第58回NHK杯テレビ囲碁トーナメントの決勝が3月27日に放送され、山田規三生九段が依田紀基九段に黒番6目半勝ちし、初優勝した。日本棋院関西総本部(大阪市)所属の山田は1999年の竜星戦以来となる棋戦優勝。
(朝日囲碁Webより抜粋)
「山田初優勝、着実にゴール」、「依田6度目のVならず、様子見が裏目」
(週刊碁見出しより)
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山田九段、関西勢活躍の中で肩身が狭い思いをしていたそうですが、今回の優勝で面目が立ったことでしょう。
準優勝の依田九段、対局前のインタビューではいつも「両親への親孝行の気持ちでがんばる」と云ってました。
決勝の二人は「テレビアジア選手権」に出場します。昨年は結城九段が準優勝と奮闘、今年は山田・依田の両雄にがんばってほしいですね。
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決勝戦の解説は武宮九段。盤外の話は面白いのですが、形勢判断や着手の解説ではどうも・・・。
終盤の形勢判断では半目勝負といってましたが、6目半とはかなりハズレでしたね。
月刊「NHK囲碁講座(2011/4月)」の「桂馬の両アタリ」とうコーナーで、将棋の先崎八段が解説者の重要性について書いていました。その中で「『計算は苦手』というセリフはいわないでほしい」。確かにそうだと思います。プロですからね・・・。
「第59期NHK杯」はもう始まっていますが、見ていて「面白く、感心する」ような番組を期待しています。