千葉県銚子市のぎょうけい館で7月15日から行われた第64期本因坊決定戦七番勝負の第6局は羽根直樹本因坊が挑戦者の高尾紳路九段に先番5目半勝ちし、4勝2敗で防衛した。
羽根は前期、高尾に3連敗したあと4連勝し、初挑戦で本因坊位を奪取。今期はリターンマッチを挑んできた高尾に一度もリードを許さず、初防衛に成功した。
<羽根本因坊の話>
よくも悪くも、打ちたいように打てたシリーズでした。地元の中部に帰ってみんなの顔を見たら、防衛の実感がわいてくると思います。
<高尾九段の話>
内容的には不満の残るシリーズでした。自分なりに一生懸命打てましたが、形勢判断や終盤の勝負で甘いところがあったと思います。
(毎日新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
本ブログの棋戦情報、いろいろなイベントが重なって古新聞の様相ですが、私自身の記録として記述していきたいと思っています。
週刊碁の1面見出しは「羽根連覇、高尾に4-2返り打ち」。
2面では「高尾歯車がかみ合わず」、「羽根終盤力が決め手に」、「高尾シリーズ不完全燃焼・・・」。
本シリーズはこの見出しが総括しているようですね。
防衛した羽根本因坊、堅実な持ち味が発揮できたようです。
一方の高尾挑戦者、師匠の故秀行師にタイトルを捧げることができず、無念の思いが残ったことでしょう。
◇ ◇ ◇
今回、対局地は千葉県銚子市のぎょうけい館。昨年の本シリーズ第5局もここで行なわれました。
この時は羽根挑戦者(当時)が、3連敗後の2勝目となった一局でした。
その後、羽根挑戦者は高尾本因坊(当時)に2連勝し、●●●○○○○と驚異の逆転劇で本因坊位を奪取したのでしたね。
銚子は古くから“魚のまち”、“醤油のまち”として有名のようです。
「魚と醤油」で思い起こすのは、NHKの朝ドラ「澪(みお)つくし」(1985年)という作品です。
ヒロイン沢口靖子の出世作で、銚子を舞台にしたヒット作でした。
私はBSの再放送(2004年)を見ていたのですが、この物語の主人公が醤油屋と漁師でしたね。
このドラマでかつてのアイドル桜田淳子が出演していました。再放送時(2004年)は芸能活動を止めて10年ほどたっており、不思議な感じでした。
「花の中三トリオ」ともてはやされた「森昌子、桜田淳子、山口百恵」、それぞれのドラマがあるようです。