kenharuの日記

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庭の古池

2017-07-11 | 旅行記
借家の庭に古池がある。

水は、アオミドロが繁殖して、汚らしい緑色。
時々、魚の赤い背中がボンヤリと見えるが、金魚なのか鯉なのか、判別できない。
近づくと水中に消えるから、長いこと放置されて野生に戻ったのだろうか。


注水の配管はあるが、何年も水を入れていないようである。
水はどこから引いているのだろう。
塩ビパイプをたどって、水源を探した。

パイプは渓流の石垣を横に這わせているが、その途中が折れている。
石垣を昇り降りする、釣り人が踏んだのだろうと思う。

さらにその先は、橋桁下を通して、川向うまで伸びている。

対岸の田んぼは、こちら側より高いから、向こうに水源を求めたようだ。

塩ビ管と一緒に、電線コードが見えているのは、借家の先住民が橋の下で遊んだ痕跡だと思われる。
塩ビ管は、途中で土中に埋まったり、草が生い茂って見えないから、繋がりをたどるのに手間取った。
もう一箇所外れているところがあって、これは簡単に繋ぎ直せた。

塩ビ管の最終部分は、水路に添って横倒しに置かれていたので、これを水路に入れた。
そばの草むらに、おあつらえ向きの石が置いてある。
なるほど、これを塩ビ管に載せて、沈めるのだな・・・
先住民の意思が伝わってくる。


塩ビ管に水が流れ込んだので、橋を渡って、折れた配管のところへ戻った。
折れた部分から、勢い良く水が出ている。

よしよし、あとはここを繋げば池に水が入るぞ。

池に水を入れると、じきに満水となって、庭にあふれ出した。

これで注水を止めれば、水は汚いままになる。

池には排水管が見当たらない。
かけ流しシステムになっていないのだ。
必要な都度、水を入れ替えていたと思われる。

塩ビ管の脇から、池の中に入っているビニールホースがある。
たぶんこれに水中ポンプを付けるか、サイフォンにして、石垣下に排水したのだろう。
サイフォンにするには、ホースが短すぎるので、借家の軒下に落ちていた正体不明のプラスチックホースを加工し、ビニールホースに繋いだ。


ホース内を水で満たし、先端に石をくくりつけて池に沈めると、思惑通りに石垣下への排水が始まった。


ホースが細いので、池の水位を下げるのに、長い時間がかかる。
排水と注水を何度か繰り返すと、徐々に水が透明になった。

動きのなかった緑色の水たまりが、錦鯉の泳ぎ回る池に大変身。
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