11月15日、大阪市で打たれていた第55期囲碁王座戦5番勝負第2局は、白番の挑戦者、今村俊也九段が黒番の山下敬吾王座に中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイにした。第3局は27日、神奈川県箱根町の龍宮殿本館で行われる。
<今村俊也九段の話>
白が厚いところを攻められて悪くなったかなと思っていました。地元なので、山下さんが気を使ってくれたのかもしれません。1勝できて良かったです。
<山下敬吾王座の話>
地合は悪くなかったと思いますが、中央が薄く、あっという間につぶされてしまいました。途中からはぐちゃぐちゃになってしまいました。
(日経e-碁サロンより抜粋)
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今村九段が地元で意地を見せました。序盤から黒番の山下王座が攻勢をかけ、白の今村九段は防戦気味でしたが一瞬の隙をつき黒の大石を召し取り、中押し勝ちとしました。
本シリーズはこれで1勝1敗のタイ。山下王座は天元戦でも河野天元を相手に1勝1敗と一喜一憂、ファンを楽しませてくれますね。
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今回の対局地は大阪市の「リーガロイヤルホテル」。対局はホテル内の囲碁サロン「橘中楽」を借り切って行われたそうです。
この会員制囲碁サロンの会費をみてビックリ、とても庶民が行けるようなお値段ではありません。
豪華なサロンで対局するのも、古い碁会所で対局するのも碁を楽しむ気持に変わりはないと思いますが・・・(本音は負惜しみ)。
大盤解説会の会場はホテル内にある結婚式で使うチャペル、十字架のある場所に大盤が設置されたそうですがこれも時代でしょうか。