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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【心de経営】 渋沢栄一の論語とそろばんに学ぶ経営12  三十にして立ち、四十にして惑わず 為政第2-4 20 25

2025-04-22 20:37:56 | 【心 de 経営】 藤原流

■■【心de経営】 渋沢栄一の論語とそろばんに学ぶ経営12  三十にして立ち、四十にして惑わず 為政第2-4 20 25


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じた内容をお届けします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会元理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が愛読書の一つとなっています。

 中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(治国平天下:国を治め天下を平和に保つ事)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、論語は個人的規範が主体になっています。

 そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。

 ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。

 その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。

 渋沢栄一の論語講義 :   為政第2-4 20

吾れ十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。
五十にして天命を知り、六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従がいて、矩を踰えず。

【読み】

 子曰(しいわ)く、吾(わ)れ十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。五十にして天命を知り、六十にして耳順(みみしたが)う。七十にして、心の欲するところに従がって矩(のり)を踰(こ)えず。

【口語訳】

子曰く、私は十五歳で学問の道に入る決心をし、三十歳で自信を得、四十歳で怖いものがなくなり、五十歳で人間の力の限界を知った。六十歳になると何を聞いても本気で腹を立てる事が亡くなり、七十歳になると何をやっても務めずして度をこすことがなくなった。

 

【解説に出てくるキーワード】

◇ 「志、立、惑、天命、耳順」

孔子の生涯でそれぞれ十五歳、三十歳、四十歳、五十歳、六十歳、にどのような境遇、心境にあったかを括って表現した文言。年齢を意味としても使われる。「志学」を十五歳、「而立」三十歳、「不惑」を四十歳、「知命」を五十歳、「従心」を七十歳にあてる言い方も広くされている

                参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社

【コメント】

 孔子の理想とした政治のあり方とは、人民に道徳や良心を教示しながら自律的な社会秩序を構築することでありました。

 そこで孔子自身の生涯を省み、『私は十五歳で学問に専心する決意をし、つまり志学の精神を持ち、耳学問や書物からの研鑚を重ねたことにより、30歳でひとり立ちしたこと、以後は人徳を積み重ねる人生を簡潔に表現しています』と述べています。私達が人生を如何に生きるべきかという一般論的人生の指標として読むこともできそうに思えます。

 ここで誠に僭越ですが、私自身に当てはめてみることに致しました。わたくしの十五歳は学問の道を歩み乍ら、ひそかに世界平和を願っていました。三十歳にして家族の純粋な愛情に感謝の心を持って、それなりに自立できるようになり、四十歳にして狭いものの見かたに捉われることなく、次第に心の迷いが無くなって参りました。

 五十歳になりました時には、自分自身に与えられた天命を自覚し、道徳と経済は一体であると説いた渋沢論語と自社の経営理念を率直に考策してゆくことになるのです。六十歳になりますと、自分自身を律しながら何につけても柔軟に受け入れる事ができるようになって来たように思います。七十歳に入りまして、自然に人の道に寄り添いながら生きて行く事に喜びを得られているという心境になってきています。

 現代は当時に比べて寿命も延びていますし、見聞するにしても現代の情報化社会では過去とは比べ物にならないほど情報量が多くなって来ています。私の企業人生は45歳にして会社を設立し、10年間はマラソンの時代、以後5年刻みで変革・確立の時代を経て、現在は将来への展望と題してコンサルタントの道を歩んでおります。

 皆様ご自身がどの様な環境下にありましても、生きて行く指標を揺るぎないものとする為に、夢ある人生の設計図に沿って実践してゆく事が、楽しいと感じ取れます様に願っております。

 

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■【経営コンサルタントのお勧め図書】 生成AIについて考える  ChatGPT活用術「仕事で役立つプロンプトの極意」

2025-04-22 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営コンサルタントの本棚

本  ■【経営コンサルタントのお勧め図書】 生成AIについて考える ~ ChatGPT活用術「仕事で役立つプロンプトの極意」  

 経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。
 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。
 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。
【 注 】
 今月は、図版ファイルのページ数が多いためにリンク付きURLにて掲載しています。
本
■    今月のおすすめ

 

   ChatGPT活用術「仕事で役立つプロンプトの極意」』

     ー深く正しく回答を得る方法ー

江坂和明著 秀和システム

本

■         生成AIについて思考してみよう(はじめに)

 2025年のトレンドとして、注目すべきテーマの一つに、生成AI(Generative AI)があります。

 大規模言語モデル(LLM;Large Language Models)の生成AIや、そこから発展した、“AIエージェント”(各々のシステム環境から情報を収集し、自律的に判断・行動を行うシステム。今後は、「補助ツール」から「自立してタスクを遂行するエージェント」へと進化し、人間の業務領域を大きく支える機能を果たし、「業務の効率化」などに寄与することが期待されている)、“マルチモーダルAI”(テキスト・画像・音声など複数のデータを組み合わせて分析・処理できる仕組み。「カスタマーサポートの高度化」や、「高精度な医療診断支援」への応用が期待される)“社内データと生成AIを連携するRAG(Retriever Augmented Generation;検索・拡張・生成)技術〔注〕”等は、日々進化しており、活用による経営面でのメリットを考えると、目を離せません。

 以上を踏まえつつ、生成AIの入門編である紹介本から、生成AIを上手く使うコツであるプロンプト(指示文)と、プロント以外の生成AIの基本的なことに触れてみたいと思います。

 紹介本が示す「プロンプトの極意」は、生成AIにおける基本です。この基本を身に着けることは、生成AI関連を活用する上で必須と思います。是非紹介本を読んで体感的に身に着けて下さい。(「プロンプトの極意」は次項でご紹介します。)

 一方、プロンプト以外の生成AIの基本的な考えや注意すべき点について、紹介本を参考に、以下で、項目別に記述してみます。

 

【生成AIは「口の立つ新入社員」。これを、有力な「コーチ」に変えるには?】

 紹介本は生成AIを「口の立つ新入社員」と位置付けています。生成AIは、膨大な学習データを基に、ディープラーニングを行い、新たなデータや結論を生み出します。 

しかし、その情報の正確性は保証されておらず、一つの「ツール」「下書き」として捉えるべきです。つまり、生成AIの提供する情報を仮説として捉え、検証と修正を行った上で活用することが重要です。これにより、「口の立つ新入社員」を「コーチ」に変え、パワーアップに繋げることが出来るのです。

 

【利用する上での注意点】

 利用する上での主な注意点は、著作権などの権利侵害、機密情報の漏洩、セキュリティリスクが挙げられます。

 著作権については、紹介本は「生成AIが出力されるデータには、元データにおける保護されるべき著作権の情報の一部が含まれる可能性があり、生成AIの内容を利用する前に、著作権を侵害していないか確認しましょう」と注意を促しています。因みに、生成AIのアプリ「Perplexity」は、情報源(出典)が明示されますので、著作権侵害を回避するために活用できます。

 機密情報の漏洩については、生成AIに入力された情報はそのまま学習データとして利用される可能性がありますので、個人情報や機密情報は入力を避ける必要があります。オンプレミス環境では、学習を避ける対応をとることで、学習データとして利用されるリスクを回避できます(〔注〕を参照)。

 セキュリティリスクについては、不正なアクセスや操作などによってデータが漏洩したり、AIモデルが悪用されたりするリスクがあります。これを回避するには、オンプレミス環境に於いて、各種セキュリティー強化製品と連携することで、実現できます(〔注〕を参照)。

 

【生成AI関連の進化による未来社会】

 生成AI関連の進化が社会にもたらす影響について、『「AIは社会を大きく変える可能性を秘めている。多くの分野で人間の代わりに作業を担い、(ビジネス、製造業、医療、金融、教育などの分野で)効率化〔注〕をもたらすだろう」が、一方で「そのプロセスの中で危険がないとも限らない」(甘利東大名誉教授;ITmedia 2025.2.25記事)』とある様に、「最終的な判断と創造的な発想は人間にしか出来ない」ことを念頭に置きながら、バランスの取れたアプローチによる、適切な活用が、未来の社会発展にとって重要です。

〔注〕《図1》『「生成AI活用例(1)(2)」&「生成AI活用の勘所」&「RAG」』を参照ください。URLは下記です。

  URL:http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20250422chatgpt.pdf

http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

■         生成AIを効果的に活用するための「プロンプトの極意」

 紹介本「ChatGPT活用術」に示されている「プロンプトの極意」は、ChatGPT以外の生成AIのアプリケーションでも応用できるものです。紹介本の示す「プロンプトの極意」の注目点を項目別に示します。

 

【プロンプトエンジニアリングの3つのポイント-〔 〕で表示の3つ-】

 

〔指定した方法で回答させる、プロンプト技術―4例―〕

<文字数や文章の表現方法を指定>

 具体的な数値や条件を示すことで、期待に沿った回答を得やすくなります。出力文字数の指定(ex;「200文字以内で回答して下さい」)や、文章の表現の指定(ex;「マニュアルとしての文章で説明して下さい」)等です。

<回答を読む読者のレベル、対象読者を指定する>

 「新入社員向け」「経営層向け」「技術者向け」「中学生向け」など、読者のレベルを指定したり、「対象読者は、お客様センターに問い合わせを頂いたお客様」など、対象読者を指定することで、読み手の理解度が増したり、コミュニュケーションを向上させる等の効果を生むことが出来ます。

<生成AIの役割を指定する>

 生成AIに対し、「貴方は、経営コンサルタントです」等の“職業的な役割(identity)”の指定は、専門分野における深い知識・洞察・戦略の情報を得る際に有効です。また、「貴方は、プロジェクトマネジャーです」等と“行動上の役割(Role)”の指定は、具体的な行動・手順を求める際に有効です。

<生成AIの文章の味付けを調整する>

 生成AIを利用してビジネス文書を作成する際、文章のトーン、ティスト、スタイルを調整することで、文章の味付けを変え、目的や読者に合わせた効果的な表現を実現できます。

 トーン(Tone;文章全体の感情や態度)、ティスト(Taste;一つ一つの文章の個性やニュアンス)、スタイル(Style;文章の構造や形式、言葉づかい)の各々のプロンプト文例計34個が、紹介本に記されています。

 

〔回答の精度を上げるための、プロント技術―2例―〕

<ロジカル・シンキング・ツールの活用>

 ビジネスで使われるロジカル・シンキング・ツールの論理に沿って情報を整理し、その情報を生成AIに入力することで精度の高い回答を得ることが出来ます。

 例えば「SWOT分析」を使って、競争力を高める為の戦略を立てる「ツール」になります。「ツール」を使い、分析・検証を重ね、実効性のある戦略を立案しましょう。

 「A品により市場へ新規参入します。SWOT分析を用い、企業の内部と外部の環境を包括的に理解し、競争力を高めるための戦略を立てたい。SWOT分析の事例を示して下さい。実例を踏まえ、よく考えて具体的に示して下さい。」とプロンプトを入力すると、「A品により新規参入する企業の、戦略を立てるための事例を示します」に加えて、強み(S)、弱み(W)、機会(O)、脅威(T)のそれぞれのジャンルについて、具体的実例が示され、更には、強みを生かし、弱みを克服しながら、機会を最大限に活用し、脅威に対応する、具体的な戦略が示されます(紹介本P157~160)。

 (ロジカル・シンキング・ツールについては「ロジカルシンキングがよくわかる本<今井信行著 秀和システム>」のP94~194を参照ください。)

<生成AIと「壁打ち」をする>

 「壁打ち」とは、自分の考えを他者に聞いてもらい、質問に答えながら頭を整理したり漏れを無くしたりするプロセスを言います。この場合の他者(相手)は、生成AIです。

 生成AIとの「壁打ち」は、アイデアの客観度を高め、視点を広げる手段として重要です。多様な提案やフィードバックを得ることで、創造性や問題解決力を高められます。

 特に、上述の、“職業的な役割(identity)” “行動上の役割(Role)”を、生成AIに入力・設定することで、レベルの高い、オーダーメイドな「壁打ち」が出来、より深い相談・議論が出来ます。

 

〔補足的な文章の追加で、より良い回答を得られる、プロンプト技術―7例―〕

(以下で、ビジネスに有効な追加文章を「 」で、7つ例示します。)

「実例を踏まえ、具体的に」、「時系列に従い、ステップ・バイ・ステップで具体的に」、「ケーススタディを交えて」、「ベストプラクティスを明示しつつ」、「このデータから得られる予想外のインサイトについて具体例を使って説明を」、「短期的及び長期的視点から」、「他社の成功事例と比較して分析を」。

 

【その他のポイント】

 紹介本には、上述以外にも、有効なプロンプトについて、書かれています。是非お読みください。

http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

■  生成AIの進化を追求、活用し、未来を切り拓こう(むすび)

 生成AI及びその発展形である、AIエージェント、マルチモーダルAI、RAGなどは、日々進化し、活用の好事例がニュースやSNSで流れています。これらの進化を追い求め、活用し、経営に生かして行きましょう。

本

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  https://www.jmca.or.jp/member_meibo/2091/

  http://sakai-gm.jp/index.html

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

本

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◆【お節介焼き情報】 ◆文章の書き方 「まず結論から」ができない理由を知り、訓練する

2025-04-22 12:03:00 | 【話材】 お節介焼き参考情報

【お節介焼き情報】 ◆文章の書き方 「まず結論から」ができない理由を知り、訓練する  

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

 それらの中から、直ぐにお役に立つような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

◆文章の書き方 「まず結論から」ができない理由を知り、訓練する
 報連相を成功させるには、「まず結論から話せ」といわれています。ここでは、二人のコンサルタントの講演における事例をまずご紹介します。

 それぞれの開口一番の発声です。

Aコンサルタント
 私は、経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきました。本日は、その体験談をもとにお話します。

Bコンサルタント
 ある企業との契約がなかなか取れませんで、昨日、訪問したのですが、顧問契約を締結できましたので、その経緯を含めて、顧問契約をどのように進めたら良いのかについて、本日はお話をします。

 両者のどちらがベターかという観点で、Bコンサルタントをみてみましょう。
▶冗長であることが第一印象です。
▶「顧問契約」といいましても、弁護士もいれば、税理士もいます。ただし、経営コンサルタントである、ということが相手に伝わっていることが前提であれば省略することもできます。

 それに対してAコンサルタントは、経験が長いことをさらりと話し、「体験談」という言葉で、本日の目的を俯瞰的に知らしめています。聴講者は、「長いコンサルタント経験からの体験として何を話してくれるのだろうか」と期待感を持たせ、グッと講師の方に引き寄せてくれているように感じます。
 講師として成功している人は、最初の3分を大切にしているといわれています。最初の発声で関心を強く引きつけて、それから、いわゆる「結論」に相当すること、上例では、本日の核心概要を話すことにより、聴講者も、本日の目的を理解し、それを前提に安心して聴講できます。

 上記の例から、なぜ結論から話した方が良いのかをご理解いただけたかと思います。ただし、すべてのことにおいて、結論から話すことが正解とはいえませんが、ビジネスでは、相手が結論から求めていることが多いといえます。
 ビジネスパーソンの中には、結論から話さないで、聞く側からしますと「なにをいいたいの」とイライラさせてしまう人が結構います。その原因を先にお話しますと、「慣れていない」「訓練していない」からと考えられます。

 このように、一般的には、「まず結論を話す」と言われていますが、私は、講習会・研修会・講演会などでは、「どの様なことについて話すのか」という観点を重視し、むしろ結論的な「答え」ははじめから吐露しません。
 それにより、聞き手を引っ張って行き、しかるところでパッと結論を出し、その結論のメリットとか、その実現策とかを補足します。

 小学生の頃、学校行事のひとつとして映画を見にクラス単位で行ったことがあります。その感想文が宿題として出ました。
 「教室を出て、校庭に整列しました。そして正門から、二列に並んで出ました。そして、駅前通りを超えて、映画館通りに出ました。そして・・・」
 このような文章を書いて、先生から「そしてはあまり使わなくてもわかります」というようなことをいわれたことがあります。
 人間というのは、時系列で話すことに慣れています。私の上記の作文のように、時系列的に書いて行く方が書きやすいのです。子供でしたから、作文の書き方がわかりませんでした。しかし、先生からコメントを頂いて、作文というのは、どの様に書くのかということが次第に解ってきました。
 成長するにつれ、「起承転結」ということも学びました。しかし、ある意味、起承転結も時系列な表記順と考えられます。そのように教育され、訓練されてきましたので、ビジネスパーソンになったからといっていきなり「結論から書け」といわれても、戸惑うばかりの人が多いのではないでしょうか。
 ようは、「結論を先に書く」ということに慣れていない、訓練を受けていませんから、頭で解っていてもなかなか、それを文章に書くときに取り入れられないのです。

 冒頭に「最初の3分が勝負」ということを書きました。文章を書き始めるときには、最初の3分のキーワードを書くことを励行してみては如何でしょうか。キーワードに飾りをつけ、文章にすることが、「結論を最初に書け」ということに近くなってきます。それを繰り返すうちに、結論を先に書くことに慣れてくると思います。

【経営コンサルタントへの道】

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経営コンサルタントになる前に考えよう
経営コンサルタントは何をする人か
有能な経営コンサルタントが持っている資質
なぜ経営コンサルタントに依頼するか
信頼できる経営コンサルタントとは
経営コンサルタントになるための資格
経営コンサルタントとしての成功のポイント
経営コンサルタントを召さす人の実力養成
経営コンサルタント独立起業の手順
まとめ

 

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■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 4月21日 ◇アナウンサーは正調派標準語を話せ!! ◇経営四字熟語「矯角殺牛」 部分最適が全体最適を損なう ◇映像で学ぶコンサルタント・士業成功のツボ 

2025-04-22 08:03:00 | 【老いぼれコンサルタントのひとり言】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 4月21日 ◇アナウンサーは正調派標準語を話せ!! ◇経営四字熟語「矯角殺牛」 謙虚さがこじれ解消の薬 部分最適が全体最適を損なう ◇映像で学ぶコンサルタント・士業成功のツボ   

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

4月21日

 トランプ関税を回避するために原産国を偽って輸出される製品が多くなっているそうです。
 例えば中国製品を一旦、周辺国である日本や韓国経由で、その国の製品であると偽る方法だそうです。
 高名な逃げの手口として、周辺国に部品として輸出し、その国で組み多建て、その国の製品であると言う方法もあり得ます。
 世の中、いろいろと好ましくないことを考える人がいるものですが、やはりトランプ関税のような元凶が解決されることが第一でしょうね。

 経営コンサルタントという仕事を長年してきましたが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。

 経営コンサルタントの視点で見た四字熟語を「老いぼれコンサルタントの日記」で認めることにし、時間を取っては執筆してまいり、それをご紹介します。

 

【経営四字熟語】 第1章 心の経営と経営の心

 1970年代から半世紀もの永きにわたり経営コンサルタントとして、経営者・管理職の皆さんと接してきました。その間、経営コンサルタントの目から見ても素晴らしい経営者・管理職の方がたくさんいらっしゃることを発見しました。一方、そのような素晴らしい経営者・管理職でさえも類似している課題が存在することも感じてきました。
 他方、どちらかというと元気のない企業に、換言しますと「一般的な企業」といえますか、その経営者・管理職の方々に見られる問題点も目の当たりにしてきました。
 本章では、経営者として、あるいは管理者としてのあり方を中心に四字熟語から選択して、私見をまとめてみました。あなたに適した形で感じ取る契機となることを期待しています。

 

■ 矯角殺牛    謙虚さがこじれ解消の薬
    ~ 部分最適が全体最適を損なう ~


 中国の歴史書であります玄中記に、牛の角の形がわずかばかりゆがんでいることが気になり、それを矯正しようとしたら牛が死んでしまったという故事が掲載されています。それが「矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)」という四字熟語になりました。「矯」は、「矯正」という熟語にも使われますが、音読みで「ためる」となり「まがっている(正しくない)ものを(まげて)なおす<広辞苑第六版>」という意味があります。
「角をためて(なおして)、牛を殺す」と音読みができます。すなわち、牛の角が曲がってという些細なことを修正するために、大切な牛を殺してしまう」となります。すなわち矯角殺牛というのは、大勢にあまり関係しないような、わずかな欠点を正すために努力をしても、その結果、全体を損なってしまっては何もならないという意味です。(四字熟語辞典)
 類語に「蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)」があります。「蝸牛」は、カタツムリのことで、「角上」は文字通り「角の上」です。カタツムリの左の角には触氏が、右には蛮氏がいて、お互いに領地争いをするという寓話から「些細なことで争う」ことをたとえて言います。牛の角の形のことで煩うより、さらに・・・ <下記より全文をご覧いただけます>

 

【経営四字熟語】 バックナンバー

■【今日のおすすめ】

 多様化の時代になり、ホンモノの智恵やホンモノを見分ける力が求められる昨今です。
 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。
 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。
 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。
 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

 

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
  ■【今日は何の日】 4月22日 ■ アースデイ ■ よい夫婦の日 ■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺  一年365日、毎日が何かの日

■【知り得情報】
 政府や自治体も、経営環境に応じて中小企業対策をしています。その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去に、重複することもありますが、お届けしています。

◇再掲《公募》中小企業生産性革命推進事業「事業承継・M&A補助金
 事業承継・M&Aによる経営資源の引継ぎを行う中小企業者等を後押しするため、「事業承継・M&A補助金」による支援が実施されます。
 申請は「電子申請」のみでの受付ですので、準備には注意が必要です。
 https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2025/250331shoukei_kobo.html
   出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

  アナウンサーは正調派標準語を話せ!! 421

 テレビ放送が開始されて65年ほどになるのですね。
 故大宅壮一氏がかつて「1億総白痴」ということを仰って、俗悪番組を非難していました。
 ご記憶の方も少なくなってしまっているかもしれませんね。
 バラエティ番組というのでしょうか、うるさいだけの番組が多いですね。
 私は日本語のことをとやかく言えるほど、日本語に長けているわけではありませんが、彼らの日本語はいい加減ですね。
 とりわけ近年気になるのが、”日本語”アクセントというのでしょうか、英語だと強弱ですが、日本語は高低の違いとして聞き取れます。
 これがでたらめです。
 たとえば「暑い」「熱い」と「厚い」の区別ができていないのです。
 むしろ逆転して、本来「厚い」と発音すべきところを「暑い」の発音になってしまっています。
「葉がいっぱい落ちています」が「歯がいっぱい落ちています」に聞こえ、ゾーとします。
 それを誰も注意しないばかりか、NHKのアナウンサーですら、誤っているのです。
 かつては、ベテランアナウンサーが注意をしたりしたのでしょうか、それともアナウンサーのトレーニングで身についていたのでしょうか、われわれ素人目(耳)にはキチンとしていました。
 昨今では、ベテランのアナウンサーですら、おかしいことが多々あります。
 間違えた発音を日々耳にしていますので、視聴者も、出演者も、それに毒されてしまっているのです。
「悪貨は良貨を駆逐する」
 ますます正しい日本語が崩れてしまうのですかね?
 せめてアナウンサーには正調なる標準語をしゃべっていただきたいです。

 

(ドアノブ)

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■【今日は何の日】 4月22日 ■ アースデイ ■ よい夫婦の日 ■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺  一年365日、毎日が何かの日

2025-04-22 00:03:00 | 【今日は何の日04月】

 

  【今日は何の日】 4月22日 ■ アースデイ ■ よい夫婦の日 ■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。

   詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺

 仁和寺は仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって発願され、第59代宇多天皇により仁和4年(888年)に完成しました。
 国宝「孔雀明王像」は仁和寺を代表する仏画ですが、その他にも真言密教寺院にふさわしい曼荼羅や白描画、「八幡神影向図」などの垂迹画といった様々な仏画が残されています。

仁和寺サイトより)

  写真

  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/kyoto/kyoto-ninnaji.htm

■ アースデイ

 4月22日は、「アースデイ」です。環境問題に関心を持つことを目途として環境保護庁を設置したり各種環境保護法が整備されたりするきっかけとなりました。

 最初にアースデイの概念を提起したのはユネスコで、1969年の環境関連の会議の場です。社会運動家のジョン・マッコネル氏が提案し、最初に採用したのはサンフランシスコ市でした。それが3月21日であることから、国連では3月21日をアースデイとしていて、国連本部にある「日本の平和の鐘」が鳴らされます。

 日本の、そして世界の“真”の平和が訪れる日を願いたいですね。

■ よい夫婦の日

 「よい(4)ふ(2)ふ(2)」を「よいふうふ」と読ませ、その語呂から、4月22日は「よい夫婦の日」です。出版大手の講談社が1994年に制定しました。

 ある統計によると、日本人夫婦の60%が仲が良い夫婦であると認識しているそうです。一方で、別の統計によると「来世でも同じ日とを伴侶にしたいか」という質問に対しては「したい」と回答した日とは20%に充たないとのことです。

 矛盾しているようでもあり、納得できるようでもあります。

 夫は元気で、外で働いて、顔をつきあわすことが少ない方が良いとか、顔を見るのも嫌などと言う奥さんもいる時代です。60%もの夫婦が仲が良いという数値が真実であれば、素晴らしいことと思います。

 1月の1を、アルファベットのIに見立て、「あい(I)さい(31)」の語呂合わせから、1月31日を「愛妻家の日」日と日本愛妻家協会が制定しました。

 同様に、2月2日が「夫婦の日」、11月22日が「いい夫婦の日」11月23日が「いい夫妻の日」です。

 因みに、毎月22日は「夫婦の日」ですので、毎月この日に奥さん孝行をしてはどうでしょうか。エッ!!そういう自分が・・・ ハイハイ、わかりました。「まず隗より始めよですね。

■ その他
◇ 靖国神社春祭
◇ 京都伏見稲荷神幸祭
◇ 京都松尾大社神幸祭
◇ 滋賀多賀大社古例大祭
◇ 日高火防祭
◇ 聖霊会
◇ 清掃デー
◇ 釈菜・孔子祭(第四日曜日)
◇ 方広寺開山(円明大師)忌
◇ 聖鑑国師忌

 

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