天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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プロ棋士・四字熟語/杉内寿子、横塚力

2023-05-29 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式、観る碁のすすめ」より抜粋。

第86回:松柏之寿/杉内寿子八段
★松柏之寿【しょうはくのじゅ】:長寿を祝う言葉。節度を守って変わらないこと。松や柏がいつも緑の葉を保ち、樹齢が長いことから。

つる:この間旅先で、樹齢千年の大きな杉の木を見つけて、本当に感動したんだよね。
りん:わかる。底知れないパワーを感じるよね。杉内(寿子八段)先生が勝利された時も感じたもの。恐ろしいほどの継続の力を。
つる:先生は戦前生まれ(1927年、96歳)で、戦中に棋士になられて(42年)、80年以上棋士として碁を打ってらっしゃる。樹齢千年の杉の木と同じくらい神々しい。
りん:お名前もね、「杉」だし、「寿」だしね。

第87回:柔能制剛/横塚力七段
★柔能制剛【じゅうのう・せいごう】:柔軟性に富んだものは硬直した剛の者より強いということ。「柳に雪折れなし」と同意。

つる:力ちゃん(横塚力七段)、あの自然体なところがいいのかな。一緒にいてホッとできるというか、疲れない人だよね。
りん:碁もそんな感じだしね。力ちゃんの碁を見ていつも上手いなーって思うのは、力の逃がし方。柔らかいタッチが絶妙だよね。
つる:そうそう、うっかり警戒心をなくしちゃうんだけど、実は相当クレバー(賢い)なんだよね。実際、東京理科大を卒業してたりするし。まさに「柔よく剛を制す」って感じに人。
りん:手ごわいねー。

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杉内寿子八段(96)のご主人は故・杉内雅男九段(2017年死去、97歳)、驚異の囲碁夫婦はギネス世界記録級です。
この最年長記録、もっとマスコミでも取り上げてほしいですね。

横塚力七段(28)は小松英樹九段門下。2019年に本因坊戦リーグ入り、もっと活躍してほしい棋士ですね。
先日、NHK杯「西健伸五段 VS 林漢傑八段」戦の解説をしてぃました。ソフトな語り口で聞き手の星合さんとの掛け合いもピッタリ、解説者としては若手ナンバーワン・・・。

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1年前の記事(2022-05-29):第77期本因坊戦七番勝負第2局/文裕が開幕2連勝

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