張栩碁聖(名人・十段・天元・王座)に関西棋院の結城聡九段が挑戦する第34期碁聖戦5番勝負の第1局は、6月26日、東京都千代田区の日本棋院会館で打たれ、張が黒番中押し勝ちし、4連覇へ向けて好スタートを切った。
第2局は7月10日、石川県野々市町の文化会館フォルテで行われる。
<張栩碁聖の話>
下辺が予想外の変化となり、そこから流れをつかめた。全体的に厚くなり、大ヨセで勝ちが見えた。
<結城九段の話>
下辺の折衝で形勢を損ねてしまい、その後はずっと悪かった。全体的に薄くなってしまった。
(共同通信HPより抜粋)
◇ ◇ ◇
週刊碁の1面見出しは「張栩好発進/結城破り防衛戦ロードへ」、2面では「第一人者の仕上げ」。
張碁聖(黒)は序盤から地合いで先行する得意のパターン、結城九段は厚味で攻め味をみる展開。
中盤、結城九段は下辺黒の一団を攻めるも誤算があったか、予定変更で遅れたようです。
後半は張碁聖が手堅い収束で白を仕留めました。
第1局を制した張碁聖、持ち味であるスピード力で先行逃げ切りの勝利と云えそうです。
着手も速く、消費時間は結城九段の半分程度、国際棋戦を意識しているのでしょうか。
一方の敗れた結城九段、張碁聖の地合い先行に迷いが出たのかもしれません。
碁聖位挑戦は四度目になるそうですが、奮起を期待しましょう。