群馬ケンミンのひとりごと2

群馬に住むケンミンが県内の出来事やイベント・鉄道旅行などを紹介しています。

群馬の養蚕のすごさ

2015-06-20 21:24:00 | 世界遺産
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録からまもなく1年。

群馬の絹産業がいかにすごいかをこれから言いますね。

かつて養蚕農家をしていた人の話を聞くと、今から4~50年前までは、この6月の時期は、麦秋で麦を収穫して、田植えを行います。

そしてお蚕(地元では、「お蚕様」とか「おこさま」と言います)が繭を作る前に、良いお蚕とそうでないお蚕の選別作業を、2~3日で行わなければならず、田植えと同時に猫の手も借りたいほど忙しい時期となります。そのために学校は「農繁期」で約1週間の休みとなり子供たちも手伝います。


このお蚕の選別作業を「お蚕分け」などと言って、2~3日で作業を終えなければなりません。大量の人が必要となります。このお蚕分けには、特に女性が、手でお蚕を持って分けます。お蚕はデリケートなので、気持ち悪がって手袋で行おうとすると怒られたそうです。

お昼ご飯は、いわゆる賄い飯で、どんぶりの白米でたくさんおかずが出たそうです。そして気になる日当は、当時のお金で、約5千円。今に換算すると、新入社員の1ヶ月の給料かそれ以上だったそうです。20万円以上。

そして養蚕農家の年収ですが、養蚕だけで、100万円以上で、稼ぐ養蚕農家では、400~500万円。今に換算すると1億円以上なんだそうです。だからリッチな農家が群馬にはあちこちにありました。

では。