天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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月刊・NHK囲碁講座/囲碁はココロの格闘技

2011-04-23 21:37:45 | プロ棋士

Nhk_2011_05 「月刊・NHK囲碁講座」、昨年度は女流棋士の笑顔が表紙を飾っていましたが、今年度は男性棋士の対局ポーズ。しかもモノクロです。
ややレトロな感じもしますが、勝負師の鋭さが伝わってくるようです。

   ◇   ◇

本誌の新連載「囲碁はココロの格闘技!」は結構気に入ってます。
4月号の第1回は張栩棋聖で「真に勝ちたいと思っている者が勝つ」、「勝利への渇望という点では誰にも負けていない」と書いてました。

今期の棋聖戦(井山名人との対局)での驚異的な逆転劇を見ると、ナルホドと思います。
中韓の棋士に比べ日本棋士に必要なのは、この「モチーベーション」かも知れませんね。

   ◇   ◇

5月号の第2回は山下本因坊で「平常心をいかに保つか」、「勝ちたいというより、いい碁を打ちたい」と云ってます。
これは多くのプロが語っていることで、それほどの新鮮味はありません。

あと「自分がまったく考えていなかった手を相手に打たれた時、以前は『そんな手があるわけないだろう!』と”否定”から入っていたのが、最近は『ヘぇー、そんな手があるんだ』という”感心”の気持ちが最初に湧くようになってきた」とのこと。
これは対局の心得として参考になります。

このコーナーでは棋士の文に続いて佐野真さん(囲碁&野球のライター)がそのコメント(分析)を載せています。
「平常心の対角にある恐怖心をいかにコントロールできるかがポイント。恐怖心の正体を知るとが大切で・・・」。
この辺はメンタルトレーニングの分野になるようですが、ザル碁党にはムズです・・・。

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