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経営コンサルタントへの道

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)1 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物

2023-03-13 14:41:31 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸庭園(盛岡中央公民館)1 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

 写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

 何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

 他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

 

名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

 

■■ 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸庭園(盛岡中央公民館)1 外から見学 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物 

 

 旧南部氏別邸庭園は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地となりました。

 明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、明治41年(1908)に南部家第43代当主南部利淳(としあつ)により、現在まで残る木造建築と庭園が整備されました。

 愛宕山に隣接する平坦な土地につくられた庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心としています。池の周囲および中島にはさまざまな意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されています。

 何度かの改修がなされ、第二次世界大戦後には庭園の一部が失われてしまいましたが、江戸時代の絵図などをもとに、復元されました。江戸時代以降の東北地方における造園文化の発展に寄与した意義深い事例といわれています。

 現存する庭園(原設計:長岡安平)は、木造の本邸建物(設計:葛西萬司、指導:原敬)や蔵などともに南部伯爵家の別邸の附属施設として明治41(1908)年に造営されました。造営当時の庭園は、戦後に北側約5分の1が失われました。しかし、園地周囲や浮島に山灯篭・春日灯篭・銀閣寺垣を配した庭園は、旧別邸大広間からの座視鑑賞を重視した回遊式庭園といえます。面積は、約1万平方メートルと広大です。

 特徴として挙げられるのが、書院造の大広間からの座視鑑賞を重視した廻遊式庭園ということです。別邸当初は借景庭園と考えられますが、周囲の環境が変化してしまいました。 江戸時代から昭和20年代には、岩山・桜山・高洞山・名乗山・姫神山などの山が眺望できたが、現在では岩山・桜山・名乗山・姫神山・蝶が森の一部だけが眺望できるのみです。

 池泉について、下小路屋敷当時は約8000平方メートル、別邸造営時に3170平方メートルに縮小されてしまいました。

 鑓水は江戸時代から別邸当初は北東側1カ所、現在と同じ西側1カ所から取水しています。鑓水を伴う北東側の取水口は、敷地縮小により現在では井戸水のポンプアップによるそうです。

 園路は、江戸時代の絵図にみられますが、別邸前の園路は新設されたものです。中島にかかる橋は、当初は土橋、現在は反り橋(太鼓橋)に掛け替えられています。

 植栽関連は、当初は五葉松、枝垂桜、松など常緑針葉樹に、芳野桜、大盃紅葉などの落葉樹が配されていました。現在は、柿などの有用樹のほか、ヒマラヤ杉、桜、山モミジ、白樺、垂れ桂、モミなどの高木や、ツツジ、紫陽花などの80種以上の低木が追加されています。

 睡蓮は、昭和20年代以降に見られるようになりました。明治41年~昭和9年にかけて、皇族・宮家による松の植樹が行われました。そのほかに南部家の植樹もあります。

 別邸前の広場はについて、長岡安平は全国の公園や庭園の設計にあたり「遊戯場を備えることは必要条件」とし、別邸と池泉の間に広い空間を設けました。原敬も大勢があつまる園遊会などに混雑をしないように、また乗馬や馬車自動車などがふえることを考慮し、正面と玄関前に広い空間を設けるように指導しています。

 別邸庭園の設計上の特徴について、下小路屋敷の池泉などの地形と、敷地の平面系を踏襲しつつ、中島・出島の配置を見直し、廻遊性を高めています。

 しかし、昭和10(1935)年に記録した「御別邸敷地沿革及び新規造営物等の説明」(南部別邸略記)によれば、長岡の設計は規模が広大すぎ、工事費もかかるため参考にとどめるという記録があります。この長岡の設計思想を受け継ぎ、池泉の縮小などして完成されました。長岡は、桜の植樹、池泉に護岸石の採用、園路の整備、運動場の整備、公園的要素を加味するなどの配慮をしました。

 廻遊性を加味し、御座の間(和室)からの山灯籠のある滝・土橋、姫神山などの借景を第一に重視しながら、(1)謁見の間(大広間)からの庭園全体の眺望を大事にしたこと、(2)愛宕山を借景とした東側からの眺望、(3)桜山や岩山を借景とし、松と杉を背景に、手前に山モミジを配した西からの眺望、(4)南昌山などの山並みを借景に、山灯籠の乗る丘から別邸を見越した眺望が考えられます。

 

■ アクセス

 JR東北新幹線 盛岡駅より約3km(市内複数箇所にレンタサイクルあり)
 JR山田線 上盛岡駅より徒歩約15分
 盛岡駅より路線バス「中央公民館前」バス停下車すぐ 盛岡駅 バス15分
 所在地: 岩手県盛岡市愛宕町267番 公民館:019-654-5366
 駐車場:   有り(無料)
 開園時間    午前9時~午後5時
 入園料     無料


【 コメント 】

 独自のウェブサイトが見つからず、中央公民館のサイトを斜め読みしたために、冬期閉園などの情報を見落としてしまいました。

 訪問前に確認をすることをお薦めします。

  盛岡市中央公民館サイト

  https://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/kankou/1037106/rekishi/1009335/1009338.html

 

 冬期は、雪が積もり、雪解け後も、土が湿っているために、人がはいることが好ましくないようです。
 私は、暖冬の3月に訪れ、雪は日陰などを除いてほとんどありませんでしたが、休園でした。楽しみに訪れたので、諦めるのはあまりにも忍びなく、残念に思い、隣にある公民館に掛け合いました。
 なんと、ありがたいことに、庭園に附属する旧藩主邸の建物から庭園を見せてくれました。それだけではなく、建物の内部を案内してくださいました。池泉廻遊式庭園を廻ることはできませんでしたが、鑑賞庭園として充分に楽しめました。
 隣接する公民館の敷地内に、国指定文化財である旧中村家住宅もあります。内部は見られませんでしたが、うだつの上がった建物を拝見することができました。

 

 なお、公共交通機関を利用して訪問する場合には、本数が少ないので、事前に時刻表で確認しておくことをお薦めします。

 とりわけJR山田線は、大変に本数が少ないです。


旧南部氏別邸は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。

この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。

同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地として利用されていました。

 

左の白い建物:中央公民館 右の木造建物が旧南部家別邸

 

明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、

明治41年(1908)に木造建築と庭園が整備されました。

近代に入り、公民館として利用されていましたが、

昭和55年に中央公民館が新築されました。

現在は、建物の一部が公開され、市民の活動に利用されています。

 

別邸玄関

 

玄関左側は別館準備室

 

玄関の引き戸の木目が美しい

 

玄関車寄せの格子天井も見落とせません

 

玄関上がり淵の階段にも木目の美しい木材が使われています

 

中央公民館は、昭和55年に新しく建てられました

コンクリート製ですが、旧建物の雰囲気を持ったデザインです

 

公民館前に立つ旧中村家住宅

 

手前には広い駐車スペースや自転車置き場があり、

利用者の便宜を図っています

 

関連写真を下記でご覧いただけます。

 

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)1 外から見学     

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部      

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3  外から覗く庭園   

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)4 別邸広縁から見る庭園  

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)5 公民館と旧中村家住宅 

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園1 141101

2023-03-13 12:33:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園1 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園1 141101

 

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

庭園
 無外和尚は庭園の建設にも意を注ぎ、その晩年にはほぼ現在の規模を備えた庭園が出来上がり、今日の輪王禅苑の基礎が整えられました。

 無外和尚以来の伽藍の復興と庭園の整備は次の日置五峰和尚(1893-1972)に受け継がれ、梵鐘・位牌堂・坐禅堂・開山堂が次々と完成して七堂伽藍のすべてが整い、庭園も茶室半杓庵が建設され東北有数の名園となりました。

 さらに昭和五十六年(1981)日置道閑和尚(1926-2009)の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、輪王寺は昔日の偉容を回復するほどに至りました。

 

境内と庭園

 

 

本堂前 庭園入り口

 

庭園入り口をはいるとまっすぐ踏み石が配されています

 

 

樹齢100年のコウヨウザン

 

 

立派な鬼瓦

 

苔むす石灯籠

 

 

 

 

西池

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 境内へ 141101

2023-03-11 12:03:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 境内へ 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 境内へ 141101

 

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

JR仙山線の北山駅からですと裏門の三重塔側から入ると近いです。

 

 

山門をくぐったところからまっすぐに続く参道

この参道は「お悟りの道」と呼ばれています。

 

石段の上にようやく本堂の屋根が見えてきました

 

石段の左側に輪宮の森があります

 

輪宮の森の一角に祠が建っていました

 

南無庚申尊天とあります

 

石段を登り詰めると正面が本堂です

 

左手に地蔵像がたっています

 

右手には鐘楼が見えます

 

鐘楼の扁額

 

鐘楼前の石組み

 

鐘楼前の観音庭園

 

 

 

それほど年代物ではなさそうな観音様です

 

お顔付きもあどけなさを感じます

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 本堂 141101

2023-03-11 12:03:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 本堂 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 本堂 141101

 

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

JR仙山線の北山駅からですと裏門の三重塔側から入ると近いです。

 

 

山門をくぐったところからまっすぐに続く参道

この参道は「お悟りの道」と呼ばれています。

石段の上にようやく本堂の屋根が見えてきました

 

 

手水舎

本堂を正面に見て左手にあります

その奥の胸像が気になりました

 

藤沢 幾之輔(ふじさわ いくのすけ)

1859年3月20日(安政6年2月16日)[1] - 1940年(昭和15年)4月3日[1][3])

明治、大正、昭和期の日本の政治家、弁護士で

衆議院議員や衆議院議長を務めました。

第1次若槻禮次郎内閣のときには商工大臣として活躍し、

貴族院議員も歴任しています。

 

本堂の左手は手水舎ですが

右手には、観音庭園があります

 

手水舎の奥には地蔵像群があり

その前には形の良い石と、石碑が立っています

 

本堂前庭園(左)

 

本堂前庭園(右)

 

本堂前 庭園入り口

 

庭園入口側から見た本堂

 

本堂奥には丸屋根のストゥーパが見えます

 

本堂屋根の破風や鬼瓦も緻密です

 

 

 

本堂扁額

六代将軍足利義教が後花園天皇に奏請して、

宸筆の額「金剛寳山輪王禅寺」が下賜されました

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市新寺地区松音寺 白砂の枯山水庭園

2023-03-07 12:33:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市新寺地区松音寺 白砂の枯山水庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県仙台市 五峰山松音寺 白砂の枯山水庭園 141201

 

 五峰山松音寺は、仙台市にある曹洞宗の寺院です。
 伊達藩主の菩提寺として、室町時代後期寛正年間(1460~1465)に福島県伊達市に建立されました。
 その後16代伊達政宗の仙台開府により丸森町を経て連坊(現仙台市立連坊小路小学校用地)の地に移転しました。
 仙台藩内の宗教行政を司る僧録司の役をうけ、曹洞伊達四大寺の一つとして格式と寺領を遇せられました。移転以来四度目の出火により焼失し、明治21年に松音寺末寺の長泉寺を合併し、現在地に移転しました。
 明治維新により伊達家の庇護を失い、檀家の護持により曹洞の宗風を伝えています。

山 号    『五峰山』 常恒會格寺 寺領百四十石
    仙台藩寺院格式にて御杯返上格のち一門格
    (御杯返上格は御一門格十七ケ寺院に次ぐ十五ケ寺院)
山 容    『北山輪王寺 荒町昌傳庵 南鍛冶町泰心院』とともに城下曹洞四大寺の一つとして、領内曹洞宗僧録司を拝命。
末寺三十一ヶ寺院  (藩政時代三十六ヶ寺院)
寺 歴    福島県伊達市桑折町に寛正年間(西紀一四六〇~一四六五)に創建され、丸森町を経て仙台開府により連坊(現仙台市立連坊小路小学校用地)に移転。 明治三年九月二十三日、城下移転以来四度目の出火により焼失し、明治二十一年十二月に松音寺末寺の長泉寺を合併し現在地に移転。
本 尊    釈迦如来坐像(江戸中期の作と伝わる)
山 門    仙台藩主忠宗候より拝領の旧若林城門(切妻造医薬門)
本 堂    旧長泉寺の本堂で弘化四年(西紀一八四七)竣工した部分を礎として修理修繕を繰り返し現在に至る。
鎮 守    平成二十八年、境内地南西角地に『連坊鎮護須賀神社(本地牛頭天王・垂迹素戔嗚尊)』を鎮守として勧請。
招 来    平成二十三年、チベット仏教活佛アジャ・リンポチェ猊下の持佛である『多羅菩薩坐像(緑ターラ)』を同年の東日本大震災殉難者慰霊の為に招来、本堂に奉安。

多羅菩薩尊像
 毎年三月十一日震災殉難者供養の為、殉難なされた方々の御位牌を奉安し、アジャ・リンポチェ猊下より招来した多羅菩薩様を御開帳しています。
 

 

 

 

 

 

 

本堂

 

 

 

 

 

放光堂

 

本堂前から見た、放光堂前にある石庭

 

本堂前から正面・山門方向を見る

 

本堂左前方

 

本堂左前方の石組みと灯籠

 

同上三門側から見る

 

 

通用門

二階は鐘楼になっています

 

放光堂前からみる通用門

春にはしだれ桜が見事なのではないでしょうか

 

山門右手にある八ツ橋池

 

円月堂

 

円月堂にある寺紋

 

円月堂から見る八ツ橋池

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 箱泉寺庭園3 伊達家お墨付きの池泉観賞式庭園 池泉エリア

2023-03-05 12:05:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 


  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 箱泉寺庭園3 伊達家お墨付きの池泉観賞式庭園 池泉エリア


 



 


 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。


 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

 


 


■■ 宮城県石巻市 箱泉寺庭園3 伊達家お墨付きの池泉観賞式庭園 池泉エリア


 


 深谷山一心院箱泉寺(そうせんじ)は、宮城県石巻市北村にある平安時代初期に開かれた真言宗の国指定名勝の、約1,200年もの歴史ある古刹です。

 慈党大師が貞観年間に開基したと伝えられていますが、一説には大同二年(807)といわれています。天正三年(1575)に、俊光法印が天台宗から真言宗に改宗し、中興しました。

 鎌倉時代から戦国時代の頃は、深谷荘三十六箇村の領主長江氏の尊崇かれ庇護を得て、寺領をはじめ伽藍の営繕等に用いられました。そのころからとりわけ、地方の名利として知られるようになりました。

 藩政時代には、巡見使が立廻るなど、県下十七寺の名刹の一つとなり、伊達家お墨付をはじめ、貴重な古文書や資料を数多く保持しています。

 境内には、心之字池、弁天池、独古水、枝垂れ栗、万願石、千願石、流石、起石、伏石、アマ犬のほか樹齢800年を超える老杉、銀杏など天然記念物があります。

 江戸時代中期に造られた本堂の裏に池泉観賞式庭園があります。境内には旧・河南町の指定文化財や天然記念物が多くあります。

【アドバイス】

 駅から遠いところにありますので、念のため庭園を見学できるかどうかを電話で確認しました。「お見せするほどの庭園ではありませんが」という答が返ってきました。

 列車の本数が少ないことから、時間を有効活用しようと、JR石巻線前谷地(まえやち)からタクシーで移動しました。

 次の訪問地である「齋藤氏庭園」へは、雪のちらつく中、徒歩で20分程でした。道は、比較的平坦ですし、地図があればほぼ心配なく移動できます。ただし、斉藤氏庭園にたどり着く直前の、川縁の道が道らしくないので心配でしたが、地図通り川に沿って歩きますと、迷う事なくたどり着けました。


 


■ アクセス


 〒987-1103 宮城県石巻市北村字神尾48 0225-72-2156

 石巻線・気仙沼線前谷地駅から徒歩で30分タクシー5~10分(1,000~1500円程度)
 三陸自動車道矢本ICから車で25分 駐車場 普通車30台

 見学所要時間    20分(私は90分ほどかかりました)


 その他    守護利益:不動明王をまつっている。家内安全、交通安全祈願。
 



▼ 北


JR石巻線前谷地(まえやち)の南西方向2kmほどのところにあります。


(【アドバイス】をご参照ください。)


 



「箱泉寺」(そうせんじ)は、平安時代初期に開かれた古刹で、


江戸時代には伊達家のお墨付きも与えられていたとされる寺院です。


現在は、国指定名勝となっています。


 



本堂の裏手が庭園エリアとなっています。


山門を入ってすぐ左手の池の他


本堂のすぐ裏の池泉とその横の庫裏横の池泉とがあります


 



本堂裏手の池泉鑑賞式庭園


左手の小高いところから水が流れてきています


 



本堂裏の池全景


 



池の奥にそそり上がる木々


 



石橋の下を通って


奥の建物で歩く理代子の池に注ぎ込む手前に


かつては池があったようです。


ここの手入れが不十分なのか、池泉とはみえず


水がたまっているという感じでした。


 



本堂の裏を進みますと


庫裏横の池が見えてきました


 



庫裏横の池には、これ以上進めそうもなく


全景を見ることはできませんでした。


 


 



庫裏の横に石橋があります。


 


残念ながら、観光客に見せる庭園と言うよりは、


檀家さん達がお詣りに来たときに、


本堂や庫裏の方への廊下から庭園を眺めるというような


つくりになっているようです。


 


別ブログでも紹介していますように、


以上の本堂裏、庫裏横の池以外に


下記のような池もありますので、


重複しますが、ここでもご紹介しておきます。


 


 



山門の脇の庭園


 


 



枝垂れ栗


別ブログで紹介していますように、


本堂脇に枝垂栗の古木があり、その根本に小さな池があります。


この栗の木に、慈覚大師が独鈷水を掘るときに身につけていた袈裟をかけたことから


「ケサ掛けの栗」と呼ばれ、奥州の三木として有名です。


 


 



  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm


 


 



  ■ カシャリ! ひとり旅




 



 



 






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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 1 主庭園

2023-03-04 16:35:14 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 1 主庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 1 主庭園池泉部 

 

 「齋藤氏庭園」(さいとうしていえん)は、宮城県石巻市前谷地にあります。“東北三大地主”のひとつとして挙げられ、9代当主により明治時代に作庭された池泉回遊式庭園で、国指定名勝(平成17年7月14日 )でもあります。邸宅から背後の丘陵地まで、一体感のある空間は見る者を圧倒します。

 園内は、大きく4つのエリア(除受付・駐車場)に分けることができます。
    1 宝ケ峰縄文記念館エリア
    2 主庭園エリア
    3 奥池エリア
    4 東池エリア

 斎藤氏は、秋田県の池田市酒田の本間氏と並び近代における東北三大地主と言われています。江戸時代、二代目善兵衛の時に酒造業を始め、9代目善右衛門の時に酒造業を辞め、莫大な資産を背景に会社を設立して社長となり、衆議院議員を勤めました。

 齋藤氏庭園は、複数の池泉回遊式庭園でなり、国の名勝に指定された美しい庭園で、近代庭園として学術上も高く評価されています。園内には茅葺き屋根、一部は江戸時代から残る土蔵などの外観を見学でき、たくさんの建物や石灯籠等があります。

 齋藤氏庭園内にある宝ヶ峰遺跡に関わる縄文記念館には、遺跡から発掘された縄文時代後期の土器や矢尻などが保存展示されています。

アクセス
 JR石巻線 前谷地駅より徒歩10分
 三陸道矢本ICから車で約15分、石巻河南ICから車で約15分
 〒987-1101 宮城県石巻市前谷地字黒沢73-1

開園時間
 4月1日から11月30日まで 9時30分から16時30分まで
 12月1日から翌年の3月31日まで 9時30分から16時まで
休園日
 月曜日(注)休日を除く、休日の翌日、12月28日から翌年1月4日まで
観覧料
  個人    一般:500円  高校生:300円 小・中学生    :150円(団体割引あり)

 

斉藤氏庭園は、宮城県石巻市前谷地に位置します。

一般的には、仙台駅から東北本線で小牛田(こごた)まで50分弱、北上し

JR石巻線に乗り換え、20分ほどのところにある前谷地駅で下車します。

 

 

前谷地駅から南東方向に徒歩10分ほどのところにあります。

 

庭園全景(園内表示板より)(北:▼)

主庭園は❻❼前を中心としたエリア

 

宝ケ峰縄文記念館エリア

受付を通って右手

左:中門 右:木小屋・宝ヶ峰縄文記念館

反対側(左手後方)が、主庭園エリア

 

主庭園エリアへの入り口

正面のかやぶき屋根の建物が「広間」

かつては小座敷として利用

この建物の二方が主庭園エリア

 

主庭園エリアへ

 

前土蔵前の池

奥池に繋がる

 

前土蔵前から見る主庭園

左手に奥池、右奥が主庭園に附属する小池

 

主庭園

左:前土蔵 右:広間

 

主庭園 正面:広間

主池に懸かる石橋

 

主池右手から見る広間

 

主屋側から見る前土蔵

 

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 1 主庭園

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 2 主庭園 主屋横小池

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 3 奥池エリア

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 4 東池エリア

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 5 建物編

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 6 主屋とその周辺

宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 7 宝ヶ峯縄文記念館

 

 

 




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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 池泉エリア・見晴台部

2023-03-04 16:33:34 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 池泉エリア・見晴台部

 

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

 

 

■■ 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”2-2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 池泉エリア・見晴台部(一の池、二の池)
 

 

 「御苦楽園」(ごくらくえん)は、昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって造られ、昭和40(1965)年に開園した池泉回遊式庭園です。天童市街地の外れにある、個人の作庭・運営による庭園ですので、正直なところ、行く前はあまり期待をしていませんでし。良い意味で、期待を裏切られました。

 庭園の設計は、地元の庭師・山口助松(養樹園)と、松下幸之助の『真々庵』を手掛けた京都の庭師・川崎幸次郎です。

 当園設立者、現園主の曾祖父で、山形県東村山郡干布村の農弥十郎の次男として生まれました。16歳の時、父親が多額の財産を分与しようとしましたが、深く考えるところがあって固辞し、当時金百円の資金のみを受けて分家しまし、水車、米穀販売業を営みました。

 生来、剛毅かつ独立心が強く、幾多の労苦を重ねて大いに発展しましたが、その後、長兄に死なれ、実家に戻り家督を相続しました。実家に戻って3年後、酒造業(山形正宗)に着手し、短期間に、地方の醸造家として世に知られる程でした。

 しかし自生活にはきわめてきびしく、その反面、学校教育および各種団体の育成にはきわめて熱心で、それらに対しての尽力は人の目を驚かすものがありました。

 50才の春、決するところがあって、長男に酒造業を、次男に醤油醸造業を担当させ、自らは敷地弐千数百坪の土地を買い上げて隠居しました。昭和初期の不況下に、失業対策をかねて、当園を庭することにし、多数の人夫を雇うなど、失業対策に尽力しました。

 子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ、自分が過ごした青年時代から経験してきた修養の資とした処世訓や、古今の金言の数々を柱石に刻み、庭園に立て、その一部が多数、今日までも残されています。近所の子供達を集め、その柱石を読ませ、褒美を与えたと言います。

 人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味で「御苦楽園」と名づけました。

 園内には、県内外から銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配しました。石灯籠の多さも特徴的で、「一家にお金は残さない」としましたものの、「いざという時、いつの時代にも価値あるもの」といった意味が石燈籠にあるという考えだったそうです。

 かつての主屋の前にも築山式の池泉鑑賞式庭園があり、隣接する蔵屋敷なども見学できます。大きく4つのエリアに分かれていると言って良いでしょう。

 入園してすぐ前が四阿(あずまや)跡と自動自活石柱のあるところで、四字熟語による代表的な格言としていることがわかります。

 そこに隣接する池泉エリアが最大のところで、宝来山(蓬莱山ではない)から見下ろすとその素晴らしさが格別です。

 三番目が、主屋・なまこ壁の蔵エリアで、小さな池があります。

 4つ目は、裏庭と言っても良いのでしょうか、築山のある池泉鑑賞型庭園です。

 各々がバラバラではなく、かといってまとまっているのでもなく、不思議な融合感で繋がっています。

 庭園面積は、5,940平方メートルですが、ちなみに隣接している小学校までが、かつての水戸部家の敷地であったそうです。教育に対して熱心な水戸部弥作が、その敷地の一部を寄贈したそうです。

 個人で、これほどの庭園を造れたのは、水戸部の強い社会観があったればこそと考えます。

 

 

 

  【 注 】 エリア名は、当ブログ管理者の命名
 

 

 

 

■ アクセス

 


 JR山形新幹線 天童駅・山形駅より路線バス「ごくらく園口」バス停下車 徒歩3分
 天童駅より約4km(レンタサイクルあり)
 JR奥羽本線 天童南駅より約3km(徒歩約40分)
 〒994-0051 山形県天童市奈良沢乙47 

 入園時間    8:00~17:00
 休園日冬期間    1月10日~2月末まで休園
 駐車場        無料駐車場
 入園料        個人 大 人 400円 子ども 200円(30名以上団体割引あり)
     ※ 案内希望の場合は別途1,500円
 事前予約    電話にて事前に予約 023-653-3392

 

 サイト    http://gokuraku-en.jp/gokurakuen.html

 

 

 

■ 【アドバイス】

 天童駅から4kmもありますし、路線バスも少ないので、スケジュールを組むときには、事前に調べておくことをお勧めします。
 私は、山形駅前から山交バス天童線・天童駅前行きに乗り、ごくらく園口で下車しました。この路線は、山形駅と天童駅の間を往復する路線ですので、おそらく天童駅で折り返すのでしょう。
 ごくらく園口バス停で降りると、20数m戻ったところの道を入るのですが、案内板が見にくいですので、注意が必要です。
 乗車時間は、40分弱、乗車賃は590円(2022年現在)です。長い距離を走るからか、乗車時間になってもなかなか来ないですので、諦めずに辛抱強く待つ必要があります。

 私は、予約なしでゆきましたが、親切に対応して下さいました。
 金言集も販売されています。

 

 

 

■ 池泉エリア 見晴台のある西半分

 


 

園内マップ(公式サイトより)

 

 

 

池泉エリアは、宝来山を含む、当庭園のメイン部分です。

 

見晴台のある池泉エリアの西半分をご紹介します。

 

ここには一の池や二の池があります。

 

ここから見る宝来山も格別

 

 

 

 

当庭園の最も奥(北)に当たる部分へは

 

宝来山の下りの小径を進みます。

 

その奥が、池泉庭園の源泉のあるところです。

 

 

 

 

宝来山頂上から見たくだりの小径

 

 

 

 

宝来山を降りきったところで

 

宝来山方向に視線を移す

 

 

 

 

庭園源泉

 

 

 

 

源泉から一の池方向を見る

 

右手奥が見晴台

 

 

 

 

せせらぎの脇に配された

 

びっしりと均一に苔むした石

 

 

 

 

見晴台への道

 

 

 

 

びっしりと根を張る木々

 

 

 

 

見晴台にある四阿(あずまや)は良い休憩所

 

 

 

 

見晴台から一の池方向を見る

 

 

 

 

一の池に注ぎ込むせせらぎに懸かる石橋

 

 

 

 

一の池へのせせらぎ

 

奥に一の池が見える

 

 

 

 

一の池側から宝来山へ

 

 

 

 

胎内潜り

 

ここをくぐった先が宝来山

 

 

 

 

胎内潜の泉

 

ここに湧く神水を飲むと長生きをすると言われています

 

 

 

 

一の池

 

 

 

 

左:二の池 右:一の池

 

 

 

 

二の池

 

 

 

 

二の池から宝来山を見上げる

 

 

御苦楽園“修養の庭”3 主屋・蔵エリア

 

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

 

 

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 






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大失敗の結末!!【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園 1465

2023-03-04 13:10:23 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 大失敗の結末!!

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園 1465

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園 

 

 「有備館」は、江戸時代の仙台藩家臣である岩出山伊達家が開設した、家臣の子弟を教育する郷学(学問所)です。開校は十代邦直が当主の嘉永3(1850)年頃と考えられ、岩出山城北側の隠居所・下屋敷の敷地内に開設されました。

 現存する有備館の「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5(1677)年に建てられた可能性が高い建物で、下屋敷としても利用され「対影楼」と呼ばれました。

 明治維新後の明治2(1869)年には,有備館の御改所と附属屋は岩出山伊達家の居宅となり、庭園とともに守り伝えられてきました。

 昭和8(1933)年2月28日、居宅と庭園は「旧有備館および庭園」として国の史跡及び名勝に指定され、昭和45(1970)年に岩出山伊達家の厚意により岩出山町(現大崎市)に移管され、一般に公開されるようになりました。

 池を取り囲む庭園は、四季折々の景色を楽しむことができ、特に、晴れた日に見える、水に映える庭園と御改所は荘重で優美なたたずまいを見せてくれます。
 

アクセス
 宮城県大崎市岩出山字上川原町6 0229-72-1344
 

営業時間 9:00-17:00(最終入館は16:30まで)
定休日  月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
料金
【個人】 大人350円、高校生260円、小・中学生180円
最寄駅
 JR陸羽東線有備館駅 最寄駅から徒歩1分

 東北新幹線古川駅で陸羽東線新庄方向行きの列車
駐車場  あり
公式サイト https://yubikan.jp/top.html

 

【コメント】

 

 新幹線古川駅でJR陸羽東線の山形県新庄駅方向に向かう列車に乗ります。1時間に一本ほどの本数で、時間帯によっては増減がありますので、時刻表の確認は不可欠です。

 古川駅周辺も、時間を過ごせるような喫茶店などはあまり期待できません。

 

 旧有備館庭園は、伊達家の関わり代表的な庭園のひとつです。交通の便はあまり良いところにあるわけではないのですが、訪れる価値はある庭園といえます。

 

 

大失敗!!

 

有備館庭園を楽しみにして宮城旅行を準備し始めました。

有備館庭園は月曜日が休園日なので、スケジュールの予定を火曜日に設定しました。

ところが、どうしても仕事の都合から

出発する日を一日繰り下げざるを得なくなり、

月曜日の出発に行程の大幅変更を余儀なくされてしまいました。

 

その過程で、火曜日の行程の一部を月曜日に移行するなど、

行程変更を新幹線の中で行いました。

楽しみにしていた有備館庭園は、移動日の日の午後をフルにあて

荷物をホテルに預けてから

JR陸羽東線の有備館駅に向かいました。

 

有備館駅の正宗像などの撮影をしてから目を道路の反対側に向けました。

なんと、駅前が有備館庭園の入り口ではありませんか。

ところが、門は閉まっています。

スケジュール調整のときに、

有備館庭園は月曜日休園ということをすっかり失念していたのです。

 

急遽スケジュールを再変更して、

有備館庭園以外に目的地を変更しました。

幸い、有備館庭園のある岩出山地区には

もう一つめぼしい庭園の宛があり、そちらに行くことにしました。

有備館庭園には、翌日行くことにし、行程の再々変更をすることにしました。

 

せっかく、有備館庭園にきたのですから、周囲から庭園内部を除こうと考え、

【カシャリ! ひとり旅】をしましたので、以下にご紹介します。

 

 

右下方向が北

古川方向 ◀ 有備館駅▶ 新庄方向

 

駅前からうらやましげに見る有備館庭園

左端に見える建物が正門

 

有備館の森公園の垣根から覗く御改所(主屋)

 隠居所や下屋敷では、藩主や当主専用の「書院」と呼ばれた建物です。
書院は藩主御成りの時は饗応所・御成り座敷として用いられ、

そこでは能などが行われました。

 

有備館の森公園の生け垣を通して

木々の間から池が見えます。

手前の低木は、西苑でしょうか。

 

場所を変え得ると西苑が生け垣から覗けます。

 

生け垣の高いところから覗くと

池泉を確認できました。

 

西苑

「やはり、スケジュールを調整して再訪しよう」

という気持ちが高まりました。

 

西苑の向こうに御改所(主屋)の手前が見えます。

 

有備館の森公園側から通りに戻って正門を見る

立派な門です。

 

正門横、道路側の生け垣から覗くと

御改所(主屋)の反対側が見えます。

 

御改所(主屋)の前に池泉が広がっているのがわかります。

 

道路側の生け垣から覗くと御中島が見えます。

御中島には茶亭「松花庵」が立っていますが、

この角度からは、はっきりと認識できませんが、

建物が見えます。茶亭でしょう。

 

対岸の「出先」といわれる

池泉にせり出した半島状の部分が見えます。

 

「出先」部の奥には竹林も見えます。

 

この日は、休園日で園内に入れませんでしたので、

スケジュール調整の結果、

翌日のスケジュールである石巻市街地の庭園めぐりなどの

一部のスケジュールを切り捨てて

午後に、有備館庭園を再訪することにしました。

 

 

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008

2023-02-14 17:06:55 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 


  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008


 



 


 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。


 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008 


 


 良覚院丁公園は、仙台市街地にありながら濃い緑に覆われ、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。



 公園内には、茶室「緑水庵」があり、庭園にアカマツが植えられ、春日石灯篭、池に架かる一枚物の石橋、見応えのある景石などが置かれ、訪れる人に憩いのひとときを与えてくれます。



 特に6月の梅雨の時期は、庭園一面を覆っている苔が十分に水を含んで、緑のじゅうたんを敷き詰めたようになり、木々の深い緑と相まって光さえも緑色に輝いているように感じられると言われています。



 この地には、かつては、その名の通り「良覚院」というお寺があったそうです。
 市街地に残された杜の都の貴重な緑のスポットです。

【 注 】
 入園は月に2回ほどしかありませんので、事前に確認が必要です。




アクセス
 JR仙台駅より徒歩20分弱


 仙台市地下鉄東西線 青葉通一番町駅より徒歩6分
 仙台駅西口バスプール乗車11番八木山動物公園駅行、 12番山田自由ヶ丘車庫行、南ニュータウン行、長町駅行「高等裁判所前」下車
 所在地:青葉区片平一丁目2-5 022-225-3860
 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 


 


 


 


 





ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

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静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”3 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 主屋・蔵エリア

2023-02-14 07:53:45 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”3 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 主屋・蔵エリア

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

 

■■ 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”3 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 主屋・蔵エリア
 

 「御苦楽園」(ごくらくえん)は、昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって造られ、昭和40(1965)年に開園した池泉回遊式庭園です。天童市街地の外れにある、個人の作庭・運営による庭園ですので、正直なところ、行く前はあまり期待をしていませんでし。良い意味で、期待を裏切られました。

 庭園の設計は、地元の庭師・山口助松(養樹園)と、松下幸之助の『真々庵』を手掛けた京都の庭師・川崎幸次郎です。

 当園設立者、現園主の曾祖父で、山形県東村山郡干布村の農弥十郎の次男として生まれました。16歳の時、父親が多額の財産を分与しようとしましたが、深く考えるところがあって固辞し、当時金百円の資金のみを受けて分家しまし、水車、米穀販売業を営みました。

 生来、剛毅かつ独立心が強く、幾多の労苦を重ねて大いに発展しましたが、その後、長兄に死なれ、実家に戻り家督を相続しました。実家に戻って3年後、酒造業(山形正宗)に着手し、短期間に、地方の醸造家として世に知られる程でした。

 しかし自生活にはきわめてきびしく、その反面、学校教育および各種団体の育成にはきわめて熱心で、それらに対しての尽力は人の目を驚かすものがありました。

 50才の春、決するところがあって、長男に酒造業を、次男に醤油醸造業を担当させ、自らは敷地弐千数百坪の土地を買い上げて隠居しました。昭和初期の不況下に、失業対策をかねて、当園を庭することにし、多数の人夫を雇うなど、失業対策に尽力しました。

 子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ、自分が過ごした青年時代から経験してきた修養の資とした処世訓や、古今の金言の数々を柱石に刻み、庭園に立て、その一部が多数、今日までも残されています。近所の子供達を集め、その柱石を読ませ、褒美を与えたと言います。

 人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味で「御苦楽園」と名づけました。

 園内には、県内外から銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配しました。石灯籠の多さも特徴的で、「一家にお金は残さない」としましたものの、「いざという時、いつの時代にも価値あるもの」といった意味が石燈籠にあるという考えだったそうです。

 かつての主屋の前にも築山式の池泉鑑賞式庭園があり、隣接する蔵屋敷なども見学できます。大きく4つのエリアに分かれていると言って良いでしょう。

 入園してすぐ前が四阿(あずまや)跡と自動自活石柱のあるところで、四字熟語による代表的な格言としていることがわかります。

 そこに隣接する池泉エリアが最大のところで、宝来山(蓬莱山ではない)から見下ろすとその素晴らしさが格別です。

 三番目が、主屋・なまこ壁の蔵エリアで、小さな池があります。

 4つ目は、裏庭と言っても良いのでしょうか、築山のある池泉鑑賞型庭園です。

 各々がバラバラではなく、かといってまとまっているのでもなく、不思議な融合感で繋がっています。

 庭園面積は、5,940平方メートルですが、ちなみに隣接している小学校までが、かつての水戸部家の敷地であったそうです。教育に対して熱心な水戸部弥作が、その敷地の一部を寄贈したそうです。

 個人で、これほどの庭園を造れたのは、水戸部の強い社会観があったればこそと考えます。

 

  【 注 】 エリア名は、当ブログ管理者の命名
 

 

■ アクセス


 JR山形新幹線 天童駅・山形駅より路線バス「ごくらく園口」バス停下車 徒歩3分
 天童駅より約4km(レンタサイクルあり)
 JR奥羽本線 天童南駅より約3km(徒歩約40分)
 〒994-0051 山形県天童市奈良沢乙47 

 入園時間    8:00~17:00
 休園日冬期間    1月10日~2月末まで休園
 駐車場        無料駐車場
 入園料        個人 大 人 400円 子ども 200円(30名以上団体割引あり)
     ※ 案内希望の場合は別途1,500円
 事前予約    電話にて事前に予約 023-653-3392

 サイト    http://gokuraku-en.jp/gokurakuen.html

 

■ 【アドバイス】

 天童駅から4kmもありますし、路線バスも少ないので、スケジュールを組むときには、事前に調べておくことをお勧めします。
 私は、山形駅前から山交バス天童線・天童駅前行きに乗り、ごくらく園口で下車しました。この路線は、山形駅と天童駅の間を往復する路線ですので、おそらく天童駅で折り返すのでしょう。
 ごくらく園口バス停で降りると、20数m戻ったところの道を入るのですが、案内板が見にくいですので、注意が必要です。
 乗車時間は、40分弱、乗車賃は590円(2022年現在)です。長い距離を走るからか、乗車時間になってもなかなか来ないですので、諦めずに辛抱強く待つ必要があります。

 私は、予約なしでゆきましたが、親切に対応して下さいました。
 金言集も販売されています。

 

■ 池泉エリア 見晴台のある西半分


園内マップ(公式サイトより)

 

主屋・蔵エリアは、庭園部の北側に隣接した部分です。

ここには、主屋前の池となまこ壁の蔵とで校正されています。

 

宝来山のある主庭園から主屋・蔵エリアへ移動

 

母屋と蔵の間に池があります

 

蔵の手前に蹲踞(つくばい)様の石組みが配されています

 

主屋からは池や中島の松を鑑賞できるのでしょうか

 

主屋は、シックな感じの作りになったいます

 

なまこ壁の蔵は、存在感が大きいです

 

なまこ壁の蔵

 

 

なまこ壁の蔵は、土蔵ではなく

蔵屋敷となっていて、生活ができるようにしつらえています。

 

調度品も立派です

 

手前が蔵屋敷への玄関

奥が主屋

 

蔵屋敷玄関内部

 

玄関脇の窓のガラスがすてき!

 

 

左:主屋 右:蔵屋敷

 

裏側から見た主屋

 

主屋裏側の部屋

 

主屋裏廊下前

 

 御苦楽園“修養の庭”4-1 裏庭エリア東庭園   

 御苦楽園“修養の庭”4-2 裏庭エリア西庭園   

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 3 奥池エリア

2023-02-13 13:17:14 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 3 奥池エリア

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。



■ 宮城県石巻市 齋藤氏庭園 東北三大地主作庭の池泉廻遊式庭園 3 奥池エリア 

 

 「齋藤氏庭園」(さいとうしていえん)は、宮城県石巻市前谷地にあります。“東北三大地主”のひとつとして挙げられ、9代当主により明治時代に作庭された池泉回遊式庭園で、国指定名勝(平成17年7月14日 )でもあります。邸宅から背後の丘陵地まで、一体感のある空間は見る者を圧倒します。

 園内は、大きく4つのエリア(除受付・駐車場)に分けることができます。
    1 宝ケ峰縄文記念館エリア
    2 主庭園エリア
    3 奥池エリア
    4 東池エリア

 斎藤氏は、秋田県の池田市酒田の本間氏と並び近代における東北三大地主と言われています。江戸時代、二代目善兵衛の時に酒造業を始め、9代目善右衛門の時に酒造業を辞め、莫大な資産を背景に会社を設立して社長となり、衆議院議員を勤めました。

 齋藤氏庭園は、複数の池泉回遊式庭園でなり、国の名勝に指定された美しい庭園で、近代庭園として学術上も高く評価されています。園内には茅葺き屋根、一部は江戸時代から残る土蔵などの外観を見学でき、たくさんの建物や石灯籠等があります。

 齋藤氏庭園内にある宝ヶ峰遺跡に関わる縄文記念館には、遺跡から発掘された縄文時代後期の土器や矢尻などが保存展示されています。

アクセス
 JR石巻線 前谷地駅より徒歩10分
 三陸道矢本ICから車で約15分、石巻河南ICから車で約15分
 〒987-1101 宮城県石巻市前谷地字黒沢73-1

開園時間
 4月1日から11月30日まで 9時30分から16時30分まで
 12月1日から翌年の3月31日まで 9時30分から16時まで
休園日
 月曜日(注)休日を除く、休日の翌日、12月28日から翌年1月4日まで
観覧料
  個人    一般:500円  高校生:300円 小・中学生    :150円(団体割引あり)

 

 

 

斉藤氏庭園は、宮城県石巻市前谷地に位置します。

 

一般的には、仙台駅から東北本線で小牛田(こごた)まで50分弱、北上し

 

JR石巻線に乗り換え、20分ほどのところにある前谷地駅で下車します。

 

 

 

 

 

 

庭園全景(園内表示板より)(北:▼)

 

奥池エリアは❺❼に挟まれた池を中心としたエリアです。

 

 

 

 

左:❺前土蔵 右:❼広間・小座敷

 

その間にある池を中心としたエリアです

 

 

 

 

広間・小座敷の前から主庭園エリアにゆく飛び石と石灯籠

 

 

 

 

広間・小座敷前庭から前土蔵方向を見ると

 

奥池が見えます

 

 

 

 

広間・小座敷前から見た奥池全景

 

 

 

 

前土蔵前から見た奥池と広間・小座敷

 

 

 

 

氷が張った池で、鯉が身を寄せ合ってジッとしていました

 

外は、雪がハラハラと舞っています。

 

 

 

 

前土蔵横から広間・小座敷方向を見る

 

 

 

 

広間・小座敷横から奥池対岸を結ぶ石橋

 

 

 

 

前土蔵と奥池に挟まれたところに立つ

 

ユニークな石灯籠

 

笠の部分が横に大きく張っていて、

 

良くバランスがとれているなと感心

 

 

 

 

奥池と繋がるせせらぎは、前土蔵の入り口方向に繋がる

 

 

 

 

 

 

奥池から展望所・祠(ほこら)に登る石段

 

 

 

 

階段を上り詰めると祠が2つ

 

 

 

 

展望所から見る主屋と前土蔵

 

 

 

 

展望所から降りる石段の横に別のせせらぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

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映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-1 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア東庭園

2023-02-13 10:34:24 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-1 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア東庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。


■■ 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-1 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア東庭園

 

 「御苦楽園」(ごくらくえん)は、昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって造られ、昭和40(1965)年に開園した池泉回遊式庭園です。天童市街地の外れにある、個人の作庭・運営による庭園ですので、正直なところ、行く前はあまり期待をしていませんでし。良い意味で、期待を裏切られました。

 庭園の設計は、地元の庭師・山口助松(養樹園)と、松下幸之助の『真々庵』を手掛けた京都の庭師・川崎幸次郎です。

 当園設立者、現園主の曾祖父で、山形県東村山郡干布村の農弥十郎の次男として生まれました。16歳の時、父親が多額の財産を分与しようとしましたが、深く考えるところがあって固辞し、当時金百円の資金のみを受けて分家しまし、水車、米穀販売業を営みました。

 生来、剛毅かつ独立心が強く、幾多の労苦を重ねて大いに発展しましたが、その後、長兄に死なれ、実家に戻り家督を相続しました。実家に戻って3年後、酒造業(山形正宗)に着手し、短期間に、地方の醸造家として世に知られる程でした。

 しかし自生活にはきわめてきびしく、その反面、学校教育および各種団体の育成にはきわめて熱心で、それらに対しての尽力は人の目を驚かすものがありました。

 50才の春、決するところがあって、長男に酒造業を、次男に醤油醸造業を担当させ、自らは敷地弐千数百坪の土地を買い上げて隠居しました。昭和初期の不況下に、失業対策をかねて、当園を庭することにし、多数の人夫を雇うなど、失業対策に尽力しました。

 子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ、自分が過ごした青年時代から経験してきた修養の資とした処世訓や、古今の金言の数々を柱石に刻み、庭園に立て、その一部が多数、今日までも残されています。近所の子供達を集め、その柱石を読ませ、褒美を与えたと言います。

 人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味で「御苦楽園」と名づけました。

 園内には、県内外から銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配しました。石灯籠の多さも特徴的で、「一家にお金は残さない」としましたものの、「いざという時、いつの時代にも価値あるもの」といった意味が石燈籠にあるという考えだったそうです。

 かつての主屋の前にも築山式の池泉鑑賞式庭園があり、隣接する蔵屋敷なども見学できます。大きく4つのエリアに分かれていると言って良いでしょう。

 入園してすぐ前が四阿(あずまや)跡と自動自活石柱のあるところで、四字熟語による代表的な格言としていることがわかります。

 そこに隣接する池泉エリアが最大のところで、宝来山(蓬莱山ではない)から見下ろすとその素晴らしさが格別です。

 三番目が、主屋・なまこ壁の蔵エリアで、小さな池があります。

 4つ目は、裏庭と言っても良いのでしょうか、築山のある池泉鑑賞型庭園です。

 各々がバラバラではなく、かといってまとまっているのでもなく、不思議な融合感で繋がっています。

 庭園面積は、5,940平方メートルですが、ちなみに隣接している小学校までが、かつての水戸部家の敷地であったそうです。教育に対して熱心な水戸部弥作が、その敷地の一部を寄贈したそうです。

 個人で、これほどの庭園を造れたのは、水戸部の強い社会観があったればこそと考えます。

  【 注 】 エリア名は、当ブログ管理者の命名
 

■ アクセス

 JR山形新幹線 天童駅・山形駅より路線バス「ごくらく園口」バス停下車 徒歩3分
 天童駅より約4km(レンタサイクルあり)
 JR奥羽本線 天童南駅より約3km(徒歩約40分)
 〒994-0051 山形県天童市奈良沢乙47 

 入園時間    8:00~17:00
 休園日冬期間    1月10日~2月末まで休園
 駐車場        無料駐車場
 入園料        個人 大 人 400円 子ども 200円(30名以上団体割引あり)
     ※ 案内希望の場合は別途1,500円
 事前予約    電話にて事前に予約 023-653-3392

 サイト    http://gokuraku-en.jp/gokurakuen.html

 

■ 【アドバイス】

 天童駅から4kmもありますし、路線バスも少ないので、スケジュールを組むときには、事前に調べておくことをお勧めします。
 私は、山形駅前から山交バス天童線・天童駅前行きに乗り、ごくらく園口で下車しました。この路線は、山形駅と天童駅の間を往復する路線ですので、おそらく天童駅で折り返すのでしょう。
 ごくらく園口バス停で降りると、20数m戻ったところの道を入るのですが、案内板が見にくいですので、注意が必要です。
 乗車時間は、40分弱、乗車賃は590円(2022年現在)です。長い距離を走るからか、乗車時間になってもなかなか来ないですので、諦めずに辛抱強く待つ必要があります。

 私は、予約なしでゆきましたが、親切に対応して下さいました。
 金言集も販売されています。

 

■ 池泉エリア 見晴台のある西半分

 


 

園内マップ(公式サイトより)

裏庭エリアは、大きく東園と西園に分かれています。

東園は、蔵屋敷の玄関前にあります。

 

左:裏庭東園 右:蔵屋敷

 

蔵屋敷前の石組み

 

蔵前の石組みの横に立つ石灯籠

 

狭い東園には別のユニークな石灯籠もあります

 

東園の一番奥の灯籠

 

また別の石灯籠

 

裏庭東園の池 ほぼ全景

奥が東園の一番奥

右手に蔵屋敷がある

左手に滝

 

一番奥に行く石橋

 

石橋から振り返ると左端に蔵屋敷の屋根が見える

左手奥が主屋

 

石橋の上から視線をやや右に移すと東園の滝が見えます

 

滝下の水紋

 

 御苦楽園“修養の庭”4-2 裏庭エリア西庭園   

 御苦楽園“修養の庭”5 主屋展示場       

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

 

 

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 






ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア西庭園

2023-02-13 10:30:25 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア西庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

 

 

■■ 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-2 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園 裏庭エリア西庭園

 

 

 

 「御苦楽園」(ごくらくえん)は、昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって造られ、昭和40(1965)年に開園した池泉回遊式庭園です。天童市街地の外れにある、個人の作庭・運営による庭園ですので、正直なところ、行く前はあまり期待をしていませんでし。良い意味で、期待を裏切られました。

 庭園の設計は、地元の庭師・山口助松(養樹園)と、松下幸之助の『真々庵』を手掛けた京都の庭師・川崎幸次郎です。

 当園設立者、現園主の曾祖父で、山形県東村山郡干布村の農弥十郎の次男として生まれました。16歳の時、父親が多額の財産を分与しようとしましたが、深く考えるところがあって固辞し、当時金百円の資金のみを受けて分家しまし、水車、米穀販売業を営みました。

 生来、剛毅かつ独立心が強く、幾多の労苦を重ねて大いに発展しましたが、その後、長兄に死なれ、実家に戻り家督を相続しました。実家に戻って3年後、酒造業(山形正宗)に着手し、短期間に、地方の醸造家として世に知られる程でした。

 しかし自生活にはきわめてきびしく、その反面、学校教育および各種団体の育成にはきわめて熱心で、それらに対しての尽力は人の目を驚かすものがありました。

 50才の春、決するところがあって、長男に酒造業を、次男に醤油醸造業を担当させ、自らは敷地弐千数百坪の土地を買い上げて隠居しました。昭和初期の不況下に、失業対策をかねて、当園を庭することにし、多数の人夫を雇うなど、失業対策に尽力しました。

 子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ、自分が過ごした青年時代から経験してきた修養の資とした処世訓や、古今の金言の数々を柱石に刻み、庭園に立て、その一部が多数、今日までも残されています。近所の子供達を集め、その柱石を読ませ、褒美を与えたと言います。

 人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味で「御苦楽園」と名づけました。

 園内には、県内外から銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配しました。石灯籠の多さも特徴的で、「一家にお金は残さない」としましたものの、「いざという時、いつの時代にも価値あるもの」といった意味が石燈籠にあるという考えだったそうです。

 かつての主屋の前にも築山式の池泉鑑賞式庭園があり、隣接する蔵屋敷なども見学できます。大きく4つのエリアに分かれていると言って良いでしょう。

 入園してすぐ前が四阿(あずまや)跡と自動自活石柱のあるところで、四字熟語による代表的な格言としていることがわかります。

 そこに隣接する池泉エリアが最大のところで、宝来山(蓬莱山ではない)から見下ろすとその素晴らしさが格別です。

 三番目が、主屋・なまこ壁の蔵エリアで、小さな池があります。

 4つ目は、裏庭と言っても良いのでしょうか、築山のある池泉鑑賞型庭園です。

 各々がバラバラではなく、かといってまとまっているのでもなく、不思議な融合感で繋がっています。

 庭園面積は、5,940平方メートルですが、ちなみに隣接している小学校までが、かつての水戸部家の敷地であったそうです。教育に対して熱心な水戸部弥作が、その敷地の一部を寄贈したそうです。

 個人で、これほどの庭園を造れたのは、水戸部の強い社会観があったればこそと考えます。

 

 

 

  【 注 】 エリア名は、当ブログ管理者の命名
 

 

 

 

■ アクセス

 


 JR山形新幹線 天童駅・山形駅より路線バス「ごくらく園口」バス停下車 徒歩3分
 天童駅より約4km(レンタサイクルあり)
 JR奥羽本線 天童南駅より約3km(徒歩約40分)
 〒994-0051 山形県天童市奈良沢乙47 

 入園時間    8:00~17:00
 休園日冬期間    1月10日~2月末まで休園
 駐車場        無料駐車場
 入園料        個人 大 人 400円 子ども 200円(30名以上団体割引あり)
     ※ 案内希望の場合は別途1,500円
 事前予約    電話にて事前に予約 023-653-3392

 

 サイト    http://gokuraku-en.jp/gokurakuen.html

 

 

 

■ 【アドバイス】

 天童駅から4kmもありますし、路線バスも少ないので、スケジュールを組むときには、事前に調べておくことをお勧めします。
 私は、山形駅前から山交バス天童線・天童駅前行きに乗り、ごくらく園口で下車しました。この路線は、山形駅と天童駅の間を往復する路線ですので、おそらく天童駅で折り返すのでしょう。
 ごくらく園口バス停で降りると、20数m戻ったところの道を入るのですが、案内板が見にくいですので、注意が必要です。
 乗車時間は、40分弱、乗車賃は590円(2022年現在)です。長い距離を走るからか、乗車時間になってもなかなか来ないですので、諦めずに辛抱強く待つ必要があります。

 私は、予約なしでゆきましたが、親切に対応して下さいました。
 金言集も販売されています。

 

 

 

■ 裏庭西園

 


 

園内マップ(公式サイトより)

 

 

 

裏庭エリアは、大きく東園と西園に分かれています。

 

ここで紹介します西園は、主屋の裏手にあります。

 

 

 

 

主屋裏廊下前の石組みと石灯籠

 

雨戸の戸袋が格子でしゃれた造りになっています。

 

一般にはあまりお金をかけないところにも手を入れています。

 

 

 

 

 

 

裏庭西園の池は石橋で大きく分かれているように見えます。

 

中央は西園池の東側

 

画面左に西園大池があります。

 

 

 

 

西園小池

 

 

 

 

石橋と西園大池

 

 

 

 

 

 

 

 

西園大池

 

石橋から撮影

 

 

 

 

石橋の畔にある藤の種

 

 

 

 

西園奥から石橋方向を見る

 

 

 

 

西園奥

 

 

 

 

西園の石灯籠

 

 

 

 

西園は、東園ほど石灯籠がありませんが

 

大きめの石が多く配されています。

 

 御苦楽園“修養の庭”5 主屋展示場       

 

 

 

 

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

 

 

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 






ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!ひとり旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”1 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園

2023-02-12 11:05:30 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!ひとり旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”1 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
 

 

■■ 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭” 銘石・格言・借景を楽しめる池泉回遊式庭園
 

 「御苦楽園」(ごくらくえん)は、昭和初期に当地の実業家・水戸部弥作によって造られ、昭和40(1965)年に開園した池泉回遊式庭園です。天童市街地の外れにある、個人の作庭・運営による庭園ですので、正直なところ、行く前はあまり期待をしていませんでし。良い意味で、期待を裏切られました。

 庭園の設計は、地元の庭師・山口助松(養樹園)と、松下幸之助の『真々庵』を手掛けた京都の庭師・川崎幸次郎です。

 当園設立者、現園主の曾祖父で、山形県東村山郡干布村の農弥十郎の次男として生まれました。16歳の時、父親が多額の財産を分与しようとしましたが、深く考えるところがあって固辞し、当時金百円の資金のみを受けて分家しまし、水車、米穀販売業を営みました。

 生来、剛毅かつ独立心が強く、幾多の労苦を重ねて大いに発展しましたが、その後、長兄に死なれ、実家に戻り家督を相続しました。実家に戻って3年後、酒造業(山形正宗)に着手し、短期間に、地方の醸造家として世に知られる程でした。

 しかし自生活にはきわめてきびしく、その反面、学校教育および各種団体の育成にはきわめて熱心で、それらに対しての尽力は人の目を驚かすものがありました。

 50才の春、決するところがあって、長男に酒造業を、次男に醤油醸造業を担当させ、自らは敷地弐千数百坪の土地を買い上げて隠居しました。昭和初期の不況下に、失業対策をかねて、当園を庭することにし、多数の人夫を雇うなど、失業対策に尽力しました。

 子孫には財産よりも精神を相続させる方が有意義と信じ、自分が過ごした青年時代から経験してきた修養の資とした処世訓や、古今の金言の数々を柱石に刻み、庭園に立て、その一部が多数、今日までも残されています。近所の子供達を集め、その柱石を読ませ、褒美を与えたと言います。

 人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味で「御苦楽園」と名づけました。

 園内には、県内外から銘石、銘木を集め、山、沢、池、滝を配しました。石灯籠の多さも特徴的で、「一家にお金は残さない」としましたものの、「いざという時、いつの時代にも価値あるもの」といった意味が石燈籠にあるという考えだったそうです。

 かつての主屋の前にも築山式の池泉鑑賞式庭園があり、隣接する蔵屋敷なども見学できます。大きく4つのエリアに分かれていると言って良いでしょう。

 入園してすぐ前が四阿(あずまや)跡と自動自活石柱のあるところで、四字熟語による代表的な格言としていることがわかります。

 そこに隣接する池泉エリアが最大のところで、宝来山(蓬莱山ではない)から見下ろすとその素晴らしさが格別です。

 三番目が、主屋・なまこ壁の蔵エリアで、小さな池があります。

 4つ目は、裏庭と言っても良いのでしょうか、築山のある池泉鑑賞型庭園です。

 各々がバラバラではなく、かといってまとまっているのでもなく、不思議な融合感で繋がっています。

 庭園面積は、5,940平方メートルですが、ちなみに隣接している小学校までが、かつての水戸部家の敷地であったそうです。教育に対して熱心な水戸部弥作が、その敷地の一部を寄贈したそうです。

 個人で、これほどの庭園を造れたのは、水戸部の強い社会観があったればこそと考えます。

 

  【 注 】 エリア名は、当ブログ管理者の命名
 

 

■ アクセス


 JR山形新幹線 天童駅・山形駅より路線バス「ごくらく園口」バス停下車 徒歩3分
 天童駅より約4km(レンタサイクルあり)
 JR奥羽本線 天童南駅より約3km(徒歩約40分)
 〒994-0051 山形県天童市奈良沢乙47 

 入園時間    8:00~17:00
 休園日冬期間    1月10日~2月末まで休園
 駐車場        無料駐車場
 入園料        個人 大 人 400円 子ども 200円(30名以上団体割引あり)
     ※ 案内希望の場合は別途1,500円
 事前予約    電話にて事前に予約 023-653-3392

 サイト    http://gokuraku-en.jp/gokurakuen.html

 

■ 【アドバイス】

 天童駅から4kmもありますし、路線バスも少ないので、スケジュールを組むときには、事前に調べておくことをお勧めします。
 私は、山形駅前から山交バス天童線・天童駅前行きに乗り、ごくらく園口で下車しました。この路線は、山形駅と天童駅の間を往復する路線ですので、おそらく天童駅で折り返すのでしょう。
 ごくらく園口バス停で降りると、20数m戻ったところの道を入るのですが、案内板が見にくいですので、注意が必要です。
 乗車時間は、40分弱、乗車賃は590円(2022年現在)です。長い距離を走るからか、乗車時間になってもなかなか来ないですので、諦めずに辛抱強く待つ必要があります。

 私は、予約なしでゆきましたが、親切に対応して下さいました。
 金言集も販売されています。

 

■ 自動自活 学びのエリア


園内マップ(公式サイトより)

 

 

正門

 

平素は閉門していますので、通用門から入ります。

 

四阿(あずまや)跡

 

大きな石のテーブルと形の良い石製のスツール

右手が自動自活石柱のある学びのエリア

 

自動自活石柱とユニークな石塔

 

石塔の足元はさざれ石でしょうか?

 

自動自活

 

自動自活石柱脇の石灯籠

 

園内にはユニークな石灯籠や庭石がたくさんあります。

 

 

背高のっぽの石道路

 

火をどのようにして点けるのでしょうか?

 

 

奥につららを逆さにしたように見えるのが

金言が彫られた石柱

 

金言石柱

 

「山口助松殿」と彫られていますので

寄贈された方でしょうか。

 

 

金言石柱前から自動自活石柱を振り返る

 

宝来山のあるメインエリアへの入り口

上記写真の右手

 

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”1 自動自活 学びのエリア

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”2-1 池泉エリア・宝来山

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”2-2 池泉エリア・見晴台部

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”3 主屋・蔵エリア

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-1 裏庭エリア東庭園

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”4-2 裏庭エリア西庭園

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山形県天童市 御苦楽園“修養の庭”5 主屋展示場

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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