リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007の決勝戦が2月3日(土)、東京・恵比寿で行われ、岡田結美子六段・山田規三生九段ペアが、鈴木歩三段・張栩碁聖ペアに白番中押し勝ちして優勝した。鈴木・張ペアは連覇を目指したが、一歩及ばず。
(読売新聞より抜粋)
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本大会も13回を数える定期イベントとなりました。
今回の優勝は岡田結美子六段・山田規三生九段ペア。本命視されなかったのがよかったのでしょうか。
岡田六段の夫君は岡田伸一郎八段。そして父君は安倍吉輝九段、囲碁書籍の著作や新型定石の発掘など情報通として有名ですね。
山田規三生九段は関西総本部で山田三兄弟の末弟、10年ほど前に王座位を奪取、昨年は本因坊戦挑戦と活躍しています。
また、「NHK囲碁講座」でも昨秋から講師を務め、全国の囲碁ファンから注目されています。
決勝戦は公開対局ということで、同時に解説が行われていたようです。岡田・山田ペアは石田芳夫九段の解説がヒントになり決定打が打てたそうです。公開対局の妙ということでしょうか。
鈴木・張ペア、連覇ならず残念でした。今回は中堅が若手の勢いを阻止した形でした。
第1回大会は1994年、優勝ペアは関西棋院の橋本昌二(九段)・小西和子(四段)ペア、準優勝は石田芳夫(九段)・中澤彩子(三段)ペアでした。(懐かしい)
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ペア碁は一般棋戦に比べてイベントの意味合いが濃いようで、参加棋士も楽しみながらの対局のようです。
テニスや卓球などのスポーツではペア戦(ダブルス)もシングルス同様、名誉をかけて熱戦を展開しています。
囲碁・将棋などは個人の独自色が強いということでしょうか。