事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

西南シルクロードのナゾ

2015-07-03 16:37:08 | 日記
これはまたスゴいとしか言いようのない本である(こちら)、考えてみたら中国からインドへ行くのにビルマを通るルートというのはまちがいなくありさうなのに実際に行ったというヒトは聞いたことがない、玄奘はタクラマカン砂漠を越えて行って帰って来たし法顕は船で行ったんだったか帰ったんだったか、高野さんが最初に書いておられるようにインドへの道は砂漠と海しかないのである、さればビルマを抜けて行けないものか、行ってやろうじゃないか-と高野さんとカメラマン森さんの無謀な探検が始まったのであった・・・

ものすごく大勢の方がレビューしておられるから私ごとき付け足すことはほとんどない、ただ途中で引き返された森さんがご無事だったことしか書いてないのはちょっと不満、そもビルマへは中国から密入国しちゃったんだし、帰り道は通訳がいなかったんじゃないか、どうやって捕まらずに中国へ戻ったのか、戻れたから日本へ帰れたんだろうけど、何か一言教えてもらいたかった、それかよってそれ、高野さんはとにかくタフでどこへ行っても心配ないという気が何となくするけど(失礼)、森さんはけっこうナーバスな青年に描かれてるので体力的にはともかく精神的に大丈夫だったのかなと心配になっちゃうのだ(ホントにナーバスなヒトがジャングルの旅に出るわけはないのかもしれないが)

密入国と言えば高野さんは前にもビルマへ潜入されたのである、これまた大変な大冒険だったがこの時は中国から入ってタイへ抜けたとのこと、タイではどうして無事だったのか、ちょっと(じゃなくてものすごく)不思議、というのはインドで領事館へ自首したら警察に引き渡されて懲役を覚悟しろと言われたというのである、警察署長の判断で強制送還になったとのことだが、たぶんたまたまこのヒトがことなかれ主義で下手にヤブをつついたら大ヘビが出そうだと判断したんだろね、いやホントによかった(何のことって読めばわかります、何せこの旅には多くの反政府ゲリラが関わってたのだ)、でもそんなわけでインドへは二度と入国できなくなったのだ、なるほど事情は大いにわかった、そらそう判断されてもしかたないんじゃないのかなあ(と小心者は思うのであった)、だけどそれに比べるとビルマ(いやミャンマー)はある意味では物騒だけどある意味ではえらく鷹揚な国で、この密入国常習犯をその後も暖かく迎えてるらしい、いやこれが(高野さんの)人徳というものなのかも

ところで途中で出会われた「動物好きな女性」は後の奥様だよね、そういう意味ではとってもめでたい旅だったのだ

追記-一つ前の記事は何事って、ビルマの山岳ゲリラは多くがクリスチャンなので食事の前には必ずお祈りする、そのお祈りはこれだったのかなと・・・インドのゲリラも(ヒンズーではなく)クリスチャンらしいけどお祈りはしない、高野さんだけは(信者じゃないのに)習慣になってしまったからお祈りを続けたとのこと・・・あれ、ホントにこう言ってたのかなあ?