民主党の小沢一郎代表と自民党の与謝野馨前官房長官が10月28日、東京都内のホテルで「囲碁対決」に臨み、小沢氏が序盤の劣勢を跳ね返して15目半の大差で与謝野氏を降した。参院での与野党逆転を機に、政権交代に向け攻勢をかける小沢氏。次期総選挙でも囲碁同様に「白黒つける」ことができるか――。
政界きっての囲碁好きで知られる両氏。30代半ばに始めた与謝野氏に対し、小沢氏は5、6年前からプロ棋士に師事しており、与謝野氏に一日の長がある。与謝野氏は官房長官時代に「小沢評」を聞かれ、「囲碁の世界では指導していた」と発言。これを機に日本棋院などが両氏の対局を企画した。
この日は白番の小沢氏が中盤から碁盤を広く使って逆転。2時間半に及んだ熱戦を制した。「小沢さんは強くなっちゃった。油断した」と悔しがる与謝野氏に対し、小沢氏は「(腕前は)似たり寄ったりじゃないの」と余裕の表情。大盤解説した依田紀基九段は「なかなか見せる、プロよりおもしろい碁」と評した。
(毎日新聞より抜粋)
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現在、政界は幻の「大連立」を巡って紛糾していますが、その張本人である民主党の小沢さんが事の起きる1週間ほど前に自民党の与謝野さんと対局していたんですね。重大な決意の直前に悠々と囲碁対局というのも、大物といっていいのか・・・?
今回の一件で小沢さんにたいする評価は大幅ダウンのようですが、大局観に問題があったのでしょうか。
ザル碁党員からみると「どうにも前に進めず困っている」といわれたら、敵であっても「できる範囲で協力しよう」と考えるのが人情のような気がしますが、そんな単純な問題ではないようですね。