いを続けたが、結局、地合を1目1目計算しながら打つ、神経戦を高尾が制した。

<高尾十段 の話>
 ずっと悪いと思っていました。最後までよくわかりませんでした。

<張四冠の話>
 細かかったと思うけど、大ヨセでちょっとまずい、後悔する手を打ってしまいました。

      (産経新聞より抜粋)

  ◇  ◇  ◇

高尾十段、手厚い打ちまわしで初戦を飾りました。
この勝利で通算700勝を達成し、達成時勝率・達成年少記録・入段から達成期間の3記録を塗り替えました。

一方、初戦を落とした張栩・四冠、足早に地を稼ぎ微細な展開のようでしたが、終盤はコウ材に泣いたようです。

3年ほど前に四天王のニックネーム募集という企画があり、次のように決まりました。

Tank_2 ・高尾・十段 :「重厚戦車」
・張栩・四冠 :「韋駄天」
・山下・棋聖 :「フルスィング」
・羽根・本因坊:「忍の貴公子」

3年の月日が経過しましたが、高尾・十段の「重厚戦車」は今でもナルホドという感じです。
羽根・本因坊の「忍の貴公子」は年齢によって変化しそうですね。

  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は東京都千代田区「ホテルメトロポリタンエドモント」。都心ホテルでの開催は十段戦としては珍しいと思います。
前日(3/4)に同ホテルで「女流名人戦第1局」が行われており、立会いの小林覚九段も連チャンで大変だったでしょう。

本シリーズ第2局(3/18)の新潟市・岩室温泉「高島屋」での対局も、女流名人戦第2局(3/17)と合同で行われるということです。新しい企画として新鮮な印象ですね。

第2局以降、新潟県・岩室温泉「高島屋」、長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」、愛知県・西浦温泉「旬景浪漫銀波荘」は昨年の十段戦と同じ対局地となっています。
昨年の十段戦は高尾さんが趙治勲さん(前十段)を3-0で破り、十段位を獲得しましたね。

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第21期女流名人戦第1局/謝女流名人が先勝

2009-03-09 22:46:57 | プロ棋戦

 謝依旻(しぇい・いみん)女流名人に知念かおり四段が挑戦する「第21期女流名人戦三番勝負」の第1局が3月4日、東京都千代田区の「ホテルメトロポリタンエドモント」で行われ、白番の謝が中押し勝ちし、初防衛にあと1勝とした。
第2局は3月17日、新潟市の岩室温泉「高島屋」で打たれる。

 焦点は中央の攻防となり、知念が右上の厚みを利用して猛然と中央の白に襲いかかる。途中、黒が自陣の安全を図る手段もあったがゆるまない。「これが知念さんの碁なんです」と小林覚九段。
 力で負けていない謝は、中央の攻防を強手でしのぎ、今度は上辺や左辺で反撃に転じ、最後は下辺で黒を取り込み、決着をつけた。
 両者、残り1分になってからも控室は「そこまで打たなくても」と驚く戦いの連続だった。

 ◇謝女流名人「中央でつぶれそうでした。秒読みでいろいろひどい手があったと思うけど…まだよくわからない」

 ◇知念四段「流れが悪かったです。右下でしのがれて、悪手もたくさん打ってしまいました」

      (産経新聞より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

今期から主催紙が夕刊フジから産経新聞に変わり、女流では初めての挑戦者決定リーグ戦方式に。
その大激戦の中から知念四段が名乗りを上げてきました。

◎リーグ戦の結果
 ・加藤 啓子六段 3勝3敗(3位)
 ・小林 泉美六段 1勝5敗(陥落)
 ・梅沢由香里五段  3勝3敗(4位)
 ・鈴木  歩四段  4勝2敗(2位)
 ・吉田 美香八段  3勝3敗(陥落)
 ・知念かおり四段  4勝2敗(挑戦)
 ・向井 千瑛二段  3勝3敗(陥落)
  ※直接対決で知念四段が鈴木四段に勝ち、挑戦者に決定

女流の碁は格闘技が多いといわれていますが、本局も激しい攻防のようでした。
男性は直球・変化球を適当に調合しながら進めるのに対し、女性の方は直線勝負が向いているのでしょうか。

本タイトル戦は十段戦を主催してきた産経新聞に変わったことで、前夜祭は十段戦と女流名人戦の合同で行われました。
産経新聞も囲碁関連に注力されているようで、ありがたいことです。

    ◇   ◇   ◇

今週の「週刊碁」は一面が十段戦で高尾十段と張栩四冠のスナップ、終面が女流名人戦で謝女流名人と知念四段のスナップ。
一面と終面を見開くと前夜祭における4人のタイトル戦手合棋士が並んで写っています。大河ドラマ並みの配役ですね。

「週刊碁」で本局の記事は20面と19面に載っていますが、19面の対面(18面)には楊嘉源・九段(知念四段の夫君)の「表の顔、裏の顔」という講座が連載されており、夫婦で週刊碁のかなりの部分を占領していました。
紙面の登場頻度に比例するような活躍を期待しましょう。

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早春の土曜日/2009

2009-03-07 21:48:37 | テレビ番組

Ume_2007b この一週間ほど雨模様の天気が多かったのですが、今日は風が強いものの早春らしい晴の一日でした。
午前中は自転車で1時間ほどのトレーニング、向かい風になると息が切れますが、「梅」や「菜の花」が気持をなごませてくれます。

   ◇  ◇

昼食時はNHK-BS2の「囲碁・将棋ジャーナル」を見ました。
棋戦の解説は「棋聖戦第5局」。2/26の対局から10日ほど経っており、新鮮さでやや期待はずれでした。

   ◇  ◇

夕食時はNHKの土曜時代劇「浪花の華~緒方洪庵事件帳」の最終回。
時代劇の主人公は武士がほとんどですが、このドラマの主人公は医者の卵。配役は若手で青春時代劇といったところでしょうか。
爽やかな結末でよかったですね。

最近は医者不足が大きな問題となっていますが、絶対数は過去に比べて増えていると思われます。
問題は一般の患者に対応している医者が少ない、ということなんでしょうね。

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家紋について/歴史街道

2009-03-05 20:30:33 | 日記・エッセイ・コラム

毎月「歴史街道」という月刊誌を購入していますが、3月号特集の中で「家紋」についての記事がありました。

Kfuji_2  30年程前、結婚するときに我家の家紋を親に聞いたたところ、「下がり藤」ということでした。
源流は藤原氏のようですが、我家は由緒ある家とは考えられませんので、近辺の有力者にならって決めたと思われます。

「家紋」というと旧来の封建的なイメージを想像しがちですが、先祖から子孫へと続く「絆」として、また日本の文化として見直してもよいのではと思っています。

    ◇   ◇   ◇

Kaoi 小学生の頃のことですが、近くに曹洞宗のお寺があり、そこで地域の子供会を対象に住職のお話を聞く会が何回かありました。
その寺のあちこちには、徳川家の家紋「三つ葉葵」があったことを思い出します。徳川家と何らかの関わりがあったのでしょうね。

お寺の庭には、池や石橋があり子供たちにとっては絶好の遊び場所でした。
歴史ある寺院のたたずまいは、大人たちにとってもホッとさせる雰囲気がありますね。

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第12期女流棋聖戦/梅沢、3連覇!

2009-03-03 20:12:40 | プロ棋戦

 梅沢由香里女流棋聖先勝で始まったドコモ杯第12期女流棋聖戦三番勝負。第2局は挑戦者の加藤啓子女流最強位が勝って、最終局にもつれ込んだ。
 戦いに次ぐ戦いを制し最後に笑ったのは、梅沢女流棋聖。序盤で形勢を損じても、あわてず騒がずチャンスを待ち、逆転の好機を逃がさずつかみ、うれしい3連覇を果たした。

      (週刊碁より抜粋)

   ◇  ◇  ◇

日本の女流棋士では謝依旻・女流本因坊/女流名人が最上位の序列になっていますが、人気・存在感では梅沢さんも負けていません。
各種の囲碁イベント、普及活動など、全国をまたに飛び回る行動力は囲碁界には欠かせない貴重な存在になっています。
今回は自身の引越しと重なって大変だったようですが、タイトル防衛が叶い、まずはホッとしているでしょうね。

一方の加藤女流最強位、内容的には押し気味のようでしたが、勝負の女神は梅沢さんに傾いてしまったようです。
実力は誰もが認めるところ、次のチャンスに花を咲かせてほしいと思います。

   ◇  ◇  ◇

今日(3/3)は「桃の節句・ひな祭り」、女子児童にはうれしい一日でしょうね。
私が子供の頃、実家では古びた雛人形を飾っていました。祖母や母親が作った、お寿司、菱餅、あられ、いが饅頭などを食べるのが楽しみでしたね。

Igaman 「いが饅頭」は実家の三河地方でひな祭りの定番でしたが、最近はあまり耳にすることがありません。埼玉北部にもあるようですが、三河のそれとは形状が異なるようです。
子供の頃以来、食べていませんが、懐かしい故郷の素朴な味を思い出しています。

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第33期棋聖戦第5局/山下棋聖が3勝目

2009-03-02 22:59:22 | プロ棋戦

 第33期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、依田紀基九段の第5局が2月25日から三重県志摩市で行われ、黒番の山下棋聖が5目半勝ちし、通算成績を3勝2敗とした。
 黒が攻め、白がしのぎを図った中盤戦で、黒大きな模様を築いた。
 白は左辺を荒らしたが、山下棋聖は先手を得て上辺に踏み込み、優位に立った。
 下辺で難解な競り合いとなったが、山下棋聖は冷静な読みで勝負手を不発にさせ、寄せでも依田九段の粘りを封じた。
 第6局は3月11、12日、静岡県熱海市の熱海後楽園ホテルで行われる。

           (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

今週の「週刊碁」トップページのタイトルは「山下快勝」、「ゆるまず依田をカド番に」。
白番の依田挑戦者、序盤から乱戦志向でしたが、山下棋聖は手厚く受けて黒の打ちやすい感触のようでした。
本局の流れは山下棋聖ペースで、イマイチ依田九段はリズムに乗れなかった印象でした。

立会人の羽根泰正九段はNHK衛星放送の中で依田九段について、「攻められることを最も嫌う棋士なので、彼の辞書に『逃げる』という文字はなく、『生きる』か『捨てる』の二種類しかない」と語っていました。
その説からすると、本局は不本意な展開のようでした。

山下棋聖が3勝2敗として棋聖防衛に王手をかけましたが、第6局の行方はどうでしょうか。熱戦を期待しましょう。

    ◇  ◇  ◇  ◇

Pyokoya_2  今回の対局地は三重県志摩市の賢島宝生苑。志摩市は伊勢志摩国立公園に含まれ、風光明媚なリアス式海岸、豊富な海産物、真珠などで有名のようです。

もう15年程前になりますが、賢島に勤務先の保養施設があり家族旅行で訪れたことがあります。妹の婿殿がこちらの出身で、いろいろと案内してもらいました。

志摩マリンランド(水族館)や合歓の郷(リゾート施設)、英虞湾・的矢湾めぐり、海水浴、新鮮な海の幸など、楽しかった出来事が目に浮かびます。

娘二人はまだ小学生でしたが、覚えているかどうか。
子供が思い出に残るようなことをしてやりたいと思ってきましたが、本当は親自身の思い出づくりだったかも知れませんね

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決定打を探せ!/風鈴会

2009-03-01 21:15:24 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(2/28)は定例の「風鈴会」の日。
講座の内容は「決定打を探せ!」というテーマで、局面打開につながる急所の事例解説(定石その後、狙いのヨセ、連絡の手筋、プロの実戦事例)でした。
急所を見出すためには「棋譜並べ」などでヒラメキや感覚を磨くことが必要でしょうね。

プロの実戦事例は昭和44年の本因坊リーグ戦より「黒:加藤正夫五段、白:坂田栄男十段」戦。
大豪・坂田十段を向こうにまわし、加藤五段が思いもよらない強手で競り勝った一局でした。
講師の鈴木プロは、師匠の棋譜の中でも特に印象深い一局とのことでした。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は1勝2敗、2敗は高段者との対戦でいろいろと学ぶことがありました。
●1局目は支配人のN村さん、黒番3子局。急所の見逃し、囲い方の不備が敗因のようです。
○2局目は先輩のT中さん、白番3子局。序盤のミスで苦戦でしたが、中盤過ぎに相手のミスが重なり勝星を拾いました。
●3局目は同年代のT田さん、黒番2子局。大石の攻め合い負け、「ダメの詰まりは身の詰まり」でした。

   ◇   ◇   ◇

例会の後は9人ほどの常連が集まっての懇親会。
赤のセーターが目立つT田さん。還暦ルックとからかわれていましたが、確かに私と同様「アラカン(アラウンド還暦)世代」です。
若い頃の異性関係を得々と語っていましたが、まさにフェミニストですね。「はぐれT田、純情派」といったところでしょうか。

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