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kenharuの日記

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飛びっ放しで地上に降りない鳥

2012-01-18 | 野鳥

昨日は、海に適応進化した水鳥アビの話を書いた。
今日は、毎日24時間飛びっぱなしで、まるっきり空から下りないという、アマツバメの話。

ヨーロッパアマツバメは、繁殖期を除く9ヶ月もの間、空を飛びっぱなしで、全く羽を休めることが無い。
地上に下りず、何かにとまったりもせず、ずっと空中を飛んでいるという。

アマツバメは、飛びながら、空中の虫を捕食する。
水を飲みたければ、水面すれすれに飛び、下クチバシですくい取って飲む。(日本のツバメも同様にして水を飲んでいる)
夜になると、2000mの上空に舞い上がり、羽ばたきを混ぜて滑翔しながら眠る。

繁殖期には空中で交尾をする。
巣づくりは、飛びながら空中に漂っている僅かな羽毛などを集め、唾液と混ぜて巣材にする。
営巣は崖の上や、高い建物の上部を利用するものの、この繁殖の一時期を除けば、毎日24時間、ずっと空を飛びっぱなしだというのである。

アマツバメの足は小さく退化していて、木の枝や地面に下り立つことが出来ず、樹の幹にとまるキツツキのような姿勢で、垂直な壁面に爪を引っ掛けてとまることしか出来ない。
学名はApus apus。Apusは「足が無い」というギリシャ語に由来するらしい。


まさに空の申し子のようなアマツバメだが、それにしても、9ヶ月間も飛びっぱなしというのは、ちょっと信じがたい。
魚の話になるが、かつて、サメは休まずに一生泳ぎ続けるという説があった。
しかしこの説は、海底にとどまって眠るサメが発見されて、あっけなく覆されてしまった。
ヨーロッパアマツバメも、9ヶ月間ずっと監視したわけではあるまい。
そのうち、何処かでサボっているのが発見されそうな気がする。

日本のアマツバメが虫を捕らえる瞬間/北海道


高速で飛び回るハリオアマツバメ/北海道


7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (NANAパパ)
2012-01-18 23:43:26
いや~!
昨日と今日の日記には驚かされました。
鳥も様々なんですネ。

でも9ケ月は、やはり信じがたいです~!
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NANAパパさん、どうもです (kenharu)
2012-01-19 09:00:35
山岳走行時には、時々上空の高いところを見上げて下さい。鎌型の翼が特徴の、アマツバメがみつかるでしょう。そして、サボっているアマツバメを、是非見つけてくださいな。
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シンジラレナーイ (おっこ丸)
2012-01-19 10:18:03
どうしてもシンジラレナーイ。
飛びながら寝る???
やっぱりシンジラレナーイ。

でも、マグロは泳ぎ続けないと死んでしまう。
泳ぎながら寝る。

だから飛びながら寝る鳥もいるのかな???
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おっこ丸さん、どうもです (kenharu)
2012-01-19 10:52:22
「飛びながら寝る」はアリですよ。
マグロやサメは泳いだまま寝る。
馬は立ったまま寝る。
鴨は片足立ちで寝る。
昔のボクは勉強しながら寝ましたよ。
おっこ丸さんは飲みながら寝ませんでしたっけ(笑)
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片足立ち (おっこ丸)
2012-01-19 14:15:49
鶴はどうして片足立ちで寝るか知っていますか?

回答:両足を上げるとひっくり返るから・・・。
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おっこ丸さん、どうもです (kenharu)
2012-01-19 14:52:35
ははは・・・
片足を上げるのは、足からの放熱を減らして、体温を維持するためと言われますが、本当の理由は分からないようです。
ボクの説は「脚の血行促進」。
ジャングルを歩き回る狩猟民族で、休憩時は何かに掴まって片足を曲げ、もう一方のヒザに載せて休ませる風習を見たことがあります。鳥も足を高くしたいのではないでしょうか。
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Unknown (ようちみ)
2012-01-19 22:44:01
1匹捕まえて小型カメラくっつけちゃえば?
バッテリー9ヶ月も持たないか・・・
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