摩周湖・トラブル・共同湯

道の駅「摩周温泉」で2度目の朝を迎えた。

昨日が休養日だったから二人とも元気回復。

朝食前に双眼鏡をぶら下げて気持ちの良い散歩をした。

食後、摩周湖に向かった。

第一展望台に到着し記念撮影。

曇天だから湖面の色は冴えない。

湖の反対側には雄阿寒岳。

硫黄山の方角の眺めも良い。

昨日のバードウォッチングではシマエナガに会えなかったが、展望台の売店を覗くと、売り場の陳列はシマエナガだらけ。

あるわ、あるわ

これでもか

これでもか！

山を下り、昼食にしようと硫黄山駐車場に入った。

カミさんが昼食の準備を始めて「水が出ないわよ！」

道の駅で満タンにしたばかりだから切れるはずがない。

原因は水中ポンプの突然死だった。

車外で使うオモチャみたいなシャワーセットがあるので、その水中ポンプで代替することにした。

左のポンプを右に取り替える。

工具が無いので、むき出しにした線を指でねじり合わせて接続し、ビニールテープで固定。

足踏みスイッチを踏んでもらい、ちゃんと動くことを確認した。

ところが、セットすると蛇口まで水が上がらない。

揚水パワーの不足である。

揚水の抵抗になっている逆止弁を取り外すことで、ようやく蛇口から水が出た。

逆止弁が無いので出始めるのは遅いが、なんとか使える。

これで車上生活が続けられる。

川湯温泉の古い共同浴場が、クラウドファンディングで改築されて、今日から営業開始するというので行ってみた。

ボロボロだった建物がきれいになっている。

北海道らしい祝い花が並んでいる。

午後4時半に着くと、56人目のお客だと言われた。

新聞記者が待ち構えていてカミさんがインタビューを受けた。

新築だから綺麗で気持ちが良い。

古い材料の再利用や、手作り的な部分に好感が持てる。

ところが準備不足か、二つある湯船のひとつは水。

4人分ある洗い場のうち、蛇口から湯が出るのは一か所だけ。

仕方なく、3人の入浴客で相談しあい、譲り合いながら身体を洗った。

料金は500円でシャンプーやソープは無い。

シャワー付きの洗い場は一か所だけ。

近くのホテルで日帰り入浴しても料金は同程度だから、この先の経営が心配になった。

湯上りにひとっ走りして近くの道の駅に入ったが、駐車場が悪臭に覆われていた。

いわゆる「田舎の香水」である。

既に薄暗くなっていたが、悪臭地帯を脱出し、次のねぐらまで走った。

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